焔の間:~青炎と溶けない氷~: 青の祓魔師 奥村燐と勝呂寄り


勝呂竜士帰省問題と髪染めた問題とあだ名の由来問題

来て早々だが重傷者が多いということでしえみ・出雲・燐・宝は看護の手伝いへと駆り出されていった

名無しさんはというとシュラにつれられ京都出張所の深部へとつれられていた



「さすが京都出張所!」

「いやー風流ですにゃ~」

『呑気なこといってないで』

「ここは旅館からも近いですね」

「ええ。初めなんでご案内いたしました。でも普段はこの鍵で移動してください」



鍵穴に鍵を差し込めばあら不思議京都出張所深部



「こちらが京都出張所深部になります。正十字学園の最深部に比べると規模は小さいですが本来魔法牆壁の強度は最深部に勝るとも劣りません」

『ですがどちらもあっさり侵入されたんですね』

「最深部では内部のものの犯行だったが深部ではどういう調べになってるんだ?」

「事件に関わった全員が魔障にかかってなかなか調べが進まんのが現状です。…でも私の読みでは多分"明陀宗"のイザコザ絡みやないかと思てますけどね」

「"明陀宗"?…ってたしか"明王陀羅尼宗"っつー十年前に正十字騎士団に吸収された宗派だよな」

「はい。明陀宗は他の仏教系の宗はとは違う独自の教えを守る宗派で仏に祈り教えを説くだけでなく、より"魔"を払うことに特化した祓魔師集団。京都出張所の戦闘員の半数近くが明陀宗の者です。その組織体正は世襲制で戦士の血いうんですかそれを守るんが大事らしいですわ。青い夜以降総本山がつぶれてもて大分小規模になってしもてますが今もその血を守る伝統が根強くのこってはるようです。」

『その明陀宗の頭首が座主血統の勝呂達磨大僧正』

「はい。教え上はみな達磨大僧正の門徒ゆうことになってますが、この方説教するでもなし騎士団にはいるでもなし奥さんの稼ぎで放蕩三昧…大僧正とはなばかりの生臭坊主て聞いてます。…上がそんなんやさかい当然したはもめるもめる…実質大僧正にかわって門徒をまとめる僧正血統の志摩家と宝生家の仲の悪さは折り紙つきです」

「大変ですにゃ~」

『上かぐだぐだだと下がしっかりせねばとなるのもよくわかります。』

「それアタシのこと言ってるのかにゃー」

『どうでしょー』

「まあ京都出張所の中も随分とややこしいようだなぁ」

「はい……さあこちらへ」

「ふん。これが"不浄王の右目"か」


「旅館からの仕出しです」

「おお、ありがたい!」

「お疲れさん!今日はこき使われて疲れたろ。お前らはもう先に上がって休んでいーよ。明日も早いからにゃ」



最深部にいっているときの志摩家と明蛇宗の揉め事は露知らず。

不浄王の右目を確認して侵入経路であろうところを見て回ったり、色々と最深部を見てきたシュルと名無しさん

候補生たちは怪我人の介抱や力仕事に駆り出されくたくたになっていた。



「やたっ終ったぁ~!」

「休むのはイーけど飯くれよ!」

「……先生」

「んー?」

「俺…今から少し外出してもええですか?」

「どこに?」

「洛北金剛深山」

「山ぁ?!何しに?」

「親父に会いに」

「……ダメだ。日が落ちてからの山登りなんて保護者として許可できにゃ~い。……"ここ"の複雑な状況は聞いたよ。色々あるんでしょーが…京都にはあくまで任務できてるってことを忘れるな。ホレそこの弁当夕飯に持ってけ。ジュースもつけとくから」

「やったぁメジ‼」



お腹の虫もなりまくるのを我慢していたのであろう限界寸前の燐は我先にとお弁当にがっつく。

そんな燐たちの姿を遠目で確認して外に出る。



《食べないのか?》

『今お腹すいてない』

《すいてなくともしっかり夜は食べた方がいい》

『わかってる。でも今は何もいれたくない』

《…奥村燐のことか》

『うん。同じ悪魔の子だとさ色々気持ちわかるから、見てて辛くなるんだよね』

《………》

『私もあれからみんなとほとんど喋ってないし。分かり合うには時間も手間もかかる』



人間ってめんどくさい生き物、などと空に呟いて部屋へと戻っていった。

みなそれぞれ各自で夕飯をとり寝床につく。



『………』

「グォォォォォォォォォォ」

『はぁ…勝呂』

「グォォォォ」

『勝呂、起きて。風邪引くよ』

「………ん」

《完全に寝ているぞ》

『これチューハイじゃん。シュラ、間違えて渡したな』

《どうする》

『どうするって部屋に運ぶしかない』

《部屋の場所は?》

『わからないけど、八房あたりでも召喚してにおい探してもらう』



とのことで勝呂の部屋を探すためだけに八房を呼び出し、勝呂のにおいを探してもらい部屋へとつれていく。

探してもらうためだけに下級の八房を呼び出していたため、手のりサイズの小さな八房を前に可愛いと言う感情が溢れた。



〈また何かあればお呼びくだされ〉

『ありがと、おつかれさま』

〈名無しさんさまもはよ休まれよ〉

『うん』



見た目は小さいのだが話す口調は古風といったところ。

勝呂を無事部屋へとつれていった名無しさんは自分に用意された部屋へと向かっていった



to be continued
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