焔の間:~青炎と溶けない氷~: 青の祓魔師 奥村燐と勝呂寄り
「坊?」
「子猫さぁん!無事でしたかー」
「志摩さん!奥村くんにほたるさんに杜山さんも…」
「!?はぁ?なんやあれ!」
「ははなるほど。そら一人で運べへんわ」
目の前にどーんとあるのは人間三人分の大きさの燈籠
「デ…デケーよ!これ提灯か!?」
「石燈籠かな」
「化燈籠や」
『夜間人が火を灯すのを待ち構え、火が灯ると動き出し生き物をくって燃料にする。特に女性が好物。止まるのは燃料がつきるか朝になること』
「化燈籠みて…何や僕らルールの解釈間違ってたんやないかおもて」
「せやなぁ。この訓練、皆で協力せなアカンわ!」
「あれぇ坊”この任務助け合いはナシや”ゆーてはったのにぃ」
「実践の参加資格3枠って言葉に惑わされたんや!」
「確かに先生、”3枠”ゆーてはったけど”3人とはゆーてはらほんかったですもんね”」
「とにかく!協力戦、俺は大好きやから願ったりや!誰か神木と宝のメアド知っとるやつおるか?」
「僕は出雲ちゃんに何度も聞いて何度も断られてます(泣)」
『てことは誰も知らないってことね。とにかく作戦を考えないと』
「あの…僕…取り敢えずこの6人で運ぶフォーメーション考えました。
まず化燈籠をリアカーにのせ火をつけたとき動き出さないよう封印します。
封印には化燈籠が封じられていた台座の四角にある札をしようし化燈籠に直接張り付け札に対応したお経を唱え続けます。これはお経を完全に暗唱してる坊が。僕も暗唱してますが坊の方がお上手なんで。そして火をつける前に化燈籠の燃料を集めます。燃料にはチューチを使います。化燈籠の火は燃料が尽きると消えてしまうので常に補給してやります。これは杜山さんが。さらに火をつけて明るくなるとチューチが集団で襲ってきます」
「わぁきたきた!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
「これのガードを僕と志摩さんとほたるさんでやります。
僕は左側、志摩さんは右側、ほたるさんは坊のまわりを。
そして6人の中で一番馬力のある人がリアカーをひく!」
「ふん…ぬおおおおおお!!!!」
「いやホンマすごいわ。奥村くんってどこの星の人なんやろ…」
「ただまだ油断ならない難所が残ってるんですけど…」
「難所?」
ピィィィィイ!
「誰かギブアップしたんかな」
「神木さんか宝くんか」
「おい…!吊り橋だ!」
『しかも相当古いものみたい』
「どうすんだこれ!リアカー転がせねーぞ!」
『リアカーどころか人も無事にわたりきれるかどうか』
「!?…う”う”う”わ”あ”ーい!!!!!!!!!」
『どうしたの?』
「下下下!!ぎょーさんおるぅ~~!!!」
「うわっ!」
「も…ももも…もうアカンわ…フフフ…失禁したろか」
スススススと離れていく志摩。
「もういっそ失禁すりゃスッキリすんじゃねーの?」
「奥村くん、滅多なことゆーたらあかんよ。失禁だけにしたら最後すべてを失うんや」
「あっ!」
そこにすかさず勝呂が詠唱しながら志摩のキリクを奪い取り
虫の沼にブスブスと突き刺す。
「坊!なにを…ぎゃああああ!!!!」
「カーンの種子字…ここにもなにか封印されてます。皆周りの札や縄には気を付けて!」
「…それにしても化燈籠どないして運ぶ?」
[考えがある]
勝呂が紙に書いたのは化燈籠に自分で沼をわたらせる方法。
まず先に子猫丸・燐がリアカーを向こう岸に移動。
虫沼は浅いから歩いてわたることができる。
向こう岸で子猫丸は札をもってほたると待機。
こっち岸では志摩がしえみを肩車して待機。
勝呂が札を剥がして化燈籠を解き放つ。
志摩はしえみを担いで向こう岸まで虫沼をダッシュ。
しえみ…好物の女をおって化燈籠が移動、そこを子猫丸が札をはって封印。
「俺に虫沼につかれゆーんですかぁはっはっは!しかも頭を杜山さんの太ももに挟まれて?往生しますよ(泣)」
「志摩さんは少し往生して煩悩をたった方がええよ」
「子猫さんまで(泣)」
『往生要集にでも名前かかれればいい』
「…おい俺がやるよ。もうめんどくせーから」
☆☆☆☆☆☆☆☆
「んじゃ立つからちゃんとつかまってろ」
「う、うん!」
「あでででで!」
「くわあ高い高い!」
『しえみー!指!燐の目に指入ってる!』
「気を付けろ!」
「ご、ごめんね」
『落ち着いて!こっちは準備OK』
「こっちもいいぞ!」
「よし行け!」
化燈籠が解き放たれる。
作戦通りしえみを視界にとらえおってくる。
そしてそのままリアカーに向かって走ってきた。
「やった!」
「大成功!」
「燐!やったよ!」
「うまくいったな!」
「奥村くん、はよつかまり!」
「大丈夫大丈夫!これでひと安心だな!」
ブチッ
「?」
「?」
「あ」
「はっ!?」
『バカ!』
”ここにもなにか封印されてます。皆周りの札や縄には気を付けて!”
そう子猫丸は言っていた。
にもかかわらず鳥居のところの縄を刀でぶっちぎった奥村燐。
虫沼からは長い触手が現れ奥村燐をとらえる。
ギューヂヂギギギギギと気味の悪い鳴き声を出しながら。
「おっっっぎゃああああ~~!!!!!」
「なななにやってんねやー!!」
「大丈夫だ!倒してすぐ追い付くから!皆は先に行け!夜が明けちまうぞ!」
「お前はまたそれか!」
「悪りぃ!」
「アホが!助けるに決まっとるやろ!」
ここからは志摩のキリクで弱体化。
その間に一気に走って逃げる。
「もう追ってこーへんようですよ」
「少し休憩しよか」
「…俺はお前が頭悪いなんておもっとらへん。
でもな何でも一人で解決しようとすんな!味方を忘れるな!」
「サタン倒すやったらきっと一人じゃ倒されへんよ」
「さすが坊ええことゆーわ…まあ俺は虫関係は全く役に立たんけど」
『みんないる。一人だなんで思わないで』
「うん」
ガラガラガラガラ
なんとか無事に帰還。
「おっお疲れさん。無事に戻ってきたな」
「なにぃ!?お前らもうクリアしてたんか!?」
「遅かったわね。使い魔にやらせたわよ。宝の方が早かったけど」
「宝くんって何者なんや」
6人よりもはやくクリアしていた宝と神木
宝は置いといて神木は使い魔に、やらせたとのこと
「あれ?そういえばお前ら全員か?」
「?」
「あ!そういえば誰もギブアップしてへんのか。さっきのロケット花火は誰が…」
『くる!』
ひゅ――――――と上から降ってきたのはアマイモン
「シュタッ。ゴー!ベヒモス!」
to be continued
