1.恩人と航海
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ガキッ!!
アイリスを抱えているルフィを襲ってきた海王類は口を閉じた。
「……!! シャンクス」
アイリスとルフィはシャンクスに抱えられていて 無事だった。
「失せろ」
ギロッ
シャンクスは覇気をまとった目で海王類を睨みつけた。
海王類はシャンクスに恐怖し 海へ潜っていった。
「アイリス 首をじめられだ…!」
「首を!?」
シャンクスは慌てて アイリスの呼吸を確認した。
「大丈夫だ。 ちゃんと息をしてる」
「よがった…」
「恩にきるよ アイリス、ルフィ」
シャンクスは気を失っているアイリス、そして ルフィの頭を順番に撫でた。
「俺たちのために戦ってくれてたんだな」
「ひっく…!! えぐ……」
ルフィは泣いていた。
「おい泣くな 男だろ?」
「…だってよ…!!! ジャングズ…!!! 腕が!!!」
シャンクスの左腕はアイリスとルフィを助ける時に 海王類に噛みちぎられていた。
「安いもんだ。 腕の一本くらい…」
「……う………!! うう……!!」
「無事でよかった」
「うわああああああああああああ!!!!」
ルフィは大声で泣き叫んだ。
ルフィは海の過酷さ、己の非力さ
そして…
シャンクスと言う男の偉大さを知った。
シャンクスはレッド・フォース号に戻った。
「「「お頭 腕が!!?」」」
船員たちは目を見開いて驚いた。
「いいんだ。 大事なものを守れたんだから」
ベックマンはシャンクスの手当てをした。
そして フーシャ村に戻ってきた。
シャンクスはルフィをマキノに預けた。
「船長さん 腕を…!?」
「命に代えたら安いもんだ」
「なんとお礼を言っていいのやら…」
「村長さん もう1日だけ宿を借りるよ」
「ああ。 いくらでも使ってくれ」
「ありがとう」
シャンクスは宿に戻り 気を失っているアイリスをベッドに寝かせた。
シャンクスはベッドの側のイスに座った。
「ごめんな アイリス…」
そう言って シャンクスはアイリスの髪を撫でた。
そして 夕食の時間になった。
シャンクスは“PARTYS BAR”には行かず 部屋にいたままだった。
トントン
その時 扉がノックされた。
「誰だ?」
【俺だ】
ノックしたのはベックマンだった。
シャンクスはベックマンを部屋に入れた。
「何も食べないのは体に悪い」
「悪いな」
ベックマンは持ってきた肉とサラダをテーブルに置いた。
「アイリスは?」
「…まだ目を覚まさない」
「そうか…」
ベックマンはたばこに火をつけ 吸い始めた。
「腕の調子はどうだ?」
「まだ痛むな」
「…だろうな」
「………」
「………」
2人の間に沈黙が流れた。
先に口を開いたのはベックマンだった。
「お頭」
「ん?」
「…あんたがそんなヘマをするとは思えないんだが…」
「まあ 気にするな」
ベックマンの問いかけにシャンクスは笑ってごまかした。
その時 アイリスの指が微かに動いた。
「アイリス!」
シャンクスはイスから立ち上がった。
「俺は失礼するぜ」
ベックマンはアイリスとシャンクスを2人にするため 部屋を出ていった。
「……ん…」
アイリスは目を覚ました。
「…シャンクス……ゲホッ ゲホッ…」
「大丈夫か!?」
「…大丈夫。 ルフィは!?」
「元気だよ」
「…よかった」
「…無事でよかった…!」
シャンクスはアイリスを抱きしめた。
「…シャンクス」
アイリスはシャンクスを抱きしめ返そうとしたが 左腕がないことに気づいた。
「シャンクス…腕が……!」
アイリスの瞳から涙が流れ落ちた。
「言ったろ? “命に代えても護る”って!」
「でも……っっ!」
アイリスはシャンクスにしがみついて泣き出した。
しばらくして アイリスは泣き疲れて眠ってしまった。
シャンクスはアイリスをベッドに寝かせた。
そして ベックマンが持ってきてくれた肉とサラダを食べた。
「お酒が飲めねェのは辛いもんだ」
いつもならお酒を飲むが 、“ケガが治りにくくなる”と言う理由でベックマンに止められた。
「少しなら大丈夫か」
シャンクスはお酒を飲もうとした。
【お頭 酒飲んでないだろうな?】
「!?」
シャンクスの部屋の扉の向こうにはベックマンが立っていた。
「…飲んでないぜ…」
飲まなくてよかった…
「あんたのことだから飲んでるかと思っていたが…飲んでないならいい」
「ベックマン」
「なんだ?」
「明日 出航する。 アイリスも連れて」
「…わかった」
ベックマンは自分の部屋に戻っていった。
シャンクスはアイリスがベッドに寝ているので ソファで寝ることにした。
明日からはアイリスも一緒に航海だ
楽しみだ
そして 目を瞑った。