第４０話：『奇跡のNo.2！小鳥の真の力』
ラビリット：「俺と戦うというなら、容赦はしないぞ。女！」
ラビリットの背後に黒い霧が現れ、中から”馬頭鬼（めずき）”が現れた。
小鳥：「友達を傷つける人は絶対に許さないわ」
弓を構える小鳥。
ラビリット：「力を見せてみろ、女！」
クロスボウから矢を放ったラビリット。
しかし、既に弓を構えていた小鳥はすぐさま矢を放つ。
互いに放った矢が激突し、その場に矢が落ちた。
小鳥：「あ、あれ？当たった？どうして？」
小鳥が自分が放った矢が当たったことに驚き、手に持つ弓を見る。
鉄男：「油断するな！小鳥！来るぞ！」
鉄男の叫びに、戦闘中だと気付いた小鳥。すぐに、ラビリットの方を見る。
すると、さっきまでラビリットの背後にいた馬頭鬼の姿がなかった。
小鳥が周りを見る。
そして、上を見たとき！
小鳥：「！！」
馬頭鬼は小鳥が油断していた隙にジャンプしていたのだ。
馬頭鬼は大声で吠える。
ラビリット：「さあ、どうする？女！」
ラビリットが小鳥に問いかける。
どうする？小鳥！
第３ＯＰ『BRAVING!《KANAN》』
第４０話：『奇跡のNo.2！小鳥の真の力』
小鳥に襲いかかってくる馬頭鬼。
小鳥：『今の私じゃ躱せない！』
小鳥の足は動かなかった。
鉄男：「こ、ぐはっ！…小鳥！！」
徳之助：「マズい…ウラ！」
小鳥の姿を見て、このままでは小鳥がやられてしまうと思った鉄男と徳之助。
小鳥：『やばい！』
あまりの恐怖に小鳥が目を瞑ってしまう。
ピカン！シュー！
と、そのとき小鳥の周りに緑色のバリアが突然張られた。
そのバリアが馬頭鬼の攻撃を受け止めた。
小鳥：「え？」
ラビリット：「バリアだと…！」
馬頭鬼の攻撃を受け止めたバリアは一瞬で消えた。
ラビリット：『やはり、この女、特別な力を…』
小鳥：「と、とりあえず助かった？」
さっきのバリアは何だったのか？小鳥にもよくわからない。
すると、小鳥が倒れている鉄男と徳之助を見た。
小鳥：『ここの戦闘はマズいわ。どこかへ離れないと』
小鳥が突然走り出す。
ラビリット：「逃がすか」
ラビリットが小鳥を追う。
小鳥は、急いで外に出た。
そのまま、真っ直ぐ走り、ラビリットは小鳥を追い続ける。
鉄男：「こ、小鳥…」
立ち上がろうとする鉄男だが、怪我がひどく立ち上がることはできなかった。
その頃、この区域に近づこうとする3名の仲間たちがいた。
城之内：「確か、この辺か？鉄男たちといきなり連絡が取れなくなったって場所は？」
舞：「ええ、早く探すわよ」
静香：「大丈夫かしら、小鳥ちゃんたち」
フロンティアSOA特務隊のメンバーの城之内、舞、静香の3人が、一馬からの連絡を受けて、ここへ来たのだ。
城之内：「おーい、誰か？近くにいるなら、出て来てくれ！」
城之内が叫ぶ。
舞：「バカ！それじゃあ、敵に私たちは、ここにいるって言っているもんじゃない！」
43歳とは思えない美貌を持つ舞は城之内の頭をバシッと叩いた。
城之内：「な、何済んだよ！舞！」
頭を叩かれたことに激怒する城之内。
舞：「あなたが何も考えずに叫ぶのが悪いんでしょ！」
城之内：「敵が来たら倒せばいいんだろ！」
舞：「私たちの目的は人命救助が最優先！敵を呼び寄せて戦うことじゃないでしょ！」
2人の言い争いが始まった。
静香が、「あのー」と静かに声をかけようとするが、2人は聞く耳を持たず、言い争う。
舞：「小鳥が言っていたこと、もう忘れたの？相変わらず、バカね！」
城之内：「へっ！おめえには言われたくないぜ！ババア！」
舞：「バ、ババアですって…私を怒らせるとどうなるか思い知らせる必要があるみたいね！」
城之内：「かかってこいよ！相手に----」
静香：「いい加減にしなさーい！」
2人の間に静香が割り込んでくる。
驚く城之内と舞。
静香：「兄さんも舞さんも、もう子供じゃないんだから、変なことでケンカしないで！行くよ！」
静香が歩き出す。
静香の後ろ姿を見る城之内と舞。
舞：「静香ちゃん、益々、棘がある女になってきたわね」
城之内：「うんうん、流石俺の妹。昔とは違った味がするぜ」
舞：「味って、なんか気色悪いわよ」
城之内：「な、なんだと！」
舞：「ほら、行くわよ」
舞が静香を追いかける。
城之内：「おい、待てよ！」
城之内も追いかける。
その頃、小鳥は----
小鳥：「この辺までこれば大丈夫ね」
小鳥がその場に止まる。
そして、追いかけてきたラビリットも、走るのをやめ、その場に止まる。
ラビリット：「死ね」
ラビリットがクロスボウを構える。
すると、背後に透過した”ヴァンパイア・ロード”が現れた。
そのヴァンパイア・ロードは黒い粒子となってラビリットが持つクロスボウに吸い寄せられるように一つになる。
ラビリット：「ヴァンパイガンボーウ。その矢で射貫け！」
黒い粒子の矢が、クロスボウいや、ヴァンパイガンボーウに装填された。
ラビリット：「ナイトメア・ヘル・ロード！」
矢が放たれ、小鳥に襲いかかる。
さっきまでの矢とは違い、矢のスピードが速く、黒い粒子が周りに散乱する。
小鳥：「きゃ！」
恐怖のあまりしゃがんでしまう小鳥。
スピードを落とすことなく矢は、小鳥に向かう。
ピカーン！シュー！
だが、再び、バリアが小鳥の周りに張られ、黒い粒子の散乱させる矢を受け止めた。
小鳥：「えっ？」
ラビリット：「ち、またか」
小鳥：「また、このバリアが私を守ってくれた？そうだ！今なら！」
小鳥が弓を構える。
小鳥：「フェアリー・アーチャリー、私に力を！」
それが小鳥の弓タイプのデュエルギアの名前。フェアリー・チア・ガールのデュエルギア、”フェアリー・アーチャリー”だ。
左手に弓を、右手に光の矢を持つ。
小鳥：「一撃必中！フェアリー・ダンス・アロー！」
光の矢が放たれ、同時に、小鳥の周りを覆っていたバリアが消える。
ラビリット：『早いな』
小鳥の放った矢を見て、そう思ったラビリット。
ラビリット：「だが」
ラビリットがヴァンパイガンボーウを持つ右手を上に挙げる。
そして、そのまま、そのヴァンパイガンボーウが持つ右手を振り下ろし、小鳥の矢を弾き飛ばす。
小鳥：「！！」
ラビリット：「詰めが甘い。そして、何より、パワーが感じられない」
鋭い眼力で小鳥を見るラビリット。
その目を見て小鳥が怯える。
片足を一歩後ろに下げてしまう。
小鳥：『逃げちゃダメ、逃げちゃダメ。私が逃げたら、鉄男君と徳之助君が危ないし、いや、その前に、背中を見せた時点で私は確実に死ぬわ』
後ろに下げた片足を再び前に出す。
ラビリット：「次は取って置きだ。さっき出したバリアじゃ止めることはできない」
ラビリットがクロスボウを持つ右手を上に挙げる。
ラビリット：「セカンドステージ」
その言葉と同時にヴァンパイガンボーウが黒い粒子に包まれる。
小鳥：「セ、セカンドステージって…」
小鳥は目を丸くする。
セカンドステージ。”デュエルギア”がデュエリスト自身の力に反応して進化した姿。
パワーや特性がグーッと上がるものだ。
黒い粒子に包まれたヴァンパイガンボーウが形状を変え、姿を現し、ラビリットはセカンドステージしているヴァンパイガンボーウを前に出す。
ラビリット：「ヴァンパイア・カオスエンド」
一言そういうと、クロスボウから黒い粒子を放出した矢が放たれた。
だが、見た目はさっきの矢と同じだった。
ラビリット：「エンド…アップ」
ラビリットがボソッと、そういうと、矢が巨大化し、小鳥に襲いかかる。
しかし、再び小鳥の周りに矢が張られ、巨大な矢を受け止める。
ラビリット：「無駄だ」
パリン！
矢はバリアを貫通した。
小鳥：「特別な力、少し興味はあったが終わりだ、女！」
矢が小鳥を襲う。
小鳥：「きゃああ！」
吹き飛ばされる小鳥。
その頃、琴羽は何かを察知するかのようにピクッと反応した。
未来：「どうしたの？」
それに気づいた未来。
未来の言葉にハッとする琴羽。
琴羽：「な、何でもないわ」
琴羽が咄嗟に誤魔化す。
琴羽：『小鳥、大丈夫よね？』
小鳥の無事を祈る母、琴羽。
その頃、城之内たちは。
突然の爆発音。
城之内：「なんだ、今の大きな音！？」
静香：「あっちからよ！」
舞：「とりあえず行ってみましょう！」
3人が大きな音がした方へと向かう。
数分後、工場の建物が見え、その中に入る。
しばらく歩くと…。
城之内：「な！お前ら！」
城之内の目に入ったのは、重傷を負った鉄男と徳之助だった。
鉄男：「あ、あなたは…」
徳之助：「助かった…ウラ」
舞：「あんたたち、しっかりしなさい！」
静香：「大丈夫！？」
舞と徳之助がそれぞれ鉄男と徳之助に呼びかける。
舞：「今すぐ、手当てを！」
鉄男：「俺たち…よりも、小鳥が危ない」
城之内：「何！？」
鉄男：「あいつは、今、ファミリーの四天王のリーダーと名乗る男と…戦っています。早く、助けに…」
城之内：「わかった。俺が行こう。舞、静香、2人を頼む」
城之内が走り出す。
舞：「分かったわ」
静香：「気をつけて、兄さん」
城之内は急いで工場を出て、大きな音がした方へと向かう。
道を走る四大神王者のロストが突然、走るのをやめる。
ロスト：「この感じ、小鳥の身に何かが起きたのか」
冷や汗を一滴流すロスト。
ロスト：「まだ、完全ではないか」
ロストは再び走り出す。
ラビリットの攻撃で吹き飛ばされた小鳥。
小鳥：「ごほっ、ごほっ！」
少し泥だらけになる小鳥。
だが、小鳥は、まだ生きていた。
ラビリット：「最後だ。最後は頭を射貫いてやる」
ラビリットが少しずつ小鳥に近づく。
小鳥：『ダメ、私じゃ手も足も出ない』
心の中で呟く小鳥。
その間にラビリットは近づいてくる。
小鳥：『遊馬、私もそろそろそっちに行くみたい…』
小鳥が目を瞑る。
小鳥：『向こうに行ったら、また私のこと好きって言ってくれるかな？ううん、言ってほしいな』
少しニコッとする小鳥。
小鳥：『遊馬、私、早くあなたに逢えるなら、早く、死んで----』
？？？：『バカ野郎！』
小鳥：「！！」
小鳥の中に響く男の声。
いや、小鳥は思い出してしまったのだ。過去の記憶を。多元世紀になる前のとある記憶を。
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遊馬：「勝手に俺を殺すなよ」
松葉杖を使って立つ遊馬。
とある冒険をしている途中、崖から転落し片脚骨折と、頭を打撲する大けがをしてしまったのだ。
その話しを聞いた小鳥は遊馬が病院に運ばれた翌日、すぐに病院へ来たのだった。
病院の中へ入ろうとしたが、怪我をした本人を病院のすぐ隣にある広場で見つけたので、そこで出くわしたのだ。
小鳥の前にすでに遊馬の祖母である春と今は、フェイカーの元で働いているお掃除ロボットのオボミが、オービタル7と共に育てている二児の子供（子供ロボット）と共に見舞いにやってきていたので、一緒に散歩していたのだった。
小鳥：「だ、だって…崖から落ちたって…」
涙を流す小鳥。
遊馬：「だからって、勝手に俺を殺すなよ！」
怒鳴る遊馬。
小鳥：「ひくっ」
怯える小鳥。更に、涙を流す。
遊馬：「！！」
春：「カーツッ！！」
遊馬の頭を叩く春。
遊馬はいてえ！と叫ぶ。
オボミ：『バカユウマ、バカユウマ』
オボミの子供ロボット2体：『『バカ、バカ』』
春：「女の子を泣かせるものじゃないぞ！遊馬」
鋭い目で遊馬をにらむ春。
遊馬：「す、すみませーん」
その眼力に怯え、遊馬はとっさに謝った。
小鳥：「ひくっ、ひくっ」
小鳥は泣き止まない。
すると、遊馬は小鳥の頭にそっと手を置いた。
遊馬：「いきなり怒鳴って悪かったな小鳥。でも、見ての通り、俺はピンピンしてるぜ」
小鳥：「う、うん、うん」
涙を拭き頷く小鳥。
遊馬：「それに、帰ってきたら、お前が待っているんだ。そう簡単に死ぬつもりはないぜ」
ニヒッと笑う遊馬。
小鳥：「遊馬」
遊馬：「お前は一人じゃ何もできねえからな。俺が見守ってやるよ」
その言葉に、カチンと来た小鳥。
小鳥：「一人じゃ何もできないってどういうことよ！」
遊馬：「そのままの意味だっつうの」
小鳥：「あなただって、そうじゃない！人のこと言えないでしょ！」
遊馬：「なんだと…！」
小鳥：「何よ！」
2人が睨み合う。
オボミ：『ユウマ、コトリ、ラブラブ』
子供ロボット2体：『『ラブラブ、ラブラブ』』
オボミたちの声を聴いた二人が、ピクンッと反応した。
遊馬&小鳥：『『ラブラブじゃねえよ（ないわよ！！）』』
春：「若いって言いのお」
春が頷く。
小鳥：「もうー、遊馬の所為で！」
遊馬：「俺の所為じゃねえよ！」
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高校生のときの記憶。小鳥は、楽しい遊馬の思い出を思い出したのだった。
ラビリット：「終わりだ、女」
ヴァンパイガンボーウを小鳥に向けるラビリット。
しかし、突然、小鳥の身体が緑色に輝き出す。
ラビリット：「くっ」
あまりの眩しさに、怯んでしまったラビリット。
小鳥：「遊馬、あなたが私を…」
小鳥の右手の甲が輝く。
小鳥：「私を見守ってくれたのね」
小鳥の右手の甲に緑色の紋章が浮かび上がる。
その紋章の形は、凌牙やカイトたちが右手の甲に浮かんでいたマークと同じで、マークの真ん中に”２”と刻まれていた。
ゴーシュサイド
ゴーシュのエースのマークが輝く。
ゴーシュ：「こ、こいつは…！」
ゴーシュと共に行動していたドロワがエースのマークの輝きを見て驚く。
ドルべサイド
ドルべ：「伝わってくる」
ドルべも右手の甲に浮かびあがって輝くエースのマークを見て、何かが身体中に伝わってきたのだった。
アンナサイド
アンナ：「まさか、小鳥がNo.2！！？」
アンナは小鳥がエースのマークを覚醒したことに紋章を通じてわかったのだった。
凌牙サイド
右手の甲に浮かび上がる凌牙のNo.3のエースのマーク。それを、凌牙と共に見る慎也。
凌牙：「あいつ、俺たちよりも先に」
カイトサイド
カイト：「覚醒していたのいうのか！？」
エースのマークに刻まれている数字は覚醒者の順を示している。
ワックスポワロの事件で凌牙が3番目、カイトが4番目に覚醒した。
つまり、No.2である小鳥は、それ以前に覚醒していたことになる。
それに驚く凌牙とカイト。
Ⅴサイド
Ⅳと行動を共にするⅤも、エースのマークを通じて小鳥が覚醒したことを知る。
Ⅴ：「小鳥は、自分が知らない内に覚醒していたというのか…！」
No.5のエースのマークを持つⅤも少し驚く。
四大神王者ロストサイド
ロスト：「フッ、そうだ。小鳥。それが、お前の力だ」
少し笑うロスト。
だが、すぐに表情は変え、無表情になる。
サングラスをかけているので、よくわからないが、口元を見れば自ずとわかる。
小鳥：「やっぱり、まだ死ねないわ」
小鳥が立ち上がる。
小鳥：「カットビングよ！小鳥！」
左手で弓を構え、右手に光の矢が握られる。
ラビリット：「一矢の勝負か。面白い、このの一撃で、貴様の頭を撃ち抜く」
ラビリットもヴァンパイガンボーウ（セカンドステージ）を構える。
しかも、さっきまでとは違い両手でトリガーを持つ。
小鳥が弓矢を引く。
ラビリットの方は黒い矢にパワーが込められる。
2人の目は真剣な眼差しだ。
2人が手に持つ武器にパワーが込められる。
十数秒間、硬直状態が続く中、ついに2人は技名を言い放ち、攻撃を始める。
ラビリット：「オーバーヴァンパイア・カオスエンド！！！！」
ラビリットから放たれた矢はすぐに巨大化し、地面を斬り裂く。
小鳥：「フェアリー・ダンス・アロー！！！」
先ほどと同じ技名を言い、矢を放つ小鳥。
だが、スピードがさっきまでとは違い、更に矢が放たれた瞬間、粒子でできた精霊たちが矢を囲い、ラビリットの矢にぶつかりに行こうとする。
そして、2人の矢が激突する。
周りの砂塵が舞う。
それほど、強い攻撃力だということだ。
押し合う二つの矢。
小鳥：「いけえええ！」
小鳥のエースのマークが輝きを増し、ついに小鳥が放った矢が、ラビリットの矢を粉砕した。
ラビリット：「なにい！」
自分の攻撃が敗れたことに驚くラビリット。
そのまま、小鳥の攻撃はラビリットに襲いかかる。
ラビリット：「ぐわあああああ！」
吹き飛ばされるラビリット。
ラビリット：「あのような、女に、お、俺が----」
その瞬間、大爆発が起きた。
周りを爆風が襲う。
小鳥：「はぁ、はぁ、勝った…」
自分の右手の甲に浮かびあがるエースのマークを見る小鳥。
数秒後、エースのマークは消えてしまった。
それを見届ける小鳥。すると-----。
城之内：「おーい、大丈夫かー」
叫びながらこちらに近づく男。
小鳥の知っている仲間、城之内さんだった。
小鳥：「城之内さん！」
城之内：「なんだ、ここ！？どんな戦闘したら、こうなるんだ？」
周りの光景を見て驚く城之内。
小鳥：「城之内さん、鉄男君と徳之助が！」
城之内：「そっちなら心配ねえよ。今、舞たちが見ている」
小鳥：「よかった。それじゃあ、城之内さんは鉄男君たちの治療が終わったら、王宮の方に来て。私は先に向かっているから！」
小鳥は走り出す。
城之内：「お、おい！一人じゃ危ないぞ！」
小鳥：「気を付けて行ってきます！」
泥だらけのまま走る小鳥。
かつて、遊馬が落石事故で消息不明になって以来、時々、心を閉ざすことが多かったが、今は、そんなことない。
手の届かない遠い場所で、あいつが見ているのだから。
小鳥VSラビリット
勝者：小鳥！！
小鳥とラビリットが戦闘した区域
瓦礫が散乱する中から、傷だらけのラビリットが出てきた。
ラビリット：「許さんぞ、女」
さっきまでとは違う雰囲気のラビリット。
眼力がとてつもなく鋭かった。
第２ＥＤ『空とｷﾐのﾒｯｾｰｼﾞ《choucho》』
次回予告
ナレーション：ついに、No.2のエースのマークが覚醒した小鳥。
一方、ファミリー四天王の1人、ポッパーと烈しい戦闘を繰り広げていたマリクとリシド。
風属性モンスターの力を使って、広範囲の攻撃をぶつけてくるポッパーに追い込まれるマリクとリシド。
だが、マリクにはポッパーを打ち負かす秘策が用意されていた！
マリク：次回、遊戯王５ＤＸＡＬ「マリクの隠し玉！！」
マリク：「さあ、ようやくチャージ完了だ！」
遊戯王５ＤＸＡＬ豆知識コーナー！！
小鳥：「今回は私が使ったフェアリー・チア・ガールを紹介するわ。攻撃力1900、守備力1500のランク4エクシーズモンスターよ。オーバーレイユニットを一つ取り除いて、デッキから1枚ドローする効果を持っているわ。私の最高のパートナーなんだからね！」
