1.恩人と航海
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シャンクスは山賊たちに歩み寄っていった。
「それ以上近づくな! 頭 吹き飛ばすぞ!!」
山賊の1人が笑いながらシャンクスに銃口を向けた。
周りの山賊たちも笑っていた。
「銃を抜いたからには 命を賭けろよ」
「あァ!? 何言ってやがる」
シャンクスは銃口を指さした。
「そいつは…威しの道具じゃねェって言ったんだ…」
ドン!!
その瞬間 肉を食べているルウが銃口を向けていた山賊の1人を撃った。
「「「!!!」」」
撃たれた山賊の1人は力なく倒れた。
「なんて卑怯な奴らだ!!!」
「卑怯?」
「甘ェ事言ってんじゃねェ。 聖者でも相手にしてるつもりか」
「お前らの目の前にいるのは海賊だぜ」
「…うるせェ!! だいたい俺たちはてめェらに用はねェぞ」
「いいか山賊…俺は酒や食い物を頭からぶっかけられようが 唾を吐きかけられようが たいていの事は笑って見過ごしてやる。 ……だがな!!」
シャンクスの目が鋭くなった。
「どんな理由があろうと!! 俺は友達を傷つける奴は許さない!!!!」
「シャンクス…」
ヒグマはシャンクスを馬鹿にした。
「ブッ殺しちまえ 野郎共!!!」
「うおおおおっ!! 死ね――っ!!」
山賊たちはシャンクス達に向かってきた。
ガガガンッ!
ベックマンはあっという間に片付けた。
「…ん……」
その時 アイリスが目を覚ました。
アイリスはシャンクス達が戻ってきているのに気づいた。
「……シャンクス…」
アイリスはシャンクスに手を伸ばした。
「アイリス 久しぶりだな! そこで大人しく待ってろよ! 今 助けるからな!」
「…うん」
ヒグマはシャンクス達の方に体を向けた。
「ちょっと待てよ…仕掛けてきたのは この狐…娘とガキだぜ」
「どの道 賞金首だろう」
「………」
ヒグマの顔が青ざめていった。
「ちっ」
ヒグマは煙幕を張った。
「来い 娘、ガキ!!」
「ちょっと放してよ!!」
「はなせ はなせェ!!!」
煙幕が晴れると アイリスとルフィとヒグマの姿がなかった。
「し! し! しまった!! 油断してた!! アイリスとルフィが!!」
シャンクスは船員たちを見た。
「どうしよう みんな!!」
ルウはシャンクスを落ち着かせた。
「で なんでこんなことになったんだ マキノさん?」
マキノはベックマンを見た。
「実は…」
マキノは争い事の事情をシャンクス達に説明した。
「そうか。 アイリスとルフィは俺たちのために…」
「頼む 船長さん! あの子たちを…!」
村長は頭を下げた。
「ああ。 絶対助ける! 俺たちのためとあっちゃ 尚更だ」
シャンクス達は船を出してアイリスとルフィを探し始めた。
アイリスとルフィを連れ去ったヒグマは小舟で海に出ていた。
「さて てめェらは人質として一応連れて来たが もう用なしだ! まずはどっちを殺すとするか」
アイリスは獣型の姿に変えた。
〔ルフィには近づけさせない!!〕
「ほう その姿で喋れたのか。 面白ェ! 殺すのには惜しいな」
ヒグマは獣型のアイリスの首を掴んで 持ち上げた。
「だか 俺に傷をつけた奴は許せんな!!」
そして 首を絞めた。
〔かはっ…!!〕
苦しい…っ!!
…私…このまま……死ぬの………
アイリスの意識は遠ざかっていった。
「やめろ!!」
ルフィはヒグマに殴りかかった。
だが ルフィのパンチはかわされた。
「あばよ」
ルフィはヒグマに蹴っ飛ばされて 悔し泣きしながら海に落ちていった。
ドボン!!
そして ルフィは海に落ちた。
「はははははははは あーっはっはっは!!!」
「がぼ…ぶはっ!!」
カナヅチのルフィは溺れかけていた。
「寂しくないように こいつもな!!」
そう言って ヒグマはルフィにめがけて 気を失っている獣型のアイリスを投げた。
「!」
ルフィはなんとか獣型のアイリスを掴んだ。
アイリスの姿は人間に戻った。
「アイリス しっがり…!!」
ルフィは離れないように抱え込んだ。
「ぎゃあああああ――――――っ!!!!」
その時 ヒグマの悲鳴が聞こえた。
「!!?」
ルフィはヒグマがいた方を見た。
そこには 巨大な海王類がいた。
ギョロッ!!
海王類はルフィに気づいた。
「うわあああ がば…ば!!! ば…だれか…助けば…!!!」
ガバァ!!
そして 口を開けて襲ってきた。
「うわああああああああ!!!」
ルフィは必死に藻掻いた。