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第61話:『光子竜の猛攻!』





武器がぶつかり合う音が鳴り響く。


ここは、とある国の荒野。


敵1:「くらえええ!!」
敵1人が矛タイプのデュエルギアを大きく振り上げて、目の前にいる敵に襲いかかる。

その敵は、遊馬だった。

遊馬は、矛を振り上げた敵の攻撃を躱し後ろに下がる。


敵2:「もらったあ!」
しかし、後ろにも敵がいた。

遊馬は、後ろから襲いかかる敵の腕を掴む。

同時に、他の敵が一斉に遊馬に襲いかかってきた。


遊馬の目の前にいる敵には共通点があった。

それは、額にバリアンの紋章の飾りがついていることだ。

腕を掴んだ敵を思いっきりぶん投げて、襲いかかってきた敵にぶつける。


遊馬:「限界勢力!”ヴォルカザウルス”!!」
遊馬の背後に”No.61ヴォルカザウルス”が現れて、遊馬と一つになる。


遊馬:「火炎乱舞!!」
口から炎を吹き出した。

これは、バギーと戦ったときにも使用した口から炎を吹き出し対象を焼き尽くす技だ。


敵は悲鳴を上げて遊馬の攻撃を喰らった。







第4OP『Butterfly Core《VALSHE》』







第61話:『光子竜の猛攻!』






遊馬の攻撃を受けて地面に倒れる敵たち。


遊馬は倒れた敵の顔を覗き込む。

額に付いていたバリアンのマークが消えていた。



アストラル:「どうやら、バリアン世界の住人に操られていたようだな」

遊馬:「あぁ、こいつら、この近くに本部を持っている小組織の連中だな」
敵が来ているジャケットの右腕についているマークを見てそう確信した遊馬。


エリファス:「バリアンは他人を操ることができる。いつどこで襲われても不思議ではないぞ」

遊馬:「わかってるさ」

アストラル:「やはり、小鳥たちの力を借りた方が良かったのではないか?」

エリファス:「人数が多い方が、有利に戦えるぞ」
2人の言葉に水分補給をしようとした遊馬の手が止まる。


遊馬:「フロンティア上層部はそれを望んでいないんだ。もし、俺の判断で、小鳥たちを勝手にバリアンに戦わせてみろ。十天老士の爺さんたちは、小鳥たちを通報しかねねえからな」

エリファス:「それでも、みんなは遊馬を助けようとしたのではないか?」

遊馬:「どうして、そう思うんだ?」

エリファス:「キミのことを、仲間だと思っているからだ」
その言葉を聞いた遊馬は、少し目を大きく開ける。

驚いているのだ、少し。

遊馬:「嬉しいこと言ってくれるね」

アストラル:「遊馬」
遊馬の反応にアストラルが遊馬を見つめる。


遊馬:「俺の身体の秘密は知っているだろ?」
2人に問いかける遊馬。

遊馬:「いいんだ。今はこのままの方がいい」
空を見る遊馬。


遊馬:『小鳥、今の俺は昔とは違う。そんな俺を、お前はどう見てくれる』
小鳥の顔を思い出す遊馬。


昔の生活に戻りたい。

1人で冒険するのもいいが、父と一緒にどこかへ行くのも楽しかった。

友達とワイワイ遊び日々。

小鳥とデート。


楽しい日を過ごせるのは、もう訪れないかもしれない。


遊馬はそう思っていた。






ネオコーポレーションシティ


フロンティア本部、食堂


小鳥:「え?私と遊馬のこと?」
サンドウィッチを手に持つ小鳥。


梨香:「うん、恋人なんでしょ?遊馬と」

レミ:「どんな感じだったのかなって」
テーブルを挟んで小鳥の前に座っている梨香とレミが聞く。


小鳥:「恋人だということは事実だけど、どうしてそんなこと聞くの?」

レミ:「やっぱり気になるもの。死んでいたと思っていた想い人が生きていて、しかも世界勢力の1人なんだもの」

梨香:「そんな強い人と付き合っている小鳥の昔話聞きたいなぁと思って」

小鳥:「聞きたいなぁって…///」
少し顔を赤くする小鳥。

梨香:「ねえ、デートとかは何回したの?」

小鳥:「あいつ、冒険家でほとんど町から出っ放しだったから、デートなんて月に1回とか2回しかしてないわ」

レミ:「父親母親譲りで冒険するのが好きなのね」

小鳥:「でも、そういうところが、あいつのいい場所です」
小鳥がつい本音を口にした。

レミ:「おっ、つまりそこに惚れたということね」
レミがそういうと小鳥が耳まで真っ赤にする。

レミは心の中で「的中!」と叫んだ。



梨香:「やっぱりうれしかった?」

小鳥:「?」

梨香:「死んでいたと思っていた彼氏が生きていたことに?」
梨香が優しく聞くと小鳥は頷いた。

小鳥:「あの事故から50年以上。まさか、こんな形で会えるなんて思ってもいなかったわ。宝井司令に怒った時、少しビクッとしたけど性格は昔と全然変わっていなかったから、少しホッとしているわ」
小鳥がダイシャラス王国で遊馬が宝井に怒ったときのことや、慎也たちと話していたときのことを思い出してそう思った。




すると、そこに。



ゴーシュ:「おい、小鳥」
ゴーシュがやってきた。


小鳥:「ゴーシュ、どうしたの?」

ゴーシュ:「ドロワの奴見なかったか?さっきから姿が見えねえんだけどよ」

小鳥:「あぁ、ドロワさんならカイトと一緒に」
小鳥はドロワがいる場所は知らないが、ドロワが誰といるのかは知っていた。



なぜなら、あの二人は…。








ネオコーポレーションシティ





街中






カイトとドロワは2人で街中を歩いていた。



滅多にないデート。

そう2人は付き合っているのだ。


ドロワの告白にカイトは応え、こうやって楽しい日々を過ごすことがある。


ドロワ:「久しぶりにのんびりできたな」

カイト:「フッ、そうだな。ずっと戦いばっかしだったからな」
右手をポケットに入れて歩くカイト。


ドロワ:「カイト」

カイト:「なんだ?」

ドロワ:「その、なんだ。よかったのか?私のわがままに付き合ってもらって」

カイト:「?」

ドロワ:「特訓が忙しいんだろ?」

カイト:「特訓はいつでもできる。こっちの方が優先だと思ったまでだ」
そう言ったカイトの言葉を聞いたドロワが珍しく頬を赤くする。


ドロワ:「お、お腹空いたな。店に出も入ろう」
考えてみればもう昼を過ぎていた。

昼食の時間だ。




戦いの疲れを癒すカイトとドロワ。



しかし、このとき、裏では奴らが動いていた。








バリアン世界





シンディ:「どうやら九十九遊馬の始末は失敗したみたいね」
バリアンの住人の中で紅一点のシンディが腕を組んで、椅子に座るウェスカーに言う。

ウェスカー:「別に始末しようとしたわけじゃない。奴をこちらに引きずり込もうとしているだけだ」

シンディ:「けど彼、こっちにつくことはないと思うけど」

ウェスカー:「あぁ、わかっている」
ウェスカーがそういうと…。



ピアーズ:「はっ、あんな奴、仲間にする必要ねえだろう」
ピアーズが現れる。


シンディ:「ピアーズ…」

ピアーズ:「どうして、そこまで、あいつに拘るんだよ?」

ウェスカー:「バリアン世界の未来のためだ」

ピアーズ:「未来ねぇ。あ、そういえば、スペンサーの奴が、何かやろうとしていたぞ」

ウェスカー:「スペンサーが…?」
スペンサーがやろうとしていることが気になるウェスカー。


椅子から立ち上がり、スペンサーの元へ行く。




その頃、スペンサーは…。




スペンサー:「よし、行ってこい」
スペンサーがそういうと、人間界にいる青年2人がスペンサーの声を聞き動き出す。


2人とも、額にバリアンのマークの飾りがついている。



ウェスカー:「スペンサー」

スペンサー:「ウェスカーか?何のようだ?」

ウェスカー:「ピアーズから聞いたぞ。お前、何をしようとしている?」

スペンサー:「俺がやることにケチ就けないでくれるか」
ウェスカーの問いにそう言葉を返したスペンサー。

ウェスカーが一歩ずつスペンサーに近づく。


ウェスカー:「ケチをつけているわけではない。お前が今からやることを聞いているんだ」
スペンサーがため息をつく。


ウェスカー:「天城カイトを試すのか?」

スペンサー:「あぁ、俺はあいつに興味があるんでな」

ウェスカー:「お前とは付き合いが長い。止めはしないがほどほどにな」
ウェスカーは反転し、部屋を出る。

スペンサー:「あぁ」
そう答えるスペンサー。










ネオコーポレーションシティ


街中



ファミレスで昼食を食べるカイトとドロワ。


草食系なので、がっつりしたものは食べずスパゲッティを食べるカイトとドロワ。


しかし、カイトはあまり手が進んでいなかった。


ドロワ:「どうした?カイト?おいしくないのか?」

カイト:「いや、少し考えことをな」
そういうカイト。

食事と一緒に来た手拭で口を吹くドロワ。


ドロワ:「私でよければ、相談に乗るが…」
ドロワはそう言った。

カイトは考えことをドロワに話す。


カイト:「お前、50年前、次元振動が起きて世界が変わったとき、どう思った?」

ドロワ:「何?」

カイト:「ダイシャラス王国でハルトと行動していたときにフッと思ったんだ。世界が変われば、元に戻したい、帰りたいという気持ちがあるはずだ。だが、俺は、そんな気持ちになった覚えがない」

ドロワ:「50年前のことだ。忘れているだけではないのか?」

カイト:「俺も最初はそう思った。だがもし、これが何らかの理由で、そのような気持ちを持たないように仕組まれたとしたら」

ドロワ:「考えすぎではないのか?カイト」
ドロワが窓の外を見る。


カイトは冷静になる。


カイト:『やはり、単に忘れているだけなのか』
カイトは心の中でそう呟く。




ドロワ:「カイト…!」
少し慌てたような口調でドロワがカイトを呼ぶ。


カイト:「どうした?」

ドロワ:「あれを見ろ」
ドロワが窓の外を指さす。

指した方を見るカイト。


そこにいたのは、額にバリアンの紋章の飾りをつけた青年2人だった。

こちらをずっと見ている。



カイト:「あの額の紋章は…!」

ドロワ:「間違いない、バリアンだ」

カイト:「行くぞ。ドロワ」

ドロワ:「ああ」
急いで店を出るカイトとドロワ。

それを見た青年2人が、その場から走る。




2人を追うカイトとドロワ。



カイト:「そこの2人!待って!」
カイトが叫ぶが2人は走るのをやめない。


しばらく走ると、人気が全然ない路地に入る。


正直、不気味だ。


更に奥へ行くと、建設中の建物へと付いた。外から見ればほぼ完成と言ってもいいぐらいの物だ。

バリアンのマークを額に付けた2人は、その中へ入る。


カイトとドロワも2人を追うために中へ入った。




そして、屋上へと付いたカイトとドロワ。



目の前に、逃げていた青年2人が立っていた。



カイト:「貴様ら、バリアンの手の物か?」
カイトが聞く。



青年A:「全てはバリアンのため!」

青年B:「天城カイト!お前を倒す!!」
2人がデュエルディスクとでゲイザーを装備した。


ドロワ:「デュエルを挑む気か?」

カイト:「面白い。受けて立つ」
カイトが前に出る。


ドロワ:「カイト、私も」

カイト:「いや、俺、1人で十分だ。安心しろ」
カイトがそう言って前を歩き続ける。


カイト:「お前たちのデュエル受けて立とう!」
デュエルディスクを装備する。

カイト:「フォトンチェンジ!!」
左目が痣ができる。

これで、Dゲイザーなしでデュエルができる。

左目に映るビジョン。複数のディスプレイが表示される。


カイト:『これが海馬コーポレーションが開発した”デュエルリンクスソリッドビジョンシステム”か』
昔と違って、Dゲイザーはデュエルアイと同じ装置となっている。




カイト:「貴様ら、懺悔の用意はできているか!」
物凄い気迫を出すカイト。



カイト、青年2人:「「「デュエル!!!!」」」


各3人
LP4000


1ターン


カイト:「先行はもらうぞ!」
カイトはデッキから1枚ドローする。

カイト:「マジックカード”アクセル・ライト”を発動!自分フィールドにモンスターが存在しない場合、デッキからレベル4以下の、「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスター1体を特殊召喚する!」
デッキからモンスターをサーチしフィールドに出す。

カイト:「俺は”銀河の魔導師(ギャラクシー・ウィザード)”を特殊召喚!」
カイトの場にモンスターが現れる。


銀河の魔導師(ギャラクシー・ウィザード)
LV4 守備力1800


カイト:「ギャラクシー・ウィザードの効果発動。1ターンに1度、自分メインフェイズ時に、このカードのレベルをターン終了時まで4つ上げる!」


銀河の魔導師(ギャラクシー・ウィザード)
LV4 → LV8


カイト:「更にマジックカード”銀河遠征(ギャラクシー・エクスペディション)”を発動!自分フィールドにレベル5以上の、「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスターが存在する場合に発動可能!デッキからレベル5以上の、「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する!」



ドロワ:『今、カイトの場には、自身の効果でレベルが8まで上がった、ギャラクシー・ウィザードがいる』



カイトがデッキから新たなカードをサーチする。


カイト:「闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が僕に宿れ!」
カイトの前に手裏剣が現れ、それを空へと投げ光輝く。

カイト:「光の化身、ここに降臨!現れろ!”銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)!!」
カイトの場にエースモンスターの光子竜が特殊召喚された。


銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)
LV8 守備力2500




ドロワ:「1ターン目からエースモンスターを…。手加減なしということか」




カイト:「カードを1枚セットし、ターンエンド」
カイトのターンが終了した。








2ターン
各3人
LP4000


青年A:「俺のターン!」
バリアンのマークを額に付けた青年がカードをドローし手札が6枚になる。


青年A:「マジックカード”デス・エクシーズ召喚”!相手フィールド上に、レベル5以上のモンスターが存在する場合、ライフを800払うことで
、エクストラデッキからエクシーズモンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する!」


青年A
LP4000 → 3200


青年A:「”風紀宮司ノリト”をエクストラデッキから特殊召喚!」
青年Aの場に陰陽師の姿をしたモンスターが現れる。


風紀宮司ノリト
ランク6 攻撃力2700


青年A:「なお、この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される」

カイト:「効果を無効にしてまでエクストラデッキからエクシーズモンスターを…」
カイトは過去にバリアンに操られてきた者たちのデュエルを思い出す。

すると、1枚のカードが頭の中を過る。

それはデュエルを見ていたドロワも同じだ。



ドロワ:「奴の狙いは…」


青年A:「”RUM(ランクアップマジック)-バリアンズ・フォース”を発動!」
ランクアップマジックを発動した青年A。風紀宮司ノリトが闇の光に包まれる。

カイト:「やはり…!」

青年A:「このカードはエクシーズモンスター1体を選択し、選択したモンスターと同じ種族でランクが1つ高いCX(カオスエクシーズ)モンスター1体を特殊召喚する!」
風紀宮司ノリトがフィールド中央に現れた渦に飲まれる。

青年A:「カオスエクシーズチェンジ!!現れろ!”CX(カオスエクシーズ)風紀大宮司サイモン”!!!」
青年Aの場にカオスエクシーズモンスターが姿を現した。


CX(カオスエクシーズ)風紀大宮司サイモン
ランク7 攻撃力3000




ドロワ:「カオスエクシーズモンスター…!」




青年A:「風紀大宮司サイモンでギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンを攻撃!」
風紀大宮司サイモンが守備表示のギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンに攻撃を仕掛ける。


カイト:「リバースカード発動!”フォトン・タッグ・バリア”!!自分フィールド上にギャラクシーまたはフォトンモンスターが2体以上存在する場合、攻撃を一度だけ無効にする!!」
風紀大宮司サイモンが攻撃をやめる。


青年A:「あまい!速攻魔法”祝詞の響き”!!」

カイト:「!!?」

青年A:「風紀大宮司サイモンが相手モンスターを攻撃で破壊できなかったとき、相手プレイヤーに1200ポイントのダメージを与える!」
風紀大宮司サイモンがカイトにビーム光線を放つ。

カイト:「ぐっ」


カイト
LP4000 → 2800


青年A:「俺はこれでターンエンド」
青年Aのターンが終了した。




ドロワ:「カイトのライフを1200も。それに、奴がカオスエクシーズモンスターを出したとなると…」
ドロワはもう一人の青年に目線を変える。







3ターン
カイト
LP2800
青年A
LP3200
青年B
LP4000


青年B:「俺のターン!」
青年Bがドローする。

青年B:「マジックカード”同性獣士”を発動。手札に同名モンスターが2体存在する場合、その2体を特殊召喚する!2体の”熱血獣士ウルフバーク”を召喚!」
ゴーグルをつけた2本立ちする狼が2体現れる。


熱血獣士ウルフバーク ×2
LV4 攻撃力1600



青年B:「更に”熱血獣王ベアーマン”を通常召喚!このカードは、攻撃力を半分にすることでリリースなしで召喚できる」
バイザーのようなものをつけたくまが現れる。


熱血獣王ベアーマン
LV8 攻撃力2600 → 1300


青年B:「熱血獣王ベアーマンの効果により1ターンに1度、自分フィールド上の全ての獣戦士族・レベル4モンスターのレベルをエンドフェイズ時まで8にする!!」


熱血獣士ウルフバーク ×2
LV4 → 8


カイト:「これでレベル8のモンスターが3体…!」

青年B:「俺はレベル8のモンスター3体でオーバーレイ!!エクシーズ召喚!ランク8!現れろ!”熱血指導王ジャイアントレーナー”!!」
バットなどを持ったモンスターが現れる。


熱血指導王ジャイアントレーナー
ランク8 攻撃力2800


青年B:「続いて、”RUM(ランクアップマジック)-バリアンズ・フォースを発動”!エクシーズモンスター1体を選択し、選択したモンスターと同じ種族でランクが1つ高いCXモンスターを特殊召喚する!カオスエクシーズチェンジ!!」
熱血指導王ジャイアントレーナーがフィールド中央に現れた渦に飲まれ進化して現れる。

青年B:「現れろ!”CX(カオスエクシーズ)熱血指導神アルティメットレーナー”!!」
6本の腕を持つモンスターが現れる。その姿は阿修羅そのものだ。


CX(カオスエクシーズ)熱血指導神アルティメットレーナー
ランク9 攻撃力3800



カイト:「攻撃力3800…!」

青年B:「アルティメットレーナー効果発動!オーバーレイユニットを一つ取り除き、デッキからカードを1枚ドローし、ドローしたカードがモンスターだった場合、相手ライフに800ポイントダメージを与える!」
青年Bがデッキから1枚ドローする。

青年B:「ドローカードは熱血獣王ベアーマン。よって800ダメージをお前に与える!」

アルティメットレーナーの効果ダメージがカイトを襲う。


カイト:「ぐっ」


カイト
LP2800 → LP2000


青年B:「熱血指導神アルティメットレーナーでギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンを攻撃!」
アルティメットトレーナーが攻撃を仕掛ける。



ドロワ:「このままでは、ギャラクシーアイズが…!」

カイト:「くっ」
カイトはすぐさま手札のカード1枚を左手に取る。


カイト:「手札からトラップカード”銀河超越”を墓地に送り、効果発動!」
カイトのフィールドにバリアが張られ、アルティメットレーナーの攻撃を受け止める。

カイト:「相手のバトルフェイズを強制終了させ、更に、次の自分のターンのエンドフェイズまで、相手フィールド上に存在するモンスターの効果は無効になる!」

青年B:「ターンエンドだ」
青年Bのターンが終了した。




ドロワ:「攻撃力3800と3000のモンスター。この壁をどう突破するつもりだ?カイト」
カイトを見るドロワ。


カイト:「高い攻撃力を使って、俺に猛攻を仕掛けたつもりだろうが、あまい!見せてやろう!フォトン・ドラゴンの猛攻を!」
カイトがデッキの上に指を置く。









4ターン
カイト
LP2000
敵1
LP3200
敵2
LP4000


カイト:「俺のターン!!」
カイトがドローする。

カイト:「マジックカード”ギャラクシー・ミラー”を発動!自分フィールド上に存在するギャラクシーまたはフォトンモンスター1体を墓地に送って発動する!自分フィールド上に存在するギャラクシーモンスターを1体選択し、選択したモンスターと同じレベルを持つ”ギャラクシー・ミラー・トークン”を2体特殊召喚する!!」
カード効果のコストでギャラクシー・ウィザードがフィールドから消え墓地へ行く。

そして、ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンの姿をしたギャラクシー・ミラー・トークンが2体現れる。


ギャラクシー・ミラー・トークン ×2
レベル8 攻撃力0




ドロワ:「レベル8のモンスターが3体…!ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンを超えるモンスターが来る!」



カイト:「俺はギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンとギャラクシー・ミラー・トークン2体で、オーバーレイ!3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」
中央の渦に3体のモンスターが飲み込まれ、新たなドラゴンが姿を現す。

カイト:「銀河の光の導くところ新たな世界がひらかれる!!天孫降臨!アーマーエクシーズ召喚!!現れろ新たなる光の化身!!”ギャラクシーアイズ・FA・フォトン・ドラゴン”!!」
鎧を纏ったギャラクシーアイズが現れる。


ギャラクシーアイズ FA(フルアーマー)・フォトン・ドラゴン
ランク8 攻撃力4000


2人の青年が驚く。

カイト:「ギャラクシーアイズ FA(フルアーマー)・フォトン・ドラゴンの効果発動!オーバーレイユニットを一つ取り除き、相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象とし、そのカードを破壊する!」


ギャラクシーアイズ FA(フルアーマー)・フォトン・ドラゴン
オーバーレイユニット 3 → 2


カイト:「ギャラクシー・サイドワインダー!!!」
特大の光の光線をぶちかまし、CX熱血指導神アルティメットレーナーを破壊した。

青年B:「ぐっ」

カイト:「更に装備魔法”銀河の羽根”を、ギャラクシーアイズ FA(フルアーマー)・フォトン・ドラゴンに装備!」
装備魔法により、銀河に輝く翼をギャラクシーアイズ FA(フルアーマー)・フォトン・ドラゴンは羽ばたかせた。


カイト:「行くぞ!ギャラクシーアイズ FA(フルアーマー)・フォトン・ドラゴンで風紀大宮司サイモンを攻撃!壊滅のフォトン・ストリィィィム!!」
ギャラクシーアイズ FA(フルアーマー)・フォトン・ドラゴンが攻撃し、風紀大宮司サイモンを粉砕した。

青年A:「ぐわあ!」


青年A
LP3200 → 2200


カイト:「この瞬間、装備魔法”銀河の羽根”の効果発動!このカードを装備したギャラクシーアイズはオーバーレイユニットの数だけ攻撃することができる!」


青年A:「なんだと!?」

青年B:「バカな!」



カイト:「デュエル開始時に言ったはずだ!懺悔の用意はできているかとな!壊滅のフォトン・ストリィィィム!!!」
ギャラクシーアイズ FA(フルアーマー)・フォトン・ドラゴンが二人の青年に向けて口から粒子の破壊光線を放つ。


青年A:「ぐわああああ!」



青年A
LP2200 → 0


青年B:「うわああああ!!」

青年B
LP4000 → 0


2人のライフが一瞬で尽きた。


同時に、額に付いていたバリアンのマークが消える。



物陰からデュエルを見て怪しい人影。

それは、バリアンの1人スペンサーだった。


スペンサー:「あれがギャラクシーアイズの力か…。それを操るカイト。貴様の存在はバリアンにとって…!」
スペンサーがその場から消える。








カイトに倒された二人の青年が目を覚ます。

青年A:「俺は一体…」

青年B:「なんで、俺、こんなところにいるんだ…?」
なぜ、自分たちがここにいる理解できていない2人。

そんな二人の姿を見るカイトとドロワ。


ドロワ:「やはり、敗北すれば操られていたときの記憶は抹消されるようだな」

カイト:「前と同じということか」

ドロワ:「しかし、なぜ、お前を狙ったのだ?」
ドロワがカイトに聞く。

すると、カイトはギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンのカードを見る。


カイト:「遊馬がバリアンにしたように、バリアンも俺に宣戦布告をしたのかもな」

ドロワ:「何…?」

カイト:「戦いは既に始まっている。そういうことだ」
カイトが、この場を後にする。

カイトについて行くドロワ。



カイト:『遊馬、どうやら俺は無関係ではいられなくなるかもしれん』
カイトは心の中で呟いた。








第3ED『キミモノガタリ《little by little》』







次回予告

ナレーション:”ヒーロー・アイランド”。そこはかつて世界を守った英雄たちの歴史が詰まった場所。

梨香や珠里たちが、楽しむ中、母明日香は、あの戦争で亡くなった人々の慰霊碑の元へ立ち寄っていた。

戦争のことを思い出す明日香。

そんな明日香に危機が迫る。

明日香:次回、遊戯王5DXAL「明日香VS海賊を名乗る騎士」

明日香:「久しぶりのデュエル。実力を見せてあげるわ」





遊戯王5DXAL豆知識コーナー!!


カイト:「俺が使用するギャラクシーアイズは闇に輝く希望の光を持つ。その象徴となるモンスターが”ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン”だ。俺にとって最強の化身だ」
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