サモンナイト2夢 短編
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刻は夜。
レイムさんと会うのに昼では目立ちすぎるためだ。
私はできるだけ目立たない格好をして、待ち合わせの場所に向かう。
と、すでに来ていたレイムさんが小さく手を振る。
うっ、愛しい。
抱きつきたい衝動をこらえ、足早に駆け寄る。
「これ、今日繁華街で買ったんです。懐かしくて」
私は話題作りのために持ってきたオカリナを見せる。
少し変わった形のものだ。
白ベースに紫色がアクセントとして入っていて、なんかレイムさんっぽい…と買ってしまったのは内緒だ。
「ほう…」
レイムさんは珍しそうにそれを眺めた。
「レイムさんオカリナ吹いたことありますか?」
「いえ、ないですね」
「じゃあ私が吹きますね。簡単なのしか吹けないですけど」
音階を確認した後、ゆっくりと吹き始める。
「綺麗な音色ですね。木の独特の音がします。それに、曲も素晴らしい」
「えへへ、きらきら星っていう曲です。私のいた世界では基礎的な曲なんです」
「私も吹いてみていいですか?」
そう言うと、オカリナを持つ私の手に、そっと手が重なった。
「わ…!」
びっくりしてオカリナを落としそうになる。
それをレイムさんが支えた。
「お借りしますね」
レイムさんは私の手からそれを抜き取り、そっと唇に当てる。
あ、これって間接キスだ…。
顔が熱くなる。
きっと赤くなっている。
夜の闇で隠れていればいいけど。
♪~
レイムさんの口元から旋律が奏でられる。
うま。
うっっっま。
邪魔をしても悪いので、目を閉じてその曲を感じる。
綺麗な、ちょっと寂しい曲だ。
「レイムさん、とても上手ですね!」
「ありがとうございます」
「なんていう曲なんですか?」
「曲名はわかりませんが…西のほうに行ったとき聴いた、故郷を想う曲です」
「いいなぁ…レイムさんの故郷はどういうところなんですか?」
「故郷…サプレスですか?」
「あ…そうでしたね」
「ふふ、想像にお任せします」
そういって、レイムさんは少し遠い目をした。
悪魔でも、故郷を想うんだなぁ…。
そういうときのレイムさんは、とても美しく、魅惑的だ。
ずっと、こういう彼を見ていられたらいいのに。
その後も、レイムさんはたくさんの曲を聴かせてくれた。
竪琴とは違う音色もレイムさんには似合うな。
また寂しげな曲が似合って…。
「…泣いているんですか?」
「え、あれ…」
どうして泣いているんだろう、私。
すると、レイムさんは私の腰を抱き寄せた。
「きゃっ」
「大丈夫ですよ…私はここにいますから」
そういって、微笑を見せる。
それもまた悲しげなんだけどなあ。
そういう言葉を、呑み込んだ。
レイムさんと会うのに昼では目立ちすぎるためだ。
私はできるだけ目立たない格好をして、待ち合わせの場所に向かう。
と、すでに来ていたレイムさんが小さく手を振る。
うっ、愛しい。
抱きつきたい衝動をこらえ、足早に駆け寄る。
「これ、今日繁華街で買ったんです。懐かしくて」
私は話題作りのために持ってきたオカリナを見せる。
少し変わった形のものだ。
白ベースに紫色がアクセントとして入っていて、なんかレイムさんっぽい…と買ってしまったのは内緒だ。
「ほう…」
レイムさんは珍しそうにそれを眺めた。
「レイムさんオカリナ吹いたことありますか?」
「いえ、ないですね」
「じゃあ私が吹きますね。簡単なのしか吹けないですけど」
音階を確認した後、ゆっくりと吹き始める。
「綺麗な音色ですね。木の独特の音がします。それに、曲も素晴らしい」
「えへへ、きらきら星っていう曲です。私のいた世界では基礎的な曲なんです」
「私も吹いてみていいですか?」
そう言うと、オカリナを持つ私の手に、そっと手が重なった。
「わ…!」
びっくりしてオカリナを落としそうになる。
それをレイムさんが支えた。
「お借りしますね」
レイムさんは私の手からそれを抜き取り、そっと唇に当てる。
あ、これって間接キスだ…。
顔が熱くなる。
きっと赤くなっている。
夜の闇で隠れていればいいけど。
♪~
レイムさんの口元から旋律が奏でられる。
うま。
うっっっま。
邪魔をしても悪いので、目を閉じてその曲を感じる。
綺麗な、ちょっと寂しい曲だ。
「レイムさん、とても上手ですね!」
「ありがとうございます」
「なんていう曲なんですか?」
「曲名はわかりませんが…西のほうに行ったとき聴いた、故郷を想う曲です」
「いいなぁ…レイムさんの故郷はどういうところなんですか?」
「故郷…サプレスですか?」
「あ…そうでしたね」
「ふふ、想像にお任せします」
そういって、レイムさんは少し遠い目をした。
悪魔でも、故郷を想うんだなぁ…。
そういうときのレイムさんは、とても美しく、魅惑的だ。
ずっと、こういう彼を見ていられたらいいのに。
その後も、レイムさんはたくさんの曲を聴かせてくれた。
竪琴とは違う音色もレイムさんには似合うな。
また寂しげな曲が似合って…。
「…泣いているんですか?」
「え、あれ…」
どうして泣いているんだろう、私。
すると、レイムさんは私の腰を抱き寄せた。
「きゃっ」
「大丈夫ですよ…私はここにいますから」
そういって、微笑を見せる。
それもまた悲しげなんだけどなあ。
そういう言葉を、呑み込んだ。