第9話【集合】
遊星は、自分が住む家のガレージでパソコンをいじっていた。
『あれから、奴からの電話はない』
遊星が呟く。
遊星が言うやつとは、モーメントのデータを奪おうとする男のことだ。
『やつは一体、何者だ?そして、モーメントのデータをなにに使う気だ?』
遊星がパソコンをうつ。
第1OP FREEEOM(La-Vie)
RIDE-9【集合】
遊星はパソコンをいじっていた。
すると、玄関の扉が開き
「ただいまー」
アキが入ってきた。
「おかえり、アキ」
遊星は返す。
「なにやってるの?」
「仕事のデータをな」
「仕事ね…遊星、あなた、大会も出てるんだから、少しは仕事ぐらい忘れなさい」
「そうしたいが、それはできないな、大事なことだからな」
遊星が言う。
すると、アキが遊星の後ろに来て、遊星の肩を揉む。
「すごく、凝ってるじゃない。どうしたら、こんなに凝るのよ」
アキが遊星の肩を揉みながら文句を言う。
「すまない。怒ってるのか?」
「ええ、少しだけど」
アキが遊星の肩を思いっきり揉んだ。
「っ!」
遊星は少し痛かった。
「ほかは、どこか凝ってない?」
「ああ、特にない。助かった」
「そう。それじゃあ、私、一旦、部屋に戻ってカバンを置いてくるわ」
「ああ」
アキは部屋に向かった。
「ふ~、完全に凝ってたな」
遊星は自分の肩を触る。
そして、以外にもアキが早く戻ってきた。
「遊星」
「どうした?」
「今、窓から見えたんだけど、龍亜、龍可が来てるんだけど」
「?」
そして、玄関のドアが開く。
「遊星!アキ姉ちゃんいるー?」
龍亜が元気よく入ってきた。
「龍可!ご近所に迷惑よ!もう夜なんだから」
龍可が注意する。
「龍亜!龍可!どうした?こんな時間に」
遊星が聞く。
「いや、暇だから、遊びに来ちゃった」
龍亜が言う。
「遊びにって、もう夜よ」
アキが言う。
「そうだけど、なんか、ホテルより、ここが落ち着くから。あ、この後、クロウたちも来るって」
龍可が言う。
「そうか」
「なんか賑やかになりそうね」
アキが言う。
そして、龍亜と龍可はテーブルに座って、ココアを飲んでいた。
「はー、おいし…」
龍可がココアを飲んで言う。
すると、そこに
「おーい、遊星いるか?」
クロウが入ってきた。
「クロウ」
「あ、クロウが来た」
遊星と龍亜が言う。
「あんまり変わってねぇな」
クロウが周りを見て言う。
「悪かったな。あんまり変えるつもりもない」
「ふ~ん、それより、アキ」
クロウがアキを見る。
「な、なによ?」
「どうだ?遊星と一緒に暮らすのは?嬉しいか?」
「そ、そりゃあ、まあ…」
「ホー…」
「アキさん、遊星に甘えたんですか?」
龍可が聞く。
「そんなことあるわけ…」
「そういえば、俺が膝枕してやったな」
遊星が言う。
アキの顔が赤くなる。
「な、なんで、言うのよー!」
アキが慌てる。
「アキ姉ちゃん、羨ましいな」
龍亜が言う。
すると、そこに
「なんか騒がしいと思って来てみたら、あなたたちだったのね」
シェリーとミゾグチが来た。
「シェリー!?」
「ミゾグチ!?」
アキと遊星が言う。
「どうして、ここに?」
クロウが聞く。
「別に用なんてないわ。ただ近くを通ったら賑やかな声がしたから、来ただけよ」
シェリーが言う。
「そうか」
遊星が言う。
「時に遊星。あなたの次の対戦者は…」
ミゾグチが言おうとした、そのとき、
「俺だ」
玄関から鬼柳とミスティが入ってきた。
「鬼柳!ミスティ!」
遊星が驚く。
「噂をすれば」
龍亜が言う。
「じゃあ、私たちは失礼するわ。ミゾグチ」
「はい、お嬢様」
シェリーとミゾグチが家を出る。
「遊星、鬼柳、頑張って下さい」
ミゾグチが出るさえ、2人に言う。
「ああ、ありがとう」
遊星が言う。
「それで、2人はどうして、ここに?」
アキが聞く。
「鬼柳が行きたいって行ったから来ただけよ」
「お、おい!ミスティ」
鬼柳が慌てる。
「そうなのか?」
遊星が聞く。
「ん、まあ半分正解だ。あとでジャックも来るってよ」
「そうか」
「アキ」
ミスティが呼ぶ。
「ん?何、ミスティ?」
「どう?同棲生活は?」
ミスティが聞く。
「実はね、アキさん、遊星の膝枕で寝たんですって」
龍可が言う。
「ちょ!龍可!」
「それは良かったじゃない。私なんか、鬼柳に膝枕してもらったことなんてないわよ」
「頼まれた記憶がないぞ」
「あら、そうだったわね」
「鬼柳とミスティは、どこまで行ってるんだ?」
クロウが聞く。
「大胆な質問だな」
「そうね…一応、キスぐらいはしてるわよ」
ミスティが言う。
「き、キス!」
アキが言う。
「そこまで行ってたんだ」
「知らなかった」
龍亜と龍可が言う。
「アキだって、遊星くんとは、キスしたのかしら?」
「してるわけないでしょ!///」
アキが言う。
「あら、そう」
「じゃあ、俺たち行くぜ。遊星、明後日のデュエル、絶対に負けないぜ」
「ああ、俺も同じ気持ちだ」
「ふん、じゃあな」
「お休み」
鬼柳とミスティが家を出る。
すると、
「鬼柳」
そこにはジャックがいた。
「ジャック」
「もう帰るのか?」
「ああ」
「お前と遊星のデュエル、楽しみにしてるぞ」
「ああ」
鬼柳とミスティは帰る。
そして、遊星の家にジャックが入ってきた。
「ジャック」
「お?鬼柳の言う通りに来たな」
「当然だ、俺は嘘はつかん」
ジャックが言い切る。
「ホント?」
龍可が聞く。
「なぜ、疑う!?」
ジャックが言う。
「それより、何か飲むか?」
遊星が聞く。
「なら、コーヒーでももらおう」
ジャックが言う。
「コーヒーな」
「相変わらず好きね」
アキが言う。
「当然だ!」
ジャックが言う。
すると、そこに、
「ジャックー!ここにいたのねー!」
カーリーが来た。
「カーリー!」
ジャックが驚く。
「あー、またうるさいのが来た」
龍亜が言う。
「何のようだ!カーリー」
「ああ、私の愛しのジャック、会いたかったわ」
「離れろ!カーリー」
ジャックはカーリーを離れさせようとする。
「は~、相変わらずね」
龍可が言う。
すると、そのとき、家の電話が鳴った。
遊星が電話に出る。
「はい、もしもし…あ、ご無沙汰です。え、いますよ。アキ」
遊星がアキに電話を渡す。
「え?私?だれから?」
「御両親からだ」
「え!?うそ」
アキは電話を受け取り、電話に出る。
「もしもし、あ、パパ!」
アキが嬉しそうに言う。
そして、アキは5分ほど電話をし、切る。
「御両親なんて言っていたんだ?」
「言ったとおり予定の日には、こっちに着くって」
「そうか」
遊星が言う。
すると、そのとき、扉が開く。
「遊星いるか?」
牛尾、そして深影が入ってきた。
「牛尾、深影さん」
クロウが言う。
「みんな来ていたんですか」
深影が言う。
「ああ、暇だからな」
ジャックが言う。
「それで、こんな時間にどうした?」
遊星が聞く。
「ああ、遊星、ちょっと3人で、外で話さないか?」
牛尾が言う。
遊星は牛尾と深影の目を見る。
「ああ、わかった」
「遊星」
「みんなは、ここにいてくれ」
遊星が言う。
そして、3人は家を出て、噴水の近くにいく。
「俺を、みんなから離させたってことは、あの話しか?」
遊星が聞く。
「ああ」
牛尾が言う。
「何かわかったのか?」
「いえ、わかったってわけではありません。ただ、報告を」
「報告?」
「ああ、今、大会に勝ち残ってるのは、お前を入れて8人。そして、その中にはジャックと鬼柳もいる」
「アトラス様と、鬼柳京介、そして、あなたを抜くと、残り5名。その中から怪しい人が発見されたの」
「怪しい人?」
「ああ、こいつだ」
牛尾は紙を渡す。
遊星は紙に写った写真を見る。
「名前は闇裏信士。あなたと同じAブロックにいるわ」
「こいつが怪しいのか?」
「ああ、そいつに至っては、他のやつらと違って、出身地、経歴、所在地、全てがわからなんだ」
「……………」
「私たち、セキュリティーは、この男について、いろいろと調べます。あなたも注意してください」
「わかりました」
遊星が言う。
「なら、俺たちは、これで、お役御免とさせてもらうぜ」
「ああ、助かった」
「お休みなさい」
深影と牛尾が帰る。
遊星は写真に写った闇裏信士の顔を思い出す。
「闇裏信士…か」
遊星が言う。
遊星は家に戻る。
すると、同時にジャック、クロウ、龍亜、龍可、カーリーが出てきた。
「お、遊星。牛尾たちは帰ったのか?」
クロウが聞く。
「ああ」
「じゃあ俺たちも、そろそろ帰るから」
「じゃあね、遊星」
龍亜と龍可が言う。
「ああ、お休み」
遊星が言う。
みんなは帰った。
そして、みんなを送った遊星は、家の中に入る。
すると、遊星の目に入ったのは、テーブルのところで寝るアキがいた。
遊星はアキのそばに行く。
「アキ、風邪ひくぞ」
遊星はアキを揺する。
しかし、アキは起きなかった。
「仕方がない」
遊星はアキをお姫様抱っこする。
遊星はアキを連れて部屋に向かう。
すると、部屋に向かってる途中、アキが遊星の首に腕を回す。
遊星は、そのまま部屋に連れて行った。
そして、遊星はアキを部屋のベットで寝かせた。
「お休み、アキ」
遊星はアキの頭を撫でる。
そして、遊星は部屋を出る。
アキはふと笑った。
第1ED -OZONE-(Vistlip)
ミスティ:ついに、遊星くんとのデュエルね
鬼柳:ああ、ゾクゾクするぜ
ミスティ:あなたは、いつも子供っぽい発言をするわね
鬼柳:悪かったな、でも、俺らしくていいだろ
ミスティ:次回【英雄VS死神】
鬼柳:ライディングデュエル!アクセラレーション!