焔の間:~青炎と溶けない氷~: 青の祓魔師 奥村燐と勝呂寄り
「空が白んできたな…さぁ二人ともそろそろお家へ帰る時間だ」
「兄上!今回は兄上の筋書きに沿えば遊んでいいと
約束してくださったではないですか!!」
「学園を壊すなといったはずだぞ。それにお前もう分かったのじゃないか?
この末の弟と…圧倒的な力量差を。」
メフィストが説得するも反発するアマイモン。
メフィストを殴り付け自分はまだ負けていないと言い張った。
「アッハッハッハッ…‼ウーン。聞き分けのない弟だ。
アインス☆ツヴァイ☆ドライ☆!お菓子の鳩時計!」
見るからにメフィストの趣味ぴったりの大きな鳩時計が姿を表した。
鳩はアマイモンをくわえて時計のなかへと消えていく。
「さてと行きましょうか?奥村くん。おや?」
「グルグルグル…グルルオ"オ"ッ」
奥村燐は完全に青い炎に呑み込まれていた。
自身をコントロールできなくなっている。
「…シュラさん、貴女こうなるのわかっていて僕をはずしましたね。
兄の剣を見るといっていたじゃないか!その顛末がこれか!」
「まあ慌てんなビビリメガネ」
「あの…どうなってるんですか…燐は…説明してください!」
「兄は…」
とちょうどそのとき招かれざる客が登場した。
アーサー・O・エンジェル。ヴァチカン本部勤務の上一級祓魔師であり現聖騎士。
「いやぁ青いな…まるで"あの夜"のようじゃないか。
ブルギニョンはそこの候補生の子供たちを拘束し事情聴取。
医療班に見せるのも忘れるな。それと消防隊が着いたら消化には聖水を使わせろ。
ここにはA濃度の貯聖水槽があるはずだ。急げ」
「誰?」
「おはよう諸君!俺はアーサー・O・エンジェル…
ヴァチカン本部勤務の上一級祓魔師だ」
『つい最近任命されたばかりの現"聖騎士"』
「あ、ほたるさん!無事やったんですね!」
「そしてシュラ、俺はお前の直属の上司だ。」
「フン」
「しかしシュラ、これはどういうことなんだ?」
「君の任務は故藤本志郎と日本支部長メフィストフェレス
が共謀し秘密裏にしているものを調査報告することじゃなかったか?」
「だってどーせアタシ以外にも密偵送ってんでしょ~?」
「まぁな。だがもうひとつ大事な任務があったはずだ。もしそれが……」
ポン
突然現れ降り立った青い炎の少年と日本支部長
「……燐!」
「おや、お久しぶりですねエンジェル。この度は聖騎士の称号を賜ったとか深くお喜びもうしあげる。」
「もしそれが……"サタンに纏わるものであると
判断できた場合即排除を容認する"…シュラ、
この青い炎をはく獣は"サタンに纏わる"ものであると思わないか?
メフィスト、……とうとう尻尾を出したな。お前の背信行為は
三賢者まで筒抜けだ。この一見が決定的な証拠となった」
「私は尻尾などだしてませんよ。紳士に向かって失敬な」
「カリバーン…"我に力を"」
「きゃっ!アーサー喜んで」
するとふっと目の前から消えるアーサー・O・エンジェル。
「正十字騎士団最高顧問三賢者の名においてサタンの陰影は中滅する」
消えたと思われたアーサーは気づけば燐の首をつかんで剣を刺さんとしていた。
そこをヒュッと名無しさんの持つ剣が襲う。
アーサーは涼しい表情のままこちらに目を向ける。
「ほたる?!」
『大丈夫?』
「おう。でもまた消えたぞ」
「霧隠流魔剣技…蛇腹化…蛇牙」
次にシュラが攻撃を仕掛けるも交わされ背後に回られたシュラ。
「シュラ、何故このサタンの仔を守る。メフィストがわに寝返ったのか?」
「なワケねーだろ」
「そういえばお前藤本からこの子に魔剣を教えるよう
頼まれたといっていたな。"冗談じゃないあのくそ!ハゲ!!"
と息巻いていたのに……まさか死んだ師の遺志に
添おうとでも思ったのか?…あんな歴代聖騎士のなかでも
もっとも不適格だった男のために。」
「ちげーよクソバカ。ハゲ!!純粋培養には一生理解できねーからすっこんでろ」
「??オレは剥げてないぞ?アッハッハッハ!!面白い冗談だ
…しかし三賢者の名は絶対だ。例えお前であっても」
とそのときアーサーのつけているインカムのようなマイクに電話がかかる。
恐らく上からの命令かなにかだろう。
「畏まりました。三賢者からの命だ。今より
日本支部長メフィストフェレスの懲戒尋問を行うと決まった。
当然そこのサタンの仔も証拠物件としてつれていく。」
「ほう!それは楽しみです☆」
「シュラ、そしてほたるも参考人として加わってもらうぞ」
『はい…』
「ブルギニョン!候補生をつれていけ!」
もうこれ以上隠すことはできない。
そういった表情のままほたるはみんなの顔を見ようとはしなかった。
「なんで…ほたるさんまで一緒に行くことになるんや。
なんで…サタンの子供がっ祓魔塾に居るんや!!!!」
「勝呂くん!」
「…グッ…ゲッガハッ」
「坊!」
「………説明します。とにかく落ち着いてついてきてください。」
みながつれていかれるなかでしえみだけは燐や名無しさんを見ていた
「し、しえみ…体…平気か?」
今にも泣きそうな顔で見つめるしえみがどこかかわいそうに見えた
「勝呂…大袈裟なんだよ。俺別にこう見えて
フツーの人間とたいしてかわんね━━…て…
せっ説得力ねーか!ワハハ!!」
「どうしてわ…笑うの……なんにもおかしくなんかない!!」
そう涙を流し叫んだしえみ。
あんな風にいってくれる人がもっと世の中にいれば
"悪魔と共にいきる"人は救われたか。
「直でオペラ座法廷の被告人の舞台扉へ出ます」
ギィィィィィィイ
さあ裁判の始まりだ
to be continued
