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第68話【完璧なデッキ】





煙が晴れる。


十代
LP4000→2000


十代のライフは減っていたが、なぜか、インヴィンチービレ・チエーリが破壊されていなかった。


「!?」


「インヴィンチービレは日本語に訳すと無敵って意味なんだよ。インヴィンチービレ・チエーリは戦闘で破壊されない」

「チッ…ターンエンドだ」
十代のターンが終了した。


「ますます、ほしくなってきた、お前のデッキが…」

「渡さねえって言ってんだろ!」
十代が言う。


「ふん、俺は以前の、俺とは違う」


「見た目とデッキだけな」


「それだけじゃない」


「?」


「目には見えないもの。それは、復讐だ!以前、お前に倒されたことで、俺はお前に復讐することにした」


「復讐したって、なんも生まれないぞ」


「ああ、確かに何も生まれない。だが、その心が、俺を本気にさせた!だから、俺は、お前に絶対に負けない!」






第2OP Precious Time,Glory Days(サイキックラバー)






GX‐68【完璧なデッキ】





十代に復讐すると言ってきたダース。





「十代に復讐なんて」


「たったそれだけで、復讐するなんて」


「だが、あの男の目は本気です」
明日香、鮎川先生、鮫島校長が言う。





5ターン
十代
LP2000
ダース
LP2100


「俺のターン!」
十代がカードをドローする。


『俺に復讐か……確かに、あんな終わり方したら、復讐したくはなるよな』
十代が呟く。


「俺はバースト・レディを、攻撃表示から守備表示に変更!」


E・HEROバースト・レディ
攻撃力1200→守備力800


「カードを2枚セットし、ターンエンド」
十代のターンが終了した。



「ふん、反撃してこないか。無様だな、完璧なデッキを持ってるくせに」


「完璧なデッキだと?」
十代が言う。


「なぜ、俺は、お前のデッキを狙うか、わかるか?」


「わかるわけないだろ」


「だよな。だったら教えてやる。それはな、お前のデッキが完璧すぎるからだ」


「完璧すぎるだと?」


「そうだ。貴様はデュエルモンスターズ精霊と話す、いや、魂を一つにしたデュエリストだ。そのおかげで、貴様は自然に強いデッキを組んでしまう」


「つまり、俺のデッキが完璧だから、お前は、俺のデッキを奪うのか?」


「そうだ。完璧なデッキを手に入れれば、俺は更に強くなれる。それが夢なんだよ」
ダースが言う。




「たった、それだけのために、シニョール十代のデッキを奪うな~んて」


「最低だわ」
クロノス教頭と明日香が言う。




「それに、俺は、お前より才能がある。俺は、そのデッキをもっとうまく使える」
ダースが笑って言う。


「は~」
十代が頭をかいて、ため息をつく。


「ダース。お前、俺のデッキを奪って強くなるのが夢だって言ってるけどよ……夢が小さすぎるわ」


「なんだと?強くなる夢のどこが悪い?」


「ああ、強くなるのはいい夢だ。だがな、お前の夢は、人に迷惑をかけ、自分勝手なことで生まれる、己を弱くする腐った夢だ」


「腐った夢だと…ふざけるな!俺が目指す夢はいずれ正夢になるんだよ!お前のデッキでな」




《彼、そんなに十代くんのデッキを》
大徳寺先生が言う。





「お前、さっきから、俺のデッキが完璧とか言ってるけどよ…俺は、そうとは思っちゃいないぜ」


「!」


「あの遊戯さんだって、自分のデッキが完璧だって言ったことはない。ましてや、この世に、完璧なデッキなんて有りはしない。例え、強いカードを入れても完璧なデッキにはなりはしない」


「だが、お前は、完璧なデッキを自分で…」


「だから、思ってないって言ってんだろ。強いデッキを作るのは、自分自身だ。カード1枚1枚に思いを込めて、約40枚のデッキを完成させる。それが、強いデッキだ。どんなデュエリストでも、完璧なデッキは作れっこない。自分のデッキを完璧だと思っているやつは、ナルシストだ」
十代が言う。




《十代くん、少しキレぎみだニャ》


「え?」
大徳寺先生と明日香が言う。



「例え、どんなことを言われようが、俺は、お前のデッキを全て根こそぎ奪ってやる!」
ダースが言う。





6ターン
十代
LP2000
ダース
LP2100


「俺のターン!」
ダースがカードをドローする。


「このまま、ライフを削ってやる。エグゾートで、インヴィンチービレ・チエーリに攻撃!エグゾート・ブレス!!」
エグゾートが攻撃する。


『これ以上、ライフを削られるわけにはいかないな』
十代が呟く。


「トラップ発動!’エレメンタル・ディフェンス’!攻撃対象となった、E・HEROを除外し、バトルフェイズを終了させる!」
インヴィンチービレ・チエーリが除外され、攻撃が無効になった。


「チッ…だが、貴様のフィールドは、がら空きになった。カードを2枚セットし、ターンエンド」
ダースのターンが終了した。





7ターン
十代
LP2000
ダース
LP2100


「俺のターン!」
十代がカードをドローする。


『このカードは……!』
十代は引いたカードを見て呟く。


「俺は’クレイマン’を守備表示で召喚!」
十代の場にモンスターが現れる。


E・HEROクレイマン
レベル4 守備力2000


「カードを1枚セットし、ターンエンド」
十代のターンが終了した。



「十代、もう撃つてないのかしら?」
明日香が言う。


《いや、違うニャ》
大徳寺が言い、ファラオが鳴く。


「え?」


「どういうことですか?大徳寺先生」
鮎川先生が聞く。


《十代くんの目だニャ》
大徳寺先生がそう言うと、みんな十代の目を見る。


十代の目はいつもより、真剣な目をしていた。


《十代くん…また、みんなに見せたことのない必殺技でもするつもりだニャ》


「シニョール十代には、まだ秘密兵器があるノーネ!?」


《彼のデッキは秘密兵器だらけですニャ》





8ターン
十代
LP2000
ダース
LP2100


「俺のターン!」
ダースがカードをドローする。


「俺は2枚の伏せカードを同時オープン!トラップカード’上級世界’!」
ダースは同じカードを2枚発動した。


「!、そのカードは!」


「このカードの効果はフィールドにLV8モンスターが存在するとき、デッキからLV7~8のモンスターを効果を無効にして特殊召喚する!現れろ!’フェルグラントドラゴン’!’神鳥シムルグ’!」
ダースの場に3体のモンスターが現れる。


フェルグラントドラゴン
レベル8 攻撃力2800


神鳥シムルグ
レベル7 攻撃力2700





「上級モンスターを無条件で!」


「マズいわ!この3体中2体はモンスターで防げるけど、残り1体の攻撃を防げなかったら、十代の負けだわ!」
鮫島校長と明日香が言う。


「さあ、ラストターンだ!エグゾートと、フェルグラントドラゴンで、バースト・レディと、クレイマンに攻撃!」
ダースの2体のモンスターが十代の2体のモンスターを破壊する。


「…………」


「さあ、最後だ!これで、貴様のデッキも俺の物だ!シムルグでダイレクトアタック!」
シムルグが攻撃する。




「十代!」


「十代くん!」
明日香と、鮎川先生が言う。




シムルグの攻撃が十代に近づく。


すると、そのとき



『ここだ!』
十代が呟く。


「トラップ発動!’スピリッツ・フュージョン’!」


「なに!」


「ライフを1000払い、墓地のクレイマンとバブルマンを除外して、トラップ融合する!」


十代
LP2000→1000


十代の場に融合モンスターが現れる。


「現れろ!’マッドボールマン’!」


E・HEROマッドボールマン
レベル6 守備力3000


「!」

シムルグがマッドボールマンに攻撃する。


「ぐわっ!」


十代
LP2100→1800


「残念だったな」


「くっ…だが、形成が逆転されたわけじゃない。ターンエンドだ!」
ダースのターンが終了した。




9ターン
十代
LP1000
ダース
LP1800


「俺のターン!」
十代がカードをドローする。


「逆転されたわけじゃないだって?悪いが、このデュエル、俺は最初から形成が逆転されたとは思っちゃいないぜ」


「なに!?」


「マジックカード’エレメンタル・コード’を発動!フィールドのE・HERO1体をデッキに戻し、手札のE・HERO1体を特殊召喚する!俺はマッドボールマンをデッキに戻し、現れろ!’ネオス’!」
マッドボールマンが消え、ネオスが現れる。


E・HEROネオス
レベル7 攻撃力2500


「だが、ネオスだけでは…」

「ああ、倒せないぜ。だが、それができちゃうんだな。トラップ発動!’ネオス・エレメンタル・スクリュー’!自分フィールドにネオスがいるとき、融合デッキにあるネオスと名のついたモンスター6体を墓地に送り、相手モンスターを全て破壊する!」

「なんだと!?」

「俺は融合デッキから、この6体を墓地に送る!」
十代の場に墓地に送った’フレア・ネオス’、’アクア・ネオス’、’エアー・ネオス’、’ブラック・ネオス’、’グラン・ネオス’、’グロー・ネオス’が現れる。


「ダースのモンスターを一掃しろ!エレメンタル・スクリュー!!」
6体のモンスターが竜巻になり、相手モンスターを全て破壊する。


「バカな!」

「最後の仕上げだ!ネオスで、ダイレクトアタック!ラス・オブ・ネオス!!」
ネオスが攻撃する。


「うわああ!」


十代
LP1800→0




「やったノーネ!シニョール十代の勝ちなノーネ!」


「良かった」


「ですが、彼の方は大丈夫でしょうか?」
クロノス教頭、明日香、鮫島校長が言う。






「バカな…十代に復讐する俺が負けただと…」
ダースは膝を床について言う。


「ダース…お前は、俺に負けたんじゃない」
十代が近づいて言う。

ダースは十代を見る。


「お前は、自分の心に負けたんだ。その心があるから、俺は勝てた。もし、俺に勝ちたいなら、その心を捨てろ。そして、自分で作ってきた最高デッキで挑んで来い」
十代が言う。


「十代……くっうぅぅ」
ダースは泣き出した。


十代は笑う。






第2ED Endless Dream(きただにひろし)







予告


十代:は~、マズいことになったな…


翔:兄貴、何かあったんスか?


十代:いや、実は明日香と……


翔:そんなことより予告ッスよ!


次回【宇宙HERO】


十代:明日香、怒ってっかな?
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