焔の間:~青炎と溶けない氷~: 青の祓魔師 奥村燐と勝呂寄り

「みなさん、初任務しはりました?」

「…どーもこーも」

「俺は蝦蟇の檻の掃除でした」

「俺は山奥の現場まで物資運ばされたわ」

「俺は多摩川に囀石とりにつれてかれました」

「任務やなくて雑務ばっかやな!」



候補生に合格してから数日。

それぞれ思っていた任務とは違う任務を任されていた。



『そんなのまだ候補生になったばかりなんだから仕方ないと思うよ。アルバイトとおんなじかんじ』

「うわ!ビックリさせんといてくださいよ~」

『気ぃ抜いてるところってビックリさせたくなるもんでしょ?』

「そーですね。てかほたるさん髮切りはったん?よー似合ってます(ハート)」

『あ、ありがとう……』



候補生認定試験の日。

みなで協力したからか、病室でそれぞれ呼びタメ歓迎やらと今はまでの話し方を変えた名無しさん。

志摩からは「ええな〜💕そんな話し方の名無しさんちゃんも好きやわ〜」

と熱烈なアピールを受けた。



「他の女子は?おそない?」

『ああ、しえみと出雲なら…』



もうすぐ来るからと先を見る。

そこには制服に着替えたしえみと手伝っていたであろう出雲の姿。



「し、しえみ!?どうした?!着物は?」

「着物は任務に不向きだからって理事長さんに支給していただいたの…
神木さんと朴さんに着方を教わっていて遅れました!」

「ほたるさんは教えてへんのかいな」

『三人も要らないかなーって』

「名無しさんちゃんには私から先にいっててって言ったの!
それよりへ、変じゃないかな?」

「えーよえーよ!杜山さんかわえーよ(ハート)」



みんなと同じように学校にいき制服まで支給してもらえて嬉しそうなしえみ。

みんなと同じ服を身にまとえて嬉しそうである。



「えーでは全員揃ったところで二人一組+三人一組の組分けを発表します。
三輪・宝、山田・勝呂、奥村・杜山・ほたる、神木・志摩。
今回はここ、正十字学園遊園地―――通称”メッフィーランド”内に霊の目撃・被害の報告がはいったため
候補生の皆さんにその捜索を手伝ってもらいます。
この霊はランド内の至るところで目撃されており出現場所を特定できないタイプ
外見特徴は”小さな男の子”で共通、被害は現在”手や足を引っ張る”程度
…ですがこのまま放置すると悪質化する恐れがあり危険です。
先程分けた組で方々に散り日暮れまでの発見を目指します。
見つけたらすぐに椿先生か僕、奥村の携帯に連絡すること。
質問がある人は挙手してください。」

「外見の特徴はもっと他にないんですか?」

「見つければすぐそれとわかるので説明は不要だネ」

「…では他に質問がなければ――以上解散!」



園内にはいり探索を開始する奥村燐・しえみ・名無しさん。

奥村燐は右側、しえみは左側、名無しさんは見落としがないように両側。



『しえみ、どーしたの?すごい不細工な顔してるけど』

「普通にしてるとにまにましちゃうから顔にすごく力いれてるの」

『そんなことしなくても大丈夫!』

「そ、そうかな?」

『うん!ね、奥村くんもそう思うよね!』

「あ、ああ!」

「わ…私実は遊園地ってすごく憧れてたんだ…!
でも子供の頃は大勢の人が苦手だったから遊園地なんてとんでもなくて…
でも今の私なら大丈夫だと思うの!普段ならお店も乗り物も賑やかで楽しいんだろうなぁ…
今度絶対任務と関係なく遊びに来よう!」

『そのときは私も一緒だよねー?』

「名無しさんちゃん!もちろん!一緒にいこう!」

『あ、折角だから奥村くんともいってあげてね』

「え?!お、俺?!」

『こんな可愛い子そうそういないから約束だけでもしときなよ!』

「お、おう///(実はほたるとも来たかったり)」

『あ、ごめん、ちょっとお手洗いいかせて!』



ここに来てだが、奥村燐は少しづつ名無しさんのことが気になってきていた。

同じ寮に住んでいることも話、接触する時間が増え、

また雪男が任務で抜けることが多いため二人の時間も長くなる。

まだ悪魔の落胤であることは話していないが、


最初より仲良くなってきていた。

したし、ここで名無しさんが二人から離れたのが間違いだった。

トイレから出てきたときにはそこに二人の姿はなく、

ジェットコースターのところから大きな音が聞こえてきたのだ。



『まさか!』

《いくぞ!》



急いではしってジェットコースターについたときにしえみが小さな男の子を抱えている。

そこに奥村燐は居なかった。




「名無しさんちゃん!」

『しえみ!奥村くんは!?』

「わからない。ここではぐれちゃったの」

『奥村くんどこにいんのよ!しえみはここ動かないで!』

「どこいくの名無しさんちゃん!?」



しえみの声を背中に受けながらジェットコースターのところに入っていく。

上を見上げると青い炎に身を包んだ奥村燐と悪魔が戦闘になっていた。




「う~~~~~~ん。ガッカリだ。こんなものに、
父上と兄上が夢中になる理由がわからない。
あーあ、いい退屈しのぎになると思ったのになっ」



ドオオオオオン



『燐!』

「……」



ガアアアアアアと叫ぶ”奥村燐”。

悪魔に襲いかかる。

そのとき地震にもにた揺れが起こる。



「きゃあああああ!!!!!」

『しえみ!』

「助けて!」



大量のジェットコースターのレールや木材が落ちてくる。



『フルーレティ!』

《まかせなよ!氷牙!》



無数の氷の鏃のようなものが落ちてくるものに向かって突き刺さる。

粉々に割れて木端微塵となりそこに青い炎が覆い被さる。



ズシャア



『燐!大丈夫!?』

「ほたる?」

『意識戻ってるみたいだね。アイツは?』

「あれれ、どうしたんですか?さっきのはもうおしまいですか?
それに君、ほたる名無しさんですよね?
兄上からお話は聞いています」

『どうやってここにはいった!』

「キミには関係ありません。それよりつまらないな…
兄上には止められていたけど、こうなったら剣をおってしまおうかな」

「な!?何を……」



そのときだった



「八つ姫を喰らう 蛇を断つ」

『!』

「君は誰ですか?」

「お前、地の王アマイモンだな。お前みたいな”大物”がどうやってこの学園にはいった。メフィストの手引きか?」

「邪魔だなぁ」

「邪魔はお前だ」

「……やっぱりやめました。またの機会に…」



ポーンと降魔剣を手放したアマイモン

なにがしたいのかつかめないやむ



「!待てコラ!…チッ。にゃろぉ完全に遊んでくれたな!
おい!すぐに人が集まる!その尻尾は隠しておけよ!
あとほたる!こいつをみとけ!」

『はい!』



やっぱり”あの人”だと気づいた名無しさん。

小さい頃のをそのまま大きくした姿に安堵を覚える。



「燐!名無しさんちゃん!どうしたの?!」

「触んな!」

「……どうしたの…」

「…あ…いや。ゴメン、なんでもねーよ。それよりお前こそ平気だったか?あのガキどしたよ」

「あ…消えちゃった…”ありがとうおねえちゃん”って」

「…そーか」

「今度絶対に名無しさんちゃんも燐も遊びにこようね!」

『うん』

「そ…そーだな……」

「しえみさん!」



遅れて雪男や椿先生がきた。



「大丈夫ですか!?」

「雪ちゃん…燐がケガしてるから手当てしてあげて…!」

「…兄さん…それにほたるさんまで何があった…」



するとスッと燐の前に降魔剣がだされた。

出したのは常にフードを被っている”山田くん”。



「遅ぇぞ雪男。お前が遅いからこっちが動くはめになったろーが」

「…!ま…まさか…」

「久しぶりだな」

「…誰だ!」

「まあいい加減この格好も飽きた頃だったしな。アタシは上一級祓魔師の霧隠シュラ。日本支部の危険因子の存在を調査するために正十字騎士団ヴァチカン本部から派遣された上級監察官だ」





to be continued
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