第11話:『仲間の仇!シャークとカイトの怒り』
一人の男性が筏に乗って、海を放浪していた。
向かう場所は、彼にしかわからない。
男性は、筏の上で上向けに寝転んで、Dゲイザーを握っている。
男性:「ライト…」
男性はボソッと呟いた。
≪クリクリィ≫
男性の近くに、精霊が突如現れた。
虹色に輝くクリボーだ。
男性:「俺は、大丈夫だって、虹クリボー」
出てきた精霊に対し、虹クリボーと名前を言う男性。
男性は起きあがり、遠い水平線を見る。
第2OP『Jungle P《5050》』
第11話:『仲間の仇!シャークとカイトの怒り』
幻術使いのデニムとやり合った葵たちは、哲平や杏子たちに救出されていた。
哲平:「まさか、幻術使いが相手にいたとはな」
葵:「ええ、もう大変だったわ」
葵がミッションウォッチで何かを調べながら、話す。
城之内:「っ痛」
静香:「大丈夫?お兄ちゃん?」
妹の静香に手当てをしてもらう城之内。
城之内:「あぁ、対した怪我じゃない」
本田:「しかし、初めての実戦とはいえ、幻術使いっていうレアな力を持つ相手に会うとは運がなかったな」
御伽:「でも、その強力な力を持つ敵に勝ったんだから、すごいよ」
城之内:「いや」
城之内が自分の拳を見る。
城之内:「あれは、みんなの協力があったからこそ勝てたんだ。俺だけの力じゃない」
クロウ:「あぁ、仲間たちがいたからこそ、勝てた。一人だったら確実にやられていたぜ」
アキに手当てしてもらっているクロウ。頭に包帯を巻いている。
ジャック:「実戦をやって初めて思い知らされた。俺たちは、まだ弱い」
ジャックが拳を握る。
鬼柳:「くっ」
鬼柳も悔しかったのだろう。自分がまだまだ未熟だということに。
エマリー:「パパ」
鬼柳の娘エマリーが、目の前に立つ。
鬼柳:「そんな顔をするな、エマリー。俺はもう死に場所を求めたりしない。お前たちを守るって決めたんだからよ」
鬼柳がエマリーを抱きしめる。
エマリーは目を瞑って、頷く。
それを見る、アキの娘の愛は羨ましいなという目で見ていた。
物心つくときには、自分には父親がいなかった。だから、ああやって抱きしめられたこともない。
愛:『いいな、エマリー』
愛は人差し指を唇に当てて羨ましがる。
一星:「どうした、愛?」
双子の弟、一星に声を掛けられた。
愛:「ふぇ!な、なんでもないわ」
愛が少し慌てる。
『もう二度とできないこと思っても、意味ないわよね』
愛は、自分の心の中で呟いた。
リシド:「それより、ここからどうします?敵戦力の一人は倒しました。おそらく、相手も、怒って反撃してくると思いますが…」
リシドが冷静な声で言う。
哲平:「そうだな。とりあえず、他の、みんなと合流しよう。今は、それが最優先だ」
哲平が周りの、みんなに言う。
近くで、モクバに手当てしてもらっていた海馬も立ち上がる。
マリク:「現状、今、一番危ないのは…」
杏子:「ライトくんと一緒に行動していた、小鳥ちゃんたちでしょうね」
ツバキ:「そうか。今、あそこでまともに戦える人っていないんだ」
ツバキの言う通り、ライトが死んでしまった今、あそこの編成で戦えるものは、いない。つまり、一番狙われやすいということになる。
哲平:「葵、小鳥たちの現在地、特定できたか?」
葵:「ダメね。さっきから、調べているけど、小鳥ちゃんたちの、ミッションウォッチの反応は全然キャッチされないわ。呼びかけても応答もないし」
マリク:「船にいるレベッカたちに呼びかけてみたらどうなんだい?」
葵:「それも、してみたけど、応答がないわ」
龍亜:「え?それっておかしくない?」
龍亜が自分のミッションウォッチを見て言う。
葵:「ええ、さっきまで応答があったのに、いきなりそれができなくなったってことは…」
アメルダ:「このビル内部、全域が何らかのジャミングを受けているということか…」
ヴァロン:「お、おい、それってやばいんじゃねえのか」
舞:「小鳥たちが、狙われている確率が高いんじゃ」
哲平:「くっ、先手を打たれたかもしれない。急ぐぞ」
早くしないと手遅れになるかもしれない。
そう思った哲平は急いで、小鳥たちを探す。
その頃、船にいる者たちは、ビル内部にいるみんなに通信で呼びかけていたが、どこも応答がない。
レベッカ:「ダメだわ。さっきから、みんなの応答がない」
シュミット:「中でなにかあったのか?」
レベッカ:「現状、そうとしか言えないわね」
明里:「なら、私たちも潜入しましょう。中にいる、みんなが心配だわ」
明里やカーリーが立ち上がり、船から降りようとする。
双六:「ダメじゃ」
双六が、引き止める。
カーリー:「どうしてですか?このままじゃ、ジャックたちが!」
アーサー:「君たちの目的を忘れたのかい?君たちは、中にいる者たちを後ろでバックアップするのが仕事だ」
鮫島:「それに、今更、中に入る方が、危険すぎる。慎也君たちと会う確率が少ない」
深影:「では、どうしろと…!」
思い空気が漂う中、いきなり、キーボードを叩く音が聞こえた。
レベッカが、高速でキーボードを叩いていた。
レベッカ:「何か、通信は取れない原因があるはずよ。それを見つけ出せれば、何か策はあるわ」
ペガサス:「レベッカガールの言う通りデース」
レベッカが一生懸命、原因を探す。
その姿を見る、明里。そこに、春が来た。
春:「ほら、何をやっとるんじゃ、明里」
明里:「おばあちゃん」
春:「彼女、一人じゃ大変じゃ」
未来:「お父さんたちなら大丈夫よ、きっと」
明里:「お母さん。…うん、わかった」
明里がレベッカの隣に座る。
明里:「私も手伝います」
レベッカ:「お願い」
明里の行動を見て、深影とカーリーも行動に映る。
ペガサス:『少しずつでいいのデース。人間は、少しずつ学び、そして、成長していくのデース』
ペガサスが、みんなの背中を見て呟く。
その頃、小鳥たちは…
ドロワ:「通信ができなくなり、現在地もわからなくなってしまった。このまま、ただ進むだけで大丈夫なのか?」
ゴーシュ:「仕方ねえだろ。ただ、突っ立ってたって、何も始まらないだろうし、それに、小鳥たちがよ」
ゴーシュが小鳥や鉄男を見る。
表情からして、物凄く怒っている。
怒っている理由はただ一つ、ライトを殺した現況を作った男、キュミルに対する怒りだ。
小鳥:『絶対に許さない。あの人だけは…!』
鉄男:『見ててくれ、ライト。お前の仇は、必ず取る!』
六十郎:「怒っているな、あやつら」
闇川:「ええ、このまま我を見失わければ、いいのですが…」
「そうも言ってられないぜ」
闇川の言葉は、アンナに聞こえていたようだ。
闇川はアンナの顔を見る。
アンナも物凄く怒っている顔をしている。
アンナ:「戦いだってのはわかる。死人が出ることも。でも、このまま、あいつを見過ごすことはできねえ」
アンナの怒りも、キュミルに向いているようだ。
一馬:『みんなの怒りが、キュミルに向いている。だが、これは怒りだけではない。復讐も混じっている』
ドルべ:『このままの状況ではマズいな。どうにかして、みんなの怒りを押さえなくては…』
色々と思っているうちに、目の前に扉が見えた。
みんなが扉の前に立つ。
扉の周りを調べ、罠がないかを探る。
特に何か仕掛けられているものはないようだ。
ミザエル:「では行くぞ」
ミザエルがドアノブに触れ、扉を開けた。
みんなが、中へ入る。
暗くて何も見えない。
だが、Ⅲが電気のスイッチを発見し、すぐに明かりを付けた。
すると、どうか。
部屋の中は、人が一人入れるぐらいのカプセルが立ち並んでいた。
まるで、研究室だ。
アリト:「なんだ?ここは…」
ギラグ:「研究室か、何かか?」
みんなが辺りを見渡す。
徳之助:「ウラ?」
徳之助がカプセルの中を見る。
じっと見ている、ガラスの表面にいきなり顔のようなものが出てきて、徳之助がぎゃあーっと驚く。
徳之助:「化け物ウラー!」
徳之助はフェイカーの後ろに隠れた。
ハルト:「父さん、これって」
フェイカー:「ああ、サイズは小さいが、これはまさしく…」
カプセルの中にいた化け物。みんなは、その姿を見たことがあった。
ベクター:「ヒューマンゴブリンじゃねえか…!」
璃緒:「ってことは、ここは、まさか」
みんなが確信した。ここが誰の部屋なのかを。
すると、そのとき…!
「そう、俺の研究室だ」
どこからか声が聞こえた。
そして、カプセルの後ろから、見覚えのある顔の男が現れた。
Ⅳ:「キュミル…貴様…!」
そう、キュミル本人が現れた。
チャーリー:「新設に、向こうからお出ましとはね」
キュミル:「俺の研究室に何か用かな?新米くんたち。…ん?」
キュミルが誰かを探す。
キュミル:「おや、ライトがいないようだが、どうした?」
その言葉にみんなが反応する。
男性数人は、握りこぶしを作る。
キュミル:「ん?ああ、俺の毒に侵されて…。そうか、ふん。なんだ行ってしまったのか。残念。もう少し楽しませてくれる奴だと思っていたが、俺の勘違いだったようだ」
キュミルが、ライトを侮辱する。
小鳥:「あなたがライトを殺したんでしょ!」
キュミル:「おいおい、俺は何もしてねえだろ」
アンナ:「だけど、その現況を作ったのは、お前じゃねえか!」
闇川:「ライトの仇を打たせてもらうぞ」
闇川が黒刀を構える。
闇川の背後に、”機甲忍者ブレード・ハート”が一瞬現れる。
キュミル:「機甲忍者ブレード・ハート…。忍者使いか。少しはできそうだな」
キュミルも剣を構える。
闇川:「はあああ!」
闇川とキュミルの刀身が交わる。
『この衝撃…、この男、実戦慣れしている』
キュミルは闇川の剣を受けて、そう思った。この男は、他の奴とは違うと。
2人は距離を取る。
鉄男:「すげぇ。流石、闇川さんだぜ」
六十郎:「当然じゃ。あやつは、昔から、刀を握り、修行を重ねているのじゃからな」
『あんな、奴がいたとはな。場所が悪かったな。人形一匹ぐらい連れて来れればいいのだが、ここでは』
キュミルが言う、人形とはヒューマンゴブリンのことだろう。自分が実験で作ったものだ。人形呼ばわりするぐらいはするだろう。
闇川:「行くぞ。我が、黒刀・霧雨でライトの仇を打つ!」
闇川が持つ、黒刀が光る。
闇川:「うおおおおお!」
闇川が仕掛ける。
キュミル:「仕方ないか」
キュミルが薬のようなものを一粒飲んだ。
闇川:「真っ二つにしてくれる!」
キュミル:「お前がな」
キュミルが、そう言うと、何が起きたのか、闇川が吹き飛ばされた。
闇川:「ぐわっ!」
更に、闇川が持つデュエルギアの黒刀の刀身が折れた。
六十郎:「闇川!」
闇川は、そのまま壁にぶつかり、床に倒れた。
キュミル:「まさか、こんなに早く使うとはな」
徳之助:「何だウラ!」
璃緒:「何ですの、あれは!?」
みんなが驚くのも無理はない。
何故なら、キュミルの右腕が、紫色に変色し、その手に刀が握られている。
キュミル:「感じる。邪悪な精霊の力が…!」
キュミルがニヤッとにやける。まるで、悪魔のように。
チャーリー:「おいおい、何だよ、あれ!」
アリト:「人間の手じゃねえぞ!」
キュミル:「当たり前だ。今の俺は、精霊と一つになっている」
フェイカー:「精霊と一つに…。まさか、さっきの飲んだ…」
キュミルはポケットから、さっき飲んだ薬と同じものを、一粒出す。
キュミル:「ああ、この一粒に様々な精霊の力を封印している。これさえ、飲めば、封印してある精霊の力を、一時的に体内に入れ、力を解放することができる。因みに、さっき飲んだ薬には、”バイス・バーサーカー”の力が封印されていた」
ドルべ:「ヒューマンゴブリンのようなものを作っただけでなく、こんなものまで」
右京:「なんてものを、開発するんだ…」
キュミル:「研究者は挑戦、そして、犠牲が付き物。そうだろ。さて、手始めに」
キュミルが起きあがる闇川を見る。
等々力:「とどのつまり、あの人の狙いは!」
キャットちゃん:「闇川さん、逃げて!」
みんなが気付いた。キュミルの狙いは、吹き飛ばした、闇川が狙いだと。
闇川が、前を見た時には、既に、キュミルが走って、こちらに接近していた。
キュミル:「その刀では、もう何もできまい!」
キュミルの言う通り、さっきの戦いで、闇川の刀は折れてしまった。剣を受けることはできない。
キュミル:「死ね!忍者!」
キュミルが紫色に変色した右腕に持つ剣を振り下ろす。
六十郎:「闇川!」
闇川は何もできずと、目を閉じてしまった。
しかし、闇川が目を閉じてから、一向に斬られる気配がしなかった。
なぜだ、と思った、闇川が目を開けたとき、キュミルの剣を何者かが、受け止めていた。
いや、2人が、剣を受け止めていた。
???:「チッ、俺一人で止められていた。助けなんて、いらねえよ」
???:「ふん、貴様こそ、俺の邪魔をするな」
一人は、黒い槍を、もう一人は青龍刀を握っている。
キュミル:「俺の剣を二人で受け止めるとは、度胸は認めてやる。神代凌牙、天城カイト」
そう、キュミルの剣を受け止めたのは、凌牙とカイトだった。
ハルト:「兄さん!」
璃緒:「凌牙!あなた」
キュミルは二人から、距離を取る。
凌牙:「お前の相手は、俺だ。この、ブラックランサーでな」
黒い槍を構えて、宣戦布告する凌牙。
カイト:「お前には任せられん。このギャラクシー・サーベルで相手してる」
カイトが青龍刀の剣先をキュミルに向けて、宣戦布告する。
キュミル:「なんなら、二人一緒に相手になってやる。来い!」
キュミルが更に、薬を飲み、左腕までも紫色に変色する。そして、もう一本、同じ剣を出し、構える。
3人の戦いが始まった。
フェイカー:「カイト…」
ハルト:「大丈夫だよ、父さん。兄さんたちなら、きっとライトの仇を撃ってくれる!頑張って、兄さん!」
ハルトが兄カイトの応援をする。
凌牙、カイトが戦っている間に、闇川を救助し、手当てを開始する。
キュミル:「お前たちも、ライトのように、地獄に送ってやる!」
凌牙:「地獄に行くのは…」
カイト:「お前の方だ!」
2人は攻撃するが、キュミルは右手の剣で、凌牙の槍を、左手の剣でカイトの青龍刀を受け止める。
『この手応え、やはり、この力は、人間の力じゃない』
凌牙が後ろに下がる。
『精霊の力を体内に入れているのは、本当のようだな』
カイトも後ろに下がる。
『この二人、さっきまでとは動きが違う。ライトの戦いを見て、学んだというのか』
キュミルが凌牙とカイトの戦い方を見て、目を細める。
キュミル:「こいつでどうだ!」
緑色の刀身から紫色の斬撃。ライトが浴びた毒付きの斬撃だ。
カイト:『ライトが喰らった斬撃。このまま受けるのは危険だ』
カイトが躱そうとする。
凌牙:「ふん!」
すると、凌牙が槍を前に構える。
カイト:「凌牙…!?」
凌牙:「ようは、直接受けなきゃいいんだろ」
凌牙が持つブラック・レイ・ランサーの槍、ブラック・ランサーから、水の渦が出てきた。
そして、渦がバリアとなって、斬撃を止める。
キュミル:「何…!?」
驚くキュミル。勿論、みんなも驚いていた。
ドルべ:「やるな、凌牙」
Ⅳ:「あいつ、もうデュエルギアをあそこまで使いこなせていたのか」
オービタル:「カイト様、その男だけにいい格好させてはいけません」
オービタルが飛び上がる。
カイト:「貴様に言われなくともわかっている!!」
カイトが走り出す。
ギャラクシー・サーベルの刀身が輝く。
キュミルがカイトの青龍刀の刀身を見て、後ろに下がろうとする。
カイト:「逃がしはしない!」
カイトがギャラクシー・サーベルを振り上げる。
カイト:「でええい!」
そして、カイトが持つ青龍刀から斬撃が放たれた。しかも、かなり大きい。
カイト:「ライトの仇を打たせてもらうぞ!」
キュミル:「ちい!」
キュミルは躱すこともできず、斬撃を両手の剣で受け止めた。
キュミル:「なんだ…!?新米が、ここまで力を発揮することができるのか…!」
カイト:「いけええ!」
キュミル:「うおおおおおお!」
キュミルのカイトの斬撃が襲い、そのまま後ろに押され、壁に激突。周りが粉砕した。
同時に地響きが広がる。
その頃、大組織「サイファー」の「αG8隊」リーダー、クザンと、その部下たちは、コンピューター施設にいた。
どうやら、何かのデータを調べているようだ。
作業を進めていると、いきなり地響きが伝わった。
クザン:「どこかで、激しい戦闘が起きているようだな…」
クザンは地響きを感じ取り、そう呟く。
部下A:「隊長、ここの施設のデータ、ハッキング成功しました」
クザン:「よし、ここのデータを残すことなく、バックアップを取れ。その後、データは全て、消去しろ。我々が、ここに来たという証拠を無くすためにもな」
クザンの命令で、部下たち全員が「了解」と返事をする。
その頃、一人廊下を走る慎也は…。
慎也:「葵…、哲平…、いや、違う。二人じゃないな。この角度は、ライト組の方か」
慎也が目を閉じる。
そして、しばらくして、目を開く。
慎也:「この感じは、ブラック・レイ・ランサーに、ギャラクシーアイズ。凌牙とカイトか。頼む、ライトの仇を撃ってくれ」
慎也はライトの仇を二人に託し、そのまま前へ進む。
カイトの斬撃を受けたキュミル。壁に激突し、そのまま、姿を現さない。
ベクター:「すげえな、あいつ」
ミザエル:「短期間で、ここまでの力を…」
カイトの力に驚く、みんな。
カイトは青龍刀を下に振り下ろす。
「調子に乗るなよ。新米が…!」
壁に激突したキュミルがボロボロの姿で出てきた。
ハルト:「兄さんの斬撃を受けて、まだ!」
アンナ:「一筋縄ではいかねえってことか」
キュミル:「貴様らには、とっておきの裁きを下してやる!」
キュミルがさっき、飲んだ薬を大量に手に取る。
そして、それを貪り食い始めた。
Ⅲ:「あの男、何を…!」
みんなが動揺する。
そして、その間にも、キュミルは手に取っていた薬を全て食べ尽くした。
キュミルは目を閉じていた。
しかし、しばらくして、目を開く。
そこには、暗い緑色の眼が照らされていた。
第1ED『あふれる感情がとまらない《生沢佑一》』
次回予告
ナレーション:全身に精霊の力を無理矢理宿したキュミル。
その力はヒューマンゴブリンを圧倒的に超える力だった。
なすすべなく、両手を地面につけてしまう、凌牙とカイト。
だが、諦めかけた、そのとき、二人の耳に、あの男の声が響き渡る。
凌牙&カイト:次回、遊戯王5DXAL「アストラル世界に選ばれし勇者 覚醒!エースのマーク」
凌牙:「俺たちに与えられた力…」
カイト:「必ずものにする!」
遊戯王5DXAL豆知識コーナー!!
凌牙:「俺が使うデュエルギアは、ブラック・レイ・ランサーから作り出された槍、”ブラックランサー”だ。敵を斬り裂いたり、貫いたりするだけでなく、水の渦を出し、それを盾にして防御にもすることができる。他にも隠された力があるが、それは今後のお楽しみだ」