第72話【十代】
デュエルアカデミアに1隻のフェリーが到着した。
「よーし!急いで運べ!」
フェリーの中からトラックなど、車が出てきた。
そして、近くには大徳寺先生がいた。
《なんニャ!なんニャ!いきなり、何がどうなってるニャ!》
大徳寺が言う。
そして、ファラオが鳴く。
第2OP Precious Time,Glory Days(サイキックラバー)
GX‐72【十代】
その頃、十代は、エントランスで、みんなと合流した。
「兄貴…」
「十代様…」
翔とレイが言う。
「悪かったな、心配かけて。もう大丈夫だ」
十代が言う。
みんなは一安心した。
「遊城さん。さっき連絡がありました。石盤が到着したと」
鮫島校長が言う。
「わかりました。では、行きましょう」
健介が言うと、みんな港の倉庫に向かった。
周りは車でいっぱいだった。
そして、みんなは倉庫の中に入る。
倉庫の中は、26枚の石盤が組み合わさって立っていた。
後ろで石盤を固定していた。
「こうやって、見ると、かなり大きいノーネ」
「あの古代エジプトの石盤よりデカいんじゃないか……?」
クロノス教頭と、万丈目が言う。
「……………」
十代は石盤を見つめる。
特に、重点的に見たところは、下の真ん中のE・HEROの石盤を見ていた。
石盤には、フェザーマンや、バースト・レディといった通常モンスターだけでなく、融合モンスターのフレイム・ウィングマン、そして、幻のE・HERO、儀式E・HEROなど、全て細かく刻まれていた。
それに、自分でデザインしたネオス。
E・HEROの石盤中央に刻まれており、そこから出てくるように、ネオスペーシアン、そして、コンタクト融合をしたネオスや、決められた種族を融合して生まれるネオス、そして、レインボー・ネオスや、サイバーエンジェル・ネオスらしきものも刻まれていた。
更に、近くには、ユベルの姿もあった。
そして、ユベルの前方に立つように、前世の十代が刻まれていた。
「…………」
みんなも石盤を見る。
「ホント、凄い石盤です」
レイが言う。
「父さん。さっきの話しは本当なのか?この石盤に、俺の前世の記憶が封印されているのは?」
十代が聞く。
「ああ、兄さんが言っていた。砕かれた26枚の石盤を集めれば、前世の王子の姿が見えると…」
健介が言う。
「だが、いきなり、なぜ過去に?」
オブライエンが聞く。
「皆さんは、この石盤を見て、何か疑問になるものはありませんか?」
実穂が聞く。
「え?」
明日香が言う。
みんなは石盤をもう一度見る。
すると、
「ん?あれは、なんだ?」
吹雪が指を差して言う。
みんなは、そこを見る。
吹雪が指差したところは、石盤の上の真ん中にある渦状のものだった。
「あれは…」
「融合?」
ジムと、藤原が言う。
「父さん…」
「そうだ。みんなには、あの渦状が何かを見てきてほしい。そして、あれの正体がわかれば、それをカード化しようと思っている。もちろん、わかればの話しだが…」
健介が言う。
「この石盤の中に前世の俺の記憶が……」
十代が言う。
すると、
「十代…あなたは、行けないわよ」
実穂が言う。
「?」
「この中に封印されているのは、あなたの前世の記憶。あなたが簡単に入っちゃいけないのよ」
「じゃあ…」
「残念だけど、ここはお友達に任せるしかないわ」
実穂が言う。
十代は心配だった。
だが
「心配するな、十代」
亮が言う。
「俺たちが、ちゃんと伝える。お前の前世のことを…」
ヨハンが言う。
「カイザー、…ヨハン」
「そうだよ!僕たち、全員、兄貴のために頑張って来るッス」
「そうザウルス!」
「だから、今回は私たちを信じて…」
翔、剣山、明日香が言う。
「お前ら…」
「なら、私も行くノーネ。若者だけで行かせるのは危険なノーネ」
クロノス教頭が言う。
「クロノス先生…」
「クロノス先生、みんなをお願いします」
鮫島校長が言う。
クロノス教頭は頷く。
「で、どうやったら、行けるんだ?」
十代が聞く。
「それは精霊たちに聞くんだ」
健介が言う。
《僕がやるよ》
いきなり、ユベルが実体化した。
「ユベル…?」
十代が言う。
ユベルは、石盤に向かう。
石盤の前には、明日香、翔、剣山、万丈目、レイ、吹雪、ヨハン、オブライエン、ジム、亮、エド、藤原、クロノス教頭が立つ。
そして、少し離れた場所に十代、健介、実穂、鮫島校長が立つ。
「みんな、頼むぞ」
十代が言う。
そして、ユベルが石盤に触れる。
すると、石盤が光り出す。
《僕ができるのは、ここまでだ》
ユベルが消える。
そして、十代は目をつぶってしまった。
《《《うわああ!》》》
《《きゃああ!》》
《ママミーヤ!》
みんなの魂が石盤に吸い込まれる。
そして、輝きが弱まると、みんなが倒れる。
「みんな!」
十代はみんなのところに駆けつける。
「皆さんの魂は、今、この石盤にあります。意識はないわ」
実穂が言う。
「うまくいったと言うことですか?」
鮫島校長が聞く。
「はい、あとは、石盤に吸い込まれた彼に任せるしかありません」
健介が言う。
「みんな…」
十代が呟く。
青い空が広がる中、そこに人間たちが現れる。
「ん……」
みんなは目を開ける。
「空…?」
「俺たち、飛んでるのか?」
吹雪と万丈目が言う。
「うまくいったみたいなノーネ」
クロノス教頭が言う。
「ねえ、あれ見て!」
明日香が指を差す。
そこには大きな城があった。
みんなは城に近づいて見る。
城の門の周りには、槍を持った兵士が立っていた。
そして、城の玄関が開く。
《国王と王子がお通りする!みなのもの無礼のないように》
隊長の兵士が言う。
《そんなに歓迎しなくてもよいぞ》
玄関から一人の男子が現れた。
それは十代にそっくりだった。
「十代様!」
「いや、あれは十代の前世の姿だ」
レイと、オブライエンが言う。
《王子。国王は?》
兵士が聞く。
《父は、仕事ができた。街の見回りは、僕と僕の部下たちで行く。みなの者、下がっていいぞ》
王子が言う。
そして、兵士は下がった。
そして、王子は前に進む。
後ろからズラリと並んだ部下が現れる。
「あれは!」
「うん、人間の姿をしているけど、鎧の形などを推定すれば、おそらくあれは、E・HEROの前世の姿だよ」
「じゃあ、王子の後ろに立つのがネオスとユベル」
「ユベルは、そのまんまザウルス」
ジムと藤原、翔、剣山が言う。
そして、みんなはもっと王子たちに近づく。
「この体を見れば、おそらく向こうからは、俺たちのことが見えないはずだ」
亮が言う。
すると、そのとき、街中にドラゴンが飛ぶ。
「なんだ?」
「あれは!」
エドとヨハンが言う。
町中に飛んでいたのは、いろいろと形は違っていたが、レインボー・ドラゴンに似ていた。
「レインボー・ドラゴン!?どうして、この時代に…」
ヨハンが言う。
《ほお、きれいなドラゴンだ。確か、あのドラゴン、何回か僕たちの戦いに手を貸してくれたな?》
《はい、私に力を与えてくれました。あのドラゴンだけでなく、他に6体も》
王子と、ネオスらしきものが言う。
《戦はどうなってるいるんだ?》
《25の国の内、24の国を占拠。その国は下部として、同盟を結びました》
王子とユベルが言う。
《そうか》
《王子。なぜ、殺さず、同盟を結ぶのです?》
フレイム・ウィングマンらしきものが聞く。
《僕は、戦が嫌いだ。殺し合っても、殺し合っても、戦いは終わらない。だから、同盟を結ぶんだ》
王子が言う。
みんなは話しを聞く。
「25の国って、もしかして、他のHEROたちが住む国のことだよね?」
「おそらくそうなノーネ…」
翔とクロノス教頭が聞く。
そうやって、みんなが話していると、
《おうじ~!》
一人の女の子が4人の女性と一緒に王子に近づく。
「あれって…!」
明日香が驚く。
《姫!》
女の子は王子に抱きつく。
《会いたかったです、王子》
姫が抱きしめる。
《すいません。お手数かけて》
姫と一緒に来た女性一人が言う。
《いや、王子が喜ばれておるのであれば、構わない》
ネオスらしき人が言う。
《そういえば、前に渡した力、どうだった?》
扇子を持った女性が聞く。
《とても、使えたよ。ありがとう》
ネオスらしき人が言う。
みんなは姫の顔を見る。
「あの姫って呼ばれた子…」
「明日香にそっくりだ…」
「う、うん」
「それじゃあ、一緒に来た4人の女の人は、サイバー・プリマに、サイバーエンジェルモンスター!?」
万丈目と吹雪、翔、レイが言う。
《じゃあ、また、今度ね。バイバイ》
姫は手を振って帰る。
《相変わらず元気ですね、姫》
フォルテ・レオネらしき人が言う。
《うん》
王子が頷く。
《では、もうそろそろ、城に戻りましょう》
《そうだな》
ネオスらしき人と王子が言う。
そして、王子たちは、城に戻った。
みんなは、そのあとを付いていく。
そして、王子たちは城につき、中に入る。
「俺たちも中に入るか?」
「そうなノーネ」
亮とクロノス教頭が言う。
すると、
「待って!」
明日香が止める。
「どうかした?明日香さん」
翔が聞く。
「あれ…」
明日香が上を指差す。
上には国王らしき人がいた。
王子も気になるが、みんなは国王のところに行った。
国王は、部下2人と話していた。
《なに!最後の国の奴らが応援を」
「はっ!なんでも、そこの国が礼の奴に襲われ、町がめちゃくちゃにされたのこと》
《礼の奴……、奴か!》
《はっ!》
《こんなタイミングで……》
《いかがなさいますか?》
《同盟は結ぶ。しかし、奴を倒すには、簡単ではない。ネオスとユベル、そして、王子を呼べ》
《《はっ!》》
2人の部下は、その場から立ち去る。
《ついに、26の国が一つになるときが来たか…あの力を覚醒させるべきか》
国王が言う。
「あの力………?」
明日香が言う。
すると、
「え?なに!」
「体が光ってる!?」
翔とレイが言う。
そして、みんなの体は光り、その世界から消える。
そして、明日香は目を開ける。
「大丈夫か?明日香」
そこには十代の顔があった。
「十代……?」
明日香が言う。
「私たち、戻ってきたの?」
レイが聞く。
「ああ、みんなが倒れてから1時間は経った」
十代が言う。
「そんなに!」
翔が言う。
「それで、何かわかったかね?」
鮫島校長が聞く。
「すいません。あんまり手がかりは……だけど、国王が言ってました。26の国の力を一つにするときが来た。あの力を覚醒させるって…」
明日香が言う。
「あの力?」
実穂が言う。
「気になる言葉だが、手がかりがそれだけでは、カードにすることはできないか……」
健介が言う。
「よく頑張った、みんな」
十代が立ち上がって言う。
そして、数時間後、石盤は片付けられ、フェリーはアカデミアから出た。
そして、健介と実穂が帰るため、十代はそれを見送る。
「じゃあ、元気でな」
「そっちこそ、体に気をつけろよ」
「あ!そうだ、十代」
「ん?なんだよ」
「あの明日香さんってこと、うまくやりなさいよ」
実穂が言う。
「な、なんだよ?いきなり」
「まあ、いいわ。じゃあね」
「またな」
実穂と健介はヘリコプターに乗り飛び立つ。
十代は手を振る。
「さて、部屋に戻るか…」
十代は部屋に戻った。
数分後、十代は部屋についた。
明日香はベットに座っていた。
「疲れただろ?今日は、ゆっくり休め」
十代が明日香の隣に座って言う。
すると、
「私の前世……」
「ん?」
「私の前世ね、あなたの前世がいる国の姫だったの」
「!?」
「その姫は王子のことがものすごく大好きで、ラブラブだったの」
「……………」
「十代…このさえ、はっきり言うわ。私、…私、あなたのことが好き…大好き。一人の男として」
「あ、明日香………!?」
明日香がいきなり十代に抱きつく。
「十代……私、私」
明日香が泣きそうになる。
「明日香………俺だって、お前が好きだ。一人の女として」
十代が明日香の頭を撫でて言う。
「!!」
明日香は驚いたが、十代をもっと抱きしめる。
そして、十代と明日香は顔を互いに見つめ、数秒後、唇と唇を合わせたキスをする。
数分後、2人はベットの中に入っていた。
ベットの周りには服が散らかっていた。
十代は左手を明日香の首に回し、右手で胸を触っていた。
明日香は両手を十代の首に回していた。
2人はキスをし続けた。
そして、唇を離す。
「明日香…」
十代が切ない声で言う。
「来て…十代。私は、もう、あなたのものになるから」
「ああ…」
そして、2人の夜が始まった。
第2ED Endless Dream(きただにひろし)
予告
十代:万丈目、俺とデュエルしてくれ。最大のライバルとして、お前に勝ちたいんだ!
次回【最大のライバル】
行くぜ!万丈目!