第183話:『希望のゼアル』
遊馬:「デュエルを続けるぞ!ドン・サウザンド!」
いつの間にか最初に立っていた場所に戻っている遊馬が、ドン・サウザンドに向かってそう言った。
ドン・サウザンド:「くっ」
6ターン
遊馬
LP400
凌牙
LP800
ドン・サウザンド
LP400
アストラル:『行くぞ!遊馬』
遊馬:「ああ!」
遊馬の右手が輝く。その手は、まさに希望の光…!
遊馬:「全ての光よ!希望の道筋を照らし、勝利を導け!シャイニング・ドロー!」
遊馬はその輝きを放つ右手でデッキから1枚ドローした。
遊馬:「この瞬間、墓地に存在するヌメロン・アストラル・コードの効果発動!」
遊馬の場に、異次元の渦が広がる。
アストラル:『このカードと、墓地に存在するモンスターを素材に、エクストラデッキから光属性のエクシーズモンスターを特殊召喚する!』
ヌメロン・アストラル・コードと墓地のブルブレーダーが異次元の渦に吸い込まれる。
遊馬:「現れろ!No.39!オレの戦いはここから始まる!白き翼に望みを託せ!光の使者”希望皇ホープ”!!」
遊馬の場に白き戦士ホープが誕生した。
No.39希望皇ホープ
ランク4 攻撃力2500
ロビン:「希望皇ホープの誕生だ!」
マリク:「しかし、この状況、ホープを出したところでひっくり返るわけではない」
マリクの言う通りだ。ドン・サウザンドの場には、攻撃力10000のモンスターが2体存在する。
希望皇ホープの攻撃力は2500。とても敵うような攻撃力ではない。
遊馬:「まだだ!俺のホープは更なる高みへと進化する!俺は、希望皇ホープでオーバーレイネットワークを再構築!カオス・エクシーズ・チェンジ!!」
希望皇ホープが異次元の渦に吸い込まれ、白き戦士から黒き戦士となって現れる。
遊馬:「希望の力!混沌を光に変える使者!”希望皇ホープレイ”!!」
ホープが進化したホープレイが遊馬の場に君臨した。
CNo.39希望皇ホープレイ
ランク4 攻撃力2500
ドン・サウザンド:「例え、ホープを進化させたところで、状況は変わらん!」
遊馬:「俺たちを嘗めるな!永続魔法”ゼアル・ウェポン・ユニバース”を発動!相手フィールド上に存在するエクシーズモンスター1体を選択し、選択したモンスターの攻撃力1000ポイントにつき、1枚デッキから”ZW(ゼアル・ウェポン)”1枚を選択し、手札に加える」
ドン・サウザンド:「攻撃力10000ポイントにつき、1枚だと…」
遊馬:「俺は夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティを選択!そいつの攻撃力は10000。よって、俺はデッキから8枚のゼアル・ウェポンを手札に加える!」
遊馬はデッキから一気に8枚のカードを手札に加え、遊馬の手札が11枚となる。
凌牙:「ゼアル・ウェポンを一気に8枚も…、何をする気だ…」
共に戦う凌牙でさえ、遊馬が何をしてくるのかわからなかった。
だが、ゼアル・ウェポンを大量に手札に加えたということは何か仕掛けるに違いない。凌牙はそう思った。
遊馬:「ゼアル・ウェポン・ユニバースを発動したターン、ホープレイは、選択したモンスターにしか攻撃できない」
遊馬は、夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティを見た。
その目線はドン・サウザンドにすぐ気付かれた。
ドン・サウザンド:「ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃しても無駄だぞ。夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティは、戦闘では破壊されない効果を持っている。攻撃力10000を誇るこいつにはとてもいらない効果だがな」
余裕の笑みを見せてそう言うドン・サウザンドの顔を見て、仲間たちは怒りを覚える。
剣山:「嫌な顔するドン!」
ナポレオン:「しかし、戦闘で破壊されない攻撃力10000をどうやったら倒せるのでアール」
マルタン:「それ以前に、ホープレイの攻撃力じゃ、夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティには勝てないよ」
剣代:「やっぱり、勝てないのか…」
誰もがヌメロニアス・シンギュラリティを倒せないと思っていた。
ドン・サウザンド:「さあ、どうする?遊馬」
遊馬:「俺の狙いは、お前のモンスターじゃない。お前自身だ!」
遊馬の眼が、ドン・サウザンドを一瞬翻弄した。
ドン・サウザンド:『こいつ…、ここへ来てまだ諦めていないのか…』
凌牙:『そうだ…。お前はいつも諦めずに前へ進んでいた。お前のかっとビング見せてもらうぜ』
凌牙は遊馬を信じ、この場を彼に預けた。
遊馬:「ゼアル・ウェポン・ユニバース発動時、ホープレイは、手札に加えたゼアル・ウェポンの数だけ攻撃を行うことができ、バトルフェイズ中に、手札にあるゼアル・ウェポンを効果を無効にしてホープレイに装備することができる。そしてバトル中、自分が受ける戦闘ダメージは、ホープレイに装備されたゼアル・ウェポンを墓地へ送ることで、受けるダメージを0にし、更に戦闘でも破壊されない」
ドン・サウザンド:『遊馬が手札に加えたゼアル・ウェポンは8枚。つまり、8回の攻撃をこちらに仕掛けてくるということか。そして、攻撃してきても装備していたゼアル・ウェポンを墓地へ送れば、ダメージは0になり、ホープレイも破壊されない。しかし、そんなことを連続でやったところで―』
遊馬:「意味はあるぜ」
ドン・サウザンド:「!」
遊馬:「連続で攻撃をする意味がな」
ドン・サウザンドの心を読んでいたのか、遊馬はそう口にする。
アストラル:『ゼアル・ウェポン・ユニバースの効果で、ゼアル・ウェポンが墓地へ送られるたびに、ホープレイと戦闘したモンスターの攻撃力は1000ポイントダウンする!』
ドン・サウザンド:「何…!」
流石のドン・サウザンドも驚いた。
しかし、驚いたのも束の間、遊馬はデュエルを続行した。
遊馬:「行くぜ!まずは、”ZW-一角獣皇槍(ユニコーン・キング・スピア)”をホープレイに装備!」
眩しく輝くユニコーン・キング・スピアが、槍となり、ホープレイに装備される。
遊馬:「行け!ホープレイ!ユニコーン・スラッシュ!!」
巨大な槍となったユニコーン・キング・スピアをヌメロニアス・シンギュラリティに向けて投げた。
ヌメロニアス・シンギュラリティは、バリアのようなものを展開し、身を守った。
遊馬:「ユニコーン・キング・スピアを墓地へ送り、ダメージを無効!ホープレイも戦闘では破壊されない!」
破壊される前に、ユニコーン・キング・スピアが元の形態に戻り、光のオーラをホープレイに纏わせ、ホープレイを守った。
遊馬:「ユニコーン・キング・スピアが墓地へ送られたことで、夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃力を1000ポイント下げる!」
ユニコーン・キング・スピアの執念が、ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃力を下げる。
CNo.1000夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティ
攻撃力10000→9000
ドン・サウザンド:「ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃力を…」
遊馬:「続いて行くぞ!ホープレイ2回目のバトル!手札にある”ZW-不死鳥弩弓(フェニックス・ボウ)”を装備して、攻撃!不死鳥炎舞撃(フェニックス・フィニッシュ)!!」
赤い不死鳥が、クロスボウとなりホープレイがそれを構え矢を放つ。
しかし、さっきと同じでヌメロニアス・シンギュラリティの周りにバリアが張られ、身を守った。
遊馬:「フェニックス・ボウを墓地へ送り、受けるダメージを無効。夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃力をまた1000ポイント下げる!」
フェニックス・ボウの思いが、遊馬とホープレイを守り、ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃力を下げる。
CNo.1000夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティ
攻撃力9000→8000
色葉:「攻撃力が下がっていく!」
モンド:「このまま連続攻撃で、ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃力を下げていけば!」
破壊はできなくともダメージを与えられるほどの攻撃力になれば、まだ勝てるチャンスはある。皆はそう思った。
遊馬:「ホープレイ3回目のバトル!手札にある”ZW-雷神猛虎剣(ライトニング・ブレード)”を装備し、攻撃!ホープ剣・ライトニング・ブレード!!」
雷を纏う虎が剣となり、ホープレイは両手でそれを思いっきり振った。
ヌメロニアス・シンギュラリティはバリアを張って身を守った。
アストラル:『ライトニング・ブレードよ!その身を呈して、我らに勝利の道を!」
ライトニング・ブレードが墓地へ送られ、遊馬とホープレイを守り、ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃力を1000ポイント下げた。
CNo.1000夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティ
攻撃力8000→7000
遊馬:「ホープレイ4回目のバトル!手札にある”ZW-風神雲龍剣(トルネード・ブリンガー)”を装備し攻撃!ホープ剣・トルネード・ブレード!!」
竜巻と共に現れた龍は剣となって、ホープレイに装備された。
そして、ホープレイはその剣を振り、ヌメロニアス・シンギュラリティを襲いかかるが言うまでもなく、バリアが張られ、ヌメロニアス・シンギュラリティは破壊されなかった。
しかし、トルネード・ブリンガーもまたその身を呈して遊馬達を守った。
CNo.1000夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティ
攻撃力7000→6000
アストラル:『そのまま行け!遊馬!』
遊馬:「おう!ホープレイ5回目のバトル!手札にある”ZW-玄武絶対聖盾(アルティメット・シールド)”を装備し攻撃!」
アルティメット・シールドが盾に変形し、ホープレイはそれを左手に持った。
右手にはホープレイが愛用する剣を握った。
遊馬:「ホープ剣・アルティメット・スラッシュ!!」
ホープレイが右手に持つ剣で攻撃するも、ヌメロニアス・シンギュラリティはバリアを張り身を守った。
ここへ来て初めてバリアから無数の光線が放たれた。
ホープレイはアルティメット・シールドを構え、光線を弾いた。
そして、アルティメット・シールドが消え、ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃力が1000ポイントダウンする。
CNo.1000夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティ
攻撃力6000→5000
ジャック:「よし!遂に攻撃力を半分まで下げたぞ!」
鬼柳:「このまま連続で攻撃をすれば!」
エマリー:「勝機が見える!」
最強のモンスターを倒すまでもう少しだ!
遊馬:「ホープレイ6回目のバトル!手札にある”ZW-荒鷲激神爪(イーグル・クロー)”を装備して攻撃!ホープ剣・カオス・イーグル・スラッシュ!!」
背面にイーグル・クローを装備し、ホープレイは再び攻撃を仕掛けた。
ドン・サウザンド:「夢幻虚帝神の力を嘗めるな!」
ヌメロニアス・シンギュラリティは再びバリアを張り、身を守った。
ホープレイもイーグル・クローと分離。イーグル・クローがホープレイと遊馬を守った。
そして、ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃力が再び下がる。
CNo.1000夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティ
攻撃力5000→4000
遊馬:「ラスト2回!ホープレイ7回目のバトル!手札にある”ZW-阿修羅副腕(アシュラ・ブロー)”を装備し攻撃するぜ!」
ホープレイにアシュラ・ブローが装備され、3本の剣を握り、攻撃を仕掛ける。
遊馬:「ホープ剣・アシュラ・ディバイダー!!」
3本の剣が、ヌメロニアス・シンギュラリティを追い詰める。
しかし、これで何回目だろう。再びバリアを張って身を守り、そしてアシュラ・ブローもその身を犠牲に、ホープレイと遊馬を守った。
そして、ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃力がダウンする。
CNo.1000夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティ
攻撃力4000→3000
ドン・サウザンド:「ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃力が、3000…」
遊馬:「最後のバトルだ!手札にある”ZW-極星神馬聖鎧(スレイプニール・メイル)”を装備し攻撃!」
遊馬の場に馬の姿をしたゼアル・ウェポンが現れ、ホープレイはその上に乗った。
ホープレイは2本の剣から斬撃を放ち、攻撃をする。
ヌメロニアス・シンギュラリティはバリアを再び張って、攻撃を無効化する。
ホープレイはスレイプニール・メイルから飛び降り、スレイプニール・メイル本体は遊馬のフィールドを覆うほどのバリアを張って、遊馬を守った。
アストラル:『スレイプニール・メイルよ!我らに希望の光を!』
スレイプニール・メイルの魂の光が照らされ、ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃力が再び下がる。
CNo.1000夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティ
攻撃力3000→2000
一馬:「ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃力が2000となった…!」
凌牙:「これなら、行ける!」
ドン・サウザンドにダメージを与えられるほどの攻撃力となったヌメロニアス・シンギュラリティを見て、みんなが喜ぶ。
ドン・サウザンド:「くっ、だが、8回目のバトルを終えた今、ホープレイはもう攻撃できないぞ!」
アストラル:『それはどうかな』
ドン・サウザンド:「!」
遊馬:「手札から速攻魔法!”ゼアル・ウェポン・エクシーズ”を発動!」
遊馬が速攻魔法を発動した瞬間、2枚のカードが場に現れた。
遊馬:「このカードは、墓地に存在するゼアル・ウェポンを素材に、エクシーズ召喚を行う!俺は墓地のZW-雷神猛虎剣(ライトニング・ブレード)とZW-風神雲龍剣(トルネード・ブリンガー)でオーバーレイ!」
場に現れた2枚のカードが、フィールド中央に現れた異次元の渦に飲み込まれる。
遊馬:「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
異次元の渦が爆発を起こし、新たなモンスターが舞い降りる。
遊馬:「現れろ”ZW-獣王獅子武装(ライオ・アームズ)”!」
ゼアル・ウェポンの中でも、高い攻撃力を持つ獅子の姿をしたゼアル・ウェポンが遊馬の場に現れる。
ZW-獣王獅子武装(ライオ・アームズ)
ランク5 攻撃力3000
トロン:「やるね、遊馬。ここへ来て、あのゼアル・ウェポンを出すなんて」
トロンは一度、あのゼアル・ウェポンに手も足も出ず敗れたことがある。
そのことを思い出したトロンは、ついそう言ってしまった。
アストラル:『ライオ・アームズの効果発動!』
遊馬:「ライオ・アームズは、フィールド上に存在するホープレイに装備することができ、攻撃力を3000ポイントアップさせる!」
ライオ・アームズの装甲がホープレイに装備される。
遊馬、アストラル:「『闘志がまといし、その衣。とどろく咆哮、大地を揺るがし。たばしる迅雷、神をも打ち砕く!獣装合体 ライオ・ホープレイ!』」
翼を展開し、そのすがたを堂々と見せつける。
CNo.39希望皇ホープレイ
攻撃力2500→5500
ドン・サウザンド:「攻撃力5500…!ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃力を上回るとは…!」
少し悔しい表情を見せる。
遊馬:「自分のターンのバトルフェイズ中に、ゼアル・ウェポン・エクシーズが発動され、フィールド上にホープと名の付くモンスターが存在するとき、ホープレイは、相手フィールド上に存在するモンスター全てに攻撃することができる!」
凌牙:「これで、ホープレイは再び攻撃ができる!そして、ホープレイでヌメロニアス・シンギュラリティを破壊すれば、戦闘ダメージで奴のライフを0にできる!」
小鳥:「この攻撃が通れば、遊馬とシャークの勝ちよ!」
皆の期待が膨れ上がる。
それは世界中の皆がそうだった。
フロンティア本部
イェーガー:「いけー!ホープレイ!」
シュミット:「最後の一撃を!」
フロンティア本部の屋上にいるイェーガーたちがホープレイの攻撃に期待する。
フロンティア西支部
父と共に映像を見る遊星。
不動博士:「この攻撃で、世界の命運が決まるのか…」
遊星:「…」
東アメリカ大陸のオレガンシティ
大組織サイファー本部
皆が映像に釘付けだ。
ジェームズ:「この一撃で世界を守れるのか…」
総帥ジェームズが呟いた。
日本
明智大統領が映像に映る遊馬を静香に見つめる。
双六:「行け!最後の一撃じゃ!」
レベッカ:「これですべてが決まるわ!」
さあ、最後の攻撃だ。
遊馬:「行くぜ!ホープレイ!夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティに攻撃!ホープ剣トリプルカオススラッシュ!!」
3本の剣がヌメロニアス・シンギュラリティを斬り裂き破壊する。
爆風が遅い、ドン・サウザンドは爆風で広がった黒煙の所為で姿が見えなくなる。
シンディ:「これでドン・サウザンドは3500のダメージを受けたはずよ!」
小鳥:「遊馬の勝ちよ!」
遊馬が勝った…。遊馬が世界を守ったのだ。
凌牙:「やったのか…。俺達…」
凌牙がドン・サウザンドの姿を確認する。
エリファス:「…!」
黒煙の中から感じる強い殺気にエリファスは動揺する。
エリファス:「遊馬!アストラル!」
エリファスが2人の名前を叫ぶ。
だが、その時2人も気づいていた。
ドン・サウザンドが倒れていないことに!
ドン・サウザンド
LP4000
黒煙の中より、ドン・サウザンドが姿を現した。
万丈目:「バカな…!」
アーサー:「ライフが4000に…」
海馬:「どういうことだ…!」
誰もが何が起きたのか理解できなかった。
しかし、ドン・サウザンドのライフは4000になっていたのだ。
ドン・サウザンド:「夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティの効果発動。夢幻虚帝神ヌメロニアス・シンギュラリティの攻撃力を上回る相手モンスターが、攻撃を仕掛けてきたとき、フィールド上に存在するモンスター1体を墓地へ送り、ライフを4000にして戦闘ダメージを無効にする」
気付けば、ドン・サウザンドの場にはヌメロン・ドラゴンの姿がいつの間に消えていた。
その効果を発動するためにリスクとしてヌメロン・ドラゴンを墓地へ送ったのだ。
凌牙:「くっ…」
遊馬:「ドン・サウザンド…、まだ抗うか…!」
ドン・サウザンド…:「抗う?違うな」
ドン・サウザンドは両手を大きく広げた。
ドン・サウザンド:「これこそが神の力なのだ!」
ドン・サウザンドは、そう宣言した。
遊馬:「くっ、カードを2枚セットし、ターンエンド」
遊馬のターンが終了した。
圧倒的な力に、世界中の人々が動揺する。
世界が破滅するまで、もう時間はない。
果たして、ドン・サウザンドに勝つことができるのか…!
第11ED『切望のフリージア《DaizyStripper》』
次回予告
ナレーション:遊馬の渾身の一撃を躱したドン・サウザンド!
そして、ドン・サウザンドは新たなモンスターを呼び出し、遊馬と凌牙を絶望させる…!
だが、2人の心は折れることはない…!
ドン・サウザンドとの戦いに終止符が打たれる!
凌牙:次回、遊戯王5DXAL「希望と絶望を超え!」
凌牙:「お前ならできる!絶対に!」