1.恩人と航海
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「今回は一緒に行けねェけど 次からは一緒に航海しような!」
シャンクスはアイリスに ルフィには聞こえないような小声で言った。
「うん!」
シャンクスはルフィを見た。
「ルフィ ちゃんとアイリスの介抱しろよ!」
「わかってるよ!」
アイリスのケガはルフィの介抱のおかげで治り ちゃんと歩けるようになった。
ルフィはアイリスを連れて フーシャ村のいろいろな場所に連れていった。
そして シャンクス達が航海に出てだいぶ日にちが経ったある日――…
アイリスとルフィは“PARTYS BAR”でジュースを飲みながらマキノと話していた。
「俺はシャンクス達をかいかぶっていたよ! もっとかっこいい海賊かと思ってたんだ。 げんめつしたね」
ルフィは山賊の一件をまだ許してなかった。
ルフィはアイリスを見た。
「アイリスもそう思っただろ?」
「……うん」
アイリスは頷いた。
「でも 争いが起きないのは平和でいいことだと思うよ」
「私もアイリスの意見に同感だわ」
「わかってねェな 2人とも。 男にはやらなきゃいけねェ時があるんだ!!」
「そうな… !」
アイリスは獣型の姿に変えて 入口を見た。
【邪魔するぜェ】
そこに 山賊のヒグマ達が入ってきた。
「「!!」」
ルフィとマキノは驚いた。
獣型のアイリスはヒグマを睨みつけた。
ヒグマ達は席に着いた。
「何ぼーっとしてやがる。 俺たちァ客だぜ!! 酒だ!!!」
マキノは言われた通り お酒を出した。
しばらくして ヒグマ達はシャンクス達の笑い話をし始めた。
「あの時の海賊共の顔 見たかよ?」
「酒ぶっかけられても文句一つ言えねェで!! 情けねェ奴らだ!! はっはっはっはっはっ!!」
「俺ァ ああいう腰ヌケ見ると ムカムカしてくんだ」
〔ギャルル!!〕
シャンクスは腰ヌケなんかじゃない!!
獣型のアイリスは歯を剥き出して威嚇した。
「アイリス!」
マキノはアイリスを止めた。
ヒグマは獣型のアイリスを見た。
「あの腰ヌケのペットか。 あんな情けねェ奴に飼われるお前も不憫だな!」
〔ギャウ!!〕
シャンクスの悪口を言うな!!
獣型のアイリスは怒りを露わにした。
「やめろ!!!」
「ああ!?」
ヒグマはルフィを見た。
「シャンクス達をバカにするなよ!!! 腰ヌケなんかじゃないぞ!!!」
「やめなさい ルフィ!!」
マキノはルフィを止めた。
「シャンクス達をバカにするなよ!!! バカ山賊!!!」
その頃 シャンクス達はフーシャ村に戻っている最中だった。
「今回は長い航海になっちまったな お頭」
「そうだな。 アイリス 元気かな?」
「そろそろ傷が治っている頃だろうな」
「本当か!? これで航海連れて行ってやれるな!!」
「おお! 次の航海からは華があるってことか!」
「そうとなれば 早くフーシャ村に戻るぞ――――!!!」
船員たちははしゃいでいた。
「ゴム人間とは…なんておかしな生き物がいるんだろうなァ…!!」
ヒグマはルフィで遊んでいた。
ドスン!!
ヒグマはルフィの頭を踏みつけた。
〔ギャウ!!〕
ルフィ!!
獣型のアイリスはルフィを踏みつけているヒグマの足に噛みついた。
「痛っ! 何しやがる 狐!」
ヒグマは獣型のアイリスの首の後ろを掴んで 持ち上げた。
「ほんとしつけのなってねェ ペットだなァ!!」
〔ギャウ! ギャウ!〕
放せ!
ルフィの頭から足をどけろ!!
「やめろ!! アイリスはケガが治ったばっかりなんだ!!」
【その子たちを放してくれ!!】
そこに 村長を呼びに行ったマキノと村長がやってきた。
「頼む!」
村長は土下座をした。
「! 村長」
〔………〕
…村長さん…
村長さんにあんなことさせるなんて許せない!!
獣型のアイリスはヒグマの指に噛みついた。
「この狐!!」
ヒグマは獣型のアイリスを払い落とした。
〔キャゥ…ッ!〕
獣型のアイリスは地面に叩きつけられ 気を失い 姿が人間に戻った。
「アイリス!?」
「ほう 人間だったとはな…。 …それにしても 上等な女だ。 だが…」
ヒグマは鞘から剣を抜いた。
「たとえ美人でも 俺を怒らせたらどうなるか わからせてやろう」
「やめろ! アイリス 逃げろ!!」
「………」
アイリスは気を失ったままだった。
「安心しろ ガキ。 こいつを殺したら次はお前の番だ」
「アイリス!! ルフィ!!」
「た…頼む!! 見逃してくれっ!!」
【港に誰も迎えがないんで 何事かと思えば…】
「「「!」」」
「いつかの山賊じゃないか」
「船長さん!!」
マキノと村長の後ろに 航海から戻ってきたシャンクス達が立っていた。