入隊希望者とその親族関係の明記を。
あなたを守ること 沖田
入隊希望者名簿
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「おいおい……偶然にしちゃ出来すぎだぜ」
「まあ、待て。それを判断するためにも、まずは雪村くんの話を聞かせてくれるかな?」
千鶴は順序だてて事情を話していく。
元々の住まいは江戸にあること、連絡の途絶えた父親を探しに京にきたこと。
「そうか……、江戸の出身なのか!父上を探して遠路はるばる京にきたのか!」
近藤は感極まったように目を潤ませた。
「して、そのお父上の名は?何をしに京へ?」
「父様は、雪村綱道という蘭方医で──」
「――繋がったな」
「え……?」
千鶴が父親の名前を口にした瞬間、その場の空気が一変した。
「これは、これは……。まさか本当に綱道氏のご息女とはね」
「あなたが持っていた手紙の筆跡、これはまさに綱道さんのものでしたが……」
「父様を知っているんですか……?」
知ってはいそうだが、みんな複雑そうな顔をしている。
言葉を選んでいるかのような沈黙は土方によって破られた。
「……どこまで知ってる?」
「……何処まで?」
「いいから洗いざらい全部吐け!何しに京にきやがった!」
「わ、私は……父を探しに来ただけで、他には何も……」
「親父の綱道さんが、何をしてるか知っててここに来たんだろうが!」
「父はお医者様の仕事で京に来てたはずです!去年の夏に連絡が途絶えて……そのままなんです!」
「……っ」
押し黙る土方に山南と鶴姫が話しかける。
「土方くん……どうやら、本当に何も知らないのかもしれませんよ」
『何も知らない自分の娘を、好き好んで危険な目に遭わせようとする親がいるんでしょうか。綱道さんとはそういうお方なのですか?』
「あの……父のことをご存知なんですか?父はどこにいるんですか?教えてください!」
千鶴がそう懇願すると斎藤が代わりに答える。
「……綱道氏の行方は現在、新選組で調査している」
「新選組が父様のことを……!?それってもしかして……」
「あ、勘違いしないでね。僕たちは綱道さんを狙ってる訳じゃないから」
「そう……ですか」
「同じ幕府側の協力者なんだけど……実は彼、ちょっと前から行方知れずでさ」
「幕府をよく思わないものたちが、綱道氏に目をつけた可能性が高い」
その言葉に千鶴が目を見開くと、斎藤は少しだけ言葉を足した。
「生きている公算も高い。蘭方医は利用価値がある存在だ」
「……近藤さん、どうでしょうか。同じ人物を探す者同士、彼女に手を貸してあげてはいかがかと」
「手を貸すとはどういうことかね?」
「綱道さんが見つかるまで、互いに協力し合うということです。彼女に協力してもらうことで綱道さんが見つかる可能性は格段に上昇するでしょう。」
「……え?」
山南によると綱道がここを訪れたのは数回だけらしい。
面識の薄い人間を探しだすのがとても難しいことくらいわかる。
「私たちがいくら探しても、姿形を変えられてしまっては見抜くことは難しい。ですが、綱道氏の娘である君ならば、身なりが変わっていようと看破できますね?」
「……もちろんです」
千鶴がうなずくと、山南は優しそうな笑みを浮かべる。
「それに……彼女が手中にあるというのは、何かと都合がいいと思います」
「ふむ……どうだ、トシ。山南くんの意見に俺は賛成だが」
「こいつが本当に何も知らねえっていうんなら…」
「本当です!父が京に向かって……何をしていたかまでは知りません!」
『土方さん、そういう意見は分かりますが、綱道さんはバレたらまずい何かに関わっているわけですよね?その何かを知る人間は少ない方が良いのでは。そうするとわざわざ娘に自分がやっていることを話すことは得策ではないと思います。故に千鶴ちゃんが何も知らなくて当然かと』
「それに、昨晩のことも私たちは何も見ていません!」
「……まあ、あの蘭方医の娘ともなりゃあ、殺しちまうわけにもいかねぇよな」
面倒そうな口調で言って、土方は千鶴をみた。
「…昨夜の件は忘れるっていうんなら、父親が見つかるまでお前を保護してやる」
「君の父上を見つけるためならば、我ら新選組は協力は惜しまんとも!」
「あ……、ありがとうございます!」
「それで、次は君の番だね」
そう言った沖田は鶴姫のほうをみる。
今まで千鶴に向いていた視線が、次は鶴姫に移動する。
「ちゃんと名前教えてね」
『私は穐月鶴姫と申します。兄と父を探して堺から来ました』
「堺か、商人の町だな」
『はい。兄は、私が小さい頃に行方知れずとなりました。家は道場で、その跡継ぎとして私が男として育てられました。ですが、その道場も今はありません』
「思い出したくないことかもしれないが、それはなぜだ?」
『私を跡継ぎとして育てたのは建前。自分の身は自分で守れるようにするためです。そして私が主となる前に道場は取り壊し。母は昔に死んでおり、父も兄同様行方不明になりました。しかし、あるとき京の町で、私の父と兄とよく似た男が男性と一緒にいるのをみたという情報があったんです。もう死んでいるかもと思った矢先だったので、家に残っているものをお金に変えて京に来たのです』
「そうか……そうか。穐月くんも大変なんだな…」
「で、その父親と兄の名前は?」
『父の名前は穐月進、兄は楽です』
そう言うと、また空気が変わった。
「穐月進…」
『何か?』
「そう名乗る男が最近浪士たちを手引きしているとの情報がある」
『なっ……』
話を聞くと、鶴姫の父親らしき人物が何人もの人間を勧誘しているらしい。
要注意人物として上から指示が回ってきているが、神出鬼没で姿を捕えることが出来ないという。
「まさか…何か知ってるんじゃねえだろうな」
『先程のお話聞かれていましたか?どこに自分の娘を好き好んで危険に合わせる親がいます。』
「まあまあトシ。穐月くんも何も知らないようだ。それに進氏も最近になって要注意人物として上がってきたばかりだ。何も知らない可能性の方が高い」
「だが、そうは言っても最近になって動きを出したからと言って何も知らねえことにはならねえよ」
話は進まないまま平行線を辿る。
「それに兄の方も気になる。兄の方は父親よりも早くに行方不明。そうなりゃ、浪士たちと濃厚な関係になっている可能性は高い」
「しかし、父親の方と違い聞いたことがありません。偽名を使っている可能性もなくはありませんが」
「なんせ浪士たちと関係を持っている可能性があるんだ。綱道氏を捜すと同時に捜してやろうじゃないか」
そう涙ぐむ近藤に鶴姫は少し困ったような反応をして見せた。
近藤は鶴姫の父と兄を一緒に新選組が探そうといってくれた。
しかし、局長の判断に回りの人たちはなにも言わなかった。
「殺されずにすんでよかったね。……とりあえずは、だけど」
沖田は相変わらずのにこにこ笑顔。
思うところはあったが千鶴は素直にうなずいた。
「はい。……よかったです」
色々あったが、結果的に新選組という協力者を見つけることができた。
京に来てから悪いこと続きであったが、運が向いてきたのかもしれない。
「本来であればこのような男所帯より、所司代や会津藩に預けてやりたいんだが……」
『会津侯や所司代などの上は今それどころではないでしょう。』
近藤は悩むように腕をくんだ。
どうしても二人の身柄は新選組におくしかないような口ぶり。
「雪村くん、穐月くん、よかったね。これからはよろしく頼むよ」
「こちらこそ、よろしくお願いいたします!」
『私からもよろしくお願いいたします。ご迷惑はおかけしないように致しますので』
そう井上に挨拶をする。
「不便があればいうといい。その都度、可能な範囲で対処しよう」
『ありがとうございます』
敵意をむけた表情をやめた鶴姫は少し笑って斎藤にお礼をいう。
斎藤はまたも少し驚いたような顔をして背けた。
「ま、まあ、女の子となりゃあ、手厚くもてなさんといかんよな」
「新八っつぁん、女の子に弱いもんなあ……。でも、だからって手のひら返すの早すぎ」
「いいじゃねえか。これで屯所が華やかになると思えば、新八に限らずはしゃぎたくもなるだろ」
「『……』」
『華やかにできるでしょうか…』
ボソッと呟いた鶴姫。
千鶴は心のなかで同意した。
「とはいえ、ここでは女性として扱うのは難しそうです。隊士として扱うのもまた問題ですし、彼女たちの処遇は少し考えなければなりませんね」
「なら、誰かの小姓にすりゃいいだろ?近藤さんとか山南さんとか━━━━」
土方が面倒そうに顔を歪めると、沖田が笑顔で口をはさんだ。
「やだなあ、土方さん。そういうときは、言い出しっぺが責任とらなくちゃ」
「ああ、トシのそばなら安心だ!」
即座に同意する近藤も笑顔だ。
「そういうことで土方くん。彼女たちのこと、よろしくお願いしますね」
だめ押しをする山南もキラキラ笑顔だ。
「……てめぇら……勝手に決めてるんじゃねえ!小姓は一人で十分だ」
「じゃ鶴姫ちゃんの方、僕にくださいよ」
「総司、そんな言い方ないだろう!」
「貸してって言えばいいんですか?」
「そんな物みたいに……」
「君は異論ない?」
『…はい』
「じゃあ決まりだ。千鶴ちゃんは土方さんの、鶴姫ちゃんは僕の小姓ね」
速やかに決まった決定に誰もなにも言わなかった。
沖田が鶴姫を選んだのは、単にたのしそうだからだ。
この日から、新選組としての生活が二人を待っていた
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「まあ、待て。それを判断するためにも、まずは雪村くんの話を聞かせてくれるかな?」
千鶴は順序だてて事情を話していく。
元々の住まいは江戸にあること、連絡の途絶えた父親を探しに京にきたこと。
「そうか……、江戸の出身なのか!父上を探して遠路はるばる京にきたのか!」
近藤は感極まったように目を潤ませた。
「して、そのお父上の名は?何をしに京へ?」
「父様は、雪村綱道という蘭方医で──」
「――繋がったな」
「え……?」
千鶴が父親の名前を口にした瞬間、その場の空気が一変した。
「これは、これは……。まさか本当に綱道氏のご息女とはね」
「あなたが持っていた手紙の筆跡、これはまさに綱道さんのものでしたが……」
「父様を知っているんですか……?」
知ってはいそうだが、みんな複雑そうな顔をしている。
言葉を選んでいるかのような沈黙は土方によって破られた。
「……どこまで知ってる?」
「……何処まで?」
「いいから洗いざらい全部吐け!何しに京にきやがった!」
「わ、私は……父を探しに来ただけで、他には何も……」
「親父の綱道さんが、何をしてるか知っててここに来たんだろうが!」
「父はお医者様の仕事で京に来てたはずです!去年の夏に連絡が途絶えて……そのままなんです!」
「……っ」
押し黙る土方に山南と鶴姫が話しかける。
「土方くん……どうやら、本当に何も知らないのかもしれませんよ」
『何も知らない自分の娘を、好き好んで危険な目に遭わせようとする親がいるんでしょうか。綱道さんとはそういうお方なのですか?』
「あの……父のことをご存知なんですか?父はどこにいるんですか?教えてください!」
千鶴がそう懇願すると斎藤が代わりに答える。
「……綱道氏の行方は現在、新選組で調査している」
「新選組が父様のことを……!?それってもしかして……」
「あ、勘違いしないでね。僕たちは綱道さんを狙ってる訳じゃないから」
「そう……ですか」
「同じ幕府側の協力者なんだけど……実は彼、ちょっと前から行方知れずでさ」
「幕府をよく思わないものたちが、綱道氏に目をつけた可能性が高い」
その言葉に千鶴が目を見開くと、斎藤は少しだけ言葉を足した。
「生きている公算も高い。蘭方医は利用価値がある存在だ」
「……近藤さん、どうでしょうか。同じ人物を探す者同士、彼女に手を貸してあげてはいかがかと」
「手を貸すとはどういうことかね?」
「綱道さんが見つかるまで、互いに協力し合うということです。彼女に協力してもらうことで綱道さんが見つかる可能性は格段に上昇するでしょう。」
「……え?」
山南によると綱道がここを訪れたのは数回だけらしい。
面識の薄い人間を探しだすのがとても難しいことくらいわかる。
「私たちがいくら探しても、姿形を変えられてしまっては見抜くことは難しい。ですが、綱道氏の娘である君ならば、身なりが変わっていようと看破できますね?」
「……もちろんです」
千鶴がうなずくと、山南は優しそうな笑みを浮かべる。
「それに……彼女が手中にあるというのは、何かと都合がいいと思います」
「ふむ……どうだ、トシ。山南くんの意見に俺は賛成だが」
「こいつが本当に何も知らねえっていうんなら…」
「本当です!父が京に向かって……何をしていたかまでは知りません!」
『土方さん、そういう意見は分かりますが、綱道さんはバレたらまずい何かに関わっているわけですよね?その何かを知る人間は少ない方が良いのでは。そうするとわざわざ娘に自分がやっていることを話すことは得策ではないと思います。故に千鶴ちゃんが何も知らなくて当然かと』
「それに、昨晩のことも私たちは何も見ていません!」
「……まあ、あの蘭方医の娘ともなりゃあ、殺しちまうわけにもいかねぇよな」
面倒そうな口調で言って、土方は千鶴をみた。
「…昨夜の件は忘れるっていうんなら、父親が見つかるまでお前を保護してやる」
「君の父上を見つけるためならば、我ら新選組は協力は惜しまんとも!」
「あ……、ありがとうございます!」
「それで、次は君の番だね」
そう言った沖田は鶴姫のほうをみる。
今まで千鶴に向いていた視線が、次は鶴姫に移動する。
「ちゃんと名前教えてね」
『私は穐月鶴姫と申します。兄と父を探して堺から来ました』
「堺か、商人の町だな」
『はい。兄は、私が小さい頃に行方知れずとなりました。家は道場で、その跡継ぎとして私が男として育てられました。ですが、その道場も今はありません』
「思い出したくないことかもしれないが、それはなぜだ?」
『私を跡継ぎとして育てたのは建前。自分の身は自分で守れるようにするためです。そして私が主となる前に道場は取り壊し。母は昔に死んでおり、父も兄同様行方不明になりました。しかし、あるとき京の町で、私の父と兄とよく似た男が男性と一緒にいるのをみたという情報があったんです。もう死んでいるかもと思った矢先だったので、家に残っているものをお金に変えて京に来たのです』
「そうか……そうか。穐月くんも大変なんだな…」
「で、その父親と兄の名前は?」
『父の名前は穐月進、兄は楽です』
そう言うと、また空気が変わった。
「穐月進…」
『何か?』
「そう名乗る男が最近浪士たちを手引きしているとの情報がある」
『なっ……』
話を聞くと、鶴姫の父親らしき人物が何人もの人間を勧誘しているらしい。
要注意人物として上から指示が回ってきているが、神出鬼没で姿を捕えることが出来ないという。
「まさか…何か知ってるんじゃねえだろうな」
『先程のお話聞かれていましたか?どこに自分の娘を好き好んで危険に合わせる親がいます。』
「まあまあトシ。穐月くんも何も知らないようだ。それに進氏も最近になって要注意人物として上がってきたばかりだ。何も知らない可能性の方が高い」
「だが、そうは言っても最近になって動きを出したからと言って何も知らねえことにはならねえよ」
話は進まないまま平行線を辿る。
「それに兄の方も気になる。兄の方は父親よりも早くに行方不明。そうなりゃ、浪士たちと濃厚な関係になっている可能性は高い」
「しかし、父親の方と違い聞いたことがありません。偽名を使っている可能性もなくはありませんが」
「なんせ浪士たちと関係を持っている可能性があるんだ。綱道氏を捜すと同時に捜してやろうじゃないか」
そう涙ぐむ近藤に鶴姫は少し困ったような反応をして見せた。
近藤は鶴姫の父と兄を一緒に新選組が探そうといってくれた。
しかし、局長の判断に回りの人たちはなにも言わなかった。
「殺されずにすんでよかったね。……とりあえずは、だけど」
沖田は相変わらずのにこにこ笑顔。
思うところはあったが千鶴は素直にうなずいた。
「はい。……よかったです」
色々あったが、結果的に新選組という協力者を見つけることができた。
京に来てから悪いこと続きであったが、運が向いてきたのかもしれない。
「本来であればこのような男所帯より、所司代や会津藩に預けてやりたいんだが……」
『会津侯や所司代などの上は今それどころではないでしょう。』
近藤は悩むように腕をくんだ。
どうしても二人の身柄は新選組におくしかないような口ぶり。
「雪村くん、穐月くん、よかったね。これからはよろしく頼むよ」
「こちらこそ、よろしくお願いいたします!」
『私からもよろしくお願いいたします。ご迷惑はおかけしないように致しますので』
そう井上に挨拶をする。
「不便があればいうといい。その都度、可能な範囲で対処しよう」
『ありがとうございます』
敵意をむけた表情をやめた鶴姫は少し笑って斎藤にお礼をいう。
斎藤はまたも少し驚いたような顔をして背けた。
「ま、まあ、女の子となりゃあ、手厚くもてなさんといかんよな」
「新八っつぁん、女の子に弱いもんなあ……。でも、だからって手のひら返すの早すぎ」
「いいじゃねえか。これで屯所が華やかになると思えば、新八に限らずはしゃぎたくもなるだろ」
「『……』」
『華やかにできるでしょうか…』
ボソッと呟いた鶴姫。
千鶴は心のなかで同意した。
「とはいえ、ここでは女性として扱うのは難しそうです。隊士として扱うのもまた問題ですし、彼女たちの処遇は少し考えなければなりませんね」
「なら、誰かの小姓にすりゃいいだろ?近藤さんとか山南さんとか━━━━」
土方が面倒そうに顔を歪めると、沖田が笑顔で口をはさんだ。
「やだなあ、土方さん。そういうときは、言い出しっぺが責任とらなくちゃ」
「ああ、トシのそばなら安心だ!」
即座に同意する近藤も笑顔だ。
「そういうことで土方くん。彼女たちのこと、よろしくお願いしますね」
だめ押しをする山南もキラキラ笑顔だ。
「……てめぇら……勝手に決めてるんじゃねえ!小姓は一人で十分だ」
「じゃ鶴姫ちゃんの方、僕にくださいよ」
「総司、そんな言い方ないだろう!」
「貸してって言えばいいんですか?」
「そんな物みたいに……」
「君は異論ない?」
『…はい』
「じゃあ決まりだ。千鶴ちゃんは土方さんの、鶴姫ちゃんは僕の小姓ね」
速やかに決まった決定に誰もなにも言わなかった。
沖田が鶴姫を選んだのは、単にたのしそうだからだ。
この日から、新選組としての生活が二人を待っていた
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