サモンナイト2夢 短編
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ある日の昼過ぎ、モーリン宅に全員が集合した。
アメルを守るため、デグレア軍への対抗策を話し合う。
そんな中、ある一言で話し合いの方向が大きく変わった。
「黒騎士たち、ほんとは悪い人じゃ、ないと思うんだ…」
みんなが驚きユハを見る。
沈黙を破ったのは、ロッカだった。
「なぜ…、なぜあんな奴らの肩を持つのですか?」
「…それは…」
「理由を言えないのですか?」
「…」
「やはり…やはり貴女は敵と通じているんですね!?」
ロッカはヒートアップする。
「今言ったことが証拠です!どこに彼らの肩を持つ理由があるんですか!僕らの村を焼き討ちにしたというのに!」
「落ち着いてください、ロッカ」
アメルが口を挟む。
しかし、ロッカは止まらない。
「それに、僕は知っているんです…。貴女が、よく街の外に出掛けていることを。そこでデグレアの人間と接触していても、おかしくない…」
「ロッカ、それって…」
「確かに、私はデグレアと関わっている。それは事実だよ。でもスパイじゃない。アメルを渡す気なんてない。だけど、信用できないというのなら…私は出ていくよ、安心して」
ユハが弱々しく笑みを浮かべる。
「本当に残念です…」
ロッカは項垂れる。
「出ていってください…」
ユハが出ていった後、ロッカは自室でその後ろ姿を思い出していた。
すると、ノックが聞こえる。
「アメルです。少しいいですか」
「…」
「このままでいいの?ロッカ」
「…放っておいてくれないか」
自分のしたことは最低で、まだ実感がわかない。
アメルは、そっと部屋に入る。
「ロッカは、ユハさんが心配で、見ていたんだね。でないと街の外に出掛けているなんて、わからないもの」
「!」
アメルの言葉に、はっとする。
「まだ遠くには行っていないと思うよ」
「…」
ロッカは黙って、部屋を出る。
会えたって、どう声をかければいいのか、まだわかっていないのに。
それでも、もう会えなくなってしまってからじゃ、遅いから。
ユハはみんなに別れを告げ、あてもなく歩いていた。
まだ、涙は止まりそうもない。
わかっていた。
黒騎士たちと関わるのは、自身のスパイ疑惑を強めることだと。
でも、彼らと関わって、悪い人じゃないことが分かって、どうにか敵対しないようになれたらって思った。
だけどそれを持ち出すのは早すぎたかな。
ロッカの心の傷は、私が考えているよりずっと深かったんだ…。
もう、戻れない、かな。
ロッカとだけは、喧嘩別れ、したくなかった、な…。
涙が次々と頬を伝う。
「ユハさん」
よく知った声が、もう二度と聞こえるはずのない声が、確かに聞こえた。
「ユハさん…」
「ロッカ…」
ロッカはユハの隣まで来ると、俯いたまま言った。
「約束してください、アメルを裏切らないと」
「…うん、約束する。黒騎士たちには渡さないよ」
「有り難うございます。…帰ってきて、くださいますか?」
「いいの?」
「貴女がスパイでないなら…歓迎します」
ロッカは弱く微笑む。
「有り難う、ロッカ」
「手を出してください」
「手?」
おずおずと手を差し出すと、指輪をはめられた。
「幸運の指輪です…貴女に幸運が訪れますように」
「…有り難う」
ところでロッカ、これ薬指なんですが。
ロッカを見ると、いい笑顔をしていた。
まあ、いいか。
ユハのLUCが2上がった!
アメルを守るため、デグレア軍への対抗策を話し合う。
そんな中、ある一言で話し合いの方向が大きく変わった。
「黒騎士たち、ほんとは悪い人じゃ、ないと思うんだ…」
みんなが驚きユハを見る。
沈黙を破ったのは、ロッカだった。
「なぜ…、なぜあんな奴らの肩を持つのですか?」
「…それは…」
「理由を言えないのですか?」
「…」
「やはり…やはり貴女は敵と通じているんですね!?」
ロッカはヒートアップする。
「今言ったことが証拠です!どこに彼らの肩を持つ理由があるんですか!僕らの村を焼き討ちにしたというのに!」
「落ち着いてください、ロッカ」
アメルが口を挟む。
しかし、ロッカは止まらない。
「それに、僕は知っているんです…。貴女が、よく街の外に出掛けていることを。そこでデグレアの人間と接触していても、おかしくない…」
「ロッカ、それって…」
「確かに、私はデグレアと関わっている。それは事実だよ。でもスパイじゃない。アメルを渡す気なんてない。だけど、信用できないというのなら…私は出ていくよ、安心して」
ユハが弱々しく笑みを浮かべる。
「本当に残念です…」
ロッカは項垂れる。
「出ていってください…」
ユハが出ていった後、ロッカは自室でその後ろ姿を思い出していた。
すると、ノックが聞こえる。
「アメルです。少しいいですか」
「…」
「このままでいいの?ロッカ」
「…放っておいてくれないか」
自分のしたことは最低で、まだ実感がわかない。
アメルは、そっと部屋に入る。
「ロッカは、ユハさんが心配で、見ていたんだね。でないと街の外に出掛けているなんて、わからないもの」
「!」
アメルの言葉に、はっとする。
「まだ遠くには行っていないと思うよ」
「…」
ロッカは黙って、部屋を出る。
会えたって、どう声をかければいいのか、まだわかっていないのに。
それでも、もう会えなくなってしまってからじゃ、遅いから。
ユハはみんなに別れを告げ、あてもなく歩いていた。
まだ、涙は止まりそうもない。
わかっていた。
黒騎士たちと関わるのは、自身のスパイ疑惑を強めることだと。
でも、彼らと関わって、悪い人じゃないことが分かって、どうにか敵対しないようになれたらって思った。
だけどそれを持ち出すのは早すぎたかな。
ロッカの心の傷は、私が考えているよりずっと深かったんだ…。
もう、戻れない、かな。
ロッカとだけは、喧嘩別れ、したくなかった、な…。
涙が次々と頬を伝う。
「ユハさん」
よく知った声が、もう二度と聞こえるはずのない声が、確かに聞こえた。
「ユハさん…」
「ロッカ…」
ロッカはユハの隣まで来ると、俯いたまま言った。
「約束してください、アメルを裏切らないと」
「…うん、約束する。黒騎士たちには渡さないよ」
「有り難うございます。…帰ってきて、くださいますか?」
「いいの?」
「貴女がスパイでないなら…歓迎します」
ロッカは弱く微笑む。
「有り難う、ロッカ」
「手を出してください」
「手?」
おずおずと手を差し出すと、指輪をはめられた。
「幸運の指輪です…貴女に幸運が訪れますように」
「…有り難う」
ところでロッカ、これ薬指なんですが。
ロッカを見ると、いい笑顔をしていた。
まあ、いいか。
ユハのLUCが2上がった!