代わりにあげるのは
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2人はそれぞれの荷物を片付けると立ち上がった。
学校に戻ろうと歩き出した恋を仙道は呼び止めた。
「そうだ。はい」
「ん?」
恋が振り返れば仙道がずいっと手を差し出していた。
その手に応えるように差し出した掌に仙道の拳が乗る。
そして、ゆっくり開かれた拳からコロンとボタンが1つ落ちた。
「第2ボタン。貰ってくれるか?」
「え?先輩にあげたんじゃ…」
「恋に渡したいから取っといたんだ」
「あ、ありがとう」
ふわりと微笑んで言う仙道に、恋は顔を赤らめるしかない。
仙道は、その様子に満足そうにしていたが、ふと眉を下げた。
「んー、でもこれで本当に来年あげる物なくなったな」
「だから別にいいってば。てか、これを来年くれたらいいでしょ…」
「それって来年も付き合ってるって事だよな?」
「え?あ、当たり前でしょ!?まさか、来年には別れてるとか言う!?」
「そんなわけないだろ。できればこの先もずっと一緒にいたいな」
「そ、そう…」
サラリとそんな事を言われ恋は返す言葉がなくなる。
嬉しいのだが、どうしても気恥ずかしくなり恋は俯いた。
「あ、じゃあ来年はあれにしようか」
「何?」
明るい声音に恋が視線を上げると、にこりと笑う仙道がいた。
「指輪」
「なっ!?」
恋はその言葉に驚愕してしまう。
彼氏から貰う指輪は特別な物になるだろう。
それと先程の仙道の言葉。
それにどうしても深い意味を期待してしまった恋は、みるみる顔が赤く染まっていった。
「っはは、恋の今の顔!」
「ちょっと、仙道!?」
「ごめんごめん。でも、もしあげたら受け取ってくれるか?」
「そ、そりゃあ…」
「そうか」
仙道はその答えに少しホッとしたのか息を吐き微笑んだ。
恋は居心地悪そうに視線を泳がせ、空気を変えようと言葉を紡ぐ。
「あ、でも卒業式に指輪とかいらないからね!それだったら他のでいいし…」
「他?」
「べ、別に特にはないんだけどさ!」
「その顔、何かある顔じゃないか?」
「べ、別に!」
「恋の欲しい物かぁ…。何だろうな」
「ないから!気にしないで!」
ブンブンと首を左右に振る恋に、仙道は一歩近づき間合いを詰めた。
「まぁ、まだ1年あるしその間に正解探そうかな」
「見つかるといいね!」
「見つけるから覚悟して」
ふいに耳元でそう甘く囁かれ、恋はますます顔を赤らめた。
表情をくるくる変える恋に、仙道はどこまでも満足そうに微笑んでいるのだった。
学校に戻ろうと歩き出した恋を仙道は呼び止めた。
「そうだ。はい」
「ん?」
恋が振り返れば仙道がずいっと手を差し出していた。
その手に応えるように差し出した掌に仙道の拳が乗る。
そして、ゆっくり開かれた拳からコロンとボタンが1つ落ちた。
「第2ボタン。貰ってくれるか?」
「え?先輩にあげたんじゃ…」
「恋に渡したいから取っといたんだ」
「あ、ありがとう」
ふわりと微笑んで言う仙道に、恋は顔を赤らめるしかない。
仙道は、その様子に満足そうにしていたが、ふと眉を下げた。
「んー、でもこれで本当に来年あげる物なくなったな」
「だから別にいいってば。てか、これを来年くれたらいいでしょ…」
「それって来年も付き合ってるって事だよな?」
「え?あ、当たり前でしょ!?まさか、来年には別れてるとか言う!?」
「そんなわけないだろ。できればこの先もずっと一緒にいたいな」
「そ、そう…」
サラリとそんな事を言われ恋は返す言葉がなくなる。
嬉しいのだが、どうしても気恥ずかしくなり恋は俯いた。
「あ、じゃあ来年はあれにしようか」
「何?」
明るい声音に恋が視線を上げると、にこりと笑う仙道がいた。
「指輪」
「なっ!?」
恋はその言葉に驚愕してしまう。
彼氏から貰う指輪は特別な物になるだろう。
それと先程の仙道の言葉。
それにどうしても深い意味を期待してしまった恋は、みるみる顔が赤く染まっていった。
「っはは、恋の今の顔!」
「ちょっと、仙道!?」
「ごめんごめん。でも、もしあげたら受け取ってくれるか?」
「そ、そりゃあ…」
「そうか」
仙道はその答えに少しホッとしたのか息を吐き微笑んだ。
恋は居心地悪そうに視線を泳がせ、空気を変えようと言葉を紡ぐ。
「あ、でも卒業式に指輪とかいらないからね!それだったら他のでいいし…」
「他?」
「べ、別に特にはないんだけどさ!」
「その顔、何かある顔じゃないか?」
「べ、別に!」
「恋の欲しい物かぁ…。何だろうな」
「ないから!気にしないで!」
ブンブンと首を左右に振る恋に、仙道は一歩近づき間合いを詰めた。
「まぁ、まだ1年あるしその間に正解探そうかな」
「見つかるといいね!」
「見つけるから覚悟して」
ふいに耳元でそう甘く囁かれ、恋はますます顔を赤らめた。
表情をくるくる変える恋に、仙道はどこまでも満足そうに微笑んでいるのだった。
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