このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

第62話:『明日香VS海賊を名乗る騎士』









日本にある、とあるテーマパーク




梨香:「ほら、みんな、こっち!」
手を振る梨香。



珠里:「待ってよ、お姉ちゃーん」

レミ:「はしゃぎ過ぎよ」
疲れ果てる珠里とレミ。

剣代:「全く相変わらずだな、梨香。ここに来ると、いつもあーだ」

色葉:「まるで、昔の誰かさんを見ているみたいね」
剣代の隣にいる色葉が言った誰かさん。誰かは察しが付くが、剣代はその人と会ったことがない。



鮫島:「特訓も大切だが、百々原元帥が休みをくれたんだ。今日は、羽目を外そうじゃないか」

トメ:「うんうん、私ものんびりしちゃおうかしら」

セイコ:「そうですね」


亜美:「パパ、ママ、あれ乗りたい」
亜美が指さした方を見る吹雪と恵美。


そこには、絶叫マシンというものがあった。


恵美:「ママ、あまり絶叫マシンはね」


吹雪:「亜美、あれなんてどうだい?」
吹雪が指さした方にはメリーゴーランドがあった。

亜美:「あれ、さっき乗った。だから次はあれがいいの。一緒に乗ろう」
亜美は目をギラギラして言う。


吹雪:「そ、そうだね」
実は吹雪もあまり絶叫マシンは得意な方ではない。




みんなが楽しんでいるここは、かつて武藤遊戯の計画の元、海馬コーポレーションやインダストリアルイリュージョン社そして、ここのシンボルを飾るデュエリストの両親が協力して作り上げたテーマパーク、”ヒーロー・アイランド”である。









第4OP『Butterfly Core《VALSHE》』







第62話:『明日香VS海賊を名乗る騎士』







ヒーロー・アイランド

そこは、世界精霊大戦で世界を守った英雄、遊城十代の歴史が詰まった場所。

遊園地を初め、動物園、水族館、映画館、プール、デュエル場などと言った遊ぶ場所は勿論、ホテルなどの施設も完璧だ。


更に、十代の歴史や世界精霊大戦で活躍した”赤龍戦神隊”のモンスターたちの解析などの博物館がある。


今、そこにヨハン、オブライエン、ジムがいた。


博物館の音声アナウンサーが”E・HEROフレイム・ウィングマン”の紹介をしている。


ヨハン:「あの戦争からもう60年以上も経っているんだな」

オブライエン:「正確には、12年だがな」

ジム:「多元世紀という時代がなければの話しだがな」
そう、自分たちが22歳の時に、あの戦争は起きた。

そして、今は永遠の34歳。そこを基準にすれば、あの戦争は12年前になる。

そして、多元世紀になって、50年。

つまり、あの戦争は62年前に起きたものだ。



ヨハン:「今、思い返せば、なぜ俺たちは何もできなかったのか。悔しくて仕方ない」
ヨハンが拳を握る。

オブライエン:「そうだな」
オブライエンが近くにあるアカデミア時代の十代の写真を見る。







テーマパークは、十代率いる赤龍戦神隊のモンスターを模ったオブジェが沢山ある。

それを見て、一目ぼれする奴がいた。


龍亜:「……」

天兵:「……」
2人の目がギラギラしていた。


龍可:「2人とも、目がすごいよ」

龍亜:「だって、オブジェとはいえかっけえんだもん!シャイニング・フレア・ウィングマン!」

天兵:「うんうん、このフォルム、白い鎧。たまらないよ」
龍亜も天兵も興奮していた。


エマリー:「遊城十代さんは、みんなの憧れだね」

ミスティ:「そうね」
母ミスティと共にいたエマリーが龍亜たちを見て言う。






ボマー:「鬼柳、どうした?」

鬼柳:「ん?いや、バリアンみたいな敵が現れたって言うのに、こんなことしてていいのかなと思ってな」

ボマー:「元帥がいいと言ったんだ。今日は特訓のことは忘れようではないか」

鬼柳:「まあ、そうなんだけどよ」
鬼柳とボマーは近くのテーブルに座ってジュースを飲んでいた。

珍しい光景だ。






他にも鉄男や徳之助、等々力たちも周りのオブジェを見て興奮していた。




翔:「ホント、アニキとアニキのモンスターは人気だね」

剣山:「そうだドン。アニキは世界を守った英雄ザウルス」
翔と剣山が周りを見て、そう思った。




すると、そこに…。


ジュンコ:「ねえ、翔、剣山くん」
ジュンコとももえが来た。


翔:「どうしたの?ジュンコさん、ももえさん」

ももえ:「明日香さんの様子が見えませんが、どこに行ったか知りませんか」

ジュンコ:「朝から見てないのよ」
ももえとジュンコがそういうと、翔は「この2人は知らないのか」と心の中で呟いた。


翔:「明日香さんなら、きっとあそこに行っていると思うよ」

ジュンコ:「あそこ?」

翔:「うん、ここに来る前には絶対に、あそこに行ってから来ることにしている見たいだから」
翔は2人にそう説明する。








日本列島から少し離れた孤島。


一台のボートが止まっており、そこに万丈目がいた。


そして、島の中心にある、とあるもの。


それは慰霊碑だった。


世界精霊大戦で亡くなった人々の慰霊碑だ。



そこに、明日香はいた。

ヒーロー・アイランドへ来るときには、必ず、ここへ来てから、向こうに行くようにしている。


明日香は花束を慰霊碑に置き、両手を合わせる。


明日香:「ごめんなさい。最近来れなくて」
明日香はまず慰霊碑に向かって謝罪した。


明日香:「あれから、もう60年経つのね。本来、私、80歳を過ぎた、おばあちゃんね。でも、こんな世界になって、永遠の34歳。辛いことも沢山あるけど、子供たちのおかげで楽しく生きているわ」
笑みを浮かべながら話す明日香だが…。

明日香:「あなたが生きてくれれば、もっと楽しめたかもね」
明日香が目を閉じる。









-------------------------------------------




62年前



世界精霊大戦

激しい戦いが繰り広げられた世界。

地球を守るのは、精霊たち。

そんな中、人間一人で敵に立ち向かっていたのは、地球を守る精霊たちのマスター、明日香が愛した男”遊城十代”だ。


地球を守るため、宇宙に突如現れたブラックホールに特攻し、最後は爆発に巻き込まれ散った。



世界は守られたが、家族や友達を失った人々は、十代に対し逆恨みする者たちが現れた。

十代は地球を守ったというのに、ひどい言われようだ。

勿論、私たちみたいに十代に味方する者たちもいた。

デモ活動が起きたこともある。


”ヒーロー・アイランド”に対して埋め立て宣言する者たちもおり、一時は日本が混乱した。


けど、政府が十代の偉大な勇士を訴え、デモ活動などは収まった。

それでも、今いる人々の中には十代を恨む者たちが沢山いる。




-------------------------------------------




明日香は涙を流した。


明日香:「ご、ごめんなさい。また私…」
明日香が涙を拭く。

明日香は、首にぶら下げているネックレスを掌に置く。

綺麗なダイヤモンドのような石がついたネックレス。珍しいのはダイヤモンドのような形をしているのに赤色をしているので、ルビーにも見える。

世界精霊大戦時、十代と会ったときに私に送ったもの。

いつも首に付けているが、ダイヤモンドの部分は胸の間に挟めて隠している。

私の一番の宝物。正直、誰にも見せたくない。


明日香:「私、そろそろ行くわね。次、いつ来れるかわからないけど、そのときもいい報告を期待してて」
明日香は慰霊碑に背中を向けて前を歩く。



周りに咲く綺麗な花が、風に吹かれ踊っていた。











万丈目がいるボートまで来た明日香。


明日香:「ごめんなさい、万丈目くん。付き合わせちゃって」

万丈目:「いや、いいんだ。キミの行きたい場所にはどこへでも連れてってあげるよ」
万丈目が明日香の顔を覗く。

明日香の瞼は赤かった。

万丈目:『天上院君、君はまた…』
泣いていたんだろう。万丈目はすぐに気づいた。






そして、万丈目はボートを運転し、助手席に明日香を乗せ、島を後にする。




気持ちい風に吹かれながら海をボートで走る。


万丈目はチラッと明日香の方を見る。


ずっと島を見ている明日香。



万丈目:「なあ、天上院君」
万丈目に名前を呼ばれ振り向く明日香。


万丈目:「あまりこういうこと言いたくないんだが…」

明日香:「何…?」

万丈目:「あいつのこと、忘れたらどうだ?」

明日香:「!」

万丈目:「君の気持ちはわかる。俺もライバルを失った身だ。だが、君を苦しめているのは、あいつだ。あいつはもう戻って来ない」

明日香:「……」

万丈目:「戻って来ない奴のことをずっと胸に締まっていても、苦しむのは君自身だ。だから…」
万丈目が前を振り向く。

明日香は胸を触る。

胸に挟めているネックレス。

私の宝物で十代の形見と言ってもいい。


明日香:「そうね…」
明日香も理解している。あいつのことを忘れられないから、涙を流す。

慰霊碑の島に来る。

このネックレスをいつもつけている。


忘れないといけない。



でも……



明日香が色々と考えていると…!


万丈目:「天上院君!あれを見ろ!」
万丈目が指を指す。

そこには豪華客船が海の上に止まっていた。


明日香:「あれが、どうしたの?」

万丈目:「その隣!」
万丈目の言う通り、船の隣を見る明日香。


そこには、海賊旗を付けた船が止まっていた。


明日香:「まさか…!」
万丈目と明日香は予想した。

今、あそこにいる豪華客船は、隣に止まっている海賊船の人たちに。








豪華客船内





海賊1:「ガレス船長!船に乗っていた奴らを一つの部屋にまとめておきやしたぜ!」
海賊隊員一人が剣を持って船長に言う。


ガレス:「おおう。お宝の方はどうだ?」
茶髪で海賊帽子を被った船長ガレスが椅子に座って言う。


すると、そこに別の海賊仲間が現れた。


海賊2:「たんまりですぜ!」

海賊3:「金に宝石、価値のあるデュエルモンスターズのカード。流石、名高い豪華客船だぜ」

海賊4:「こんな豪華な船を襲うなんて、船長も欲張りだな」
海賊たちが笑う。



ガレス:「ゲハハハ、世界中のお宝は根こそぎ奪う。それが俺の流儀だ」

海賊1:「よ!自称、”海賊騎士”!」

ガレス:「バカ野郎!自称は余計だ!」
ゲラゲラ笑い、トークをしていると…!



万丈目:「お前たち、何をやっている!!」
万丈目、そして、明日香が船の中に入ってきた。


ガレス:「ん?なんだ、おめえら?」

海賊2:「貴様ら、どうやって、あの部屋から脱出した!」

海賊3:「こんな奴ら、船の中にいたか?」

海賊4:「船長!あの男、万丈目ですよ!万丈目グループの三男、万丈目準!デュエルの実力も大したものだと聞きます」

ガレス:「ほお」
ガレスが万丈目を見る。


ガレス:「なら、金目のものを持っているということか。ん?」
ガレスが万丈目の後ろにいる明日香に視線を向ける。


ガレス:「おお、高レベルだな」
鼻息を荒くして言う明日香。


明日香:「な、なに…!ううん、それより、あなたたち、この船の人たちをどうしたの?」
強い口調で聞く明日香。


ガレス:「あぁ?そんなの、邪魔だからどこかの部屋に閉じ込めてやったよ。俺たちは海賊だからな」

万丈目:「また、海賊か」
また。そう、ワックスポワロからネオコーポレーションシティに船で帰還するときも途中、海賊に襲われたときがあった。



海賊1:「ここにいる方を、どなたと心得る!」

海賊2:「我らが船長!自称、海賊騎士!ガレス船長であらせられるぞ!」
部下たちが船長を紹介すると、「自称」と言葉を使った部下の首をガレスが絞める。

ガレス:「自称は余計だ!少しは見習え!!」

海賊2:「ぐえええ、すみませーん」
苦しみながら謝る部下。

それを見て呆然とする明日香と万丈目。


ガレス:「そんなことより、万丈目グループの三男だったよな?なら、金目のものを持っているはずだ」

万丈目:「何?」

ガレス:「金でもカードでもいい。貴様をとっ捕まえて、根こそぎ金目の物を奪ってやる。それと、そこの女もな」
明日香を指さすガレス。

明日香:「え?」

ガレス:「バスト、ウェスト、ヒップ、申し分ない。俺の仲間になってもらう」

明日香:「だ、誰があんたなんかと!」

ガレス:「なら、力づくだ!」
デュエルディスクを手に持つガレス。


ガレス:「実力は本物の万丈目の三男だ。勝負するなら、こっちの方がいいだろう?」

万丈目:「貴様…」
万丈目がミッションウォッチからデュエルディスクを出そうとする。




明日香:「待って、万丈目くん」
明日香が止める。

明日香:「ここは、私にやらせて」

万丈目:「天上院君…!しかし!」

明日香:「あいつは、私を奪おうとしている。自分の身は自分で守りたいわ。それに…」
明日香がガレス達に聞かれないように小さい声で万丈目に何かを伝える。

万丈目:「わかった。ここは、君に任せる」
万丈目がそういうと、後ろに下がり、明日香が前に出る。

ミッションウォッチから愛用のデュエルディスクを出す。


ガレス:「お?女、お前自らやるのか?気が強いねぇ」
ガレスがデュエルディスクをつける。


明日香:「勘違いしないで」
明日香がデュエルディスクと、そしてデュエルアイをつけた。

明日香:「あなたみたいな男に、私負けるつもりないから」
キリッとカッコよく言葉を放つ明日香。


ガレスもデュエルアイを左耳に取り付ける。


デュエルリンクスソリッドビジョンシステムが起動する。



ガレス:「女、名前は?」

明日香:「天上院明日香よ」

ガレス:「フッ、行くぞ!明日香!」

明日香:「久しぶりのデュエル。実力を見せてあげるわ」



「「デュエル!!!」」
2人の掛け声とともにデュエルが始まった。


両者
LP4000






1ターン


明日香:「先行はもらったわ。私のターン、ドロー!」
明日香が先行を取り、手札が6枚になる。

明日香:「”エトワール・サイバー”を召喚!」
明日香の場に茶髪で右目を隠す女性スターが現れる。


エトワール・サイバー
LV4 攻撃力1200


明日香:「カードを2枚セットして、ターンエンド」
明日香のターンが終了した。






2ターン
両者
LP4000


ガレス:「俺のターン!」
ガレスがドローし、手札が6枚になる。

ガレス:「”虚空の騎士”を攻撃表示で召喚!」
ガレスの場に騎士が現れた。


虚空の騎士
LV4 攻撃力1400


ガレス:「虚空の騎士でエトワール・サイバーに攻撃!」
虚空の騎士がエトワール・サイバーに攻撃を仕掛ける。

明日香:『私の伏せカードを無視して、女を嘗め過ぎよ!』
心の中で静かに怒る明日香。

明日香:「トラップ発動!”ドゥーブルパッセ”!!」
虚空の騎士の攻撃が明日香に向かう。


明日香:「くう!」


明日香
LP4000 → 2600


ガレス:「モンスターを守っただと…!」

明日香:「ドゥーブルパッセは、相手モンスターの攻撃を、私へのダイレクトアタックするわ。けど、その代わり攻撃対象となったモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与えるわ!」
エトワール・サイバーがガレスに蹴りをお見舞いする。

ガレス:「ぐはっ!」


ガレス
LP4000 → 2800


海賊4:「あの女、これをやるために、わざとダメージを!」

海賊1:「なんて奴だ」

ガレスの部下たちが驚く。

ガレス:「ま、気の強い女が嫌いじゃないがな。カードを一枚セットし、ターンエンド」
ガレスのターンが終了した。


ガレス:「さあて、どんなデュエルを見せてくれるんだ?」

明日香:「フッ、お望みのデュエルを見せてあげる」
明日香が笑う。







3ターン
明日香
LP2600
ガレス
LP2800


明日香:「私のターン!」
明日香がカードをドローする。


明日香:「前のターンに発動したドゥーブルパッセの効果により、エトワール・サイバーは、このターン直接攻撃することができる!!」
明日香がエトワール・サイバーに攻撃の司令を出す。

明日香:「エトワール・サイバーでダイレクトアタック!!この瞬間。エトワール・サイバーの効果発動により、ダイレクトアタックするとき、攻撃力が500ポイントアップする!!」
エトワール・サイバーの攻撃力が上昇する。


エトワール・サイバー
攻撃力1200 → 1700


エトワール・サイバーが再びガレスに蹴りをお見舞いする。


ガレス:「ぐっ!」


ガレス
LP2800 → 1100


明日香:「まだよ!リバースカード発動!”バレリーナの誇り”!自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースし、デッキから”サイバー・プリマ”を特殊召喚する!!」
エトワール・サイバーがフィールドから消え、明日香のエースモンスターとも言えるサイバー・プリマがフィールドに舞う。


サイバー・プリマ
LV6 攻撃力2300


明日香:「バトルフェイズ続行よ!サイバー・プリマで虚空の騎士に攻撃!!」
サイバー・プリマがガレスに攻撃する。


ガレス:「くはっ!」


ガレス
LP1100 → 200


明日香:「随分と呆気なく勝負がつきそうね。この程度じゃ、私には勝てないわ」
キリッとした姿で明日香が言う。

ガレス:「フッ…フハハハハ」
突然笑い出すガレス。

明日香:「何がおかしいの?」

ガレス:「怖い女だ。だがな、デュエルって言うのは最後まで分からないものだ。海賊騎士と言われたガレス様の力見せてやる!リバースカード”騎士の風来”!!」
竜巻がフィールドに現れ、近くにあったテーブルなどが吹き飛ぶ。

ガレス:「騎士と名の付いたモンスターが戦闘で破壊されたとき、デッキから”ラファーガの騎士-リバイブ”を攻撃表示で特殊召喚する!!」
ガレスの場に、緑色の長髪で仮面で顔を隠し剣と槍を持った騎士が現れる。


ラファーガの騎士-リバイブ
LV8 攻撃力2800


ガレス:「攻撃力2800だ。さあ、どうする?」



明日香:「くっ、ターンエンドよ」
明日香は伏せカードを伏せることなくターンを終了した。


ガレス:「リバースカードなしか。なら、遠慮なくいけるな!」





4ターン
明日香
LP2600
ガレス
LP200


ガレス:「俺のターン!ドロー!!」

ガレス:「ラファーガの騎士-リバイブの効果発動!自分の手札が5枚以上存在する場合、相手の手札を確認し、1枚を墓地へ送る!」
ガレスの手札は5枚あった。よって、この効果発動は成立する。

明日香はガレスに手札を見せる。

ガレス:「”サイバー・エンジェル-荼吉尼”を墓地へ送ってもらおうか」
ガレスがサイバー・エンジェル-荼吉尼のカードに指を指す。

すると、明日香が付けているデュエルアイにサイバー・エンジェル-荼吉尼のカードが映り、×印が付いた。

明日香:「くっ」
サイバー・エンジェル-荼吉尼のカードを墓地へ送る明日香。


ガレス:「俺の反撃だ!ラファーガの騎士-リバイブでサイバー・プリマに攻撃!タイラント・フェザー!!」
槍と剣を使って攻撃を仕掛けるラファーガの騎士-リバイブはサイバー・プリマを破壊した。

明日香:「うっ」


明日香
LP2600 → 2100


ガレス:「ラファーガの騎士-リバイブの効果発動!相手モンスターを破壊したとき、破壊したモンスターのレベル×200ポイントのダメージを相手に与え、自分はその分ライフを回復する!!」
ラファーガの騎士-リバイブは明日香に蹴りをお見舞いする。


明日香:「きゃあ!」


サイバー・プリマのレベルは6だ。よって、1200ポイントのダメージを受ける。


明日香
LP2100 → 900


そして、ガレスは明日香が受けたダメージ分回復する。


ガレス
LP200 → 1400


ガレス:「俺はこれでターンエンドだ」
ガレスのターンが終了した。


ガレス:「形勢逆転だな」

明日香:『この人、以外と強い…!』
本音を心の中で呟いた明日香。


明日香はガレスの騎士デッキに勝てるのか!!





第3ED『キミモノガタリ《little by little》』





次回予告

ナレーション:ガレスの騎士デッキの猛攻を受ける明日香。

守備を固め、反撃できる時を待つが、ガレスの新たなモンスター召喚により、ピンチを強いられる。

しかし、ピンチを迎えた明日香の手に、新たなサイバー・エンジェルが舞い降りる!

明日香:次回、遊戯王5DXAL「サイバー・エンジェル-帝釈天!!」

明日香:「これが私の切札よ!」




遊戯王5DXAL豆知識コーナー!!



明日香:「私のエースモンスター”サイバー・プリマ”を、今回は紹介するわ。レベル6で攻撃力2300、守備力1600。必殺技は終幕のレヴェランス。プリマは主役バレリーナを意味するわ」
1/1ページ
スキ