第84話:『VS孫 襲いかかる血界モンスターの能力!』
孫:「無駄だ。どんな攻撃も、俺の力の前には無力そのものだ!」
血のデスリングの破壊に失敗。
ましてや、血のデスリングによって再び身体が再生する。
孫:「うわああ!」
しかし、さっきまでとは様子が違った。
哲平:「なんだ・・・!?」
ツバキ:「これって、再生しているの…!」
孫の身体中の血管が浮き出て、目から大量の赤い涙が出てきていた。
そして、孫の身体が血のデスリングから出た赤いオーラに包まれる。
オーラは半透明で、中にいる孫の様子は見えていた。
ツバキ:「一体、何が…」
孫の様子を見るツバキ。
すると、ミッションウォッチに通信が入った。仲間たち全員に送る通信回線のようだ。
だが、見たことがない回線だった。とりあえず、回線を開いてみた。
遊馬:『ツバキ、哲平、聞こえるか?』
哲平:「その声は…!」
声を聞いた哲平とツバキが驚く。
第5OP『D-tecnoLife《UVERworld》』
第84話:『VS孫 襲いかかる血界モンスターの能力!』
ツバキ:「確か、ダイシャラス王国であった九十九遊馬…!」
声の主に驚くツバキ。
これは、仲間たち全員に送っている回線。
この通信を受信しているみんなが、遊馬がいることに驚く。
一馬:「ゆ、遊馬…!」
凌牙:「なぜ、あいつが、ここに…!」
一馬や凌牙たちは、遊馬の声を聞いて唖然とする。
未来:『一馬』
遊馬の声が聞こえたと思ったら、次は妻の声が聞こえた。
一馬:「未来、未来なのか!お前、遊馬と一緒にいるのか?」
未来の安否を心配する一馬。
未来は遊馬の腕を掴み、自分の声を一馬に聞かせる。
未来:「ええ、あのときさらわれた人達は全員無事よ。遊馬に助けてもらったから。それに、小鳥ちゃんたちもいるわ」
自分が遊馬といること、小鳥たちが無事だということを、みんなに教える。
他の者たち全員がホッとした。
一番、安心としたのは、自分の所為で、みんなが連れ去られてしまい、責任を感じていた剣代だった。
一緒にいた明日香が剣代の肩を掴んだ。
言葉は交わしていないが、その表情は「よかったわね」と言っていた。
だが、遊馬がここにいることで黙っていない男がいた。
ヤバ:「九十九遊馬!貴様、どうしてここにいる!」
フロンティア上層部”十天老士”の1人ヤバが追求する。
ヤバ:「貴様、孤独の法を破った責任は重い―」
ヤバが遊馬に激怒しながら言うが、その言葉に遊馬が上書きした。
遊馬:『俺がここにいることはどうでもいいだろう』
遊馬はそう返した。
遊馬の表情は怒っていた。やはり、自分たちを孤独の法にかけた十天老士が許せないのだ。
遊馬:「今はデスリングの力に憑依されちまった孫を止めることだ」
哲平:『孫を止める方法があるのか?』
遊馬の言葉に通信の向こうで哲平が遊馬に聞いた。
遊馬:「ちゃんとした確証はねえが、やる価値はある。血のデスリングの力を止める方法が」
遊馬がそう言うと、通信の向こうで「うおおお」と叫び声が聞こえた。
ツバキでも哲平でもない。そう孫が叫んでいたのだ。
孫を覆っていたオーラが徐々に消える。
さっきまでとは違う。物凄い殺気と、嫌なオーラが漂う。
いや、見た目も少し変わっている。
血のデスリングから妙な触手が孫の左腕に寄生し、なおかつ身体中に浮かびあがっていた血管が黒くなっていた。
孫:「これが俺か。これが闇の力か」
見た目は変わったが、まだ孫としての意識はあるようだ。
ツバキ:「孫の姿が変わった!」
孫:「うおおお!」
槍タイプのデュエルギアを振り回し、風圧が二人を襲った。
哲平:「くっ!」
ツバキ:「うわああ!」
2人は背後にある木に背中をぶつける。
遊馬:『二人とも大丈夫か!?』
遊馬は焦りながら、2人の生存を確認する。
哲平:「ああ、なんとかな。それよりも、あいつを止める方法を教えてくれ。奴の身体が変貌した!」
立ち上がる哲平が遊馬に聞く。
セイコ:「変貌…?」
遊馬:「闇の力を引き出し過ぎたんだ。これ以上、引き出せば、精神がデスリングに食われるぜ」
剣山:「どうしたら、変貌を止められるドン?」
剣山が遊馬に聞く。
ツバキ:「僕たちにできることなら何でもやるよ。早く教えて。流石に、あいつの攻撃を躱しながら話し続けるのは無理があるよ」
孫が出す攻撃を躱し逃げながら話すツバキ。
哲平も同様だった。
遊馬:「いいか?血のデスリングは、力を引き出すために血を欲しがっている不気味な指輪だ。戦えば戦うほど多くの血が流れ、それは返って血のデスリングに力を与えることになる」
隼人:「つまり、血を流さずに戦えってことなんだな」
舞:「けど、そんな戦いってあるの?」
遊馬:「ありますよ。みんなが大好きな、これが」
そう言って、遊馬はデッキを見せた。
イェーガー:「デッキで戦えって意味が分かりませんよ!」
イェーガーは何も考えずに即答する。
しかし、後ろにいた風間が少し考えていたのか、ピーンと閃いた。
風間:「そうか!デュエルか」
風間の言葉に、遊馬がニヤッとする。
ツバキ:「デュエルであいつを止める…」
攻撃をし続ける孫を見て呟くツバキ。
遊馬:「そうだ。デュエルではカードが武器だ。デュエルで何とか孫の隙を作り、孫から血のデスリングを外せばいい。デスリングは外せば、効力はほぼなくなるからな」
遊馬の言う通りだ。デュエルではカードだけが武器になる。
正直、血は流れない。
だが、みんなには疑問点があった。
フレシャス財団の隊員たちを戦闘しているマリク、イシズ、エド、三沢。
一度、隠れ、遊馬の通信を聞いていた。
エド:「しかし、そんなんで本当に止められるのか?」
マリク:「無理がある。デュエルで孫からリングを外すことなんて」
遊馬の通信に返すエドたち。
遊馬:「確かに、若干無理があるかもしれない。けど、今はこれしかない。それに、もしもの時も考えてある」
ツバキ:「もしものとき?」
遊馬:「そっちは俺に任せてくれ」
遊馬はそのまま話しを続けようとしたが、いきなり通信が切れた。
杏子ルート
結衣:「ツバキ!ツバキ!」
獏良:「通信が切れた」
杏子:「早く急ぎましょう!」
息子を心配する杏子が先頭に立って走る。
遊馬:「通信が切れちまったか。みんなは、急いでツバキたちのところに行ってくれ」
小鳥:「遊馬は?」
遊馬:「俺は、ここから別行動だ。行くぞ、アストラル」
アストラル:『ああ』
そう言って、遊馬は、みんなを置いて後にした。
小鳥:「あ、遊馬!」
未来:「遊馬ならきっと大丈夫よ。私たちも行きましょう」
未来はそう言って、みんなはツバキたちの元へと急ぐ。
いきなり、回線が切れ、ツバキも驚いていた。
だが、すぐそばに孫が接近していた。
ツバキ:「!」
哲平:「くそっ!」
哲平がウシルバスターをツバキの前に立ち、孫の攻撃を受け止める。
孫:「ただの人間が血のデスリングの力に敵うわけないだろう!」
孫が哲平を吹き飛ばした。
哲平:「ぐはっ!」
ツバキ:「哲平さん!」
吹き飛ばされた哲平の元へ走るツバキ。
地面に倒れる哲平は、苦しみながら起き上がったが、先ほどの攻撃でウシルバスターの刃が折れてしまった。
哲平:「ぐっ」
しかも、右手首を押さえる哲平。
哲平:「くそっ、骨一歩持ってかれたか」
孫の攻撃を真っ正面から受け止めた所為で、右手首を折ってしまったのだ。
これでは、哲平さんは戦えない。そう思ったツバキ。
ツバキ:「こうなったら」
ツバキは孫の方を振り向き、ミッションウォッチから粒子変換していたデュエルディスクを左手に装着する。
ツバキ:「孫!僕とデュエルだ!」
デュエルディスクを孫に見せて主張する。
孫:「何…?」
ツバキ:「デュエルギアを出す以上、お前もデュエルはできるはずだ。もし、お前が勝ったら、僕の血を全部くれてやる!」
ツバキの爆弾発言に、哲平が驚く。
哲平:「ツバキ、お前…!」
ツバキ:「こうでも言わないとデュエルはしてくれないでしょう」
ツバキは、後ろにいる哲平にそう言い、そのまま前に出る。
孫:「面白いことを言うな。俺が勝ったら、お前は俺に全ての血を捧げるというのか?」
孫の質問にツバキは「うん」と頷いた。
孫:「いいだろう!丁度、この血のデスリングで強化されたデッキの力も試したかったところだ」
そう言って、デッキを右手に出す孫。
そのデッキは不気味なオーラに纏わりつかれていた。
孫の左腕に寄生している触手がデュエルディスクの形を模り、デッキを装填する。
孫:「血のデスリングによって生み出された血界デッキ。こいつで、お前に勝ち、お前の血を、いや、生きている奴ら全員の血を奪ってやる!」
目が赤く光る。
ツバキ:「そんなことはさせない!」
ツバキはデュエルディスクにデッキを装填し、ディスクを起動させた。
ツバキ:「お前に勝って、この戦いを終わらせる!」
デュエルアイを左目につける。
ツバキ:「僕が必ず!」
孫:「俺が」
「「勝つ!!」」
同時に勝利宣言する。
そして、手札5枚を引いて、同時に開始の合図を言った。
「「デュエル!!!」」
ツバキと孫のデュエルが始まった。
その頃、遊馬は、セルビアの基地の階段を只管上がっていた。
ツバキVS孫
両者
LP4000
1ターン
孫:「先行はもらったぞ!ドロー!」
孫がカードをドローし、手札が6枚になる。
孫:「”血界の原種エッグ”を攻撃表示で召喚!」
孫の場に黒く赤いひび割れ模様が入った卵が場に現れた。
血界の原種エッグ
LV1 攻撃力100
孫:「カードを1枚セットし、ターンエンドだ」
孫のターンが終了した。
ツバキ:「攻撃力100のモンスターを攻撃表示に…いや、それよりも血界の原種エッグ?見たことがないモンスターだが、それが血のデスリングによって生み出されたカード?」
孫:「血界の原種エッグこそが、このデュエルのキーだ。破壊するなり、除外するなり隙にしろ」
孫は笑って言う。
哲平:「ツバキ」
ツバキを心配する哲平。
すると、そこに…!
オブライエン:「こ、これは…!」
海馬、モクバ、オブライエンの3人が到着した。
モクバ:「もうデュエルが始まっているのか…!」
デュエルが始めっていることを確認するモクバ。
海馬:「あれが、孫と言う奴か」
哲平:「えぇ、そして、奴が出した血界モンスター。あれがリングの力によって生まれたモンスターだそうです」
オブライエン:「だが、攻撃力の低いモンスターを攻撃表示に出すとは、よほど自信があるようだな」
攻撃力が低いモンスターなど、攻撃もほとんどできずに、相手の攻撃を受ければ大ダメージを受ける。
そんなものをあえて攻撃表示には出さないはずだ。
ツバキ:『何かある…』
2ターン
両者
LP4000
ツバキ:「僕のターン!ドロー!」
ツバキがカードをドローし、手札が6枚になる。
ツバキ:「僕は”クィーンズ・ナイト”を攻撃表示で召喚!!」
ツバキの場に、剣と盾を持った女性騎士が現れる。
クィーンズ・ナイト
LV4 攻撃力1500
ツバキ:「ここはあえて攻撃する!クィーンズ・ナイトで血界の原種エッグに攻撃!クィーンズ・セイバー・クラァァッシュ!!」
クィーンズ・ナイトが剣で、血界の原種エッグを斬り割った。
黒い霧のようなものが一瞬出たが、そのまま消滅した。
孫
LP4000→2600
ツバキ:「カードを2枚セットして、ターンエンド」
ツバキのターンが終了した。
ツバキ:『孫は、あのモンスターを、このデュエルのキーと言っていた。次のターン、必ず、何かを仕掛けてくるはず…』
ツバキは次のターンを警戒する。
3ターン
ツバキ
LP4000
孫
LP2600
孫:「俺のターン!ドロー!」
孫がカードをドローする。
カードをドローした瞬間、孫は不気味な笑みをした。
ツバキは「来る…!」と心の中で呟いた。
孫:「墓地に存在する血界の原種エッグの効果発動!」
ツバキ:「墓地から発動する効果か…!」
孫:「そうだ!」
孫
LP2600→4000
ツバキ:「!!」
海馬:「何…!」
モクバ:「奴のライフが回復した…!?」
何が起きたのか理解できなかった2人。
孫:「これが原種の効果だ。このカードが墓地に存在する限り、自分のターンのスタンバイフェイズ時に前のターンに受けたダメージ分、自分のライフを回復する!」
前のターンでツバキが孫に与えたダメージは1400。つまり、振り出しに戻ったということだ。
オブライエン:「では、たとえ奴にダメージを与えたとしても、血界の原種エッグが墓地にいれば、次のターン、そのダメージ分回復するということか…!」
孫:「フッ、それだけではない!俺には血のデスリングがある!こいつの力を見よ!」
左手を挙げ、デスリングがピカッと光る。
孫
LP4000→5400
哲平:「どういうことだ!更にライフが回復しただと!?」
今、孫が回復した数値は1400。さっきのを合わせて2800。受けたダメージの倍だ。
孫:「血のデスリングによって、血界の原種エッグの効果で回復する数値は、通常数値の倍だ!」
高笑いする孫。
ツバキ:「くっ、デュエルにも悪影響を及ぼすのか、そのリングは…!」
孫:「俺に勝負を挑んで来た時点でお前の前は確定している!いくぞ!」
孫からとてつもない殺気が解き放たれ、風圧がツバキを襲う。
ツバキ:「なんて、殺気…!」
孫から放たれた殺気に驚くツバキだった。
孫:「俺は”血界の騎士ブラッド・ナイト”を攻撃表示で召喚!」
血が垂れたような模様の鎧をつける騎士が現れる。
血界の騎士ブラッド・ナイト
LV4 攻撃力1500
孫:「リバースカード発動!トラップカード”ブラッド・カタパルト”!手札に存在する「血界」モンスター1体を除外することで、そのモンスターの攻撃力分、相手モンスター1体の攻撃力を下げる!除外するのは、”血界の銃撃士ブラッド・ハット”。攻撃力1200。よって、クィーンズ・ナイトの攻撃力は1200ダウンさせる!」
手札からカードを除外し、クィーンズ・ナイトに血の呪いが襲いかかる。
クィーンズ・ナイト
攻撃力1500→300
孫:「血界の騎士ブラッド・ナイトでクィーンズ・ナイトに攻撃!」
刀身が赤く染まった剣でクィーンズ・ナイトに迫る。
ツバキ:「そうはさせない!トラップ発動!”重力解除”!!自分と相手フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターの表示形式を変更する!」
フィールドが重力に襲われる。
クィーンズ・ナイト
攻撃力300 → 守備力1600
血界の騎士ブラッド・ナイト
攻撃力1500 → 守備力0
孫:「そんなカードを伏せていたか。だが、あくまで一時しのぎだ。血界モンスターの本当の力はこれから始まるのだ。ターンエンド!」
孫のターンが終了した。
ツバキ:『血界モンスターは未知のモンスターだ。デュエルを長引かせるのはマズいね』
ツバキは心の中で少し焦りながら呟いた。
Ⅳ:「もうデュエルが始まっているのか…!」
ツバキたちの元へ、カイト、ハルト、フェイカー、一馬、ゴーシュ、Ⅴ、凌牙と璃緒、Ⅳが到着した。
城之内:「ツバキ!」
更に、城之内と静香、斎王、美寿知の4人も到着した。
ツバキ:「皆さんは手を出さないでください。これは、僕のデュエルです」
ツバキがデュエルディスクを構える。
静香:「ツバキ君…」
城之内:「ツバキの奴、カッコつけやがって…」
ツバキを心配する静香と城之内だった。
4ターン
ツバキ
LP4000
孫
LP5400
ツバキ:「僕のターン!ドロー!」
ツバキがデッキからドローする。
ツバキ:「僕は”キングス・ナイト”を召喚!」
ツバキの場に2体目の騎士が現れる。
キングス・ナイト
LV4 攻撃力1600
キングとクィーンの騎士が揃った。
Ⅴ:「条件が揃っている。奴も呼び出すか」
ツバキ:「キングス・ナイトの効果によって、自分の場にクィーンズ・ナイトが存在するとき、デッキから”ジャックス・ナイト”を特殊召喚する!」
Ⅴに予想通りだ。キングス・ナイトの効果により、ジャックの騎士を呼び出す。
ジャックス・ナイト
LV5 攻撃力1900
絵札の三剣士が揃った。だが、これで終わりではない。
ツバキ:「まだだよ!クィーンズ・ナイトをリリースし、”クィーンズ・パラディン”を特殊召喚する!」
両腕に盾をつけ、両手に剣を持っている女性騎士が現れる。
クィーンズ・パラディン
LV6 攻撃力2000
クィーンズ・パラディンはクィーンズ・ナイトがパワーアップしたモンスターだ。
ツバキ:「クィーンズ・パラディンは、クィーンズ・ナイトをリリースすることで特殊召喚できるパワーアップモンスターだ」
孫:「フッ、そんなもので…」
ツバキ:「クィーンズ・パラディンで血界の騎士ブラッド・ナイトに攻撃!」
クィーンズ・パラディンが攻撃を仕掛け、血界の騎士ブラッド・ナイトを破壊した。
ツバキ:「この瞬間、クィーンズ・パラディンの効果発動!相手モンスターを戦闘で破壊したとき、相手墓地に存在するカード1枚を除外する!血界の原種エッグを除外!」
孫の墓地より、ライフを回復する効果の源を除外した。
オブライエン:「うまい。これで奴はライフを回復できない!」
ツバキの戦術を褒めるオブライエン。
ツバキはすぐさま次の行動に移った。
ツバキ:「キングス・ナイト、ジャックス・ナイトでダイレクトアタック!!」
2体の騎士が孫にダイレクトアタックした。
孫
LP5400→3500→1900
ツバキ:「これでターンエンド!」
ツバキのターンが終了した。
一馬:「敵に大ダメージ…!」
フェイカー:「この勝負…!」
ゴーシュ:「勝ちは決まったようなものだな」
ツバキの勝利が見えてきたことで喜ぶみんな。
孫:「ふ、ふふふん。ははははは」
大笑いする孫。
ツバキ:「何が…おかしい?」
孫:「血界モンスターに、このような戦略は聞かん」
ツバキ:「何…!?」
孫:「その証拠に」
孫の背後に、前の孫のターンに除外した血界の銃撃士ブラッド・ハットの亡霊のようなものが背後に現れる。
孫:「相手のエンドフェイズ時、除外されている血界の銃撃士ブラッド・ハットの効果発動!このカードと除外されているカード1枚を選択し、墓地へ戻す!俺は、ブラッド・ハットと原種エッグを墓地へ戻す!」
2体のモンスターが墓地へ行った。
5ターン
ツバキ
LP4000
孫
LP1900
孫:「俺のターン!」
孫がカードをドローする。
孫:「血界の原種エッグの効果によって、前のターンに受けたダメージ分、俺はライフを回復する!だが、血のデスリングの力によって、その回復は倍になる!!」
前のターンに受けたダメージは3500。つまり、その倍7000ポイントが孫のライフに加算される。
孫
LP1900→8900
ツバキ:『これじゃあ、キリがない。何とか攻略法を見つけないと…!』
孫に勝てる術はあるのか…!
孫の掌に乗ってしまったツバキ。勝利はどちらに微笑むのか!!
第5ED『言葉のいらない約束《sana》』
次回予告
ナレーション:孫の戦術に捕まってしまったツバキ。
超ライフ回復効果の恐怖に恐れず、攻め続けるツバキだが、孫の猛攻に圧倒されてしまう!
ツバキが万策尽きたとき、あいつの弾丸が、この危機を救う!
孫との決着が、今ここに!
ツバキ:次回、遊戯王5DXAL「ツバキVS孫 勝利へ導く一撃必中!」
ツバキ:「僕の勝利、もらったよ!」
遊戯王5DXAL豆知識コーナー!!
ツバキ:「”キングス・ナイト”、”クィーンズ・ナイト”、”ジャックス・ナイト”の3体は絵札の三剣士とも呼ばれた騎士たちで、父、武藤遊戯が良く使っていたカードなんだ。そして、僕はこの3体が進化したパラディンモンスターを使いこなすよ」