サモンナイト2夢 短編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夜のはじめ、ユハのテントを訪れると、彼女は短剣の手入れをしていた。
「熱心だな」
「大事な得物だからね」
そのときふと気がついた。
ユハの持ち物は全てに赤が入っているような気がする。
得物は赤いラインが入っている。
風にめくれる服の裏地も赤。
髪を結い上げるリボンも赤。
「ユハは、赤が好きなのか?」
「うん、そうだよ。赤というか、ワインレッドというか…そんな色」
「そうか」
では何かを贈るときは赤いものを選ぼう。
ルヴァイドがそんなことを考えていると。
「私にとって、戦場では、赤っぽい色が見えたほうがやりやすいの」
「ほう?」
「なんでだと思う?」
「さあ、なぜだろうな」
ユハは顔を上げてこちらを見る。
その口元は微笑んでいる。
「貴方の髪の色だから」
「…どういうことだ?」
「貴方の存在を感じて、身が引き締まるの」
「ほう…それは光栄だ」
「光栄だなんて。ただ私は貴方に夢中なだけよ」
そう言うユハの瞳は潤んで、こちらを見つめてくる。
「好きだよ、ルヴァイド」
「…そうか」
俺はどんな顔をしているのだろう。
こんなにも直接の好意を受けたことはない。
驚きもあり、戸惑いもあり。
「ルヴァイドは私のことどう思っている?ただの仲間だと思っていた?」
「…俺は」
ユハはルヴァイドの困惑顔を見て満足していた。
こんなにも驚きや戸惑いの表情を見せてくれるのは珍しい。
それだけで、告白した甲斐があったというものだ。
たとえ貴方が私を何とも思っていなくても。
「俺は正直、そういうことを考えたことがない…だがそうだな、お前なら悪くないだろう」
「それって、受け入れてくれるってこと!?」
「ああ」
「わあ…嬉しい!」
ユハはこみ上がる気持ちを抑えることができずに、ルヴァイドに抱き着いた。
「好き!好きだよルヴァイド…」
「…」
ユハの頬に一筋の涙が伝う。
ああ、これまでユハはどんなに気持ちを抑えてきたのだろう。
好意を見せず、ただ黙々と戦闘をこなし、優秀な仲間でいてくれた。
だが、その気持ちはずっと、ユハの持ち物として現れていたのだ。
今思うと、気づかなかったのは、もしや自分だけなのではないだろうか。
それだけはっきりと、ユハは自分を想っていてくれた。
俺もお前を好きだと言える日が来るだろうか。
ユハをそういう対象として考えたことはなかったが、仲間として勿論好意がある。
ただそれを見つめなおすだけかもしれない。
ルヴァイドはユハの頭をぎこちなく撫でながら、そう思った。
「熱心だな」
「大事な得物だからね」
そのときふと気がついた。
ユハの持ち物は全てに赤が入っているような気がする。
得物は赤いラインが入っている。
風にめくれる服の裏地も赤。
髪を結い上げるリボンも赤。
「ユハは、赤が好きなのか?」
「うん、そうだよ。赤というか、ワインレッドというか…そんな色」
「そうか」
では何かを贈るときは赤いものを選ぼう。
ルヴァイドがそんなことを考えていると。
「私にとって、戦場では、赤っぽい色が見えたほうがやりやすいの」
「ほう?」
「なんでだと思う?」
「さあ、なぜだろうな」
ユハは顔を上げてこちらを見る。
その口元は微笑んでいる。
「貴方の髪の色だから」
「…どういうことだ?」
「貴方の存在を感じて、身が引き締まるの」
「ほう…それは光栄だ」
「光栄だなんて。ただ私は貴方に夢中なだけよ」
そう言うユハの瞳は潤んで、こちらを見つめてくる。
「好きだよ、ルヴァイド」
「…そうか」
俺はどんな顔をしているのだろう。
こんなにも直接の好意を受けたことはない。
驚きもあり、戸惑いもあり。
「ルヴァイドは私のことどう思っている?ただの仲間だと思っていた?」
「…俺は」
ユハはルヴァイドの困惑顔を見て満足していた。
こんなにも驚きや戸惑いの表情を見せてくれるのは珍しい。
それだけで、告白した甲斐があったというものだ。
たとえ貴方が私を何とも思っていなくても。
「俺は正直、そういうことを考えたことがない…だがそうだな、お前なら悪くないだろう」
「それって、受け入れてくれるってこと!?」
「ああ」
「わあ…嬉しい!」
ユハはこみ上がる気持ちを抑えることができずに、ルヴァイドに抱き着いた。
「好き!好きだよルヴァイド…」
「…」
ユハの頬に一筋の涙が伝う。
ああ、これまでユハはどんなに気持ちを抑えてきたのだろう。
好意を見せず、ただ黙々と戦闘をこなし、優秀な仲間でいてくれた。
だが、その気持ちはずっと、ユハの持ち物として現れていたのだ。
今思うと、気づかなかったのは、もしや自分だけなのではないだろうか。
それだけはっきりと、ユハは自分を想っていてくれた。
俺もお前を好きだと言える日が来るだろうか。
ユハをそういう対象として考えたことはなかったが、仲間として勿論好意がある。
ただそれを見つめなおすだけかもしれない。
ルヴァイドはユハの頭をぎこちなく撫でながら、そう思った。