ゆかりside

学校も終わり、バイトも終わった
最近バイト先に来る人なんだけども、すっごくいたいたしい人がいる
もともと服装がやばいからやばい人なんだろうとは思ってはいたが。
ここ何週間か従業員の私にも絡んでくるようになった
挙句私のことを なんとかガール とか キティ と呼び始める始末
酔ってるのかな
飲み屋だから薄暗いのになぜサングラスかけてるか知らんが、なんとなく…いや勘違いだとは思いたいがおそ松に似ている気がする
声が違うから本人ではなさそうだけど…
おそ松って化けるからなぁ
ゆかり「ただいまぁ、」
疲れ果てて帰ってきたお家
最近はおそ松がいたから電気がついてて明るかった
今日は電気も消えていて暗い
電気をつけるためてきとーに壁をバシバシ引っ叩いてつける
ゆかり「およ」
汚ったない字のメモ書きが置いてあった
"魔界からお仕事入ったので行ってきます♡ おそ松"
ほぉ 悪魔にも仕事と言うものがあるのか
どんな仕事だろ
え、このまま自分の家に帰ってほしいな
どことなく寂しいような気がする
夢も見なくなったし、おそ松もいないし。
どっちも同じ時期ってやめろよ( ･᷄-･᷅ )
まぁこれからバイトと部活と立て続けに入ってるから寂しいもクソもねぇか
お風呂入って寝よー
色々考えながらお風呂入ってご飯を作った
ゆかり「あー、やったわ」
1週間くらい一緒にいたか？
まぁそれくらいなのにもうすでに癖になってる
2人分飯用意してしまった
…明日の朝飯にしよ
慣れとは恐ろしいもんだ
飯を食うもなんだか静かで慣れないのでテレビつけてみた
あ、これおそ松が見てた甘々のやつだ
よく見てられたなこんなん
それでも静かなよりはいいのでつけておく
なんだこれ
思いの外おそ松が生活に染み込んでやがる
やなんだけど…
きっとあれだ
プライベートで人と関わることほとんどないからだよね
ゆかり「はぁ…」
さっさと片付けて寝よ
どーせこんなうじうじ考えてるのも今日だけだよ多分
食器を洗ってその辺を掃除した
歯磨きも終えとっととお布団に潜り込む
お布団が広く感じる気がする
はい、もう何も考えません寝ます
事あるごとにあいつのこと考えてんじゃ世話ねーよほんとに
そうこうしているうちにお布団が自分の体温で暖まって眠くなる

○○○

『守る って…決めた、からさ』

あれ、あの人だ
妙に久しぶりだね
なんだか息が切れてるようだ
どーしたんだろうか
運動でもしていたのだろうか

『泣かないで、笑ってよ』
『無邪気に、笑ってる顔、すき…だよ』

誰かが私の頬を触る
状況からして多分あの人だが、別に私は現在泣いていない
付け加え私はあの人に笑いかけたことなど記憶にある限りない
でも頬を触るその手の温もりは少しだけ覚えがあって、安心する
声を出したいが喉が渇いているのか、喉が張り付いてるみたいな感覚で声が出ない
あなたと話したいのに
あなたと居たいのに
あなたを助けたいのに
それなのに私からあなたは離れてしまう
わけのわからない感情が溢れ出る
これは本当に私の体？
私の感情？

『楽しかったよ、ありがとう』

消えないで
いかないで
私を置いて…

『ーーーーのーーーした、のーーーーーだ、』
『ーーら…ーーーーーがーー…』

そんなの今更関係ない
私には関係ないよ
だってそれを抱えてても、ずっとここに、側にいてくれたじゃん
なのにそんな理由で私を、

○○○

ゆかり「1人に…、、」
目が覚めた
…今までとは全く違った夢だった
でもなんか、すごく悲しい
さっきは全くだったのに今は大泣きだ
無性に人肌恋しくなる
都合よくいつも隣にいたやつは今日に限ってここにはいない
呆然とする
呆然とすればするほど涙は溢れてくる
時計を見ればまだ5時
でももう一回寝る気にもなれない
寝て、また今の夢を見たら苦しい
あの人には会いたいが、そんなこと言ってる場合ではなさそうな雰囲気だった
気分転換にシャワーでも浴びよう
そう思ってシャワーを浴びたが涙は一向に止まらなかった
目腫れなければいいんだけど…
やだな、なんか
誰かが私のこと置いて行っちゃいそうな気がする
言うてそんなに一緒にいる人いないんだけど
…もしかして未来の彼氏か、？
やだ私未来の彼氏に捨てられるの(ｶﾞｸﾌﾞﾙ
そもそも彼氏できるの( ˙-˙ )
いざとなったらもうおそ松でいーよ(放棄)
仕事ってなんだろ
すぐ帰ってくるのかな
・悪魔がいなくなったら悪夢見たつらい