プロローグ
遊戯王5DXAL
プロローグ
未来、過去、12次元、平行世界、全ての世界は一度、滅びかけた…。
「世界精霊大戦」
数多の事件と強敵が一度に地球を襲い、世界は崩壊を迎えようとしていた。
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「「きゃあああああ!」」
「誰か助けてくれーーー!」
何もできない人々はただ逃げることしかできなかった。
だが、そんな中、人々を守りながら戦う、勇気ある地球の戦神たちが君臨した。
「赤龍戦神隊」、十代の下に集う精霊たちだ。
赤龍戦神隊は人々と地球を守るために戦い続けた。
そして、24時間の激闘の末、戦争は終戦を迎えた。
だが、この戦いで、赤龍戦神隊を引っ張っていた伝説のデュエリスト、遊城十代の尊い命が失われた。
そして、この戦いが、すべての引き金となる…
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「世界精霊大戦」終結から1年後
飛行機内部に奇妙な音がなる。
「なんだ!?どうした!!?」
「わかりません!急にコントロールがっ!」
副機長が無理矢理操縦しようとするが、飛行機はまったく言うことを効かない。
乗客人数100名を超える飛行機が急に揺れ始める。
その中には、武藤遊戯の姿があった。子を2人も持つ父親だ。
キャビアペンダントの女性が乗客を安心させようと通路を歩く。
遊戯は窓を見る。
「うわわ、もうダメだ!」
「どうなっているんだ!これは!!」
そして、上空1000メートルで飛行機は突如爆発した。
破片は山奥へと落ちる。
生存者はなし。
機長、副機長、乗組員、乗客、合計150名の命が失われた。
この中には武藤遊戯の名もあった…。
――――――――――
遥か未来の時代
ネオ童実野シティ
この街にある「モーメント」の制御システム「フォーチュン」が突然、マイナス回転を開始した。
開発者の遊星は研究員と共に暴走を止めようと試みる。
研究員A:「急げ!原因を調べるんだ!」
研究員B:「了解!!」
このまま、マイナス回転が続けば、亡き父が数十年前に引き起こした「ゼロ・リバース」が発生し、街が崩壊しかねないからだ。
遊星は暴走を止めようとするが、突如、フォーチュンから眩しい光が放たれ、研究室が包みこまれる。
遊星は目を閉じる。
研究室と照らしていた輝きは収まり、フォーチュンもマイナス回転からプラス回転に戻る。
「チーフ?」
研究員たちが周りを見るとチーフである遊星の姿がどこにもなかった。
…不動遊星、行方不明
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更に未来の時代
とある遺跡
ここに新米冒険家、九十九遊馬がバックを背負って訪れていた。
遊馬は遺跡の中に入り、奥へ進む。
遺跡の奥は広場になっていた。
遊馬は少しずつ前へ進む。
すると、突然、地震が発生した。しかもかなり強い揺れだ。
遊馬は強い揺れに立つことすらできなかった。
すると、そのとき、天井が崩れ始めた。
遊馬は必死に外へ逃げる。
しかし、遊馬が逃げる前に入り口は落石で塞がってしまった。
そして、天井が完全に崩れ始め、遊馬の上に落ちる。
この事件で、九十九遊馬、生死不明となる…。
歴代のデュエリストたちの運命は、これで終わった。
だが、遊戯が生死不明となって2年、十代が死亡して12年、遊星が行方不明となって、1年、遊馬が生死不明となって2年後、全ての世界、時代にある現象が起きた。
「次元振動」。世界を襲った次元の歪み。科学では解明のできない出来事。
この次元振動により、未来、過去、12次元世界、平行世界が融合し、新たな世界を生み出してしまった。
その名も、「多元世紀」。デュエルモンスターズを武器に争いの絶えない世界。
「前世紀」の時代の平和など見当たらない。
全ては1つとなって、物語は始まるのであった…