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第133話:『私を信じて ミスティVS鬼柳』









ベイチニア半島に潜入した直後に、結晶体に襲われたバギー。

彼は今、結晶体の陰に隠れていた。


バギー:「収まったのようだな」
結晶体の陰から出てくるバギー。


よく見ると、隠れていた結晶体の中に、この島に住む人が取り込まれていた。

生きているのか死んでいるのか分からない状態だ。


バギーは、その結晶体をコンコンと手の甲で叩いた。


バギー:「この結晶体は天然の物じゃない。特別な力でできているものか」
バギーは、ここへ来る前にコルダに聞いたことを思い出す。



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コルダ:「お前の任務は、ヴィータのペンダントを奪取することだが、下手にペンダントに触れない方がいい」

バギー:「どういう意味だ?そのペンダントは、人を生き返らせる力を持っているペンダント。そう危険なものじゃないだろう」

コルダ:「それは、光の力。そのペンダントは、それとは真逆の闇の力も持っている」

バギー:「闇の力?」

コルダ:「俺も詳しくは知らない。とにかく、命を削りたくなかったら、慎重に行け。いいな?」
コルダはバギーにそう言い残して、その場から消えた。




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バギー:「あいつが言っていた闇の力は、これのことなのか」
バギーは結晶体が広がる中を歩いて進む。








第8OP『Mysterious《Naifu》』







第133話:『私を信じて ミスティVS鬼柳』





避難場所 B地区


謎のジャガーにミスティがさらわれてしまった。


それにショックを受けるエマリー。


亜美:「大丈夫よ、エマリー。ミスティさんはきっと大丈夫だから、ね?」
亜美がエマリーを元気づける。

エマリー:「……」
返答がないエマリー。

エマリーの顔を見て、亜美は心配そうな顔をする。



鬼柳:「くそっ!」
鬼柳は建物の壁に拳をぶつける。

鬼柳:「一体、どうなってんだ。なぜ、ミスティが…!」
ミスティが連れ去られ、気が動転している鬼柳。


吹雪:「落ち着くんだ、鬼柳君」

未来:「取り乱してしまっては、娘さんも」
未来にそう言われ、近くで悲しむ娘のエマリーを見て、平常心を取り戻す鬼柳。


鬼柳:「あぁ、そうだったな。だが、あの生き物、一体、何者なんだ?」
ミスティをさらったジャガーが、何者なのか気になる鬼柳。


恵美:「クレートさんは、あの生き物に心当たりは?例えば、島の住民で、あれを飼っている人がいるとか」

クレート:「犬や猫ならまだしも、あんな大きな肉食系の生き物を飼っている人なんていませんよ」
クレートは否定した。


クレート:「けど、あのジャガーを見て、1つ気になる点があります」


未来:「気になる点?」

クレート:「首にぶら下がっていたペンダント。あれは間違いなく、ヴィータのペンダントです」
クレートがそう言って、みんなが反応した。


鬼柳:「何…!」

吹雪:「しかし、ペンダントは博士の研究室にあるはずじゃ…!」


クレート:「あのジャガーと、この結晶化現象は、何か繋がっているかもしれないですね」
クレートはそう考えた。


鬼柳:「ロヴィニ博士が持っていたはずのペンダントを、あの生き物が持っていたということは、あいつが向かった場所は…」

吹雪:「うん、おそらく博士の家だろうね」

鬼柳:「なら俺は今すぐ向かう!あいつを助けるために!」
鬼柳はこの場を後にしようとする。


クレート:「待ってください!何が起きるかわかりませんよ!」

鬼柳:「だが、このまま黙っているわけには行かねえんだ」

エマリー:「パパ、私も行く」
さっきまでショックを受けていたエマリーが立ち上がり、パパに近づく。


鬼柳:「エマリー…」

エマリー:「私もママを助けたい!」
エマリーの熱意が伝わってきた鬼柳。


吹雪:「僕たちも行くよ」

恵美:「私たちの任務は、この島で起きていることの調査。いずれにせよ、博士の家に向かわなければ話は始まらないわ」
吹雪たち全員も、ロヴィニ博士の家に向かうことを決意する。


クレート:「皆さん、本当に行くんですか」


未来:「遅かれ早かれ、行かないと、島で起きている現象の原因を突き止められませんから」

亜美:「エマリー、ミスティさん、絶対に助けよ!」

エマリー:「うん」
フロンティアの、みんながミスティを助けるのに張り切る。


クレート:「わかりました。私が、皆さんを止める権限はありません。ご武運を」
クレートは、みんなの無事を祈る。


鬼柳:『待っていろ。ミスティ』
心の中でそう呟いた。







ロヴィニ博士の豪邸



マインドコントロールを受けているミスティと一緒に絵本を見るカルメ。

ニコニコ笑いながら、楽しそうに絵本を読んでいた。





カルメ:『ママ、どうして死んじゃったの?』

ロヴィニ博士:『ママはね、重い病気の所為で死んじゃったんだ。でも、大丈夫。ママはお星さまになって、ずっとカルメのことを見ているよ』

カルメ:『ホント?』

ロヴィニ博士:『ああ、ホントだよ』
ミスティの脳裏に聞こえた声。


ミスティ:「っ!」
頭を押さえつけるミスティ。

カルメ:「ママ、どうしたの?」
カルメがそう聞くと、ミスティは黙ってカルメの頭を撫でた。





その頃、鬼柳たちは―。


鬼柳は足のつま先を少しずつ近づけて地面をツンツンと触る。


鬼柳:「どうやら、問題ないようだな」
鬼柳は結晶化した地面の上を歩いた。

いきなり結晶体に襲われる危険はないようだ。


吹雪:「結晶体の中を突き進んで、ロヴィニ博士の家に向かおう」


鬼柳、吹雪たち一同は、ロヴィニ博士のご自宅に向かって走って行く。










その瞬間を、映像で見ていたカルメ。


カルメ:「あ、さっきの人たち」
映像に映る鬼柳たちを見て、そう呟くカルメ。


ミスティも絵本を側に置いて、ノートパソコンの画面に映る映像を見る。



ロヴィニ・ジャガー:「こいつら、こっちに向かっている…」


カルメ:「え…」


ミスティ:「……」
映像を見つめるミスティ。

特に、顔右半分にマーカーがついた長髪の男と、その隣にいる女の子が気になるようだ。


ミスティの中に、再び声が聞こえた。


カルメ:『おかえり!ママ!』

???:『ただいま、カルメ』

カルメ:『あれ、パパは?一緒にいなかった?』

???:『パパ、また仕事で呼び出されちゃったのよね』

カルメ:『えー、またー』

???:『仕方ないわ。パパ、忙しい仕事してるんですもの。カルメ、今日は2人で、どこか食べに行こっか』

カルメ:『わーい!やった!ママ大好き!』
ミスティの頭の中に聞こえるカルメと女性の声。


その声が頭の中で聞こえる中、映像をずっと見ているミスティ。


ミスティ:「私は…ママ…」
小さい声でそう呟くミスティ。


カルメ:『ママ、大好き!』
頭の中に浮かばれた笑顔を自分に見せてそう言ってくるカルメ。


しかし、その顔は突然、別の女の子に変わった。


エマリー:『ママ、大好きだよ』
小さい頃のエマリー。実の娘である。


ミスティ:「エマリー…はっ」
ミスティのマインドコントロールが解けた。

ミスティ:「こ、ここは…」
ミスティが周りを見る。

カルメ:「ママ、どうしたの?」

ミスティ:「…」
自分の隣にいるのは、百々原元帥が見せてくれた写真に映っていた女の子、ロヴィニ博士の娘のカルメだった。

ミスティ:「カルメ…ちゃん…」

カルメ:「?」

ミスティはカルメから、ロヴィニ・ジャガーに目線を向ける。

ミスティ:『そうだわ。私、この生き物に…』
段々と少し前の記憶を取り戻すミスティ。


カルメ:「あの人達、ホントに、こっちに向かっているの?パパ」
ロヴィニ・ジャガーをそう呼ぶカルメに、疑問を抱くミスティ。


ロヴィニ・ジャガー:「あぁ、このルートは間違いない」
ロヴィニ・ジャガーはそう言う。


ミスティ:『パパ…!この子、今、そう呼んだわよね…!どういうこと?この子のパパは、ロヴィニ博士じゃないの?』
難しい顔をするミスティ。

その顔を見て、カルメが再び声をかけてきた。


カルメ:「ママ、さっきからおかしいよ」
自分のことをママと呼んでくるカルメ。


ミスティ:『私をママだと思い込んでいる?確か、この子の母親は、随分前に病死しているはず。それは、この子だって認識しているはず…』
ミスティは、とりあえずカルメを一安心させようと頭に触れようとする。

ミスティ:「ご、ゴメンなさい。大丈夫よ」
ミスティがカルメの頭を撫でる。





すると、そのとき…!



カルメ:『ママに会いたいよ…』



ミスティ:「!」


カルメ:『ママは、目の前にいるよ。パパと一緒にね…』


カルメ:『パパもどこに行っちゃったの…。私を1人にしないで…』


ミスティの脳裏に聞こえるカルメの声。だが、その言葉は複雑だった。


カルメの頭から手を離すミスティ。


ミスティ:『もしかして、この子、現実が見えていないんじゃ…。死んでしまった母親と、いなくなってしまった父親に会いたいという気持ちが、彼女の視界を奪っている…。何らかの力が、彼女を蝕んでいるんだわ』
ミスティはそう考えた。

現実が見えていないカルメ。


突然いなくなってしまった父、そして病死でこの世からいなくなった母。2人を失ったカルメを、どうにか救えないか、ミスティは考えた。



ミスティ:『力の源があるはず…。でも、それって…』
カルメとロヴィニ・ジャガーを見つめるミスティ。



カルメ:「わかった!あの人達、ママを奪いに来たんだ!きっとそうだよ!ママ、さっきまでずっとあの人達と一緒にいたから!」

ロヴィニ・ジャガー:「どうする?」

カルメ:「追い返して!あの人達にママを奪われたくない!」
カルメがそう言うと、ロヴィニ・ジャガーは頷いた。


ミスティ:「ちょっと待って!」
ミスティが2人の話し合いに割って入る。

カルメ:「大丈夫だよ、ママ。あの人達、すぐ追い返すから」

ミスティ:「そう言う意味じゃなくて…」
ミスティがどうにかしようと動く。

ミスティ:『どうにかして、彼女を正気に取り戻さないと…。彼女に現実を見てもらわないと…』
何をどうすればいいのか分からないミスティ。


ロヴィニ・ジャガー:「あいつらを追い出しに行ってくる」
ロヴィニ・ジャガーが、窓に近づく。

ミスティ:「待って!」
窓の前に立つミスティ。

カルメ:「ママ?」

ミスティ:「あの人達を追い出すのは、私の役目よ」

ロヴィニ・ジャガー:「何…」

ミスティ:『彼女を正気へ取り戻すには、もうしばらく一緒にいた方がいいわ。それには…』

ミスティがテーブルの上にあるノートパソコンの画面を見る。

ミスティ:「…私も行くわ。いいでしょう」

ロヴィニ・ジャガー:「なぜ、お前が…」

ミスティ:「あの子の…」
ミスティの頭の中には小さい頃の実の娘エマリーの顔が思い浮かんだ・

ミスティ:「カルメの母親だからよ」
娘でもないのにそんなこと言いたくはない。だが、彼女を助けるため。

ミスティは、心の中でそう思っていた。





ロヴィニ・ジャガーは、背中にミスティを乗せて外へ出た。


それを見送るカルメ。

カルメ:「パパ、ママ…」
遠ざかっていく2人を見てカルメは寂しそうに呟いた。







その頃、鬼柳たちは、ロヴィニ博士の豪邸がある場所に向かって進んでいた。


鬼柳、エマリー、吹雪、恵美、亜美、未来、このメンバーでミスティの救出作戦を遂行しようとしているわけだが、その後ろに別の人間が密かについてきていた。


レイバー:『悪いが、あんたらを囮にさせてもらうぞ』
ずっと鬼柳たちの後をついてきていた島の住民レイバーは、直進方角を変更し別ルートで、博士の家まで向かうことにした。


レイバー:『家族の仇、撃たせてもらうぞ。ロヴィニ博士!』
心の中でそう呟くレイバー。




鬼柳たちは…


吹雪:「結晶体が邪魔をして迷路みたいになっているね」

恵美:「直進できないわね」

鬼柳:「こうなったら、破壊してでも!」
鬼柳が”インフェルニティ・デス・ドラゴン”のデュエルギア”インフェルニティ・パイソン”を手に取る。

弾丸を発砲し結晶体を破壊して前へ進もうと言う算段だろう。


だが、そこに!



ミスティ:「それを破壊してはダメよ。京介!」

鬼柳:「!」
聞き覚えのある声。そうミスティが、鬼柳たちの前に現れたのだ。

さっき、ミスティをさらったジャガーも一緒にいる。


エマリー:「ママ!」

鬼柳:「ミスティ、お前無事だったのか…!?」

未来:「よかった」
ホッとする未来。


鬼柳:「ほら、帰るぞ。ミスティ」

ミスティ:「それはできないわ、京介」

鬼柳:「?どういうことだ」

ミスティ:「私は、あそこにいなくちゃいけないの」

エマリー:「何言ってるの!ママ。早く帰ろうよ」
エマリーがミスティに近づこうとすると、ミスティの前にロヴィニ・ジャガーが立ち塞がり威嚇する。

エマリー:「!」
それに怯えるエマリー。体勢が崩れそうになる。

亜美:「エマリー!」
エマリーを後ろから支える亜美。




鬼柳:『どういうことだ?まだミスティは正気に戻っていないのか』
ミスティの態度からそう思い込む鬼柳。


ミスティ:「そんな疑った目で見ても、私は私よ、京介」

鬼柳:「俺たちを裏切るのか?エマリーを裏切るっていうのか、ミスティ!」
激怒した口調でミスティに問う鬼柳。


ミスティ:「そう捉えてしまったのなら、そう捉えてもいいわ。あなたたちが何を言おうと、私は、カルメの元に戻らなくちゃいけないの」


恵美:「カルメ?カルメって確か、ロヴィニ博士の娘さん」


未来:「彼女は無事なんですか?」

ミスティ:「えぇ、パパとママと一緒にいれて幸せみたいよ」
ちょっとした笑みを浮かべてそう言うミスティ。

亜美:「パパとママって、パパともかくママはもうだいぶん前に病気で亡くなったはずじゃ…」

吹雪:「なんか、複雑なことに巻き込まれちゃっているみたいだね、僕たち」

鬼柳:「ともかく、この島で起きている現象が何なのかあそこに行って調べなきゃいけない。俺たちも、あそこに行かせてもらうぞ」
博士の家に行こうとする鬼柳。


ミスティ:「そうはさせない。あそこには、楽しく遊んでいるカルメがいる。あなたを、あそこに向かわせはしない!」
ミスティがそう言うと、ロヴィニ・ジャガーが鬼柳を威嚇しようとする。

ミスティ:「ここは私に任せて」
ロヴィニ・ジャガーの前にミスティが立つ。

ミスティ:『この生き物も、カルメちゃんがパパと思い込んでいる。下手に戦わせない方がいいわ』
ミスティがミッションウォッチから粒子化していたデュエルディスクを手に取る。


ミスティ:「ここを通りたいなら、私を倒してからにしなさい!京介!」
デュエルディスクを左腕につけて起動させるミスティ。


エマリー:「ママ、どうして!どうして、そこまで!」

鬼柳:「くっ、こんなことで娘を悲しませるとはな。母親失格だぞ!」
鬼柳が大きな声でそう叫ぶ。

ミスティ:「さあ、どうしたの?デュエルするの?しないの?」

鬼柳:「くっ」
鬼柳もまたミッションウォッチから粒子化していたデュエルディスクを出し、左腕につけて起動させた。



「「デュエル!!」」
2人の掛け声でデュエルがスタートした。


両者
LP4000


エマリー:「どうして、こんなことに…」


吹雪:「彼女は、一体何がしたいんだ…」
吹雪は小さい声で呟く。







1ターン


ミスティ:「私の先行!ドロー!」
ミスティはデッキからカードを1枚ドローし、手札が6枚になる。

ミスティ:「モンスターを裏守備表示でセット」
ミスティの場にモンスターが裏守備で現れる。

一体、何のモンスターなのかは鬼柳にはわからない。
  
ミスティ:「ターンエンドよ」
モンスターをセットしただけでターンを終えたミスティ。





2ターン
両者
LP4000



鬼柳:「俺のターン!」
鬼柳がデッキからカードをドローする。


鬼柳:『お前がまだ操られているのなら、俺が正気に戻すだけだ!』
鬼柳が心の中で呟く。


鬼柳:「まずは通常召喚、”インフェルニティ・デーモン”!」
鬼柳の場に山羊の骸骨頭をした悪魔が現れる。


インフェルニティ・デーモン
LV4 攻撃力1800


鬼柳:「カードを2枚セットし―」
鬼柳は手札から2枚のカードを場に伏せる。

鬼柳:「手札2枚をコストに、マジックカード”インフェルニティバシ”を発動!手札が0枚の時、自分フィールド上のインフェルニティモンスター1体を墓地へ送ることで、デッキからLV5以上のインフェルニティモンスター1体を特殊召喚する!俺はインフェルニティ・デーモンを墓地へ送り―」
インフェルニティ・デーモンがフィールドから消えた。



鬼柳:「”インフェルニティ・デストロイヤー”を特殊召喚!!」
頭に2本の角を持った全身が茶色の巨人が現れる。


インフェルニティ・デストロイヤー
LV6 攻撃力2300


ミスティ:「いきなり、攻撃力2300…!」


エマリー:「パパ、本気でママを…」
鬼柳の目を見て、父が母を本気で倒そうとしていることに気付いた。


未来:「大丈夫よ」

エマリー:「え?」

未来:「パパも必死なのよ。ママを助けたくて。だから、本気で倒そうとしているのよ」
鬼柳の気持ちがわかっているかのように答える未来。


鬼柳:「お前の目を覚まさせてやる!インフェルニティ・デストロイヤーでリバースモンスターを攻撃!」
インフェルニティ・デストロイヤーが、ミスティの場にある裏守備モンスターに攻撃した。

裏守備モンスターが正体を明かした。その正体は守備力2000の”レプティレス・ガードナー”だった。

インフェルニティ・デストロイヤーは構わず、そのモンスターを破壊する。


ミスティ:「っ!この瞬間、レプティレス・ガードナーの効果発動!このカードが破壊され墓地へ送られたとき、デッキからレプティレスと名の付いたモンスターカードを1枚を手札に加える!」
ミスティはデッキから1枚カードを選択し手札に加えた。


鬼柳:「俺もこの瞬間、インフェルニティ・デストロイヤーの効果を発動する!手札が0枚のときに、このカードが戦闘でモンスターを破壊したとき、相手に1600ポイントのダメージを与える!」
インフェルニティ・デストロイヤーが、ミスティに光線を浴びせる。


ミスティ:「あああ!」
ミスティのライフが一気に減った。


ミスティ
LP4000 → 2400


鬼柳:「どうだ?目が覚めたか?ミスティ!」

ミスティ:「さっきも言ったでしょ。私は私よ。目を覚ます必要はないわ」

鬼柳:「ちっ、ダメか。ターン終了だ」
鬼柳のターンが終わった。



ミスティ:「いきなり1600ダメージ。容赦ないわね、京介」

鬼柳:「手加減しないとは言っていないはずだ。それに、お前のレプティレスデッキは俺には通用しない。俺は、お前のデッキを一番理解しているからな」
夫婦なのだから当然だ。鬼柳は妻であるミスティの戦術を理解している。

ミスティ:「それは私も同じよ京介。それに、私のレプティレスデッキと、あなたのインフェルニティデッキはよく似ているわ」

鬼柳:「……」


ミスティ:「どちらも0を得意とする戦術だから」
鬼柳の妻であるミスティも夫の戦術はわかっているつもりだ。

そして、2人のデッキの特徴は、0を得意とする戦術。


鬼柳は、手札0で力を発揮する脅威のハンドレスコンボ、インフェルニティデッキの使い手。

対するミスティは攻撃力0の時に効果を発揮するレプティレスデッキ。

そして、それを扱う鬼柳とミスティのデュエルはまだ続く。






3ターン
ミスティ
LP2400
鬼柳
LP4000


ミスティ:「私のターン、ドロー!」
ミスティはデッキからカードをドローする。

ミスティ:「マジックカード”レプティレスの牙痕”を発動!自分フィールド上にモンスターが存在しないとき、墓地のレプティレスモンスター1体を除外し、手札からレベル4以下のレプティレスモンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する。私は墓地のレプティレス・ガードナーを除外し、”レプティレス・スキュラ”を特殊召喚!!」
上半身は人間、下半身は魚の鱗のような肌を持つ4本足の獣の怪物が現れる。


レプティレス・スキュラ
LV4 攻撃力1800


ミスティ:「チューナーモンスター”レプティレス・バイパー”を通常召喚!」
小さいコブラが現れる。


レプティレス・バイパー
LV2 攻撃力0


ミスティ:「マジックカード発動、”カンペンリィ・ゼロ”!自分フィールド上に存在する攻撃力0のモンスターの数だけ、相手フィールド上に存在するモンスターの攻撃力を0にする!」
ミスティの場に存在する攻撃力0のモンスターはレプティレス・バイパーのみ。そして、鬼柳の場にあるモンスターはインフェルニティ・デストロイヤーがのみ。

よって、インフェルニティ・デストロイヤーの攻撃力が減少する。


インフェルニティ・デストロイヤー
攻撃力2300 → 0


吹雪:「攻撃力2300もあったモンスターの攻撃力を0に―」

恵美:「そして、彼女の場には…」
ミスティの場を改めて確認する恵美。



鬼柳:『チューナーモンスターが1体…』
鬼柳は心の中で呟く。

ミスティ:「レベル4のレプティレス・スキュラにレベル2のレプティレス・バイパーをチューニング!!」
レプティレス・バイパーが2つのリングとなって、レプティレス・スキュラを覆う。

ミスティ:「毒蛇と化した華麗な女性よ!その姿を現し、全てを飲み干せ!シンクロ召喚!現れよ!”レプティレス・ラミア”!!」
女性の洋服を着た身体に、5本の蛇の頭が生えたシンクロモンスターが現れる。


レプティレス・ラミア
LV6 攻撃力2100


鬼柳:『やはり来たか、シンクロ召喚!』

ミスティ:「説明することでもないと思うけど、レプティレス・ラミアがシンクロ召喚に成功したとき、相手フィールド上に存在する攻撃力0のモンスターを全て破壊し、破壊したカード1枚につき、私はデッキから1枚ドローできるわ!」
レプティレス・ラミアが口から毒を吐き出し、それをインフェルニティ・デストロイヤーにぶちまけて破壊する。

そして、ミスティはデッキから1枚ドローし、手札が5枚になる。


ミスティ:「あら、いいカードを引いたわ」

鬼柳:「!」

ミスティ:「マジックカード”毒蛇の推理眼”!このターン、レプティレスモンスターが攻撃するとき、相手はマジック、トラップカードを発動できない!」

鬼柳:「リバースカード封じか…!」

ミスティ:「バトルよ!レプティレス・ラミアでダイレクトアタック!」
レプティレス・ラミアが、鬼柳に攻撃を仕掛ける。

鬼柳:「ぐわっ!」


鬼柳
LP4000 → 1900


今の攻撃でミスティの攻撃よりも下回る。



ミスティ:「カードを1枚セットし、ターンエンド」
ミスティのターンが終了した。


鬼柳:「くっ、やってくれるな。本気で怒ったぞ、ミスティ!」
頭に血のが昇っている所為かキレる鬼柳。






4ターン
ミスティ
LP2400
鬼柳
LP1900


鬼柳:「俺のターン、ドロー!」
デッキから1枚ドローする鬼柳。


鬼柳:「”インフェルニティ・ビショップ”を特殊召喚!!」
本を片手に持つモンスターが現れる。


インフェルニティ・ビショップ
LV4 守備力2000


鬼柳:「このカードは、手札がこのカード1枚のみの場合、このカードは手札から特殊召喚できる」
だから特殊召喚なのだ。そして、鬼柳のターンは続く。


鬼柳:「そして、インフェルニティ・ビショップをコストに、リバースカード発動!トラップカード”インフェルニティ・イリュージョン”!」
鬼柳が伏せていた2枚の内1枚を発動する。


鬼柳:「このカードは手札が0枚の時、自分フィールド上に存在するインフェルニティモンスター1体を墓地へ送ることで、デッキからインフェルニティモンスター1体を特殊召喚する!!俺が特殊召喚するモンスターは、”インフェルニティ・ジェネラル”!」
大きな剣を持った赤マントをつけたモンスターが現れる。


インフェルニティ・ジェネラル
LV7 攻撃力2700


ミスティ:「攻撃力2700…!」


鬼柳:「行け!インフェルニティ・ジェネラル!インフェルニティ・ブレェェッド!!」
その手に持つ大きな剣でレプティレス・ラミアを葬った。


ミスティ:「くっ」


ミスティ
LP2400 → 1800


鬼柳:「ターンエンドだ」
鬼柳のターンが終了した。


未来:「す、すごい…」

吹雪:「毎ターン形勢が逆転されるとは、本当に夫婦喧嘩でもしているようだね」
何か感心しているような感じで吹雪は言った。

亜美:「パパ、感心している場合じゃないと思うだけど」
そんな父親に突っ込みを入れる亜美。


ミスティ:『京介、私の気持ちに気付いて…』
ミスティは心の中でそう呟く。





5ターン
ミスティ
LP1800
鬼柳
LP1900


ミスティ:「私のターン!」
デッキからカードをドローしたミスティは引いたカードを見て、一瞬手が止まる。

しかし、すぐに切り返し、デュエルを続行する。


ミスティ:「永続魔法”アタック・フェロモン”を発動!自分フィールド上に存在する爬虫類族モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、そのモンスターをダメージステップ終了時に表側攻撃表示にする!!」
永続魔法1枚目―。


ミスティ:「更に永続魔法”アドバンス・フォース”!このカードがフィールド上に存在する限り、レベル7以上のモンスターはレベル5以上のモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚する事ができる」
永続魔法2枚目―。



エマリー:『永続魔法を連続で…。となると…』
ミスティが何をしようとしているのか何となくわかったエマリー。


ミスティ:「更に永続魔法”一族の結束”を発動!自分の墓地の全てのモンスターの元々の種族が同じ場合、自分フィールドのその種族のモンスターの攻撃力は800アップする」
ミスティの墓地は全て爬虫類族。つまり、爬虫類族モンスターを召喚すれば、その瞬間攻撃力がアップするということだ。

だが、ミスティは爬虫類族モンスターを出す気などなかった。


鬼柳:『永続魔法が3枚…。来るか…!』
ミスティのエースモンスターが来るのを予想する鬼柳。だが、その予想は現実となる。



ミスティ:「これで準備は整ったわ。自分フィールド上の永続魔法カードが3枚以上存在する場合、手札から、このカードを特殊召喚できる!”バッド・エンド・クイーン・ドラゴン”を攻撃表示で特殊召喚!」
不幸な結末…。その意味を持つ黒き竜がミスティの場に現れる。



バッド・エンド・クイーン・ドラゴン
LV6 攻撃力1900


彼女のエースモンスター、バッド・エンド・クイーン・ドラゴンを見た吹雪たち。



吹雪:「彼女からは想像もつかないエースモンスターだ」

未来:「でも、攻撃力1900ではインフェルニティ・ジェネラルは倒せない」
バッド・エンド・クイーン・ドラゴンを見てそう口を開く吹雪たち。

そして、次の瞬間、ミスティはとんでもない行動に出た。


ミスティ:「バッド・エンド・クイーン・ドラゴンでインフェルニティ・ジェネラルに攻撃!」
バッド・エンド・クイーン・ドラゴンが攻撃体勢に入る。



エマリー:「え!」

亜美:「自分より攻撃力が高いインフェルニティ・ジェネラルに攻撃…!?」
周りでデュエルを見る亜美たちが驚く。



鬼柳:「何をするつもり……」
鬼柳はミスティの場を確認した。1枚伏せカードが残っている。


鬼柳:「そのカードか…!」

ミスティ:「ご明察よ。リバースカードオープン!”レプティレス・アップ”!自分フィールド上に存在するモンスターが、相手モンスターに攻撃宣言したときのみ発動可能!墓地に存在するレベル4以下のレプティレスモンスター1体を除外し、除外したモンスターの攻撃力分、攻撃するモンスターの攻撃力をアップする!私は墓地からレプティレス・スキュラを除外し、その攻撃力1800をバッド・エンド・クイーン・ドラゴンに加える!」
伏せていた永続トラップカードを通じて、バッド・エンド・クイーン・ドラゴンに墓地のモンスターのパワーが送られる。


バッド・エンド・クイーン・ドラゴン
攻撃力1900 → 3700



鬼柳:「攻撃力3700…!」

ミスティ:「攻撃続行!バッド・エンド・クイーン・ドラゴンでインフェルニティ・ジェネラルに攻撃!トラジェディ・ストリーム!!」
バッド・エンド・クイーン・ドラゴンがインフェルニティ・ジェネラルに向けて口から光線を放つ。


鬼柳:「くっ!墓地のインフェルニティ・イリュージョンの効果発動!手札0枚の時、自分フィールド上に存在するインフェルニティモンスターが攻撃対象になったとき、墓地に存在する、このカードを除外することで、戦闘による破壊を無効にする!」
インフェルニティ・ジェネラルの身体にオーラのようなものが纏われた。


しかし、ダメージは適用する。


鬼柳:「くっ!」


鬼柳
LP1900 → 900


ミスティ:「私はこれでターンエンド」
ミスティのターンが終了した。



ミスティ:『モンスターを守ったってことは、京介は次のターンで、あいつを呼び出そうとしている…』
自身の夫が次のターン、何を出して来るのか何となく予想がついたミスティ。

ミスティ:『けど、京介の手札は0。次のターンのドローフェイズでチューナーを引かなければ、それを出すことはできないわ』
ミスティは鬼柳のデッキを見てそう呟く。


鬼柳:『俺がモンスターを守ったから、あいつを呼び出すことに警戒しているな。次のターンで、あのカードを引ければ、あいつを呼び出せる』
鬼柳はデッキの上に指を置いた。




6ターン
ミスティ
LP1800
鬼柳
LP900


鬼柳:「…」
何も言わずカードをドローする鬼柳。


引いたカードを確認し、そのカードをすぐに場に出した。


鬼柳:「俺は、チューナーモンスター”インフェルニティ・リベンジャー”を召喚!」
西部劇に登場するガンマンのような姿をしたモンスターが現れる。



インフェルニティ・リベンジャー
LV1 攻撃力0



ミスティ:『っ!チューナーモンスター!』
手札0枚からチューナーを引き当てたことに驚くミスティ。





鬼柳:「レベル7のインフェルニティ・ジェネラルに、レベル1のインフェルニティ・リベンジャーをチューニング!!」
インフェルニティ・リベンジャーが、1つのリングとなって、インフェルニティ・ジェネラルを覆う。


鬼柳:「死者と生者、ゼロにて交わりしとき、永劫の檻より魔の竜は放たれる!シンクロ召喚!いでよ、”インフェルニティ・デス・ドラゴン”!」
鬼柳のエースモンスター、黒き竜がフィールドに顕現した。


インフェルニティ・デス・ドラゴン
LV8 攻撃力3000




エマリー:「出た!パパのエースモンスター、インフェルニティ・デス・ドラゴン!」
パパのエースモンスターが現れたことに少しだけ興奮する娘のエマリー。

吹雪:「確かインフェルニティ・デス・ドラゴンは、手札が0枚の時、相手フィールド上のモンスター1体を破壊し、その攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える効果を持っているモンスター」

恵美:「その効果を使って、バッド・エンド・クイーン・ドラゴンを破壊すれば、攻撃力3700の半分1850が、ミスティさんのライフから削られて、鬼柳くんの勝ちが決まるわ!」
もう鬼柳の勝利は目の前だ。



鬼柳:「ミスティ!痛い目に遭いたくないなら、目を覚まして戻ってこい!」

ミスティ:「何度も言わせないで!私はとっくに目を覚ましているわ!」

鬼柳:「何度言ってもダメか…。なら、もう痛い目を味合わせるしかないようだな」
鬼柳は、威嚇するような目でミスティを見つめる。


近くにいたロヴィニ・ジャガーが、ミスティの横に現れ、やり返すかのように、鬼柳を威嚇する。

ミスティ:「手出しないで。これは、私と、あの人の問題よ」
ミスティが真剣な目でロヴィニ・ジャガーを見つめてそう言った。


ロヴィニ・ジャガー:「わかった」
ロヴィニ・ジャガーは再び下がった。


ミスティ:「京介」

鬼柳:「?」

ミスティ:「私、彼女を救いたいだけなの…」
切ない声でそう言った。

鬼柳:「……」

ミスティ:「愛しているわ」

鬼柳:「!」
胸に響く一言。

ミスティは、真剣な眼差しで鬼柳を見つめる。


ミスティ:「お願い京介、ここは私に任せて」

鬼柳:「ミスティ…」
鬼柳は序盤から伏せていた伏せカードを見る。



亜美:「鬼柳さん、どうしたのかな?」

未来:「何かあったのかしら…」

エマリー:「パパ。早くインフェルニティ・デス・ドラゴンの効果を使って、ママを正気に戻して!」
エマリーが、パパに向かって叫んだ。


鬼柳:『ここでの仕事が終わったら、俺を満足させてくれよ、ミスティ』
心の中でそう呟き、鬼柳は笑みを浮かべた。

鬼柳:「リバースカード発動!”インフェルニティ・ダイナマイト”!手札が0枚の時、自分フィールド上に存在するモンスター1体を墓地へ送ることで、お互いのプレイヤーは、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを受ける!俺が墓地へ送るのは、インフェルニティ・デス・ドラゴン!!」
鬼柳が発動したカードに、みんなが驚く。


吹雪:「何!?そんなことしたら!」

恵美:「2人とも3000ポイントのダメージを受けて終わりよ!」
鬼柳の取った行動に、みんなが動揺する。


そして、インフェルニティ・デス・ドラゴンの身体にダイナマイトが仕掛けられ、カウントダウンが開始された。

ミスティ:「ありがとう、京介」

鬼柳:「戻ってきたら、説教だ」

ミスティ:「楽しみにしてるわ」
笑いながら2人は話した。


そして、ダイナマイトのカウントが0を迎えたとき、インフェルニティ・デス・ドラゴンは破壊され、両者に3000ポイントのダメージが襲う。


鬼柳
LP900 → 0


ミスティ:「きゃあ!」


ミスティ
LP1800 → 0



両者のライフが0を迎えた。


白煙や埃が舞っている所為で、周りの様子が見えないミスティ。

しばらくして、白煙などが段々消え、目の前を確認するが、そこに鬼柳やエマリー達の姿はなかった。


ロヴィニ・ジャガー:「逃げたのか…?」

ミスティ:「そうみたい。いいわ放っておきましょ。早く戻らないとカルメが泣いちゃうわ」
ミスティはロヴィニ・ジャガーの背中に乗り、カルメがいる家の方向に向かった。






その頃、鬼柳たちは、爆発に紛れて、その場から離れた場所にいた。


鬼柳:「どうやら追いかけては来ないようだな」
結晶体の陰に隠れる鬼柳。


エマリー:「どうして、パパ!どうして、インフェルニティ・デス・ドラゴンの効果を使わなかったの?」

未来:「あの時、インフェルニティ・デス・ドラゴンの効果を使えば、あなたは勝てていたはずです。それをみすみす逃すなんて」

俺はあえて勝てるデュエルを相打ちに持って行った。みんなが反発してくるのも無理はない。


鬼柳:「あいつの、あんな目は久しぶりに見たんだ」
真剣な眼差しで自分を見つめたあの目は忘れられない。

吹雪:「彼女から、何かを感じたのかい?」

鬼柳:「さあな。少なくてもあいつが嘘を言っているようには見えなかった。正気に戻っているのも本当のようだしな。だから、俺はあいつを…、あいつを信じたんだ」

久しぶりに見たミスティの真剣な表情。


ミスティは一体、何をやろうとしているのか…!







第8ED『あしあと《Clair(クレア)》』





次回予告

ナレーション:ミスティの真剣眼差しを見た鬼柳は彼女を信じ、別行動を取ることを決意した。

しかし、そんな鬼柳たちの前に、あのバギーが偶然姿を現した。

更に、鬼柳とデュエルを終えたミスティの前にも、島の住民レイバーが立ち塞がる。

結晶化の現象で家族を失ったレイバーの復讐の刃がロヴィニ・ジャガーに迫る!


ミスティ:次回、遊戯王5DXAL「刀衆!トルネード・アロンダイトの旋風!」

ミスティ:「あなたに教えることはないわ」



遊戯王5DXAL豆知識コーナー!!


鬼柳:「俺のエースモンスター”インフェルニティ・デス・ドラゴン”は攻撃力3000の闇属性ドラゴン族シンクロモンスターだ。自分の手札が0枚の相手モンスター1体を破壊して、その攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。くらえ、インフェルニティ・デス・ブレス!!」
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