第20話:『世界最強の剣士登場!ゼルダ・ウルフィアス』
一人の男が、ボートに乗り、目を閉じ、腕を組んで座っている。
ボートの操縦者はいない。
しかし、ハンドルは動いている。
どうやら、自動操縦のようだ。
男は、青いYシャツの上に黒いコートを着ていた。
ひたすら、前へ進むボートだが、男が一切操縦する気配がない。
しかし、ボートがいきなり、左へカーブした。
同時に、男も目を開けた。その眼力は、何かを狩るような目をしており、殺気がとてつもなかった。
第2OP『Jungle P《5050》』
第20話:『世界最強の剣士登場!ゼルダ・ウルフィアス』
大組織フロンティアのSOA特務隊たちが乗る船。
先ほど、海賊を捕まえ、再び、ネオコーポレーションシティに戻ろう航海を再開した矢先…。
三沢:「おい、大丈夫か!?」
剣山:「だ、大丈夫だドン…。」
ヨハン:「くそっ、海賊の次は、テロリストかよ!」
壁越しに隠れる、三沢、剣山、ヨハン。
みんなが乗る船は今、戦闘中であった。
しかも、2隻の船に挟まれている。
銃声があちこちから聞こえる。
テロリスト:「神に栄光あれ!」
一人のテロリストが、しゃがみ込む、ミスティと娘エマリーをナイフを使って襲いかかる。
ミスティは必死にエマリーを守る。
鬼柳:「うおおおお!」
しかし、鬼柳がそこに現れ、背負投げで、テロリストを引き飛ばした。
敵は、気絶した。
エマリー:「パパ」
ミスティ:「京介、助かったわ」
鬼柳:「ここは、危険だ。向こうに行くぞ」
そう言って、二人を連れて、走る鬼柳。
しかし、走った先にも二人のテロリストが待ち構えていた。
鬼柳:「くそっ、ここにもか」
鬼柳が、デュエルギア、リボルバーの形をしたインフェルニティ・パイソンを手元に出す。
しかし、左側のテロリストがいきなり倒れた。
龍亜:「鬼柳兄ちゃんたちに近づくな!」
龍亜が、もう一人のテロリストを殴り飛ばす。
最初に倒れた男の肩には、矢が刺さっていた。
後ろには、龍可がクロスボウを持って、立っていた。
龍可:「大丈夫ですか?鬼柳さん、ミスティさん」
鬼柳:「龍亜に龍可、助かった」
龍亜:「いいってことよ。それより、こいつら一体、何者だ?」
龍亜が殴り飛ばしたテロリストに近づき、気絶した顔を見る。
鬼柳:「ただのテロリストだろ。神に誓えだとか、魂を捧げろだとかわけのわからんことを」
鬼柳が、腕を組んで文句を言う。
今から30分前の話し。
ドムが率いる海賊を倒し、ネオコーポレーションシティに戻るため、航海を再開した、SOA特務隊の乗る船。
コントロール室
慎也:「一時はどうなるかと思ったが、何とかシティには着きそうだな」
哲平:「ああ、予定だと、あと5時間ほどか」
慎也:「……」
慎也が黙る。
哲平:「どうした?」
慎也:「いや、本当に彼らを、この世界の戦いに巻き込んでよかったのかと思ってな」
哲平:「……」
慎也:「確かに力はある。若い子供たちにもな。だが、それでも、上は、なぜ、みんなをそれほどまでに戦いに巻き込ませたいのか、俺にはわからない」
慎也が唇を噛む。
哲平:「上は上なりの考えがあるんだろ。仕方ないさ。俺たちは、上の命令を聞いて動くことしかできないんだからな」
哲平と慎也が思うことは、二人だけの秘密になるであろう。
その頃、ミスティの部屋では…。
ベットに腰かける二人の影。
ミスティ:「…んっ…」
鬼柳:「……」
二人の唇は重なっていた。
そして、自然と唇が離れる。
鬼柳:「いきない、どうした?」
ミスティ:「最近、ご無沙汰だったから、ついね」
鬼柳:「はぁ、お前、欲求不満の歳じゃないだろ」
ミスティ:「あら、そんなことないわよ。私まだ、30代よっ」
ミスティが、鬼柳をベットに押し倒した。
ミスティ:「さあて、基地に着くまでつきあって…」
グラグラと船が揺れ出す。
鬼柳:「なんだ!?」
ミスティ:「残念。お預けね」
二人は部屋を出る。
エマリー:「パパ、ママ!」
鬼柳:「エマリー、さっきの揺れはなんだ!?」
エマリー:「それが、さっき、外で、海を見ていたら、いきなり近くにいた船が、この船にぶつかってきて…きゃ!」
また、船が大きく揺れる。
エマリーが前に倒れる。
ミスティ:「大丈夫?エマリー」
その頃、もう一隻の船が、ぶつかってきた船とは逆方向からぶつかってきた。
そして、鬼柳たちの元に3人の見知らぬ男たちが出てきた。
銃やナイフを持っている。
鬼柳:「なんだ、お前ら!?」
ミスティとエマリーの前に立つ鬼柳。
テロリストA:「神に…」
テロリストB、C:「「お命を」」
3人が襲いかかってきた。
しかし、後ろから慎也が現れ、3人を一瞬で鎮圧した。
鬼柳:「慎也、これは一体!」
慎也:「海賊の次はテロリスト、運が悪かった」
エマリー:「テロリスト…?」
慎也:「ああ、最近ニュースでやっている、テロリスト組織”アレフ”だ」
ミスティ:「アレフって言えば、核ミサイルのようなものを使っては、小さな街を実験地にして、多くの人々を殺してるっていう、あの…!」
慎也:「ああ、船のマークを見る限りでは、そうだろ」
慎也はぶつかってきた船についていたマークを見た。
まさに、そのマークは、組織アレフのものだった。
鬼柳:「だが、アレフは、確か、アフリカ辺りの組織だろ。どうして、ここまで」
慎也:「上から聞いてはいたんだ。最近、そこの組織が外部に出ているって。ないと思って、みんなには、言っていなかったが。すまん」
慎也が鬼柳に謝る。
すると、銃声が鳴り響いた。
鬼柳:「謝るのはあとだ。今は、テロリストの相手をするのが先決だろ」
慎也:「ああ」
--------------------------……………………------------------
そして、今に至る。
鬼柳:「他の、みんなは?」
龍可:「みんな、苦戦してるみたい」
龍亜:「でも、大丈夫だぜ。テロリストに負ける人なんて、ここにはいないさ!」
鬼柳:「年寄りとか、大丈夫かよ」
鬼柳が、小さい声で言う。
トメ:「近づくんじゃないよ!」
トメさんが手に持つフライパンで、近づくテロリスト吹っ飛ばす。
マーサ:「年寄り、なめんるじゃない!」
マーサが箒で、テロリストを突き飛ばす。
その姿を見た鬼柳。
鬼柳:「意外と大丈夫みたいだな」
予想外の光景を見てあまり言葉が出ない鬼柳だった。
一馬:「うおりゃ!」
一馬がテロリスト一人を殴り飛ばす。
未来:「一馬!後ろ!」
妻・未来が名前を叫ぶとと同時に後ろを振り向く一馬。
二人のテロリストが銃を構えていた。
しかし、その二人は、銃を発砲する前に、壁に叩き付けられた。
風間:「後ろから狙ってくるとはな」
ジャック:「卑怯な手を使う!そんな姑息な真似をする男にジャック・アトラスは手加減などせん!」
そういう、ジャック。
別方向から、テロリスト数人がこっちに向かってきた。
ジャック:「くらえ!レッド・デーモンズ・バスター!!」
巨大ランスを振り上げ、敵を殲滅するジャック。
風間:「おい、ジャック、俺たちの船なんだ。加減しろよ」
ジャック:「わかっている!うおおおお!」
ジャックが、突っ走る。
風間:「本当にわかってるのか?」
風間がジャックを追う。
チャーリー:「まったく、デストロイな男だぜ」
明里:「あんたも、少しは戦ったらどうなの?」
チャーリー:「俺は、明里を守るのに手がいっぱいなのさ」
その言葉に腹が立ったのか、明里はチャーリーの腹を蹴る。
チャーリー:「ぐおっ」
苦しむチャーリー。どうやら、入ったようだ。
明里:「何、バカなこと言ってんのよ!」
明里が、その場から離れる。
船のデッキで剣を振り上げ、テロリストを峰打ちで倒す闇川。
テロリスト:「ぐはっ」
闇川:「はぁ!」
テロリスト:「「ぐはっ」」
次々と倒れていくテロリスト。
その後ろから、4人のテロリストが迫ってきた。
六十郎:「せいや!」
若い者には負けんと、テロリストを背負い投げや、パンチで倒していく。
闇川:「お見事で、師匠」
六十郎:「油断するな、闇川。敵の数は、まだ向こうの方が有利じゃ。このまま、戦いが続けば、例え、我々でも体力の限界がある」
闇川:「わかってます」
師匠の言う通りだと、そう思った闇川は返事をした。
テロリスト組織”アレフ”の船の操縦席にいる、一人の男が、部下を呼ぶ。
ボス:「まだ制圧できないのか?数は、こちらの方が上だぞ」
部下:「申し訳ございません。しかし、敵は、かなりの手練れ。予想以外の力です」
そういった部下。
その言い訳に腹が立ったボスは、部下に銃を向けた。
ボス:「10分でやり遂げろ。次、お前を呼んだ時に、結果が出ていなかったら、どうなるかわかっているだろうな?」
ボスに拳銃を向けられた部下は鍔を飲んだ。
部下:「ひぃいいい!」
部下は急いで、操縦席から出る。
ボス:「ふん。神に従えないものたちは、この世界にいる価値はない。この場で、処刑するだけだ」
ボスが、そう言った、そのとき、レーダー探知機に、何かが反応。
ボスは、レーダー探知機を確認する。
ボス:「こちらに、近づく影だと」
ボスは、船に付いて居るカメラで、レーダーに引っかかった場所をホログラムモニターで見る。
ボス:「一隻のボートだと…?今更、一人が来たところで、なにが……!!?」
ボスは、モニターに映る男を見て、目を丸くする。
ボス:「バカな…!奴は!」
船のデッキの上では、激しい戦闘がまだ繰り広げれている。
隼人:「数が減らないんだな…!」
クロノス:「一体、何人いるノーね!」
亮:「くそっ、このままでは…」
少しずつ追いつめられる、フロンティアのSOA特務隊の、みんな。
テロリストが、少しずつ、敵を追い込んでいく。
テロリストは追いつめられる敵を見て笑う。
テロリストたちは、自分たちが勝ったと思っていた。
しかし、そのとき、スピーカーの向こうから、ボスの声が聞こえた。
ボス:『全員、今すぐ、船に搭乗しろ!急いで、船に戻れ!この場を撤退する!』
慌てるボスの声。
テロリストたちは、何でだととばかりにざわめき出した。
フロンティア側の、みんなもいきなりの撤退命令になぜ?と思う者たちが沢山いた。
ボス:「急いで、船に戻れ!奴が、奴が来る!」
ボスが慌てて叫ぶ。
すると、目の前に、人の姿をした影が見えた。
自分は、操縦席にいる。つまり、デッキから少し高いところにいるはずなのに、その男は、ボスの目の前に立っていた。
いや、飛んでいたのだ。
???:「心に正義を灯していないものに、興味などない」
男が、一枚のカードを手元に出す。
そのカードは一瞬で、少し刃が大きい剣を出した。
そして、一瞬、目に見えない一振りを見せる。
すると、テロリストのボスが乗っていない船の帆を支える柱がスパンと斬れ、艦尾の方向に倒れる。
倒れ、大きな衝撃を船に与えてしまった所為か、船に大きな罅が入り、そのまま沈没。
急いで浮き輪を準備し、脱出するテロリストたち。
???:「ふん!!」
男は、また一振りを見せる。
次の瞬間、ボスが乗るテロリストの船が、真ん中でスパーンと切れ、そのまま、海へと飲み込まれていった。
ボス:「バカな…!」
ボスも、一緒に船諸共、海へと引きずり込まれる。
テロリスト:「「「ボス!!!」」」
沈む船に目が言ってしまったテロリストたち。
その隙に、目の前にいる亮が、前に出て、テロリストを気絶させていく。
亮:「一体、なんだ!?」
亮が、沈む船を見て言う。
船の中にいた慎也と葵が、外に出てきた。
葵:「2隻が一瞬で!?」
慎也:「……!」
慎也が上を見上げ、人影を発見する。
慎也:「嫌なお客さんが来たもんだな」
その人影は、慎也と葵の前に着地した。
そこに、ぞろぞろと、みんなが集まってくる。
鬼柳:「一体、なんだ!?」
ミスティたちと共に沈む船を見る鬼柳。
船に乗っていたテロリストたちは、脱出したようだ。
その中にボスの姿もあった。
闇川:「何が起きている…?」
慎也たちの元にきた闇川と六十郎。
慎也と葵の前に現れた男が、二人に顔を見せる。
葵:「あなた…!」
慎也:「……」
???:「桐潟慎也、立波葵。つまり、この船は、フロンティアの船か」
突如現れた男が口を開く。いつの間にか、手に持っていたはずの剣も、今は持たれていない。
隼人:「知り合いなのかぁ?」
隼人が3人の様子を見てボソッと言う。
慎也:「まさか、お前が来るとはな。”ゼルダ・ウルフィアス”」
慎也が前に現れた男を見て名を言う。
葵:「大組織”サイファー”に加担する世界勢力の一つ”天下八大王”の一人」
エド:「何!?」
フェイカー:「世界勢力ってことは、フロンティアの”四大神王者”と同じ…」
ハルト:「世界のバランスを保つ勢力!」
哲平:「ああ、サイファーが持つ世界勢力”天下八大王”は、8人で構成された部隊。そして、その一人が、あの男」
哲平が、ゼルダを見て汗を少し垂らす。
慎也:「”世界最強の剣士”とも言われ、”世界最強の剣豪”とも言われている、四大神王者No.2バーンと幾度と決闘したことがあるが、決着はついていない」
エマリー:「どうして、そんなすごい人が、ここに!?」
エマリーが言う。
慎也:「何しに来た?なぜ、テロリストから俺たちを助けた?」
ゼルダ:「助けたつもりはない。俺は、国家政府の依頼を果たしたまでだ」
葵:「国家政府の依頼?テロリスト組織”アレフ”の殲滅の依頼でも受けていたの?」
ゼルダ:「そうだ。その依頼を果たすべく、ここにきた。そこに、たまたま、お前たちがいた。それだけだ」
慎也:「で、依頼は果たされた。たまたま、ここにいた俺たちはどうするつもりだ?」
ゼルダ:「俺の依頼は、”アレフ”の壊滅。それしか受けていない。だが、牙を向くというのであれば、容赦はしない」
ゼルダがとてつもない殺気を放つ。
それに怯える、みんな。
六十郎:『この殺気、ワックスポワロで戦った輩とは、レベルが違う。こんな奴らが世界にあちこち居るのか』
六十郎が、殺気を感じて呟く。
すると、隣にいた、男がゼルダに向かって走る。
何者かが近づいた来たことに気付いたゼルダ。
すぐに、足元に落ちていたテロリストが持っていたナイフを足で救いあげ、右手に持ち、それで、近づいた男の剣を受け止める。
闇川:「……」
ゼルダ:「ほお、いい目をしている」
ゼルダが闇川の目を見て、言う。
六十郎:「闇川!!?」
慎也:「バカ!下がれ!お前が手に負える相手じゃない!その男と対等に戦えるのは、この世でただ一人、その男と同じ世界最強の剣豪の称号を持つ、四大神王者バーンだけだ!」
闇川:「それでも、敵であるなら斬るだけだ。それに、やってみなければわからない。世界最強に俺は挑む!」
闇川は一度、距離を取る。
ゼルダ:「俺に挑むか。だが、その力では、俺が剣を抜くこともなかろう」
ゼルダは手に持つナイフで闇川に挑むつもりだ。
闇川:「何!?」
ゼルダ:「貴様の剣に、覚悟が感じない。そんな剣に、剣を交えるつもりはない!」
闇川:「言ってくれる。なら、力ずくで貴様に剣を抜かせるまでだ!」
闇川がゼルダに接近。
ゼルダはナイフを強く握り締め、闇川の刀を受ける。
慎也:「あの、男、一体どうしたんだ?」
六十郎:「闇川、何があった…」
何か慌てているようにも見える闇川の師、六十郎。
その後ろで、剣代が闇川を黙って見る。
明日香:「どうしたの?剣代」
気にかける母、明日香。
剣代:「いや、こう見ると、闇川はまるで焦っているようにも見えるんだ」
藤原:「焦っている?」
剣代:「ああ、実は、俺、フロンティアに入って、力を磨くために、闇川と剣の稽古をしてたんだが、そのとき…」
------------------------……………----------------------
フロンティアに入って、1週間ほど経ったある日のこと
剣代、そして、闇川は竹刀を手に、稽古をしていた。
剣道防具もなしに、二人の手に持つ竹刀は混じり合う。
体に当たれば、かなり痛いだろう。
しかし、そんなのお構いなしに、二人は今出せる力を一生懸命出す。
しばらくして、二人は、そろそろ終わらせるつもりなのか、目つきが変わった。
そして、お互いに、相手の隙を見つけ、懐に飛び込む。
同時に、剣代の竹刀は、闇川の首元に、闇川の竹刀は、剣代の額ギリギリで寸止めされた。
剣代:「やるな」
闇川:「そっちこそ、今回は相打ちだな」
剣代:「のようだ」
二人は、竹刀を引く。
しばらくして、二人は顔を洗っていた。
あれだけ、身体を動かしたのだ、汗だくに決まっている。
闇川:「守りたいものだと?」
剣代:「ああ、お前には守りたい者があるか?」
闇川:「真剣には考えたことがないな。だが、一番は師匠だ。こんな俺を、昔から育ててくれたのだからな。まあ、昔、俺は、力を追い求めるあまり、師匠の下を離れた。そんな奴に、守られたくないと思っているかもしれないがな」
剣代:「そんなことないさ。昔は昔、今は今だ。絶対に頼りにされているさ」
タオルで顔を拭く剣代。
闇川:「お前は、どうなんだ?」
剣代:「俺か?俺は、妹たちを、そして、父さんが愛した母さんを守りたい。それが、一番だ」
闇川:「お前の父親は確か…」
剣代:「あぁ、俺が生まれる前に、もう死んでしまったが、父としてやらなければいけないことを俺はやる。それが、母さん、そして、妹たちを守る理由だ」
闇川:「強いんだな、お前は。俺にも、もっと力があれば」
闇川が自分の手を拳にする。
剣代:「闇川…?」
闇川:「力がなければ、この世界では生きていけない。例え、永遠の命だろうと、弱ければ死あるのみだ。俺は、俺は絶対に死なん」
闇川の目つきが変わる。
-------------------------------………………………----------------
梨香:「そんなことがあったの?」
剣代:「ああ、このまま、力って言葉に押しつぶされなければいいだがな」
剣代が、闇川を見る。
闇川:「はぁはぁ」
ゼルダ:「これだけで、息が上がるとはな。やはり、弱いな」
その言葉が聞き捨てにならなかったのか、闇川が再び、反撃に出る。
闇川:「だまれ!!」
闇川のデュエルギア”黒刀・霧雨”と、ゼルダが持つただのナイフが、強くぶつかり合う。
再び、力を追い求めようとする闇川。
それを、気にかける剣代。
世界最強の剣士の力はいかほどのものなのか!!!!
第2ED『空とキミのメッセージ《choucho》』
次回予告
ナレーション:力を求めるため、世界最強の剣士ゼルダに挑む、闇川。
力を発揮させた闇川の姿を見て、ゼルダが剣を抜いた、そのとき、世界最強の剣士の力が、その姿を現し、絶体絶命に追いつめられる闇川。
そのとき、剣代が、二人の前に現れ、その力を見せる!!
剣代:次回、遊戯王5DXAL「開眼!セカンドステージ VS 最上刀衆の1工」
剣代:「気づけ、闇川。力を付けたところで、強くなれるわけじゃない!」
遊戯王5DXAL豆知識コーナー!!
闇川:「俺が使うデュエルギアは、”機甲忍者ブレード・ハート”で’黒刀・霧雨’だ。その名の通り、刃が黒く、手に持つだけで忍者のように高速移動も可能にする。だが、これを手にしても、変貌したキュミルには敵わなかった。やはり、力を付けなければ、強くはなれない!」