第65話【十代VS吹雪 ネオスVSレッドアイズ】
昼間
明日香の兄、吹雪は、同期である亮の部屋にいた。
亮は電話をしていた。
「わかりました。では、1週間後、ここに。わかりました。では、1週間後」
亮は電話を切る。
「プロ契約の話しかい?」
吹雪が聞く。
「ああ」
「頼むから、5年前みたいなことにはならないでね?」
「わかってるさ。それより、お前、アイドルの仕事は?最近、行ってないだろ?」
「僕は、どこに行ったって、アイドルさ」
吹雪が笑顔で答える。
「…………」
亮は反論できなかった。
「それより、亮。ちょっと付き合ってくれないか?」
「どっか行くのか?」
「ちょっと、彼のところにね」
吹雪が紅茶を飲む。
第2OP Precious Time,Glory Days(サイキックラバー)
GX‐65【十代VS吹雪 ネオスVSレッドアイズ】
今日の授業を終えた明日香は十代のいる部屋に戻ってきた。
「お!お疲れさん」
「ええ、今日から冬休みよ」
「冬っていっても、ここは温かいけどな」
「そうね。それより、何してるの?パソコン開いて」
明日香の言う通り、十代は持参のノートパソコンを開いていた。
「ん?ああ、いやな、昨日、ヨハンから聞いたんだけど、どうやら、インターネットの掲示板に、俺のことがいっぱい書き込んでらしくてな、それを調べてたんだ」
「で、見つかった?」
「もう少しで開く…っと、開いた」
十代が掲示板を開いた。
明日香は十代の隣に座る。
「え~と、なになに」
十代と明日香が画面を見る。
掲示板には多数の書き込みがあった。
’十代さんは、俺の憧れだ’
’十代さんって、今、どこにいるんだろ?’
’遊城十代さんって、かっこいいよね’
’あの人、彼女いるのかな?’
とか、いろいろあった。
「なんか、すげーな。初めて知ったぞ」
「私も…」
「なんか、今にも、いきなりデュエルしてって、ファンの、みんなが行ってきそうな掲示板だ」
十代が言う。
すると、そのとき、
バタン!
「十代くん!僕とデュエルした前!」
吹雪が入って来た。
後ろには亮もいた。
「来た、俺のファン…」
「いや、違うでしょ」
十代と明日香が吹雪を見て言う。
「十代くん!僕とデュエルをしてくれ」
吹雪が言う。
「いきなり、どうしたんですか?」
十代が言う。
しかし、吹雪は
「その質問に答える気はない!さぁ、デュエル場に行くよ」
十代の腕を引っ張る。
「ちょ!」
「兄さん!どういうこと!?」
明日香が言うが、2人はもう部屋から出ていた。
「亮、どういうこと?」
明日香が亮に聞く。
「さあな、どうせまた、あいつの悪いくせが始まったんだろ」
亮が言う。
数分後、4人はデュエル場にいた。
「吹雪さん、いきなり、どうしたんですか?」
「言ったはずだよ?答えないって」
十代は頭をかく。
「まあ、いいか。このデュエル、受けて立つ!」
十代がデュエルディスクを起動した。
「そうだよ、十代くん。それでいいんだ」
吹雪もデュエルディスクを起動させた。
「「デュエル!」」
2人のかけ声でデュエルがスタートした。
この2人のデュエルを見る、明日香と亮。
「一体、どういうつもりかしら?兄さん」
「吹雪は昔から変わらないな」
「ホント……もう」
明日香と亮が話す。
1ターン
両者
LP4000
「先行は僕がもらうよ?」
「いいですよ」
「じゃあ、ドロー!」
吹雪がカードをドローする。
「僕は’漆黒の豹戦士パンサー・ウォリアー’を召喚!」
吹雪の場にモンスターが現れる。
漆黒の豹戦士パンサー・ウォリアー
レベル4 守備力1600
「カードを1枚セットし、ターンエンド」
吹雪のターンが終了した。
2ターン
両者
LP4000
「俺のターン!」
十代がカードをドローする。
「一気にいくぜ?吹雪さん。マジックカード’融合’発動!手札の’エッジマン’と、’ワイルドマン’を融合!」
2体のモンスターが一つになる。
「現れろ!’ワイルドジャギーマン’!」
十代の場に融合モンスターが現れる。
E・HEROワイルドジャギーマン
レベル8 攻撃力2600
「いきなり、融合召喚とは、やるね」
「ワイルドジャギーマンで、漆黒の豹戦士パンサー・ウォリアーに攻撃!インフィニティ・エッジ・スライサー!!」
ワイルドジャギーマンが攻撃する。
「っ!」
「カードを1枚セットし、俺はターンエンドだ」
十代のターンが終了した。
3ターン
両者
LP4000
「僕のターン!」
吹雪がカードをドローする。
「永続トラップ’リビングデッドの呼び声’を発動!墓地からパンサー・ウォリアーを攻撃表示で特殊召喚!」
吹雪の場にパンサー・ウォリアーが復活した。
漆黒の豹戦士パンサー・ウォリアー
攻撃力2000
「更に、マジックカード’コスト・ダウン’!手札を1枚捨て、手札のモンスターのLVを二つ下げる!」
吹雪は手札を1枚捨てた。
「これで、こいつは1体生け贄で召喚できる。僕はパンサー・ウォリアーを生け贄に捧げ」
パンサー・ウォリアーが消える。
「現れろ!’レッドアイズ・ブラック・ドラゴン’!」
吹雪の場にフェイバリットモンスターが現れる。
レッドアイズ・ブラック・ドラゴン
レベル7 攻撃力2400
「レッドアイズ…久しぶりに見たな」
「そして、マジックカード’黒炎弾’を発動!レッドアイズ・ブラック・ドラゴンの攻撃を放棄するかわりに、相手にレッドアイズの攻撃力分のダメージを与える!」
レッドアイズが十代に黒炎弾を放つ。
「ぐわああ!」
十代
LP4000→1600
「僕は、これでターンエンド」
吹雪が満足そうに言う。
「一気に2400のダメージか」
「相変わらず、兄さんはレッドアイズで攻めるつもりね」
亮と明日香が言う。
4ターン
十代
LP1600
吹雪
LP4000
「俺のターン!」
十代がカードをドローする。
「ワイルドジャギーマン!レッドアイズ・ブラック・ドラゴンに攻撃しろ!インフィニティ・エッジ・スライサー!!」
ワイルドジャギーマンが攻撃する。
「レッドアイズ!」
吹雪
LP4000→3800
「そして、トラップ発動!’ネクロイド・セメタリー’!E・HEROが相手モンスターを破壊したとき、デッキから’E・HEROネクロ・ダークマン’を墓地に送る!」
十代はデッキから1枚のカードを墓地に送った。
「俺は、これでターンエンド」
十代のターンが終了した。
5ターン
十代
LP1600
吹雪
LP3800
「今日の僕は、いつも違うよ。ドロー!」
吹雪がカードをドローする。
「マジックカード’強欲な壺’を発動し、デッキから2枚ドロー!」
吹雪はデッキから2枚ドローする。
「’レッドアイズ・ワイバーン’を召喚!」
吹雪の場にモンスターが現れる。
レッドアイズ・ワイバーン
レベル4 守備力1600
「カードを1枚セットし、ターンエンド」
吹雪のターンが終了した。
「今日のデュエルはスムーズに行くな」
十代が言う。
6ターン
十代
LP1600
吹雪
LP3800
「俺のターン!」
十代がカードをドローする。
「ワイルドジャギーマンで、レッドアイズ・ワイバーンに攻撃!インフィニティ・エッジ・スライサー!!」
ワイルドジャギーマンが攻撃する。
「っ!……だけど、僕は、この瞬間、トラップを発動!’サウザンド・ブレス’!ドラゴン族が破壊されたとき、ライフを1000払って、相手モンスター1体を破壊!」
吹雪
LP3800→2800
ワイルドジャギーマンが破壊された。
「っ!」
十代は自分の手札を見る。
「カードを1枚セットし、ターンエンド」
十代のターンが終了した。
「この瞬間、墓地のレッドアイズ・ワイバーンの効果発動!通常召喚していないターンのエンドフェイズに、墓地のこのカードを除外し、墓地のレッドアイズを特殊召喚する!」
レッドアイズ・ワイバーンが除外され、吹雪の場にレッドアイズ・ブラック・ドラゴンが舞い戻る。
レッドアイズ・ブラック・ドラゴン
攻撃力2400
「このデュエル…なにもなければ、勝負が決まる」
「十代…、兄さん…」
亮と明日香が言う。
7ターン
十代
LP1600
吹雪
LP2800
「僕のターン!」
吹雪がカードをドローする。
「レッドアイズ・ブラック・ドラゴン!十代くんにダイレクトアタック!黒炎弾!!」
レッドアイズが攻撃する。
「この攻撃が通れば、吹雪の勝ちだ」
「十代!」
亮と明日香が言う。
しかし、十代は
「簡単には負けないぜ、トラップ発動!’ネオス・ミッション’!デッキにある’ネオス’と、手札1枚を選択し、残りの手札は墓地に送る。そして、相手は、俺が選択した2枚の中から1枚選び、相手が選んだ方を、召喚もしくは、発動する!さあ、選んでください!」
十代が2枚のカードを出す。
『ここで、そんなカードを…』
吹雪が呟く。
「右のカードを選択するよ」
吹雪が選択する。
「吹雪さんが選んだカードは…」
十代がカードを見せる。
「ネオスだ!」
「!!」
十代の場にモンスターが現れる。
E・HEROネオス
レベル7 攻撃力2500
「ネオスを出してしまった…くっ、ターンエンドだ」
吹雪のターンが終了した。
8ターン
十代
LP1600
吹雪
LP2800
「俺のターン!」
十代がカードをドローする。
「ラストターンだ。吹雪さん」
「!?」
「装備魔法’ネオス・フォース’!ネオスの攻撃力を800ポイントアップさせる!」
E・HEROネオス
攻撃力2500→3300
「攻撃力3300!」
「ネオスで、レッドアイズ・ブラック・ドラゴンに攻撃!ラス・オブ・ネオス!!」
ネオスが攻撃する。
「くっ…レッドアイズが!」
吹雪
LP2800→1900
「そして、ネオス・フォースの効果で、レッドアイズの攻撃力分のダメージを受けてもらうぜ、吹雪さん。ネオス・フォース!!」
ネオスが吹雪に攻撃する。
「ぐわっ!」
吹雪
LP1900→0
ソリッドビジョンが消える。
「随分、スムーズに進んだデュエルだったな」
「え、えぇ」
亮と明日香が言う。
「久しぶりにガッチャ!楽しいデュエルだったぜ、吹雪さん。それにしても、なんでいきなりデュエルを持ち込んできたんですか?」
十代が言う。
「ハハハ…やっぱり聞くか…実は明日香の……」
吹雪が十代から明日香に視線を変える。
『また厄介なことにはしたくないな』
吹雪が呟く。
「いや、気晴らしにキミとデュエルしたくなって、それでキミに挑んだんだよ」
「そうだったんですか?」
「アハ、ハハハ……」
「変な吹雪さん」
「何か企んでいたわね…」
吹雪が笑い、十代と明日香が言う。
第2ED Endless Dream(きただにひろし)
予告
十代:はっ!あんたが、明日香のフィアンセ!?
だけど、明日香、凄く嫌がってるぜ。って、明日香、なんだよ!?俺の腕にくっ付いて!
次回【明日香のフィアンセ!?】
なんか、わけわからなくなってきたな…