昼休み―


いつものようにあたしは屋上に行って1人でお弁当を食べていた。
昼休みくらい1人で静かにのんびりしていたいし。





今日の朝、コンビニで発見した20円の綿アメを買った。
レジの前に値引きシールが貼ってあって買ってしまった。

お金のない高校一年生にとって、数十円でおやつが買えるのはありがたい。

誰にも邪魔されず、わたあめを食べようとしたその時。




―……！？



誰かが喋っている…声が聞こえる。


その声は近く…




近く…




やばいじゃん！！


見回りの先生だ！
隠れる場所…隠れる場所…………ないっ！！！



ガチャ



やっばぁぁぁぁ！！



「凪ちゃんだ～♪」


なんだぁ…野球部のみんなかぁ…ホッ


「ああﾞっ//凪さ～ん！」
「バカ猿…。とりあえず…死ね。」
「このッ……なんだとこのコゲ犬め～！」


そしていつもの争いが…；


「犬飼くん、猿野くん…やめなよ…」



ピタッ．．．

凪さんが【やめて】と言っただけで皆は静まった。


「バカ猿…今日の所は見逃してやる…。」