帰り道
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部活が終わり、帰ろうと自転車を押していると恋がいた。
「あれ?流川くんも今帰り?」
「…あぁ」
恋は同じクラスでバスケ部のマネージャー。
そのせいか気兼ねなく俺に話しかけてくる珍しい奴でもある。
「そっか、気ぃつけてね~」
そう言って笑顔で手を振る恋を、俺は思わず引き止めてしまった。
「おい」
「ん?」
「…送る」
俺がそう言ったら返ってくる言葉は知っている。
何度か同じやりとりをしたことがあった。
「え?あー、うん、ありがとう」
やっぱり何度も見た通り恋は、はにかんでそう答える。
そんな恋を見ると、いつも何か変な感じがする。
俺にはそれが何なのかが分からないから、ただ自転車を押して歩き出す。
恋はそれにただ付いてくるだけだ。
誘っておいてなんだが、会話もほとんどないのに何でこいつは付いてくるんだろう。
俺は不思議に思って恋を見返しそこで気付いた。
「どうした」
「何が?」
「何見てた?」
「何も?」
恋がよそ見をしていたのに気づいて聞いてみるけど、笑っただけだった。
恋がさっき見たもの。
多分あれか。
今すれ違った2人乗り。
「…乗るか?」
「え!?」
「後ろ」
そう言えば後ろに乗せたことはなかった。
言っても断るからいつからか言わなくなったな。
「あーうん、ありがとう」
けど、今日は少し違う。
素直に乗る恋を不思議に思いながら俺は自転車を漕ぎ出した。
後ろに人を乗せて走るのは慣れていない。
だからか凄く気になる。
「おい」
「んー?」
「ちゃんと掴まれ」
俺は、恋のちゃんと掴んでるんだか掴んでないんだか分からない腕を引っ張った。
恋は何も言わずに俺の腰に腕を回す。
そのまま黙った恋を少しだけ見てみれば、俯いて俺の背中に額を当てている。
俺の視線に気付いたのか恋が顔を上げると目が合ったけど、ただはにかんで俺を見返しただけだった。
どうしてそんな笑い方をするんだ?
それに、俺は何で少し焦ってる?
…この気持ちは何なんだ。
この答えはどうしたら出るんだろう。
そんな事を考えながら、俺はペダルを漕ぐ速度を少しだけ落として走った。
「あれ?流川くんも今帰り?」
「…あぁ」
恋は同じクラスでバスケ部のマネージャー。
そのせいか気兼ねなく俺に話しかけてくる珍しい奴でもある。
「そっか、気ぃつけてね~」
そう言って笑顔で手を振る恋を、俺は思わず引き止めてしまった。
「おい」
「ん?」
「…送る」
俺がそう言ったら返ってくる言葉は知っている。
何度か同じやりとりをしたことがあった。
「え?あー、うん、ありがとう」
やっぱり何度も見た通り恋は、はにかんでそう答える。
そんな恋を見ると、いつも何か変な感じがする。
俺にはそれが何なのかが分からないから、ただ自転車を押して歩き出す。
恋はそれにただ付いてくるだけだ。
誘っておいてなんだが、会話もほとんどないのに何でこいつは付いてくるんだろう。
俺は不思議に思って恋を見返しそこで気付いた。
「どうした」
「何が?」
「何見てた?」
「何も?」
恋がよそ見をしていたのに気づいて聞いてみるけど、笑っただけだった。
恋がさっき見たもの。
多分あれか。
今すれ違った2人乗り。
「…乗るか?」
「え!?」
「後ろ」
そう言えば後ろに乗せたことはなかった。
言っても断るからいつからか言わなくなったな。
「あーうん、ありがとう」
けど、今日は少し違う。
素直に乗る恋を不思議に思いながら俺は自転車を漕ぎ出した。
後ろに人を乗せて走るのは慣れていない。
だからか凄く気になる。
「おい」
「んー?」
「ちゃんと掴まれ」
俺は、恋のちゃんと掴んでるんだか掴んでないんだか分からない腕を引っ張った。
恋は何も言わずに俺の腰に腕を回す。
そのまま黙った恋を少しだけ見てみれば、俯いて俺の背中に額を当てている。
俺の視線に気付いたのか恋が顔を上げると目が合ったけど、ただはにかんで俺を見返しただけだった。
どうしてそんな笑い方をするんだ?
それに、俺は何で少し焦ってる?
…この気持ちは何なんだ。
この答えはどうしたら出るんだろう。
そんな事を考えながら、俺はペダルを漕ぐ速度を少しだけ落として走った。