ラリー：「元帥！これって！！」
百々原が持っていたチラシを掴みとり、本物かどうかを見る。


百々原：「ああ、数日前にノルマンディーカンパニーが開催宣言した”第5回デュエルバトルカーニバル選手権”の案内だ」


そう、数日前にこのデュエルバトルを制作したノルマンディーカンパニーの社長が選手権の開催を宣言し、今じゃ世界的に広まった、あの話題のニュースのチラシだった。








第6OP『ハートウェーブ《福圓美里》』







第９０話：『第5回デュエルバトルカーニバル選手権開催！メイジンの称号を手にした男』









一週間前




どのテレビ局もとある会社の緊急会見に参列しカメラを回していた。


そのある会社と言うのは、”ノルマンディーカンパニー”と呼ばれるヨーロッパに本社を持つ大手会社で、デュエルモンスターズの関連の商品や、その他ゲーム関連の商品を制作し続けている。


しかも、ペガサスが社長を務めるインダストリアルイリュージョン社など大手会社とも協力することもあり、様々な場所で名が広がっている会社でもあった。


記者会見が始まる10分前にはどのチャンネルも会見の場所の映像が映っていた。




世界中のみんなも、テレビに注目する。






記者会見が始まる、その舞台裏では…。


？？？：「社長、そろそろ時間です」

？？？：「ああ、わかっている」
そう返事をした男がネクタイを締め直す。


？？？：「各会場の準備の具合はどうなんだ？」

？？？：「抜かりありません。当日にはどの会場も全ての準備が整います」

？？？：「そうか。あの忌まわしき大戦。その大戦で現れた謎の結界。それを再び生み出すことさえできれば、前世紀に戻れる…」
拳を作る社長らしき人物が言う。


クラーク：「社長お時間です」
時間を確認した社長の秘書であるクラーク・トイマンが言う。


オズボーン：「わかった。では、行くとしよう」
縦線の入った黒いスーツに身を包み、記者たちがいる場所に顔を出すオズボーン。

そう彼こそが、”オズボーン・セーブル”。ノルマンディーカンパニーの2代目社長だ。




「出てきたぞ」
記者数人がオズボーン社長が現れたことに気付き、同時にカメラのフラッシュがオズボーンを襲う。


オズボーンは壇上の前に立つ。


オズボーン：「皆さま、お忙しい中、我が社ノルマンディーカンパニーの緊急会見に集まっていただきありがとうございます」
オズボーンは一礼する。





世界中でその映像が映し出されている。



その映像をテレビで見ていた氷室、雑賀、矢薙の3人。



氷室：「この男が、インダストリアルイリュージョン社と並ぶ大手会社の社長か」

矢薙：「随分若いんじゃな」
テレビに映る男性を見てそう言う矢薙。推定は30歳前後と言ったところか？と付け足す。


雑賀：「ノルマンディーカンパニーは、2年ほど前に初代社長であるノーマン・マグストが病死している。オズボーン・セーブルはその後を引き継いだ2代目社長だ。社長になった時はまだオズボーンは28歳。当時は、社内の中でも不安が沢山あったらしいが、それでもオズボーンの心は折れることがなく、現在まで頑張ってきた」

氷室：「以外と頑張り屋さんなんだな」
雑賀の話しを聞いてテレビに映るオズボーンを褒める。








矢薙：「そんな社長が、自らお出ましになって緊急会見を開くとは、一体なんじゃろうな」


雑賀：「よほど、大きな新商品を作ったか。あるいは…」
雑賀には緊急会見の内容が何なのかある程度絞っているようだ。









オズボーン：「さて、本日お集まりになった理由についてご説明させていただきます。皆さんは覚えていらっしゃいますでしょうか？今から6年前、我が社はある謎の男が開発・設計したゲームを世に売り出したことを」
その言葉に、会場がざわつく。


オズボーン：「謎の男。我々は、その者を”ミスターY”と呼んでいます。6年前、ミスターYは前社長ノーマン・マグストと接触し、自分が作ったゲームを披露した。そのゲームを気に入った前社長はミスターYと契約し、そのゲームを量産し世界に広めた。そのゲームの名は”デュエルバトル”！」
”デュエルバトル”。多元世紀45年に開発の発表を宣言し、宣言した年には世界中に、そのゲームが広まっていた。






オズボーンの緊急記者会見の映像が映るテレビがあるとあるバー。

そこにいる人達も、全員がテレビに注目していた。



バーの兄さん：「ほら、兄さん。ミルクだよ」
その店の店員がカウンター席に座る一人にミルクの入ったコップを目の前に置いた。


その一人は、目の前に置かれたミルクを手に持つ。








オズボーン：「デュエルバトルとは、従来のデュエルモンスターズとは違い、モンスター同士を1対1でバトルさせる対戦競技！決められた枚数のサポートカードをうまく使い、敵を倒すゲーム。そのデュエルバトルが発表された次の年に、デュエルバトルで繰り広げられる世界大会”第1回デュエルバトルカーニバル選手権”が開催されました。その翌年も開催され、高評価を頂いた、この大会でしたが、多元世紀49年に開かれた第4回目の大会を最後に前社長ノーマン・マグストは病死しました」
当時、大きなニュースにもなった。第4回デュエルバトルカーニバル選手権が終わった直後に亡くなったそうだ。


オズボーン：「いきなり訪れた社長の不幸。ノルマンディーカンパニーは一番大切なものを無くしました。皆さんもご存じ、昨年のノルマンディーカンパニーは赤字です。私が社長の座になったところで、ノーマン社長のようにすぐにはうまくいきませんでした」
悔しい顔をするオズボーン。




その映像を自分たちの会社の社長室で見る、インダストリアルイリュージョン社社長のペガサスと海馬コーポレーション社長の海馬が腕を組んでいた。





オズボーン：「しかし、このままではいけない。そう思った私は、ある物に力を入れてきました。それこそ、デュエルバトルです！」
机をバンと叩くオズボーンが、顔を前に出して主張した。

オズボーン：「私は、ここに宣言する！1年間の充電期間を得て、デュエルバトルは生まれ変わるのです！多元世紀51年、第5回デュエルバトルカーニバル選手権の開催をここに宣言します！」
大きな声で堂々と宣言したオズボーン。


沢山のカメラのフラッシュがオズボーンを照らす。


会場もざわざわしてきた。






記者会見の映像を見ていたラリーたち。


ラリー：「おお！まさか、開催されるのか第5回デュエルバトルカーニバル選手権が！」


龍亜：「興奮してるな、ラリー」

ラリー：「当たり前だろ！デュエルバトルの世界大会だぜ。俺、ずっと出たいと思っていたんだよな」
目をキラキラさせるラリー。

その顔を見て、龍亜が引いた。


龍可：「どうして、今まで大会に出ようとしなかったの？」

ラリー：「それは、まあ…」


ナーヴ：「自信がなかったんだよな？」
とナーヴが口を突っ込んだ。

ラリー：「ナーヴ！何、余計なこと言ってんだよ！」

ナーヴ：「だが、ホントのことだろう？」
ナーヴの言っていることは図星だった。


俺はすぐに自信を無くす。

だから、出場できるはずの大会に今まで出なかったんだ。


ラリー：「けど、今年は違う！絶対に出て優勝してみせるよ！」
ガッツポーズするラリー。


龍可：「けど、その前に許可貰わないとね」

ラリー：「許可？」

龍可：「忘れた？今、私たち大組織の一員なのよ。元帥に許可貰わないと大会に出られないわよ」
龍可の言葉にショックを受けるラリー。


ラリー：「ま、マジか…」
両手を床につけてがっかりした。


天兵：「ま、まあ、元帥は優しい方です。近いうちに一度聞いてみたらどうですか？」
と天兵が言う。


ラリー：「許してくれるかな…」
自信なさげそうに言うラリー。


ナーヴ：「また、自信を無くしている」
とため息をついたナーヴであった。










オズボーン：「大会の詳しい情報を後日発表します。第5回デュエルバトルカーニバル選手権に出場しようと思っている皆さん。大会で待っています。以上、会見を終わります」
オズボーンが一礼し、壇上を後にする。


再び、カメラのフラッシュがオズボーンを襲う。


そして、同時に記者たちが質問をぶつける。



しかし、オズボーンは記者たちに振り向くことなく舞台裏に戻ってしまった。





クラーク：「ご苦労様です、社長」
クラークは頭を下げて言う。


オズボーン：「いつものことだが、あの空気は苦手だな」
そういってネクタイを緩める。


クラーク：「今後のスケジュールですが、どうなさいますか？」


オズボーン：「会社のことは、私の方で対処する。お前は手筈通りに事を進めてくれ。まずは、フロンティアだ」
そう言ってオズボーンはクラークに封筒を渡す。


クラーク：「わかりました。さっそく行ってきます」
クラークは封筒を受け取り、この場を後にする。


オズボーン：「激しい戦いを繰り広げてもらうぞ。そして、このカードに力を…」
オズボーンが持つ3枚のカード。


このカードは、今後の物語の鍵となるのであった。








インダストリアルイリュージョン社

社長室




隼人：「緊急記者会見の理由がまさか、第5回デュエルバトルカーニバル選手権の開催宣言だったとは思わなかったんだなぁ」
ペガサスがいる社長室にいた隼人。

付けていたテレビの電源を落とした。

隼人はリモコンを、近くに置く。


隼人：「ペガサス会長は知っていたんですか？去年のノルマンディーカンパニーの経理が悪かったこと？」

ペガサス：「ええ、と言っても私が知ったのもつい先月。皆さんがセルビアとフレシャス財団と戦っているときに知ったのデース」

隼人：「珍しいんだな、ノルマンディーカンパニーといえばヨーロッパで一位二位を争うほどの大手会社。それが、どうして去年は赤字だったんですか？先代社長が亡くなったことが一番の原因ですか？」

ペガサス：「それもあるでしょう。先代のノーマン社長は思いついたものをすぐに形にしていました。そして、他会社からも信頼が厚く、互いに協力し合うときもありました。我々、インダストリアルイリュージョン社も、その中の一つなのデース。ですが…」
深刻な顔をするペガサス。

隼人がペガサスを不思議そうに見る。


ペガサス：「2年前にノーマン社長が亡くなってからというもの、ノルマンディーカンパニーは他会社との契約を打ち切り、一切の接触を許さなくなってしまったのです」

隼人：「別の会社との接触を許さない？どうしてなんですか？」

ペガサス：「それはわからないのデース。昨年、海馬コーポレーションもノルマンディーカンパニーとの接触を試みました」
窓から空を見てそう言う。









海馬コーポレーション


社長室



モクバ：「でも、結果は他の会社と同じ。俺たちも接触を拒否られたよね」

海馬：「あぁ、社長が変わって、会社の雰囲気が変わることはよくある話だ。だが、契約していた会社を打ち切るなど、会社にとってはデメリットにしか過ぎない。去年の赤字も出るはずだ」
キーボードをキーを叩く海馬。


モクバ：「わざと赤字を出すために、契約を打ち切った…って、大手会社がそんなことするわけないか」
ソファーに座るモクバが仕事をする兄を見る。


海馬：「なんにせよ、あの会社には何かある」
キーボードのキーを叩きながら、海馬は言った。







オズボーンの大会開催宣言があった日の翌日。






フロンティア本部


元帥室


部屋で一人黙々と仕事を進めていた百々原。


すると、コール音が鳴り出し、それに応対する。


百々原：「どうした？」


フロント案内人：『元帥、お客さんが見えています』

客？百々原にはある疑問があった。


百々原：「今日は、面会の予定はないはずだが…」

フロント案内人：『はい、アポなしで来たと、向こうも言っています』
常識外れだなっと思った百々原。

普通、こういう場所にはアポを取って、許可を取り日程を調整して来るはずだ。


百々原：「相手は誰だ？」

フロント案内人：「ノルマンディーカンパニーの社長の秘書と言っています」

百々原：「！」
ノルマンディーカンパニーと言えば、昨日、第5回デュエルバトルカーニバル選手権の開催宣言をした会社だ。なぜ、その会社に関係するものが、ここに来るのだと思考が走る百々原。


百々原：「まあいい、ここまで案内してきてくれ」
百々原は通信を切る。

百々原：「初代社長が他界してから、外部との接触がなかった会社が、今更何を…」
百々原が呟いた。




数分後、元帥室の扉がノックされた。

百々原：「入れ」

フロント案内人：「失礼します」
さっき百々原と通信していたフロントの女性が入ってきた。

背後には、客らしきスーツを着た男性が立っていた。

フロント案内人：「客人をお連れしました」

百々原：「うむ、君は下がっていたまえ」
百々原がそう言うと、フロント案内人は礼儀正しく一礼し、部屋を出る。


百々原：「困るな。アポもなしに来てもらっては」
腕を組んで百々原はそう言った。

クラーク：「申し訳ございません。急に我が社の社長に言われたもので」

百々原：「社長にね」

クラーク：「ご紹介遅れました。私、ノルマンディーカンパニーの社長の秘書をやっていますクラーク・トイマンといいます」
クラークは名刺を渡して、自分の紹介をする。

百々原は名刺を受け取り、表紙を見た。

百々原：『会社の関係者ではあるようだな』
百々原が呟いた・

百々原：「それで、今日は何の要件でここに？アポなしで急に来たということは、それほどのことだと思っていますが？」
呆れたような感じでイスに深く腰掛けて言う。

クラーク：「はい、実は、これを渡しに来ました」
クラークはカバンから1通の封筒を出し、それを百々原に見せる。

百々原は表紙を見るなり驚いた。

百々原：「これは…」

クラーク：「昨日の記者会見はご覧になりましたか？第5回デュエルバトルカーニバル選手権の開催を？これは、その招待状です」
クラークが渡したのは第5回デュエルバトルカーニバル選手権の招待状だった。

クラーク：「人数宣言はございません。興味のある方がいれば、参加してください」

百々原：「なぜ、これを私に渡す？」

クラーク：「知っているかと思いますが、今回の大会はノルマンディーカンパニー社員一同が全力を尽くしている今まで以上の大きな大会です。そんな大会に、社長は他の大手会社からも参加者を集め、例年よりも多くのバトルを繰り広げようとしています。フロンティアには、海馬コーポレーション海馬瀬人、インダストリアルイリュージョン社ペガサス・J・クロフォードがいると聞いています」

百々原：「だから私に渡すと？私からお二人に話しをして協力を仰ぐように頼み込むとそう言いたいのか？」

クラーク：「そういうわけではありません。ただ、多くの人数を集めていただければいいだけです。それに、他の大組織にも同じ招待状は送っています」

百々原：「サイファーやプラントにもか？」
フロンティアと同じ大組織の”サイファー”と”プラント”の名を出す。

クラーク：「ええ、返事はまだですが。こちらも考える時間は与えます。もし興味がなければ、招待状は処分してください。それでは」
クラークは一礼し部屋を出る。

百々原は座っている椅子から立つことなく、クラークを見届けた。



招待状を手に取る百々原。

百々原：『正直、このような大会に出すための人員を用意するわけにはいかない。だが…』
百々原には、この大会を利用してあることを考えていた。

百々原：『彼に接触できる機会が作れるかもしれない。可能性は低いが、やってみる価値はある。ならば…』

こうして百々原はデュエルバトルに必要なフィールドシステムなどを注文して用意していたのだ。





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そして、今に至る



ラリー：「ノルマンディーカンパニーの秘書がここに来ていたんですね」

百々原：「向こうからわざわざ招待してくれたんだ。こんな機会は滅多にないと思ってな」
ノルマンディーカンパニーの社長の秘書が招待状を渡してくれたことだけをラリーたちに話す。


百々原：「どうさ？参加してみるか？」

ラリー：「参加します！勿論です！絶対に参加します！！」
目をキラキラさせて百々原にお願いする。

ラリー：「俺、絶対に出たい！」
百々原に自分の顔を近づけて自分の思いをぶつける。



その目に、少し引いてしまった百々原。

百々原：「よ、よし、わかった。一星、君はどうする？」
百々原が聞くと、一星は目を閉じた。


さっきラリーさんと戦ったときの感覚が忘れられなかったのだ。


スタンディングデュエルとも違う。ライディングデュエルとも違う。新しい感覚。自分の身体からなぜかやる気が出てくる。


一星：「出ます。自分も挑戦してみたくなりました」
一星がそう言うと、ラリーが嬉しそうに笑う。

百々原：「そうか、ならばラリーと一星を出場させるように手配しておく。大会が始まるまでに上達しろよ」
百々原はそう言って、今いる部屋を出た。


ナーヴ：「よく出る気になったな」
ナーヴが不思議そうに一星に聞いた。

一星：「今、ラリーさんとやって体感したんです。デュエルバトルをやる時の風を…」

タカ：「こいつ、オヤジと同じようなこと言って」
タカが笑って言う。


ラリー：「第5回デュエルバトルカーニバル選手権。ついに出られるのか。毎回1000人以上の出場者が出る大会だ。今年はもっと増えるだろうな。”名人”も来るかな？」
ラリーがウキウキしながらそういう。

一星：「名人？」
ラリーの口から飛び出た言葉に不思議な単語が出たことに気付いた一星。

ラリー：「ああ、第1回と第2回の”デュエルバトルカーニバル選手権”を2回連続優勝した人さ。バトルする時、マントを被ってバトルの場に立ち、扱うモンスターも見たことのないアーマーを全身に纏って戦い続けた選手さ。2回連続優勝したことで、”殿堂入りチャンピオン・名人”の称号を手にしたんだ」
名人の話をするラリー。

一星：「それで、その名人は今どこに？」

ラリー：「それが誰にもわからないみたいなんだ」

ブリッツ：「分からない？」

ラリー：「あぁ、第3回からは出場している気配はないし、マスコとかも名人の行方を追おうとしたけど、ずっとマントを被って顔を見たことはないみたいだし、戦うモンスターもアーマーを付けた見たことがないモンスターだったから、誰も行方を追えないでいるんだよ。消えた当時は、ミスターYの再来なんて記事も書かれてたよ」

一星：「ミスターY、デュエルバトルを開発設計した人でしたね」
ラリーからデュエルバトルのことについて話しを聞かされた時に聞いた単語を覚えていた一星。



ラリー：「ま、とにかくだ。例年と同じだったらまずは、予選だ。予選を勝ち抜かないと決勝トーナメントには出られないからね」

ブリッツ：「毎年1000人以上が出場して決勝トーナメントに上がっているのはどれぐらいなんだ？」

ラリー：「ざっと50人ぐらいだね」
1000人から50人ってよほどレベルが高いと思ってしまうナーヴたち。

ブリッツ：「こいつは簡単には進められないな」
苦笑いするブリッツ。


一星：「世界が参加する大会なんだ。そう簡単なものじゃないですよ」
一星はラリーの前に立つ。

一星：「ラリーさん、予選まで練習に付き合ってくれませんか？お願いします」
一星は頭を下げる。


ラリー：「よし来た。予選で当たるかもしれないけど、そのときはそのときだ。一緒に頑張ろうぜ一星」
片目を瞑ってガッツポーズするラリー。


一星：「ありがとうございます」
嬉しい答えだ。一星はそう思い、ラリーとの練習を開始した。


不動一星。デュエルバトル挑戦の物語が始まる！！







第6ED『Imagination > Reality《AiRI》』






次回予告

ナレーション：あれから更に一週間。

第5回デュエルバトルカーニバル選手権の予選の開催日が決定した。

その日まで、ラリーと共にデュエルバトルのテクニックを磨き上げる一星が。

一方、遊馬も仲間たちを強くするために修行開始した。

遊馬が出す就業の内容とは！


遊馬：次回、遊戯王５ＤＸＡＬ「修行開始！習得目指せ、属性の波動！」

遊馬：「余裕な口が言えるのも今の内だ」






遊戯王５ＤＸＡＬ豆知識コーナー！！


ラリー：「多元世紀45年に”ノルマンディーカンパニー”が発表したモンスターを遊星粒子で作り上げたバトルフィールドで戦わせ、バトルするゲーム。それが”デュエルバトル”だ。サポートカードをうまく使って敵を倒して勝利を掴め！」