サモンナイト2夢 短編
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「雨だねぇ」
少し前まで曇りだったのに、今はザーザー降り。
とても外に出られる状態じゃない。
鍛錬をしようとしていたのか得物を持ったリューグも、あてもなくリビングのソファに背を預けている。
「なあ」
リューグが珍しく話しかけてくる。
余程やることがないのだろう。
「お前、暇なのか?」
「うん、まあ」
「そうか」
何かに付き合え、というわけでもなさそうだ。
再び沈黙が落ちる。
すると、リューグがまた口を開いた。
「雨の日、普段なら何してるんだ?」
私はうーん、と思案する。
「小説を書くかなあ」
「お前、小説なんか書けるのか?」
当然の疑問に、ハハハ、と乾いた笑いが出る。
「素人の好きものだよ」
そう、私は本当にときどき小説を書くのだ。
でもそれは、とても人に見せられるものじゃない。
日常を、淡々と書いただけの面白みのない小説。
そもそも、私は文章を書く練習などしたことがなく、面白く書く手法など知らない。
誤字脱字も多いんだろう。
言葉が出てこず、気がつけばノートを広げて数時間、ただ所在なさげに手を動かしていた、なんてこともよくあるのだ。
「例えば、どんなのだ?」
「そうだなあ…雨を理由にリューグと添い寝する小説とか」
「ぶはっ!?」
「冗談だよ」
「てめぇ…」
冗談きついぜ、という顔をしてリューグは盛大にため息をつく。
思った以上に反応してくれたので、満足満足。
ふふふ、と笑う。
「いつかのお返し」
「ああ…んなこともあったな」
覚えている。
リューグが珍しく「お前を抱いて寝る」なんて言った日。
本当はちょっと、ほんのちょっとだけドキッとした。
なんて、口が裂けても言わないけどね。
思い出した。
あの後、ロッカに話を振って逃げたのだ。
リューグとそれ以上話を続けられそうになかったから。
きっと私の顔は、赤かっただろう。
「あのときよ、どうかしてたぜ。あんなこと言うなんて俺らしくねぇ…」
リューグはそう言った。
ああやっぱり。
本気じゃなかったんだ。
少し残念に思う。
「だがよ、言ったことは冗談じゃないぜ」
ん?
「どういうこと?」
「だからよ、」
リューグは顔を赤らめて頬を掻く。
「いや、やっぱいい…」
???
どうしたんだリューグ。
何やらモゴモゴとしているけど、言っている内容は私にはわからない。
「雨、早く上がるといいな」
「そうだね」
雨が上がったら、私も一緒に鍛錬に行こうかな、なんて考えた。
少し前まで曇りだったのに、今はザーザー降り。
とても外に出られる状態じゃない。
鍛錬をしようとしていたのか得物を持ったリューグも、あてもなくリビングのソファに背を預けている。
「なあ」
リューグが珍しく話しかけてくる。
余程やることがないのだろう。
「お前、暇なのか?」
「うん、まあ」
「そうか」
何かに付き合え、というわけでもなさそうだ。
再び沈黙が落ちる。
すると、リューグがまた口を開いた。
「雨の日、普段なら何してるんだ?」
私はうーん、と思案する。
「小説を書くかなあ」
「お前、小説なんか書けるのか?」
当然の疑問に、ハハハ、と乾いた笑いが出る。
「素人の好きものだよ」
そう、私は本当にときどき小説を書くのだ。
でもそれは、とても人に見せられるものじゃない。
日常を、淡々と書いただけの面白みのない小説。
そもそも、私は文章を書く練習などしたことがなく、面白く書く手法など知らない。
誤字脱字も多いんだろう。
言葉が出てこず、気がつけばノートを広げて数時間、ただ所在なさげに手を動かしていた、なんてこともよくあるのだ。
「例えば、どんなのだ?」
「そうだなあ…雨を理由にリューグと添い寝する小説とか」
「ぶはっ!?」
「冗談だよ」
「てめぇ…」
冗談きついぜ、という顔をしてリューグは盛大にため息をつく。
思った以上に反応してくれたので、満足満足。
ふふふ、と笑う。
「いつかのお返し」
「ああ…んなこともあったな」
覚えている。
リューグが珍しく「お前を抱いて寝る」なんて言った日。
本当はちょっと、ほんのちょっとだけドキッとした。
なんて、口が裂けても言わないけどね。
思い出した。
あの後、ロッカに話を振って逃げたのだ。
リューグとそれ以上話を続けられそうになかったから。
きっと私の顔は、赤かっただろう。
「あのときよ、どうかしてたぜ。あんなこと言うなんて俺らしくねぇ…」
リューグはそう言った。
ああやっぱり。
本気じゃなかったんだ。
少し残念に思う。
「だがよ、言ったことは冗談じゃないぜ」
ん?
「どういうこと?」
「だからよ、」
リューグは顔を赤らめて頬を掻く。
「いや、やっぱいい…」
???
どうしたんだリューグ。
何やらモゴモゴとしているけど、言っている内容は私にはわからない。
「雨、早く上がるといいな」
「そうだね」
雨が上がったら、私も一緒に鍛錬に行こうかな、なんて考えた。