第66話【明日香のフィアンセ!?】
遊城十代は、デュエル場にいた。
そこには十代の他に明日香、レイ、翔、万丈目、剣山、ヨハン、吹雪、亮、ジム、ジュンコ、ももえがいた。
「は~、今日もいっぱいデュエルして疲れたな」
十代が言う。
「じゃあ、私が癒やしてあげますよ!」
レイが左腕に飛びつく。
それを見た明日香は、ちょっと嫉妬した。しかも怖い目をしていた。
「明日香さん、怖いですよ」
「落ち着いてください」
隣にいたジュンコと、ももえが言う。
「相変わらずだな」
「ああ」
ヨハンと、ジムが言う。
すると、そのとき
「やっと見つけたぞ!」
入り口側から声がし、みんなが見る。
すると、そこには、ちょっとぽっちゃり系な男が立っていた。
「明日香、マイ、ハニー!」
男が言う。
「マイル!?マイル・ブランス!」
明日香が驚く。
第2OP Precious Time,Glory Days(サイキックラバー)
GX‐66【明日香のフィアンセ!?】
みんなの前に、一人の男が現れた。
「誰ドン?」
「さあ、明日香さんの知り合いかな?」
剣山と翔が言う。
「明日香、誰だ?」
「それにハニーって、どういうことだ?お兄ちゃんは何も知らないぞ!」
亮、吹雪が言う。
「は~、あの人は、マイル・ブランス。私と一緒に、4年間、アメリカの学校にいた同期よ」
明日香が言う。
「アメリカの同期?」
十代が言う。
「ええ、そして、私にしつこく結婚してくれって、うるさいのよ。私はすぐに断ったんだけど」
明日香が言う。
「なにー!結婚しろだと!」
万丈目が言う。
「マイ、ハニー、迎えに来たよ」
マイルが’おいで’のポーズをする。
「だから、私、あなたと結婚するつもりないって!」
明日香が拒否する。
「なぜだ?ハニー。俺はキミのことをこんなに愛しているのに」
マイルが言う。
「十代様、なんか気持ち悪い」
レイが十代の腕にくっつく。
「あ、あぁ」
十代が言う。
「私、しつこい人、嫌いなの。だから帰って」
「帰らない。俺はキミを連れて帰るまで、ここにいる」
マイルが言う。
すると、
「おい!貴様!」
万丈目が割り込んで来る。
「ん?なんだ、お前は?」
マイルが言う。
「俺は一、十、百、千、万丈目サンダー!そして、この世で一番、天上院くんを愛する男だ!」
万丈目がマイルに近づき言う。
「ちょ!万丈目くん!?」
明日香が驚く。
「また厄介なことになってきたね」
吹雪が言う。
「なんだと!俺のほうが明日香さんを愛している!」
「ふん、お前みたいなぽっちゃり系に天上院くんが好かれるはずがないだろ!天上院くんが好きなのは、俺みたいなスリムな男に好かれるんだ!」
万丈目が言う。
「万丈目くんって、スリムなの?」
「さあな」
翔と亮が言う。
「お前みたいなスリムより、明日香さんは、俺の中身が好きなんだよ!」
万丈目と、マイルの言い合いはまだ続いた。
「明日香さん取りて争ってるわね」
「うるさいですわ」
ジュンコと、ももえが言う。
「どうするんですか?明日香先輩」
十代にくっつくレイが聞く。
「…………」
明日香は黙っていたが、横にいる十代を見る。
「ん?」
十代が明日香の目線に気づいた。
明日香は少し笑った。
「な、なんだよ?」
十代が言う。
そして、万丈目と、マイルの言い合いに明日香が割り込んできた。
「マイル」
明日香が呼ぶ。
呼ばれたマイル、そして、万丈目が明日香を見る。
すると、明日香は十代の右腕に飛びつく。
この瞬間、十代の両腕には女性がくっ付いた。
「私、春に、この人と結婚するの」
明日香が言うと、十代が驚く。
そして、マイルと万丈目が顔を青ざめる。
「ねえ、十代」
「い、いや…」
「ねえ、ダーリン」
明日香が楽しそうに十代の腕にくっつく。
「て、天上院くん…」
万丈目が倒れる。
「兄貴、うらやましいザウルス」
剣山が言う。
「お、お前が、明日香さんの婚約者だと」
マイルが下を向いて言う。
『これで、諦めるでしょ』
明日香が呟く。
「なら、左腕にくっついている女は誰だ?」
マイルが聞く。
「私?私は、十代様の婚約者候補」
レイが普通に言った。
マイルが再び下を向く。
「つ、つまり二股ってことか?」
「ちょ、ちょっと待て!お前、状況を」
「貴様は、その2人と、あんなことや、そんなことをしたのか?」
マイルが言う。
「あら大胆」
「なに嬉しそうにしてるのよ」
ももえと、ジュンコが言う。
「キスぐらいはしたわよ」
明日香が言うと、倒れている万丈目の体に槍が刺さる。
ブスッ!
「お前は確か、遊城十代だったな。名は聞いている。遊城十代、…俺とデュエルしろ!」
マイルが言う。
「は!?」
「ちょっと!なによ、それ?!」
十代と明日香が驚く。
「俺が勝ったら、明日香さんは、俺が頂く」
マイルが言う。
「だから、なんだよ!?いきなりデュエルって!それに俺、デュエルで女を取り合うのって一番、いやなパターンなんだけど」
「逃げるのか?」
「別に逃げてねえだろ」
「じゃあ、デュエルだ」
マイルがデュエルフィールドに向かって走り、フィールドに立つ。
十代は腕にくっ付く明日香、そして、なんとなくレイも見る。
「わかったよ。ただし、俺が勝ったら、明日香から手引いてもらうぜ?」
「ああ、わかっている」
十代の腕にくっ付いていた明日香とレイが離れる。
「ごめんなさい。私の所為で…」
「別にいいよ。起きたことを、今悔やんでも仕方ねえだろ」
十代が、そういうとデュエルフィールドに立つ。
「本気で行かせてもらうぞ!明日香さんが見てるから」
マイルが言うと、明日香に悪寒がした。
「なら、俺もそうするわ。みんなが見てるから」
十代が言う。
すると
「よ!兄貴、カッコいいぃ!」
「ステキですよ!十代様」
「そんな人、コテンパンにするザウルス!」
翔、レイ、剣山が言う。
「おう!……行くぜ」
「「デュエル!」」
2人のかけ声でデュエルがスタートした。
1ターン
両者
LP4000
「先行は、俺が頂くぞ!ドロー!」
マイルがカードをドローしたと同時にマイルの腹が揺れる。
「俺はモンスターを裏守備表示でセット!」
マイルの場に伏せカードが現れる。
「ターンエンドだ」
マイルのターンが終了する。
2ターン
両者
LP4000
「俺のターン!」
十代がカードをドローする。
「マジックカード’フェイク・ヒーロー’を発動!手札から’ネクロ・ダークマン’を特殊召喚!」
十代の場にモンスターが現れる。
E・HEROネクロ・ダークマン
レベル5 攻撃力1600
「そして、ネクロ・ダークマンを生け贄に捧げ、’ブリザード・ホーリー’を召喚!」
ネクロ・ダークマンが消え、新たなモンスターが現れる。
E・HEROブリザード・ホーリー
レベル7 攻撃力2400
「ブリザード・ホーリーで、裏守備モンスターに攻撃!ブリザード・レイ!!」
ブリザード・ホーリーが攻撃する。
マイルが伏せていたモンスターは’メタモルポット’だった。
メタモルポット
レベル2 守備力600
「メタモルポットの効果発動!破壊されたとき、互いは手札を全て捨て、同じ枚数分ドローする!」
十代とマイルは手札を全て捨て、同じ枚数ドローした。
「ターンエンドだ」
十代のターンが終了した。
「トュモローガール?もしかして、あいつのデッキは」
ジムが聞く。
「ええ、マイルのデッキは…デッキ破壊よ」
明日香が言う。
『デッキ破壊とは、俺が一番嫌な戦略の仕方なんだよな』
十代が呟く。
3ターン
両者
LP4000
「俺のターン!」
マイルがカードをドローする。
「俺は’死霊騎士デスカリバー・ナイト’を召喚!」
マイルの場にモンスターが現れる。
死霊騎士デスカリバー・ナイト
レベル4 攻撃力1900
「カードを2枚セットし、ターンエンド」
マイルのターンが終了した。
4ターン
両者
LP4000
「俺のターン!」
十代がカードをドローする。
「’スパークマン’を召喚!」
十代の場にモンスターが現れる。
E・HEROスパークマン
レベル4 攻撃力1600
「ブリザード・ホーリーで、デスカリバー・ナイトに攻撃!」
ブリザード・ホーリーが攻撃する。
「待ってぞ!トラップ発動!’リリーフ・デッキ’!」
マイルがトラップを発動し、デスカリバー・ナイトは破壊された。
マイル
LP4000→3500
「リリーフ・デッキは、自分のモンスターが破壊されたとき、そのLV分、相手のデッキからカードを捨てさせる!デスカリバー・ナイトのLVは4。よって、4枚のカードを墓地に送れ!」
「っ!」
十代はデッキの上から4枚墓地に送った。
「まだだ!トラップ発動!’スロット・セメタリー’!相手が攻撃したモンスターを破壊し、そのモンスターのLV分、デッキからカードを墓地に捨てさせる!」
十代のブリザード・ホーリーが破壊され、十代は7枚のカードをデッキから捨てる。
十代
デッキ枚数→26枚
「なら、スパークマンで、ダイレクトアタック!スパーク・フラッシュ!!」
スパークマンが攻撃する。
「うわああ!」
マイル
LP3500→1900
「カードを1枚セットし、ターンエンド」
十代のターンが終了した。
5ターン
十代
LP4000
マイル
LP1900
「俺のターン!」
マイルがカードをドローする。
「俺のデッキ破壊は、こんなもんじゃない!行くぞ!マジックカード’種まき’!このターン、通常召喚を行わないかわりに、相手はデッキから2枚ドローする!」
「俺が、ドローするのか……?」
十代はデッキから2枚ドローする。
「そして、’手札抹殺’を発動!」
『俺に引かせたのは、手札を増やして、手札抹殺の効果で、より多くのデッキを削るためか』
互いは手札を全て捨て、同じ枚数ドローした。
十代
デッキ枚数→12枚
「俺はカードを1枚セットし、ターンエンド」
マイルのターンが終了した。
6ターン
十代
LP4000
マイル
LP1900
「俺のターン!」
十代がカードをドローする。
「俺は’アナザー・ネオス’を召喚!」
十代の場にモンスターが現れる。
E・HEROアナザー・ネオス
レベル4 攻撃力1900
「この攻撃で終わらせる!アナザー・ネオスでダイレクトアタック!」
アナザー・ネオスが攻撃する。
だが
「俺はカッコいい終わり方で終わらせる男だ!トラップ発動!’バースト・デストロイデッキ’!攻撃してきたアナザー・ネオスを破壊し、バトルフェイズを終了!」
アナザー・ネオスが破壊された。
「っ…」
「そして、破壊したモンスターの攻撃力300ポイントにつき1枚、相手のデッキを破壊する!」
「アナザー・ネオスの攻撃力は1900。だから、6枚のカードを墓地に送られると言うのか!」
ヨハンが言う。
「……………」
十代はデッキからカードを墓地に送る。
十代
デッキ枚数→5枚
「十代くんの残りのデッキの枚数5枚……マズいな」
亮が言う。
「俺はカードを1枚セットし、ターンエンド」
十代のターンが終了した。
7ターン
十代
LP4000
マイル
LP1900
「俺のターン!」
マイルがカードをドローする。
「俺はマジックカード’お手伝い’を発動!お前のスパークマンを破壊し」
十代のスパークマンが破壊された。
「破壊したモンスターのLV分、デッキから墓地に送る」
「…………」
十代はデッキから4枚のカードを墓地に送った。
十代
デッキ枚数→1枚
「更に、そのあと、自分はライフを500回復」
マイル
LP1900→2400
「ターンエンドだ!」
マイルのターンが終了した。
「兄貴のデッキは残り1枚!」
「次のターンがラストターンだ!」
「ちょっと、しかりしなさい!」
「このままだと、明日香さんが取られてしまいますよ!」
「私も、明日香先輩が、そんな人に取られるぐらいだったら、十代様に勝ってほしいです!」
翔、ジム、ジュンコ、ももえ、レイが言う。
「無駄だ。次のターンで、勝つことなど。サレンダーして、明日香さんを渡せ」
マイルが言う。
しかし、十代は
8ターン
十代
LP4000
マイル
LP2400
「俺のターン」
十代が最後のカードをドローした。
「!」
マイルは少し驚いた。
十代は引いたカードを確認する。
「どうやら、明日香は、お前のところには行かないみたいだ」
十代が言う。
「「「「!?」」」」
「十代…?」
「トラップ発動!’リビング・デッドの呼び声’を発動!墓地からスパークマンを特殊召喚!」
十代の場にモンスターが現れる。
E・HEROスパークマン
レベル4 攻撃力1600
「そして、伏せカード発動!’ダブル・フュージョン’!ライフを500払い、連続融合を行う!」
十代
LP4000→3500
「俺は手札の’フェザーマン’と、今引いた’バースト・レディ’を融合!」
2体のモンスターが一つになる。
「現れろ!’フレイム・ウィングマン’!」
十代の場に融合モンスターが現れる。
E・HEROフレイム・ウィングマン
レベル6 攻撃力2100
「更に、フレイム・ウィングマンと、スパークマンを融合!」
2体のモンスターが一つになる。
「’シャイニング・フレア・ウィングマン’を融合召喚!」
十代の場に新たな融合モンスターが現れる。
E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン
レベル8 攻撃力2500
「なに!」
「シャイニング・フレア・ウィングマンの攻撃力は墓地のE・HERO1体につき300ポイントアップする!」
E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン
攻撃力2500→5200
「明日香さんは、明日香さんは、」
「シャイニング・フレア・ウィングマンで、ダイレクトアタック!シャイニング・シュート!!」
シャイニング・フレア・ウィングマンが攻撃する。
「うわああ!」
マイル
LP2400→0
「やったドン!兄貴の勝ちザウルス!」
「これで、明日香さんが取られなくて済むわ。ねぇ、明日香さん、って、あれ?」
ジュンコが隣を見ると、明日香の姿は、そこにはなかった。
明日香はすでに十代のところにいた。
「明日香さん、速いですね」
ももえが言う。
「なぜだ?なぜ…」
「お前、そんなに明日香が好きか?」
「当たり前だ……明日香さん。なぜ、この男に惚れた?」
マイルが言う。
「そ、それは…」
明日香が十代の顔を見る。
「フッ…そうね。頑張るところと、…あとは…」
「あとは?」
十代が聞く。
「教えないわよ」
明日香が十代から顔を逸らす。
すると、そこに
「十代!俺とデュエルしろ!天上院くんを賭けたデュエルだ!」
万丈目が来た。
「ちょ!万丈目!お前まで」
十代が言う。
すると、そこに
「十代くんは、もう僕の義弟になっちゃうね」
吹雪が来た。
「吹雪さん!あんたまで」
十代が言う。
『私が十代に惚れた理由、頑張るところ、楽しいデュエルをするところ…そして、あなたの笑顔よ』
明日香が呟く。
第2ED Endless Dream(きただにひろし)
予告
翔:大変だよ!剣山くん!兄貴のデッキを取ろうとする人がアカデミアに来たっス!
剣山:もしかして、クローン・エンパイラのデュエリストかザウルス?
翔:いや、それとは無関係みたい!
剣山:次回【強いデッキ】
翔:兄貴のデッキを奪おうとするなんて、許せないッス!