第71話:『魂の雷!ビルスキルニル・パイル!!』
ゼツラ:「無駄だ。アードラー・オールロッヒの効果発動!手札を1枚捨てることで、相手フィールド上に存在するモンスター1体の効果をエンドフェイズまで無効にする!!」
これにより、カオス・ソルジャー-スタラの効果が無効になった。
結衣:「そんな…!」
アードラー・オールロッヒは攻撃を続行した。
そして、カオス・ソルジャー-スタラがアードラー・オールロッヒの攻撃によって粉砕した。
結衣:「きゃあ!」
結衣
LP400 → 200
ゼツラ:「アードラー・オールロッヒの効果により、戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送ったとき、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!!地獄に落ちてもらおうぞ!武藤結衣!!」
アードラー・オールロッヒの竜巻が結衣を襲う。
結衣:「きゃあああああああ!」
結衣
LP200 → 0
アードラー・オールロッヒの攻撃により、結衣が吹き飛ばされた。
壁に激突する結衣は、そのまま床に倒れてしまった。
意識はあるが全身に感じる痛みの所為で立ち上がることができない。
ゼツラ:「俺の勝ちだ、武藤結衣」
ゼツラは結衣の首を掴み、絞め殺そうとする。
苦しむ結衣は、もがくがゼツラの力は常人ではなく女性一人が暴れたところでビクともしないぐらいだった。
ゼツラ:「苦しまないよう、すぐ殺してやる」
一気に占める力を強くするゼツラ。
結衣は徐々に意識が遠くなる。
ゼツラ:「フッ」
相手を殺すことを楽しむゼツラが笑う。
しかし、そこに斬撃が飛んできた。
ゼツラは結衣を離し、斬撃に当たらないように下がった。
ゼツラ:「チッ、敵か」
第5OP『D-tecnoLife《UVERworld》』
第71話:『魂の雷!ビルスキルニル・パイル!!』
飛んできた斬撃を躱すゼツラ。
目の前にいたのは、有名なデュエリストだった。
海馬:「フッ、目の前に気を取られ、当たると思っていたがな」
ブルーアイズソードを片手に持つ海馬が言う。
ゼツラ:「海馬瀬人、海馬コーポレーションの社長が直々に来てくれるとはな」
海馬の強さはゼツラも知っている。
武藤結衣のように簡単にはいかない相手だということも分かっている。
オブライエン:「来ているのは社長だけではない」
海馬の後ろからひょこっと現れたのはオブライエンにモクバだった。
モクバ:「大丈夫か!結衣」
結衣の元へ駆けよるモクバ。
ゼツラ:「確かオースチン・オブライエンだったな。元傭兵という情報だが…」
ゼツラは傭兵だったオブライエンを少し警戒する。
そして、倒れた結衣を起こすモクバを見る。
ゼツラ:『流石に、3人じゃ分が悪いか』
ゼツラが近くの壁にあるスイッチを押す。
すると、いきなりサイレンが鳴り始め、白い煙が辺りを包み込む。
ゼツラ:「命拾いしたな、武藤結衣。だが、次会ったときは必ず殺してやる。精々、首を洗って待っているんだな」
白い煙の中、ゼツラの声が響く。
しばらくして、白い煙が晴れるが、目の前にゼツラの姿はなかった。
オブライエン:「逃したか」
周りを見るオブライエンが言う。
モクバ:「こちら、モクバ。何とか結衣を救出できた」
モクバがミッションウォッチと使って、双六たちに報告する。
双六:「そうか」
アーサー:「よかったな」
アーサーが双六の肩を掴む。
双六:「ああ、とりあえず一安心じゃ」
自分の胸を触って息を吐く双六。
レベッカ:「社長もありがとね」
レベッカが通信で海馬に礼を言う。
海馬:「勘違いするな。俺は俺の意志で動いただけだ」
いつも通りの海馬にレベッカは通信の向こうでフッと笑った。
モクバ:「大丈夫か?結衣」
結衣:「はい、ありがとうございます」
オブライエン:「ここに来る前に聞いてはいたが、奴が?」
結衣:「ええ、御伽さんたちを懲らしめたゼツラよ。デュエルでいいところまで行ったけど、まさかあんな形で逆転されるなんて、悔しい」
あふれ出すほどに悔しい気持ちが表に出る結衣。
モクバ:「奴は、お前に首を洗って待っていろと言った」
オブライエン:「奴はまた君を狙いに来るぞ」
結衣:「望むところよ!」
大きな声でそう発言する結衣。
結衣:「次は私はの勝利に塗り替えるわ。私もこのまま引き下がれないんだから」
立ち上がる結衣。
その姿にモクバは昔の遊戯の面影を感じた。
海馬:「ふん」
何も見なかったかのように結衣から目を逸らす海馬だった。
その頃、フレシャス財団の1人が単身で行動していた。
趙:「セルビアのために戦うのは真っ平御免だぜ。ボス、早くやる事やってくれねえかな」
後頭部に手を回し、前を歩く趙。
趙:「しかし、デスリングを奪うために、ここまでするかねえ」
趙はここへ来る前のことを思い出す。
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孫:「血のデスリングを手に入れたセルビアの基地へ乗り込む。だが、今回は強引に乗り込まず、味方として乗り込む。決して、敵に悟られるような行動は慎むように」
孫はみんなにそう言っていた。
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趙:「あー、暇だ」
趙は腕に力を入れ、その拳で近くにあった消火器を殴ると消火器がへこんだ。
物凄い力だ。
その頃、ツバキは…。
ツバキ:「え!姉さんが…!」
モクバ:『あぁ、危ないところだったがな』
ツバキ:「それで姉さんは?怪我とかしてないんですか?」
ツバキが通信を通してモクバに聞く。
モクバ:「大丈夫だ。むしろ、ピンピンしてるよ。次は絶対にゼツラに勝つって、さっきから一手張りだ」
ツバキ:『そうですか』
モクバの言葉を聞いて、ツバキが安心する。
モクバ:『それで、お前は今どこに?』
ツバキ:「ここに来る途中、セルビアの敵からボスの月荒の場所を吐いてくれました。今、そこに向かっています。ジムがミッションウォッチを使って、位置を転送します」
ツバキの後ろでジムがミッションウォッチを操作していた。
モクバ:「了解だ。兄様たちと一緒に、俺たちも向かう」
モクバは通信を切った。
その頃、ツバキも通信機能を切った。
本田:「さて、これからどうする?」
ツバキ:「勿論、前に進むだけです」
本田:「だよな」
本田が笑って言う。
ツバキ、本田、ジムが前へ進む。
その頃、単身で行動するドラガンは…。
ドラガン:「貴様らの隊長、ゼツラはどこにいる?」
セルビアの部下:「お前のような奴に応える義理はない!」
ドラガン:「そうか」
ドラガンは胸倉を掴む男性を殴って気絶させた。
十数分前
ハラルド:「ドラガン、気持ちはわかるが、自分を見失っては終わりだ」
ドラガン:「あぁ、わかっている。だが、ブレイブを、あんな目にあわせた奴が俺は許せねえんだ」
ゼツラの攻撃によって重症の傷を負ったブレイブのことを考えるドラガン。
そのことを考えるだけで、敵が許せなかった。
拳を握るドラガン。
その拳を見るハラルド。ドラガンの気持ちは物凄くわかるが、その所為で自身を見失うことだけはしてほしくない。
冷静さを失えば、死につながるからだ。
すると、そこに敵が数人現れた。
セルビア部下:「いたぞ!」
ハラルド:「見つかったか」
ハラルドがそう言った瞬間、敵は攻撃を仕掛けてきた。
直ぐに隠れる2人。
ドラガン:「あいつらを倒してデスリングがある場所を聞き出すか」
そう言って、”極神皇トール”のハンマータイプデュエルギア”ミョルニル・トゥルエノ”を出すドラガン。
ハラルド:「ドラガン…」
ドラガン:「ここは、俺一人で大丈夫だ。それより、他の場所の救援を頼む」
ハラルド:「わかった。だが-」
ドラガン:「安心しろ。自分を見失うつもりはない。俺は俺だ」
ハラルド:「そうか、なら私は行くぞ」
ハラルドは、この場から立ち去った。
ドラガン:「さて、行きますか!」
ドラガンが前に出る。
セルビア部下:「攻撃を集中させろ!一気に叩きのめすぞ!」
ドラガン:「そうなる前に、お前たちはジ・エンドだ」
ミョルニル・トゥルエノを持ち上げるドラガン。
ドラガン:「素晴らしい大地!テラ・メエリタ!!」
ミョルニル・トゥルエノを足元に叩き付けた瞬間、そこから地割れが発生し敵が地割れの餌食になる。
セルビア部下:「くそ!足が!!」
地割れによって足が挟まれた敵たち。
ドラガン:「吐いてもらうぞ。デスリングの場所」
ドラガンはミョルニル・トゥルエノを持ち上げて言う。
そして、今に至る。
自分の前に現れた敵は全て倒した。
結局、デスリングの場所を知っている者はいなかった。
ドラガン:「得た情報はなしか」
ドラガンがそういうと、後ろから足音がしてきた。
音からして走っている音だ。しかも、段々近づいて来ている。
趙:「丁度いいところに敵発見。俺の相手してもらうぞ!」
男は、巨大な斧を振り下げ、ドラガンを襲う。
ドラガンはミョルニル・トゥルエノを使って、斧を受け止めるが、敵のパワーは物凄く、足場がへこんだ。
ドラガン:『こいつ!なんてパワーだ!』
ドラガンはミョルニル・トゥルエノの持ち手の部分を強く握り、力を入れて、敵を振り払う。
敵はいったん、後ろへ下がる。
趙:「不意打ちを狙ったつもりだが、流石はフロンティアの戦士だ。反応が早い」
ドラガン:「大きな声で叫んで近づいて気付かない奴がいるか。お前、セルビアの者か?」
趙:「あんな奴らと一緒にするな。俺は、フレシャス財団の趙・馥(チョウ・フク)だ」
ドラガン:「フレシャス財団…。セルビアと手を組んだ場所か」
趙:「フレシャス財団はボスの命令であまり戦いに参加するなって言われているが、もう我慢ならねえんだ」
斧タイプのデュエルギアを振り回す趙。
ドラガン:「セルビアとフレシャス財団、同盟は組んだが、どうやら内心では何か企んでいるようだな。まあいい」
ドラガンがミョルニル・トゥルエノを持ち上げる。
ドラガン:「お前に恨みはないが、セルビアと手を結んだことに変わりはない。ゼツラにやられた仲間たちの痛み、お前にぶつける!」
趙:「おいおい、俺に逆恨みか?やったとのはセルビアのゼツラだろ?それに、聞いたがゼツラ相手に数人で挑んで手も足も出なかったんだろ?つまり、そいつらが弱すぎるってことだろ」
趙がそういうとドラガンが叫んで趙に接近する。
ドラガン:「黙れ!そのゼツラがいるセルビアと組んだことに変わりないだろ!」
趙:「仲間思いの暑苦しい奴だ。だが、そういうやつも嫌いじゃないぜ!」
趙が斧タイプのデュエルギアを構える。
趙:「”フレイム・オーガ”!業火の炎を灯せ!”ダス・フォイアー・アックス”!!」
手に持っていた斧タイプのデュエルギア”ダス・フォイアー・アックス”に炎が灯される。
趙:「獄炎!ヘル・バーニング・スラッシュ!!」
ダス・フォイアー・アックスを横に思いっきり振り、炎の斬撃を放つ。
ドラガン:「うおおおお!」
ミョルニル・トゥルエノを思いっきり振り上げた後、炎の斬撃に近づいてきたと同時にミョルニル・トゥルエノを振り下げ、斬撃を消す。
趙の攻撃を破ったドラガンが前を見ると、そこに趙の姿はなかった。
その代わりに、さっきまで趙が立っていた場所の天井に穴が開いてあった。
趙:「油断すると死ぬことになるぜ!」
上の方から聞こえた声にドラガンはすかさず、上を見た。
天井にひび割れ。そして、いきなり崩れ始め、そこから趙のダス・フォイアー・アックスが降ってきた。
ドラガンはすぐに躱した。
ダス・フォイアー・アックスが床に突き刺さる。
趙:「いい反応速度だな」
趙がダス・フォイアー・アックスを持ち上げる。
ドラガン:「今度はこちらから行く!」
ドラガンが趙に接近し、ミョルニル・トゥルエノを振り上げ、趙に攻撃する。
趙はダス・フォイアー・アックスを使って攻撃を受け止める。
趙:「そんな攻撃で、俺を殺せると思っているのか?」
ドラガン:「そんな攻撃?これを見ても、その言葉を言えるか?」
ミョルニル・トゥルエノがチリチリと音を立てる。
趙:「!?」
ドラガン:「トールは雷を操る神だ!零距離で受けろ!サンダー・ショック・パイル!!」
ミョルニル・トゥルエノから電気が走り、趙を襲う。
趙:「!!」
趙は電気攻撃をまともに受ける。
ドラガン:「フッ」
勝利を確証したドラガン。
趙の身体から白煙が立つ。
趙:「そうだ…」
ドラガン:「!!?」
趙:「戦いはこうでなくっちゃな!!」
趙が顔を上げ、笑った顔をドラガンに見せる。
趙:「返してやるぜ!零距離の獄炎を!ヘル・バーニング・スラッシュ!!!」
近距離で炎の斬撃がドラガンを襲う。
ドラガン:「うおおおおおお!」
吹き飛ばされるドラガン。
30メートルほど飛ばされ、背後にあった壁に激突する。
ドラガン:「ごほっ、ごほっ。こいつ…!」
趙:「来いよ、戦いはまだ終わってないぜ。仲間のために俺に勝つんだろ?セルビアのゼツラにぶつける怒りを俺にぶつけるんじゃなかったのか?どうなんだ!」
趙が走って、ドラガンに接近する。
ドラガン:『変に攻撃を受けるわけには』
ドラガンがミョルニル・トゥルエノを持って逃走する。
趙:「俺から逃げ切れると思っているのか?」
ドラガンを追う趙。
走っている途中、趙はドラガンが逃げた方へは行かず、別ルートを走った。
ドラガンは後ろに趙がいないことに気付いていない。
そして、ドラガンが走った先に趙が現れた。
別ルートで先回りしたのだ。
趙:「ここの基地はそれなりに把握した。俺から逃れることはできなく!」
趙が走る。
ドラガンは方向転換し、逃走する。
ドラガン:『どうする?逃げ続けても、意味がない。かといって反撃に出ても、下手に攻撃を仕掛ければ、奴の思うつぼだ』
趙:「作戦でも練っているのか?敵が俺でよかったな。お前の仲間が敵にしたゼツラは、考える時間もなく襲われただろうによ」
ドラガン:「くっ」
ドラガンが走るをやめ、趙に立ち向かう。
ドラガン:「ブレイブたちを悪く言うな!」
ドラガンが足元にミョルニル・トゥルエノを叩き付け、地割れを起こす。テラ・メエリタをやったのだ。
その頃、丁度、二つほど下の階を歩いていたレイド。
レイド:「上がうるさいな」
レイドがズボンのポケットに手を入れて天井を見る。
レイド:「ま、いいか。俺には関係のないことだし」
歩き出すレイド。
花を歌って、上機嫌に歩く。
その頃、ハラルド…
ハラルド:「これは…」
ハラルドの左眼、ルーンの瞳がキラッと輝く。
ハラルド:「ドラガン…、無事でいてくれ」
ハラルドはドラガンの無事を願っていた。
ハラルドを中心にドラガンとブレイブは長い付き合いの仲だ。
そんなブレイブがあんな目に遭ったあとで、ドラガンを失いたくない。
ハラルドにとって、ブレイブとドラガンという存在は一秒たりとも忘れられない存在なのだ。
ドラガンの地割れ攻撃が趙を襲う。
しかし、趙は地割れを躱し続けると同時に徐々にドラガンに近づいてきた。
趙:「特別だ。俺の最強の攻撃を見せてやる!ダス・フォイアー・アックスに、俺自身の炎の波動を組み合わせた最強の攻撃を!」
ダス・フォイアー・アックスから猛烈に炎が吹き出る。
更に、趙の肩から手までもが炎に包まれる。
ドラガン:「!!」
趙:「喰らえ!」
ダス・フォイアー・アックスをクルクルと回す。
趙:「ダイナミック・タイラント・バーン!!」
ダス・フォイアー・アックスを思いっきり握り、横に振ると同時に炎の球体が現れ、ドラガンに接近する。
その球体の大きさは、今いる広い廊下の横幅を埋めるぐらいだった。
ドラガン:「うおおおおおおお!」
電撃を浴びたミョルニル・トゥルエノを使って、炎の球体に立ち向かう。
ドラガンの左眼がルーンの瞳になる。
そのまま後ろに押されるドラガン。
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ブレイブ:「おーい、ドラガン。久しぶりにライディングデュエルやろうぜ!」
ドラガン:「フッ、いいだろう。望むところだ」
ハラルド:「では私がジャッジを行おう」
チーム・ラグナロクとして3人でデュエル大会に何度も出たハラルド、ブレイブ、ドラガン。
仲間同士でデュエルすることも何度かあった。
数十分後
ブレイブ:「3回やって、1勝1敗1分けとはな」
ドラガン:「フッ、今回は引き分けのようだな」
ブレイブ:「ああ、だが、次の大会が終わった後、またやろうぜ。その時は、俺が勝つ!」
ドラガン:「その言葉、そのままそっくり返す」
仲間でありながらライバルでもある2人。
ハラルドは、そんな二人を見てフッと笑う。
時は少し経ち、とある大会が開催する前日
ハラルド:「という、チームらしい」
ドラガン:「デッキ破壊に、高速パワー、それにトラップを軸にしたデッキ。3人共個性があるデッキだな」
ハラルド:「彼らが、今回の大会で私たちと最初にぶつかる敵だ」
ブレイブ:「はっ、面白れえ。どんな敵が来ても、俺のトリックスターで瞬殺してやるぜ」
ドラガン:「相変わらずだな、お前は」
ハラルド:「全くだ。まあいい、目指すは勝利の身だ。必ず、勝利の王冠を手に入れるぞ」
ドラガン、ハラルド:「「ああ!」」
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3人で過ごした日々を思い出すドラガン。
趙の圧倒的な攻撃に耐えるドラガンだが、やはり力は向こうの方が上のようだ。
趙:「燃え尽きろ!そして、死ねえ!」
ドラガン:「ブレイブ、寝ているおまえの分まで、俺がやり遂げる!だから、俺に力を、勇気を貸してくれ!」
ルーンの瞳が輝き、ミョルニル・トゥルエノに流れる電流が激しくなる。
そして、そのまま、趙の特大攻撃をかき消した。
趙:「何!俺の最強の攻撃を!」
ドラガン:「次は俺の最強の攻撃だ!」
ドラガンがそう発言したその頃、外の雲行きが怪しくなっていた。
セルビアの基地がある場所の空に黒い雲が現れ、雷がゴロゴロとなる。
そして、雷がセルビアの基地へ直撃する。
その雷は、ドラガンが持つミョルニル・トゥルエノに力を与える。
ドラガン:「トールよ、今こそ、お前の真の力を!」
趙が斧を振り回したように、ドラガンもミョルニル・トゥルエノを振り回す。
ミョルニル・トゥルエノから出ている電流が周りの機器類を壊し、更に鏡や電球も割れる。
趙:「何だ…。この怒りの目線は…!」
ドラガン:「トールの怒りの雷だ!」
ミョルニル・トゥルエノを握るドラガン。
ドラガン:「ビルスキルニル・パイル!!」
ドラガンが雷を浴びたミョルニル・トゥルエノを振り下げると、同時にドラガンの背後にトールの上半身が現れ、手に持つパイルで趙に向けて振り下げる。
趙はそれをダス・フォイアー・アックスで防ぐ。
趙:「うおおおおお!」
ドラガン:「北欧の死神をなめるな!」
雷を浴びたミョルニル・トゥルエノを振り下げたときに出た電撃が趙を襲う。
趙:「ぐわああああああ!!」
苦しむ趙。
ドラガン:「お前に恨みはない。だが、ゼツラって男の分まで、俺の怒りを受け止めてくれたことは感謝するぞ」
後ろを振り向くドラガン。
トールの上半身が消え、趙が床に倒れる。
第4ED『もう一度君に会いたい《下川みくに》』
次回予告
ナレーション:趙に勝利したドラガン。
しかし、デスリングの所在の手掛かりは掴めず、仲間たちと合流する。
一方、その頃、獏良の前にもフレシャス財団の刺客が現れた!
獏良はデュエルで勝利を掴むことができるのか!
獏良:次回、遊戯王5DXAL「オカルトVS恐竜」
獏良:「血のデスリングの場所、知っているなら教えてもらおうよ!」
遊戯王5DXAL豆知識コーナー!!
ドラガン:「俺の最強モンスター、星界の三極神の1体”極神皇トール”は、大地を揺るがし、雷鳴を呼ぶ最強の神だ。攻撃力3500の上級シンクロモンスターだけあって、優れた効果を持っているぞ」