ゆかりside

ケータイに設定してあるアラームがけたたましくなって目が覚める
おそ松のおかげがぐっすり眠れました
美味しいご飯いっぱい食べる夢見たよ
とても幸せでした
ゆかり「…まぁそんな気はしてたんだけどね、はぁ…」
前回と同じようになぜかはわからないが私が抱きついているっていうこの状況。
なんでだよ
私なにしてんだよ
昨日背中向けてたじゃんか
なんでそっち向いてんだ私
そんなに人恋しかったのかなそーなのかな
勘違いしてはいけない
こいつは人ではない
悪魔だ
アラーム止めるにもおそ松にがっちりホールドされているので身動きも取れない
アラーム音で起きないかな…
…起きなそうだな(確信)
ゆかり「おそ松ー起きてー 起きなくてもいいから離してー」
おそ松「んんん……」
ゆかり「ちげぇよ逆だよなに抱きしめてんだこら」
先程よりも強く抱きしめられました
もう免疫できたよ(多分)
こいつ相手にときめかないことを心に決めとこう
決めたところでこいつ不規則な動きするからあれなんだけども
ゆかり「ねぇ起きてよおそ松」
おそ松「んー………まぶし…」
起きたーー(*´▽｀*)
ゆかり「おはぴおはぴ準備するから離して」
おそ松「んー…(chu)」
ゆかり「ひぇ()」
今度はほっぺやられたよ
やめてくれよ
なんだお前はあれか、キス魔かなんかか
インキュバスてきな(てきとーな知識)
おそ松「うぐっっ」
ムカついたので腹パンしてやった
腕もいい感じに緩まったので、そそくさと外へ出る
ゆかり「ふぅ、最初からこーすればよかったのかぁ(爽やか笑顔)」
飯食って歯磨きして着替えて部活の準備せねばならぬ
我は忙しいなり
後ろから聞こえるうめき声は聞こえないことにして颯爽と準備にとりかかる
なーんかあいつ距離ちけぇんだよ
スキンシップ激しめなんだよ
私を恋人かなんかと勘違いしてるのではないだろうか
私は普通の人間の、普通の！彼氏を作るんだ(元彼が散々だった)
邪魔するでない、悪魔ごときが(
光の速さで支度を終え飯を食う
喉がちょっと痛い気がする
風邪が喉に移行したのかな
昨日不器用ながらも看病してくれたので、一応丁寧に朝食を作り適当にラップをまく
張り紙をし、食ったら流しにいれるべし。と書いておいた
ちっさい文字で看病ありがとうとそえた
うむ、完璧じゃ
ゆかり「行ってきまーす」
おそ松「いってらっしゃ〜い…」
条件反射なのか絶対眠ってるであろう声で返ってきた
…ほんと人懐っこいよね
あんななら私じゃなくたって契約してくれる人なんているだろうに。
そう思いながら登校した
今日は私の大嫌いな生物があるんです学校やめたい()
友1「ゆかりおはよー！」
ゆかり「はろはろ」
校門をくぐろうとした時後ろからどつかれた
同じ部活のお友だちです
活発な子なのでよく突進されます
とても痛いのです
挨拶しながらも睨みつけてやったら、屈強ない笑顔が返ってきたので自分の心の汚さを思い知る
これが世渡り上手というものか
私にはこの純粋さをどこかに落としてきたようだ切ない
友1「今日部活だねー」
ゆかり「そーなんです部活なんですよ✨」
友1「ほんと部活は好きだよね」
ゆかり「ご飯も好きだよ」
友1「そーゆことじゃないんだなぁ」
ゆかり「？」
友1「…(苦笑)」
なんだよその顔
他愛のない話をしながら自分のクラスに入る
時計を見れば8時半ちょい前くらい
おそ松は起きただろうか
起きたら速やかに飯を食って速やかに自分の家へと帰ってほしいものだ
悪魔に身の回りをうろちょろされるなんてどんな災難だ と思っていたが、昨日お世話になったので少しだけ感謝しておく
隣の住人「松田(←ゆかりの苗字)おは」
ゆかり「おはよっぴー」
隣「おうww」
隣の住人(隣の席)のメンズとは割と仲がいい
初対面で私が距離を誤り、鞄をぶち当てた失態により仲が深まりました
いやー、殺されるかと思ったよ
初対面で割とピンポイトに鞄鳩尾に入ってたから。
…まともな出会いじゃねぇな……
…？
なんだか違和感を感じ、手を見る
ゆかり「…。」
隣「手になんかあんの？」
ゆかり「見てただけ」
隣「意味わからん」
ゆかり「大丈夫、私もわからん」
隣「は？w」
昨日散々わちゃわちゃしたし、謎に手を繋いだからかなんだか手元が寂しい
…おそ松起きたかな(2回目)
この間みたいに学校まで来なきゃいいけど
そんな風に思いながらお空を見る
昨日は少し雨が降っていたようだが今日はとってもいい天気だ
日中は暑くなりそうだな
できることなら窓開けてお家換気しといてほしいな
学校来たのにね
やっと離れたのにね
なーんでこう、おそ松のこと考えちゃうんだか
よくわかんねぇな
…やつの呪いか…？
チャイムが鳴り数秒後に先生がクラスに入ってくる
早く部活の時間にならないかな
・おそ松はスキンシップが無駄に多い