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第91話:『修行開始!習得目指せ、属性の波動!』









ノルマンディーカンパニー社長室

そこに、社長オズボーンと秘書のクラークがいた。


オズボーン:「それからの動きはどうだ?クラーク」

クラーク:「はい、フロンティアからは2名出場するとの連絡がありました。サイファーの方は、まだ検討中とのことですが、出場させる方向で話しは進めているようです。プラントについては、完全に断られました。もうこちらの言葉を聞く気はないでしょう」

オズボーン:「そうか。まあいい、明日には大会の予選についての情報を発表する。クラーク、準備を急がせろ」

クラーク:「わかりました」
クラークは部屋を出た。


オズボーンは不気味な笑みを浮かばせる。








第6OP『ハートウェーブ《福圓美里》』







第91話:『修行開始!習得目指せ、属性の波動!』







フロンティア本部にデュエルバトルフィールドシステムが設置されて2週間が経過した。



ラリー、そして一星は、デュエルバトルカーニバル選手権に向けて、腕を磨いていた。



一星:「ジャンク・ヴィクトリー!スクラップ・ボルト!!」
両手に電流を溜め、ワンショット・ナイトに急接近する。

そして、そのまま両手に溜めた電流をぶつけようとする。


ラリー:「迂闊だぜ、一星!サポートカード”攻撃の無力化”!」
ワンショット・ナイトの周りにバリアが張られ、ジャンク・ヴィクトリーの攻撃を防いだ。


一星:「なっ!」

ラリー:「トドメだ!ワンショット・ナイト!」
ワンショット・ナイトはカウンターを仕掛け、ジャンク・ヴィクトリーに攻撃を仕掛けた。


ラリー:「ワンショット・カッター!」
背中に背負っている大剣を抜き、ジャンク・ヴィクトリーの胸を斬り裂いた。



ジャンク・ヴィクトリーのヒットポイントが0になり、一星の敗北が決定した。



『DuelBattle End! DuelBattle End!』


ラリー:「また、俺の勝ちだな」
デュエルバトルフィールドシステムにセットしているターミナル・ペットを手に取るラリー。


一星:「まだまだ、力不足か」
一星もターミナル・ペットを取り、自分の力の無さに悔しさを感じていた。



愛:「お疲れ様」
双子の姉の愛が水を持ってきてくれた。


一星:「あぁ、ありがとう」
一星は水をもらい、その水を飲んだ。


アキ:「いいバトルだったわよ」
母のアキも今のバトルを見ていた。


一星:「…」
母が褒めているのに、一星の顔は喜んでいなかった。


愛:「どうしたの?一星」

一星:「このままじゃダメなんだ」

愛:「?」

一星:「このまま、大会に臨んだって予選1回戦で落ちるのは目に見えている。時間もそんなにない」
焦る気持ちが周りから見ても分かるような顔をする一星。


ラリー:「大会出場者の募集が3日前に締め切り、後は予選がいつ開始されるかだ。おそらく今月末か来月の頭には予選リーグが開始されるはずだ」

一星:「時間は待ってくれません。早く上達したいんです。このデュエルバトルに」

アキ:「そう焦っちゃいけないわよ、一星」

一星:「母さん」

アキ:「そうやって無理して、大会当日に身体壊したら意味ないでしょ」

一星:「そうだが…」

アキ:「あなたが追い求めているなら、答えはきっとすぐに見つかるわ」
優しい笑みを浮かべてアキはそう言った。

一星:「…あぁ、そうだな」

愛:「もう、元気出しなさい!」
愛は一星の背中を強く叩く。

愛:「私も手伝ってあげるから、あなたは強くなることだけ考えなさい」

一星:「それだけじゃ、意味ないと思うんだが…」
とボソッと呟く一星。


愛:「とにかく、無理しない程度に頑張りなさい!」
と一発喝を入れた。


その姿を見てアキは「フフフ」と笑った。





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昔の話し




アキ:「ああ!あなた、また徹夜したでしょ!何徹夜めよ!」
昔、よくあの人にも、徹夜のし過ぎで怒っていたっけ。


アキ:「今日はさっさと寝る!私も寝るから!」
恥ずかしいこと言って、無理矢理寝かせたこともあったっけ。


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懐かしい記憶、切ない思いが蘇った。



すると、そこに。



龍亜:「ラリー、一星!いるか?」
龍亜、龍可、天兵が部屋に入ってきた。


ラリー:「龍亜?どうした?そんなに慌てて」
龍亜の慌てぶりを見て不思議に思ったラリー。


龍亜:「どうしたじゃねえ!大会の情報が公開されたぞ!」

一星:「!」

ラリー:「ほ、ホントか!?それで、予選開始はいつだ?」
ラリーが聞く。


龍可:「そ、それが…」
龍可の顔の雲行きが怪しかったことにアキは気付いた。




龍亜たちから、大会の情報の話しを聞いた。







ラリー:「えええええ!1週間後!?」
そう、開会式を初め、予選開始初日は1週間後に決定したのだ。



アキ:「随分、急ね」

天兵:「うん、でもさっきテレビでノルマンディーカンパニーの社長が言ってたから間違いないよ」

龍可:「予選の形式は、各場所で開かれる予選会場の責任者によって決められるみたい。ルールは従来と同じだって」

ラリー:「時間はないってことか」
1週間後には予選開始。それまで、どれだけ腕を磨くことができるのか。ラリーは少し心配だった。


チラッと一星を見る。

自分のカードが入っているターミナル・ペットを見つめる一星。


ラリー:「そう思い詰めるなよ、一星。時間は減っちまったけど、練習できなくなったわけじゃないんだ。強くなるためなら、いくらでも練習に付き合ってやるよ」
一星を励ますラリー。


龍亜:「そうだぜ。大会当日は、俺たちも応援しに行くからよ」

天兵:「ついでに、パティ、ボブ、スライも誘うつもりだから。みんなで応援しに行くよ」

龍可:「みんなで、一星とラリーを応援するからね」
龍亜たちも一星を励ます。


一星:「みんな、ありがとうございます」
一星は例を言った。


ラリー:「さあ、一星。時間は待ってくれないんだ。今から、また練習始めるぜ」

一星:「ええ、宜しくお願い致します」
ラリーと一星のバトルが再び始まる。





天兵:「そういえば、向こうの修行も今日から開始じゃなかったっけ?」

アキ:「ええ、そうね。大勢でやるとあれだから、いくつかに分けて修行する見たいよ」

愛:「修行の内容って何なのかしら?聞いても教えてくれないし」

アキ:「まあ、厳しいことは確かでしょうね。私たち全員を今より、3倍強くするって言ってたし」

厳しいという単語を聞いた龍可。

自分が修行している雰囲気を想像した。

しかし、頭の中に浮かんだのは、厳しさに耐えきれず倒れる自分だった。


龍可:「私、耐えられるかしら」

龍亜:「大丈夫だって。自分を信じろよ、龍可」
龍可を励ます龍亜だった。



アキ:「そろそろ始まる頃じゃないかしら」
ミッションウォッチの時刻を確認したアキがそう言った。







ネオコーポレーションシティから少し離れたフロンティア所有の演習場



そこに、遊馬を初め、小鳥や凌牙いわゆる遊馬と同じ”DTW”の時代の者たちが集合していた。



遊馬:「さて、予定通り今日から修行するわけだが」
遊馬がそう言うと、徳之助がニシシシと笑う。


遊馬:「なんだよ?徳之助」

徳之助:「いやあ、世界勢力、四大神王者の遊馬が先生についてくれるとは思わなかったから」

遊馬:「不満か?」

徳之助:「その逆ウラ。四大神王者の遊馬が俺たちを強くするために修行に付き合ってくれて、嬉しくてさ。笑いが止まらないウラ」

遊馬:「そうか」
遊馬も徳之助に釣られて笑う。


徳之助:「ニヒヒヒ」

遊馬:「ンフフフ」

徳之助:「ニヒヒヒ」


遊馬:「余裕な口が言えるのも今の内だ」
いきなりきつい言葉を発言する遊馬に、目を点にして「え?」と言った。



遊馬:「時間はそんなにないからな」
遊馬がそう言うと、みんな真剣な顔になった。


遊馬:「この前も言ったが、今回の修行の目的は、みんなの力を今の3倍、強くすることだ。そして、ここにいるみんなが、そのために用意された修業期間は2か月だ。いいな?」
遊馬が確認すると、小鳥やアンナが頷いた。



遊馬:「今よりも3倍強くするのは簡単なことじゃない。そのためには、”デュエルエナジー”について理解しなきゃいけねえ。”アルマ”と”属性波動”、これら2つのテクニックが不可欠だ」
遊馬から聞き覚えの無い単語が出てきた。


鉄男:「なんだよ?そのアルマと属性波動って?」

遊馬:「ん?あ、そうか。ちゃんと説明しなきゃいけなかった。悪い悪い」
と遊馬が謝る。


遊馬:「まずは”アルマ”についてだ。鉄男、デュエルギアを出して見ろ」

鉄男:「え?あ、ああ」
鉄男は”ブリキの大公”のカードを手に取る。



鉄男:「ブリキギュンター!」
鉄男のブリキの大公の剣タイプデュエルギア”ブリキギュンター”が鉄男の手に持たれる。


鉄男:「ほら、出したぞ」

遊馬:「それでいいんだ」

鉄男:「は?」
遊馬が言ったことが理解できなかった鉄男。


璃緒:「どういうことですの?」
璃緒も分からず、遊馬に聞いた。


遊馬:「それがデュエルエナジーの”アルマ”だ。デュエルギアを出しているときは、デュエリストの体内から流れている、アルマと呼ばれるデュエルエナジーをコントロールしなきゃデュエルギアから攻撃を出すことはおろか、デュエルモンスターズのカードからデュエルギアを出すこともできない。世間でも”アルマ”って単語は使わないで、”デュエルエナジー”の言葉で統一しているから、慎也と初めてデュエルギアを出す修行のときからアルマをコントロールする修行は始まっていたんだ」


小鳥:「それじゃあ、アルマの方は…!」

遊馬:「ここにいる、みんなはそれができている。全員クリアだ」
遊馬からクリア宣言された。

等々力:「やりました!頑張る甲斐がありましたね」

アリト:「ああ」
等々力やアリトたちが喜ぶ。


遊馬:「さて、それじゃあ次はデュエルエナジーの属性について説明するか。別名、”属性の波動”」

ギラグ:「属性の波動…」



遊馬:「そうだな。闇川、あんた確か、クナイの形をしたデュエルギア出せたよな?」

闇川:「あ、あぁ」
そう言って闇川は”速攻の黒い忍者”のクナイの形をしたデュエルギアを数本出す。

遊馬:「それを、あそこにある岩に向かって投げてくれ」
遊馬は闇川に要求し、闇川はそれに応じた。

クナイ型のデュエルギアを思いっきり投げた闇川。

クナイは岩に当たるも、固さに負け、そのまま地面に落ちた。


六十郎:「遊馬、流石にクナイを岩に向けて当てたら、あーなるじゃろ」
六十郎がそう言っている内に、遊馬は闇川からクナイ型のデュエルギアを一本借りる。


遊馬:「まあ、当然の結果だよな。だが、見ててくれよ」
遊馬はそう言うと、クナイ型のデュエルギアにデュエルエナジーを流し込んだ。

クナイがオーラのようなものに纏われる。





そして、遊馬はそのクナイ型のデュエルギアをさっきと同じ岩に向けて投げ飛ばす。


すると、どうか…!


闇川:「何…!?」

遊馬が投げたクナイは、地面に落ちることなく、固い岩に突き刺さった。


明里:「刃物が岩に突き刺さった…!」

右京:「遊馬君、一体、何をしたんだ?」
何故、遊馬が投げたクナイは岩に突き刺さったのか、理解できない右京は遊馬に問いかけた。


遊馬:「俺はただ、クナイに自分自身の風属性のデュエルエナジーを流し込んだだけだ。その結果、クナイは岩に突き刺さったんだ」


ドルべ:「それが属性の波動って奴か?」

遊馬:「ああ、属性の波動を身につければ、今みたいに闇属性のデュエルギアでも風属性の力を得ることができ、もしデュエルギアも属性の波動も風属性だったら、より強力な風の攻撃を放つことができる。更には、デュエルギアを使わないデュエルエナジーの属性波動単体の攻撃もできる」

璃緒:「属性波動単体の攻撃?」

遊馬:「わかりやすく言えば、俺や死んだライトが使った”炎拳”」
拳に炎を灯し、炎の拳をぶつける技、それの技名が炎拳だ。

遊馬:「炎拳は拳に炎属性の波動をため込むことで放てる基本中の攻撃だ」
炎拳の言葉を聞いて、死んだライトのことを思い出す小鳥たち。

確かに、ライトは炎の拳を敵に向かって放ったことがあった。


ダイシャラス王国で遊馬がバギーと戦ったときも同じように炎の拳を出していた。



徳之助:「わかったウラ!とにかく、その属性の波動を身につければいいウラね!そしたら、俺たちも少しは上達するウラ!」
と調子のいいことを言う徳之助。

遊馬はため息をついた。

遊馬:「属性の波動を習得するのは、そう簡単なことじゃねえぞ、徳之助。しかも、まだどの属性の波動がデュエルエナジーに強く流れているかも知らないだろ」

徳之助:「ウラ?」
不思議そうに遊馬を見つめる徳之助。

遊馬:「今の話しでそれなりに察しがついたかと思ったが、属性の波動の基本的な属性は全部で6つ。デュエルモンスターズの属性と同じで”炎”、”水”、”風”、”地”、”闇”、”光”。この6つだ」
属性波動の種類を教える遊馬の言葉を聞いて、徳之助は納得したかのように頷く。

遊馬:「人間みんな、全ての属性波動が流れているが、個人差で波動の強弱はある。波動が弱ければ、戦いには使えないからな。そして、ここにいるみんなは、どの波動が一番強いかもわからない状態だ」
遊馬の言う通りだ。

デュエルエナジーに属性があることなんて、今初めて知ったし、当然、どの属性の波動が自分に強く流れているかもしらない。


Ⅳ:「それをどうやって調べるんだ?」

ベクター:「当然まともな調べ方があるんだよな?」
と強く遊馬に追求するベクター。


遊馬はミッションウォッチを操作する。


遊馬:「当たり前だろ。どの属性が強く流れているのか検討しておかないと、修行も始められないからな」
ミッションウォッチから粒子変換していたものを手元に出す。


それは、数枚の紙切れだった。


ミザエル:「何だ?その紙切れは?」

遊馬:「これで、見極めるのさ。自分たちの体内にどの属性が一番流れているのかをな」
遊馬は右手に持つ数枚の紙切れを一枚左手に取り、左手に意識を集中する。


3秒後

遊馬の左手に持つ紙切れが突然、緑色になった。


未来:「紙が…!」

小鳥:「緑色になった…!」
紙切れの色が変わったことに驚く小鳥たち。


遊馬:「今みたいに風の場合は紙は緑色に変わる。炎なら赤色、水は青色、地は茶色、光は黄色、そして、闇は黒色になる」
遊馬は左手に持つ紙をズボンのポケットに入れた。


遊馬:「こいつは”属性紙(ぞくせいし)”っていう特別な紙でな。人に流れる波動を無理矢理引き出す性質でできている紙なんだ。意識を紙に集中することで、自分の身体に流れている属性の波動の中でどれが一番強く流れているのかを見極めてくれるものだ。こいつを使えば、一瞬でわかるだろ?」
遊馬は目の前にいた小鳥に、属性紙を渡す。

小鳥はそれを受け取る。


遊馬:「紙に意識を集中しろ。そうすれば、紙が勝手にお前の体の中から無理矢理一番強い属性の波動を引き出してくれる」
遊馬がそういうと、小鳥は「うん」と頷く。


目を瞑り、紙に意識を集中する小鳥。






しばらくして、小鳥は目を開けた。


すると、髪の色が変わっていた。


遊馬と同じで緑色に変わっていた。


遊馬:「小鳥、お前の場合は俺と同じで風属性の波動が一番流れているみたいだな」

小鳥:「…遊馬と同じ、風属性」

遊馬:「スピードに長けた属性。勿論、攻撃力も抜群だ」
風属性の簡単な解説をする遊馬。

すると、徳之助が元気よく前に出てきた。


徳之助:「俺もやるウラ!早く、どの属性か知りたいウラ!」

遊馬:「ほら」
遊馬が属性紙を渡す。

徳之助:「よーし!」
徳之助は属性紙をガンミする。


数秒後、属性紙の色が変わった。

その色は茶色だった。


遊馬:「茶色、つまり地属性だな」

徳之助:「俺は地属性ウラか」

遊馬:「硬化の力を持つ地属性は防御に特化した属性だ」

徳之助:「おお!つまり、みんなを守る力になるウラね!」

遊馬:「ほら、他のみんなもやってみてくれ。人数分、用意しているからよ」
遊馬が全員に属性紙を渡した。


みんなは、手に持つ属性紙に意識を集中した。



凌牙の属性紙は、黒色になった。つまり、闇属性の波動が一番流れていることになる。

カイトは緑色、遊馬や小鳥と同じで風属性となる。

ドルべは青色、水属性という結果になった。


アンナは赤色、炎属性の波動が一番流れている。


ゴーシュとⅤは光だった。


そして、全員が、どの属性の波動が一番流れているのか結果を出した。


遊馬は、誰がどの属性の波動が一番流れているのかを把握する。


遊馬:「分かれたな」
戦闘に参加しない春や未来たちを含む、みんなのそれぞれ体内に一番流れているデュエルエナジーの属性波動はこうだ。



炎属性がアンナ、Ⅲ、アリト、ベクター、ハルトの5人。

風属性が小鳥、カイト、璃緒、一馬、未来の5人。

水属性がドルべ、等々力、キャットちゃん、春、六十郎の5人。

地属性が鉄男、徳之助、明里、フェイカーの4人。

光属性がゴーシュ、Ⅴ、ドロワ、ギラグ、チャーリー、右京、闇川の7人。

そして、闇属性が凌牙、トロン、Ⅳ、ミザエル、風也の5人となった。


右京:「随分、均等になりましたね」

遊馬:「教える甲斐があるな、こりゃあ」
遊馬が余った属性紙を仕舞う。



ゴーシュ:「自分たちの属性が分かったんだ。あとは、どう使いこなすかだろ」
と嬉しそうに遊馬に聞くゴーシュ。


遊馬:「いや、まだ分かっただけだから、まずは属性波動をコントロールする修行だ」

ドロワ:「属性波動のコントロール?」

遊馬:「さっきも言ったが、属性紙はあくまで人間の体内に流れているデュエルエナジーを無理矢理引き出す材質でできている特別な紙だ」

鉄男:「つまり、どういうことだ?」
遊馬の言っていることがわからなかった鉄男。

遊馬はため息をついた。


遊馬:「自分のデュエルギアに、自身のデュエルエナジーを流し込んでみろ」
遊馬はそう言い、鉄男は実施してみる。


と言ってもどうやってやればいいのかわからない。

特にデュエルギアに変化はない。


鉄男:「…遊馬」

遊馬:「属性紙は無理矢理デュエルエナジーを吸収する材質でできてるって言ったろ。だから色が変わったんだ。実際にデュエルギアへ流す時とはわけが違う」

小鳥:「それじゃあ、そこから修行ってこと?」

遊馬:「そういうことだ。丁度、いいタイミングでお手伝いさんも来てくれたみたいだぜ」
と、みんなから視線を外す遊馬。

みんなの近くに一人の男性が現れた。



羅夢:「ちゃんとやってるみたいだね」
それは、SOA特務隊6係リーダー、実野塚羅夢だった。








第6ED『Imagination > Reality《AiRI》』





次回予告

ナレーション:デュエルエナジーについて、徐々に属性波動を理解していく一行たち。

そして遊馬の口から語られる多重属性界。

遊馬の説明を聞いたみんなは、属性波動の習得の修行を開始するのであった。


遊馬:次回、遊戯王5DXAL「属性波動 習得の道」

遊馬:「さて、始めるか」
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