午後三時。

十二支高校グラウンドに野球部メンバーがぼちぼち集まる時間。



「HAHAH～N♡凪、今日も可愛いNa～♪」

「ぇっと…ぁの…//」

「（………）」




嫉妬






今日もあたしの好きな虎鉄先輩は凪ちゃんをナンパしている。
毎日毎日よく飽きないよね…やっぱ凪ちゃんの事好きなんだ…



いつかあたしも「HAHAH～N♡凪、今日も可愛いNa～♪」
な～んて、言われたいって思ってるあたしはバカ？


「HAHAH～N♡凪、君のハートのシーソー俺と一緒に乗らないKaい？」

あ～言われたいな～


「？凪？どうしたんだYo？」

「えっ…」

マジで言われてるし！


えーと…何て言われたっけ？
えっと...『HAHAH～N♡凪、君のハートのシーソー俺と一緒に乗らないKaい？』


…

………


くらっ


「！？凪？大丈夫Ka！？？」

虎鉄先輩があたしの身体を支えてくれた。
初めて触れる先輩の手がトドメとなった。


「大丈夫じゃな、ぃですぅ....///」

「凪？！」



……



…