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第67話【強いデッキ】




大型フェリー1台がデュエルアカデミアに向かっていた。


そして、その船に乗る乗客の一人が部屋の中でデッキを調整をしていた。


「やつのデッキさえあれば、俺は強くなれる…」
男が言う。


テーブルの上には、数枚のカードと、十代が写った写真があった。


「十代…貴様のカードは……」
男が笑って言う。






第2OP Precious Time,Glory Days(サイキックラバー)







GX‐67【強いデッキ】






その頃、十代は部屋にいた。


「は…はっくしょん!!」
十代がくしゃみをする。


「風邪?」
一緒の部屋にいた明日香が聞く。


「さあな、誰か俺の噂でもしてるんだろ」


「だと、いいんだけど。それより、十代、何の本読んでるの?あなたが本を読むなんて珍しいわね」


「ん?ああ、実は俺のじいちゃん、小説家でよ。じいちゃんが書いた本を読んでんだ」


「十代のお爺さん、小説家なの!」


「正確にはだった。じいちゃん、2年前、老衰でに亡くなってるからな」


「じゃあ、お爺さんの形見ってやつ?」


「まあ、そうなるな。じいちゃんが最後に書いた本、’人間と精霊は一つ’。例え違う生き物でも、心は一つ。どんな困難でも、精霊と一緒にやればなんでもできるって、小説だ」


「精霊か…」


「どうした?」


「ん?私も精霊が見えたらいいな~、と思って。なんか十代が羨ましくなってきちゃった」


「信じていれば、その内、見れるときが来るさ」


「ホント?」


「多分」


「多分なのね」


「わりぃ、確信がない」


「別にいいわよ。謝らなくて」




そんな、こんな二人は会話する。



すると、そのとき


コンコンコン


部屋の扉に、誰かがノックした。



「私が出るわ」
明日香がそう言い、扉を開ける。


そこにいたのは


「鮎川先生?」
デュエルアカデミアの教師、鮎川先生だった。


「十代くん、いる?」


「はい、いますけど」
明日香が言う。



「どうした?」
すると、タイミングよく十代が玄関に来た。



「十代くん!大変なの!今すぐ、校長室に来てほしいの!」
鮎川先生が慌てて言う。






その頃、校長室には、校長先生と、クロノス教頭、そして知らない男が話していた。

男はクロノス教頭を人質に取っていた。


「ママミーヤ……」
クロノス教頭が呟く。


「キミ、バカな真似は止したまえ」
鮫島校長が言う。



「だったら、この男」
男はポケットから写真を出す。


「遊城十代を呼んでこい!」


「なぜだ?キミは、クローン・エンパイラのデュエリストなのか」


「クローン・エンパイラ……?なんだ、それは?」

「キミはクローン・エンパイラのデュエリストではないのか……?」


「さあ、教頭を助けたければ、十代を呼べ」
男が言う。


すると、そのとき、


「俺なら、ここにいるぜ」
部屋の扉から十代と、明日香、鮎川先生が来た。


「十代くん!」


「シニョール、十代…」
鮫島校長とクロノスが言う。


「来たか…」
男はクロノス教頭を離す。

クロノス教頭は急いで、その場から離れる。


「大丈夫ですか?クロノス先生」
鮫島校長が聞く。


「大丈夫なーノ」
クロノス教頭が言う。



「ふん……久しぶりだな」
男が言う。


「久しぶり…だと?誰だ、お前?」


「わからないか、まあ、前にあったときよりは、外見が変わったから、わからないのも無理はないか。なら、名前を教えたらわかるだろ。俺の名前は、ダース…。ダース・フォード」
男が名乗る。


「ダース・フォード…………、!」
十代は記憶を辿る。

すると、昔に十代は、ダースと会っていた。


「思い出したようだな」



「十代、知り合い?」
明日香が聞く。


「………何しに来た?また、俺のカードを取りに来たのか?」
十代が聞く。



「どういうこと?十代くん」
鮎川先生が聞く。


「あいつは、ダース・フォードは、3年前、俺のデッキを奪おうとした男だ」
十代が言う。


「十代くんのデッキを?」
鮫島校長が言う。



「また、新しいカードを手に入れたみたいだな?十代」


「それがどうした?」


「俺に渡せ」
ダースが言う。




「ちょ、いきなり!」
明日香が言う。



「断る」
十代が断った。


「だろうな。なら、デュエルで決めよう。お前が勝ったら、俺は退く。だが、負けたら、カードを渡せ」
ダースが言う。



「十代、受けない方が…」
明日香が言う。


しかし


「いいぜ。受けてやる」
十代が言う。



「シニョール十代!」


先生たちや、明日香が驚く。




そして、十代、明日香、鮫島校長、クロノス教頭、鮎川先生、ダースはデュエル場にいた。



「十代!あなた、どうして、こんなバカなデュエルを受けたの?」


「負けたら、デッキを失うことになるんだよ」
明日香、鮫島校長が言う。


「でも、受けねえと死ぬことになる」
十代が言う。


「え?」
鮎川先生が言う。


すると、そこに


《まさか、ここに来るとはニャ》
大徳寺先生と、ファラオが来た。


「大徳寺先生!?」
明日香が言う。


「死ぬって、どういうことなノーネ?」
クロノス教頭が聞く。


「あいつは、手段を選ばないやつだ。俺も3年前、デュエルをして勝ったが、あいつ近くにいた子供らを人質にとりやがったんだ」


《まあ、あのときは、十代くんが隙を見て、ネオスを出したから子供たちは無事だったニャ》


「だから、一旦、デュエルを挑んで、何か動きがあったら捕らえます」
十代がデュエルフィールドに立つ。


「今はシニョール十代を信じるしかないノーネ」


「そうですね」
クロノス教頭と鮎川先生が言う。




「待たせたな」


「無駄話はなしだ」
ダースがデュエルディスクを起動させた。

「ああ」
十代もデュエルディスクを起動させた。


「「デュエル!」」
2人のかけ声でデュエルがスタートした。




1ターン
両者
LP4000


「俺のターン!」
十代がカードをドローする。


「俺は’バブルマン’を召喚!」
十代の場にモンスターが現れる。


E・HEROバブルマン
レベル4 守備力1200


「バブルマンの効果!自分フィールドに他のカードがないとき、デッキからカードを2枚ドロー」
十代はデッキから2枚ドローする。


「カードを1枚セットし、ターンエンド」
十代のターンが終了した。




2ターン
両者
LP4000


「俺のターン!」
ダースがカードをドローする。


「マジックカード’炎の次元’を発動!手札の炎族モンスター’プロミネンス・ドラゴン’を墓地に捨て、デッキからLV7以上の炎族を効果を無効にして特殊召喚する!」
ダースは手札を1枚捨てる。


「現れろ!’ヘルフレイムエンペラー’!」
ダースの場にモンスターが現れる。


ヘルフレイムエンペラー
レベル9 攻撃力2700


「どうやら変わったのは、顔だけじゃないみたいだな」


「人は3年で変わるもんだ」
ダースが言う。





「大徳寺先生」
明日香が聞く。

《ん?》


「あのダースって人、初めて会ったときは、どんなデッキを使っていたんですか?」


《彼が昔使っていたのは、確か、闇属性を主体にしたデッキだったニャ》


「じゃあ、本当にデッキが変わってるんだ」
明日香が言う。





「ヘルフレイムエンペラー!バブルマンに攻撃!」
ヘルフレイムエンペラーが攻撃する。


「くっ…トラップ発動!’絆から生まれる強さ’!モンスターが破壊されたとき、ライフを1000払い、デッキからレベル7のモンスターを特殊召喚する!」


十代
LP4000→3000


「現れろ!’シャイニング・ゼウス’!」
十代の場にモンスターが現れる。


E・HEROシャイニング・ゼウス
レベル7 攻撃力2400


「それが、新しいモンスターか…ぜってー、奪ってやる。…ターンエンドだ」
ダースのターンが終了した。





3ターン
十代
LP3000
ダース
LP4000


「俺のターン!」
十代がカードをドローする。


「お前に、俺の魂は渡さねえぞ!’バースト・レディ’を召喚!」
十代の場にモンスターが現れる。


E・HEROバースト・レディ
レベル3 攻撃力1200


「そして、シャイニング・ゼウスの効果!このカードと、融合デッキの’フレイム・ウィングマン’をツイン・フュージョン!!」
2体のモンスターが一つになる。


「疾風の中より舞い上がれ!風の神!現れろ!’ZE(ゼウスエレメンタル)・HEROハウメニー・チエーリ’!」
十代の場に融合モンスターが現れる。


ZE・HEROハウメニー・チエーリ
レベル8 攻撃力2800


「コンタクト融合とは違う、融合!」


「ハウメニー・チエーリの効果!自分のターンのエンドフェイズまで、手札の枚数×100ポイント、攻撃力がアップする!」


ZE・HEROハウメニー・チエーリ
攻撃力2800→3400


「ハウメニー・チエーリで、ヘルフレイムエンペラーに攻撃!ハウリング・カイザー!!」
ハウメニー・チエーリが攻撃する。

「くっ」


ダース
LP4000→3300



「そして、バースト・レディでダイレクトアタック!バースト・ファイア!!」
バースト・レディが攻撃する。


「うわああ!」


ダース
LP3300→2100


「俺は、これでターンエンドだ」
十代のターンが終了した。


ZE・HEROハウメニー・チエーリ
攻撃力3400→2800




4ターン
十代
LP3000
ダース
LP2100


「くっ、勝負はまだまだこれからだ!ドロー!」
ダースがカードをドローする。


「マジックカード’破壊からの希望’を発動!自分フィールドにモンスターが存在しないとき、相手モンスター1体を破壊する!ハウメニー・チエーリを破壊する!」
ダースがハウメニー・チエーリを破壊しようとする。


「させるか!ハウメニー・チエーリの効果!ゴッド・エヴォリューション!!」
ハウメニー・チエーリが光り出す。


「!?」
ダースが目を隠す。


「ハウメニー・チエーリが、破壊効果の対象になったとき、ハウメニー・チエーリは更に進化する!」
ハウメニー・チエーリの姿が変わっていく。

「現れろ!’ZE・HEROインヴィンチービレ・チエーリ’!」
十代の場に新たな融合モンスターが現れる。


ZE・HEROインヴィンチービレ・チエーリ
レベル9 攻撃力3000


「次は進化か…だが、そんな奴、すぐに粉砕するだけだ!マジックカード’マジック・アクセル’を発動!自分の墓地のマジックカードを全て除外し、デッキからLV8のモンスターを効果を無効にして特殊召喚する!」
ダースは墓地のマジックカードを全て除外した。


「現れろ!’守護神エグゾート’!」
ダースの場にモンスターが現れる。


守護神エグゾート
レベル8 攻撃力0





「守備力4000のモンスターを、なぜ、攻撃表示に?」
鮫島校長が言う。




「なるほど、あのカードか」


「わかってるみたいだな。俺は永続魔法’剣を楯に、楯を剣に’を発動!モンスター1体を選択し、選択したモンスターの攻守は、このカードがある限り、逆になる!」


守護神エグゾート
攻撃力0→4000






「エグゾートの攻撃力、4000なノーネ」

「これじゃあ、せっかく出したZE・HEROが」
クロノス教頭と鮎川先生が言う。




「エグゾートで、インヴィンチービレ・チエーリに攻撃!エグゾート・ブレス!!」
エグゾートが攻撃、十代の周りが煙になる。





「十代!」
明日香が叫ぶ。




「ふん………ん?」


煙が晴れる。


十代
LP4000→2000


十代のライフは減っていたが、なぜか、インヴィンチービレ・チエーリが破壊されていなかった。


「!?」


「インヴィンチービレは日本語に訳すと無敵って意味なんだよ。インヴィンチービレ・チエーリは戦闘で破壊されない」

「チッ…ターンエンドだ」
十代のターンが終了した。


「ますます、ほしくなってきた、お前のデッキが…」

「渡さねえって言ってんだろ!」
十代が言う。







第2ED Endless Dream(きただにひろし)






予告


十代:ダース、この世に完璧なデッキなんて有りはしないんだ!そして、強いデッキを作るのは、自分自身だ!


次回【完璧なデッキ】


お前のターンは、これが最後だ。
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