サモンナイト2夢 短編
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デグレアの駐屯地にて、ユハは眠れない夜を過ごしていた。
起きていたらルヴァイドと話したいな、と思い近くを歩いていると、本人の姿を見かけた。
今日は運がいいと思いながら、私は近寄って行く。
「ルヴァイド」
「…ユハか。眠れないのか?」
「うん、ルヴァイドも?」
「ああ」
夜の草原に立つ総司令官の姿は美しく、凛としている。
その姿を見ていると、戦場でのことなど忘れてしまいそうだ。
「今宵は月が綺麗だな」
「えっ…ああ、そうだね」
ぽつんとルヴァイドがこぼした言葉に、私は答える。
確かに今日の月は綺麗だ。
「その『えっ』は何だ」
「いや、私が前までいた世界でね、『私は貴方を愛しています』を『月が綺麗ですね』って訳した人がいてね。ルヴァイドが私に告白してきたかと思っちゃった。…そんなはずないのにね」
私は笑ったが、ルヴァイドは真剣な表情をしていた。
「…なぜそんなはずがないと思う?」
「えっ、だって…」
私は口ごもる。
それをどうとったか、ルヴァイドがため息をついた。
「俺はやはり男として見られていないのか?」
「いやそういうことじゃないよ。ただルヴァイドみたいな凄い人が、何の取り柄もない私を好きになるはずがないと思って」
「それは…大いなる間違いだな」
「えっ、どういうこと?」
「今宵のお前は『えっ』が多いな。まあいい。俺は凄い人間でもなければ、お前に取り柄がないわけでもない」
「でも軍の総司令官じゃん」
そう、実際ルヴァイドは凄い人なのだ。
作戦を考え、戦場では指揮をし、上には報告書を作る。
私はそんな彼を、尊敬している。
「実際は上の命令通り動く傀儡だ…部下も優秀で、俺は恵まれている」
「それでも、ルヴァイドを見ていて凄いと思うけどなあ…」
「それは有り難いが…俺から見たら、お前だって負けてはいない」
「私なんてそんな…」
「女性にとって軍に所属するのは大変なことだろう。だがお前はここにいる。戦闘もこなす」
「その場凌ぎだけどね」
私の特技は防御と回避だ。
後衛にいても仕方ないので前線に出はするものの、一人では防戦一方で何もできない。
「そんなことはない。防御と回避の腕は一流だ。戦闘では生き残った者が勝利を掴む。お前は長期戦に長けている。ところで」
「ん?」
「お前に告白したのかという話だったな」
「ああ…いいの。それは忘れて」
私の世界の話だから、ルヴァイドが知っていて言ったわけがない。
「…もしそうだとしたら、お前はなんて答える?」
「ええー…『貴方のほうが綺麗ですよ』かなぁ」
「それは女性に対して言う言葉だろう」
「だってルヴァイドって綺麗なんだもん」
ルヴァイドはくすりと笑ったが、すぐに真面目な顔に戻った。
「で…それは了承ということか?」
「え?そりゃルヴァイドを拒否する理由がないでしょ」
「では、今宵よりお前は俺の伴侶だな」
「えっ、本気だったの?」
「なんだ、やはり撤回するのか」
「いや…ただ本気だと思わなかったもんだから…」
「では良いのだな」
「まあ…」
「はっきりしないな」
「…恥ずかしいんだよ、言わせないでよ…」
ルヴァイドがはっきり言わないのに、私からははっきり言わせようとするのは、なんだかずるい。
「何を恥じているんだ、これからもっと恥ずかしいことになるぞ?」
「…お手柔らかにお願いします」
何気ない会話だけど、大きな進展のあった夜だった。
起きていたらルヴァイドと話したいな、と思い近くを歩いていると、本人の姿を見かけた。
今日は運がいいと思いながら、私は近寄って行く。
「ルヴァイド」
「…ユハか。眠れないのか?」
「うん、ルヴァイドも?」
「ああ」
夜の草原に立つ総司令官の姿は美しく、凛としている。
その姿を見ていると、戦場でのことなど忘れてしまいそうだ。
「今宵は月が綺麗だな」
「えっ…ああ、そうだね」
ぽつんとルヴァイドがこぼした言葉に、私は答える。
確かに今日の月は綺麗だ。
「その『えっ』は何だ」
「いや、私が前までいた世界でね、『私は貴方を愛しています』を『月が綺麗ですね』って訳した人がいてね。ルヴァイドが私に告白してきたかと思っちゃった。…そんなはずないのにね」
私は笑ったが、ルヴァイドは真剣な表情をしていた。
「…なぜそんなはずがないと思う?」
「えっ、だって…」
私は口ごもる。
それをどうとったか、ルヴァイドがため息をついた。
「俺はやはり男として見られていないのか?」
「いやそういうことじゃないよ。ただルヴァイドみたいな凄い人が、何の取り柄もない私を好きになるはずがないと思って」
「それは…大いなる間違いだな」
「えっ、どういうこと?」
「今宵のお前は『えっ』が多いな。まあいい。俺は凄い人間でもなければ、お前に取り柄がないわけでもない」
「でも軍の総司令官じゃん」
そう、実際ルヴァイドは凄い人なのだ。
作戦を考え、戦場では指揮をし、上には報告書を作る。
私はそんな彼を、尊敬している。
「実際は上の命令通り動く傀儡だ…部下も優秀で、俺は恵まれている」
「それでも、ルヴァイドを見ていて凄いと思うけどなあ…」
「それは有り難いが…俺から見たら、お前だって負けてはいない」
「私なんてそんな…」
「女性にとって軍に所属するのは大変なことだろう。だがお前はここにいる。戦闘もこなす」
「その場凌ぎだけどね」
私の特技は防御と回避だ。
後衛にいても仕方ないので前線に出はするものの、一人では防戦一方で何もできない。
「そんなことはない。防御と回避の腕は一流だ。戦闘では生き残った者が勝利を掴む。お前は長期戦に長けている。ところで」
「ん?」
「お前に告白したのかという話だったな」
「ああ…いいの。それは忘れて」
私の世界の話だから、ルヴァイドが知っていて言ったわけがない。
「…もしそうだとしたら、お前はなんて答える?」
「ええー…『貴方のほうが綺麗ですよ』かなぁ」
「それは女性に対して言う言葉だろう」
「だってルヴァイドって綺麗なんだもん」
ルヴァイドはくすりと笑ったが、すぐに真面目な顔に戻った。
「で…それは了承ということか?」
「え?そりゃルヴァイドを拒否する理由がないでしょ」
「では、今宵よりお前は俺の伴侶だな」
「えっ、本気だったの?」
「なんだ、やはり撤回するのか」
「いや…ただ本気だと思わなかったもんだから…」
「では良いのだな」
「まあ…」
「はっきりしないな」
「…恥ずかしいんだよ、言わせないでよ…」
ルヴァイドがはっきり言わないのに、私からははっきり言わせようとするのは、なんだかずるい。
「何を恥じているんだ、これからもっと恥ずかしいことになるぞ?」
「…お手柔らかにお願いします」
何気ない会話だけど、大きな進展のあった夜だった。