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第63話【上級HERO】




広い部屋の中で仮面を付けた一人の男が立っていた。


「残るは、G、U、X、Z」
一人の男の前には4つのデッキが浮かんでいた。


男は、そのうち一つのデッキを取る。


「このデッキは、俺が使おう」
男はそう言う。



「次は、お前が行け」
男は更に、一つのデッキを触る。


すると、デッキが光り、男の向かいに、もう一つ、違った男が現れる。


現れた男はデッキを取る。


「お前が持つデッキは、Gだ」


「わかっております」


「期待してるぞ」


「はい」






第2OP Precious Time,Glory Days(サイキックラバー)






GX‐63【上級HERO】






元気いっぱいの生徒がいるデュエルアカデミア。


昼過ぎにも関わらず、デュエル場は賑やかだった。




「’アカシック・ストーム’で、ダイレクトアタック!」
十代のモンスターが攻撃する。


「うわああ!」



LP0




「’ヒーリング・フェニックス’で、’ダークトリケラトプス’に攻撃!」
ヒーリング・フェニックスが攻撃する。



「俺の恐竜が!」


剣山
LP0





「’ネオス’で、ダイレクトアタック!ラス・オブ・ネオス!!」
ネオスが攻撃する。



「ぐわああ!」


万丈目
LP0





「十代様、凄い!」


「これで、十代は連続60勝か」
レイと亮が言う。




「くそっ!また負けた」
万丈目が言う。


「ああ~、やっぱり兄貴は強いザウルス」


「うん」
剣山と翔が言う。




「お疲れ、十代。はい、水」
明日香が十代にペットボトルに入った水を渡す。


「お!サンキュー」
十代はペットボトルを受け取り、水を飲む。


「ぷはっ~、やっぱり冷たい水はいいな」
十代が言う。



「十代くん、言ってることがおっさんくさいよ」
吹雪が言う。


「しかし、よく連勝するな」
ヨハンが言う。


「だって、勝って信じてるからな」
十代が言う。


「あなたらしい答えね」
明日香が言う。



『そうだ…勝ってるって信じないと、クローン・エンパイラに負けるからな』
十代が右手を拳にして呟く。



すると、そのとき


「兄貴!」
隣にいた翔が十代を呼ぶ。


「?」
十代は翔を見る。


「あ、あれ」
翔が前を指差す。


十代が指差したところを見ると、フィールドの中央が輝いていた。



「クローン・エンパイラか!?」
オブライエンが言う。


今更ではあるが、毎回そうだった。クローン・エンパイラがいきなり現れるときは、いきなり光のようなものが現れ、周りが光り、目を開ければ、クローン・エンパイラのデュエリストが立っている。



そして、予想通り、周りが光る。


「!!」

あまりの眩しさに、みんなは目を閉じる。



数秒後、みんなは目を開ける。




すると、そこにタイミングよく、鮫島校長、クロノス、エド、ジム、藤原が来た。



「なんだ!?今の光は」
エドが言う。


そして、今来た5人も、フィールドの中央にいる人を見た。


「まさか、クローン・エンパイラのデュエリスト…」
鮫島校長が言う。


そして、十代だけがフィールドに上がる。



「お前が、遊城十代か?」
男は聞く。


「なんで、疑問詞なんだ?クローン・エンパイラのデュエリストは全員、俺のことを知っているはずだ?」


「俺は、ついさっきまでデッキに眠っていた」





「デッキに眠っていた?」


「どういうことなノーネ?」
藤原とクロノスが言う。




「わけのわからないことを…。いずれにせよ、俺のデッキを取りに来たのだろ?」


「指揮官には、お前をアジトに連れて来いと言われた」





「やはり、クローン・エンパイラは十代を求めている」


「まさか、十代を仲間に加える気じゃ」
ジムと明日香が言う。




「一つ言っておくが、俺は、お前らとなれ合うつもりはない」


「その答えが出たときは、デュエルを申し込めと言われた」


「その前に名前ぐらい聞かせろ」


「俺に名などない。だが、名前がないと不便だ。俺のことはカリアと呼んでもらおうか」


「カリア…?っていうか名前がないって…」


「デュエルを始めよう」
カリアがデュエルディスクを作動させた。


「問答無用かよ」
十代もデュエルディスクを作動させた。


「「デュエル!」」
2人のかけ声でデュエルがスタートした。


『久しぶりに感じるぜ…本当にわからないことだらけの連中だ…』
十代が呟く。





1ターン
両者
LP4000


「先行は、俺だ。ドロー」
カリアがドローする。


「フィールドにモンスターがいないことで、手札から’G(グレート)・HEROグルブ’を召喚…」
カリアの場にモンスターが現れる。


G・HEROグルブ
レベル5 攻撃力2000


「俺は、これでターンエンド」
カリアのターンが終了した。





「1ターン目から、いきなりレベル5のモンスターを出してきた!」

「G・HERO…攻撃に特化したモンスターか」
レイとエドが言う。





2ターン
両者
LP4000


「俺のターン!」
十代がカードをドローする。


『どんなヒーローだろうが、俺は俺なりの攻め技で倒す!』
十代が呟く。


「俺はマジックカード’フェイク・ヒーロー’を発動!手札からE・HEROを特殊召喚する!現れろ!’ヴィジョン・ダークマン’!」
十代の場にモンスターが現れる。


E・HEROヴィジョン・ダークマン
レベル7 攻撃力2400


「フェイク・ヒーローで特殊召喚されたヴィジョン・ダークマンは攻撃することはできない。だが、効果は使える!ヴィジョン・ダークマンと、デッキの’バースト・レディ’を墓地に送り、ツイン・フュージョン!!」
2体のモンスターが一つになる。


「現れろ!’VE(ヴィジョンエレメンタル)・HEROバーン・バーサーカー’!」
十代の場に融合モンスターが現れる。


VE・HEROバーン・バーサーカー
レベル8 攻撃力2500






「兄貴、いきなりツイン・フュージョンを使ったザウルス」
剣山が言う。




「バーン・バーサーカーで、グルブに攻撃!ハイゾル・ゼネラル!!」
バーン・バーサーカーが攻撃する。



しかし


「トラップ発動、’弱き者の嘆き’。相手が攻撃してきたとき、そのモンスターを破壊し、500ポイントのダメージを与える」
バーン・バーサーカーが破壊された。


「くっ」


十代
LP4000→3500


「だが、バーン・バーサーカーは破壊されたとき、墓地には行かず、マジック、トラップゾーンに置くことができる」
バーン・バーサーカーがマジック、トラップゾーンに残った。


『まさか、1ターン目からVE・HEROをモンスターゾーンから離すとは…』
十代が呟く。


「俺はカードを1枚セットし、ターンエンド」
十代のターンが終了した。




3ターン
十代
LP3500
カリア
LP4000


「俺のターン」
カリアがカードをドローする。


「相手フィールドにモンスターが存在しないとき、手札の’G・HEROブルク’を特殊召喚できる」
カリアの場に新たなモンスターが現れる。


G・HEROブルク
レベル6 攻撃力2100


「なに!」
十代が驚く。




「また上級モンスター!」
亮が言う。






「G・HEROにレベル4以下のモンスターは存在しない」


「つまり、G・HEROは全部レベル5以上!」





「なんてHEROだ」


「レベル4以下のモンスターがいないなんて」
ジムと明日香が言う。





「ブルクでダイレクトアタック」
ブルクが攻撃する。


「この瞬間、マジック、トラップゾーンにあるバーン・バーサーカーの効果発動!ダイレクトアタックを宣言されたとき、このカードをモンスターゾーンに特殊召喚する!」
十代の場にモンスターが現れる。


VE・HEROバーン・バーサーカー
攻撃力2500


「さらに、トラップ発動!’ネオス・オブ・レジスタ’!自分フィールドにLV7以上のモンスターが特殊召喚されたとき、デッキから’ネオス’を特殊召喚し、相手に1000ダメージを与える!」
十代の場にネオスが現れる。


E・HEROネオス
レベル7 攻撃力2500


そして、カリアがダメージを受ける。

「…………」


カリア
LP4000→3000


「俺はカードを1枚セットし、ターンエンド」
カリアのターンが終了した。


『効果ダメージを受けても無表情かよ。不気味なやつだ』
十代が呟く。





4ターン
十代
LP3500
カリア
LP3000


「俺のターン!」
十代がカードをドローする。


「ネオス!ブルクに攻撃!」
ネオスがブルクを殴ったり、蹴ったりする。


「…………」


カリア
LP3000→2900


「なに!なぜ、ダメージが100しか減っていない!…はっ!トラップカードか!」


「俺は、トラップカード、’グレート・シールド’を発動した。モンスターが破壊されたとき、ダメージを100にし、デッキからLV5か6のG・HERO1体を特殊召喚、バトルフェイズを終了する。俺は’G・HEROフォーエバ’を特殊召喚」
カリアの場にモンスターが現れる。


G・HEROフォーエバ
レベル6 攻撃力2300


「くっ……G・HEROに関連するカードも強力だな。カードを1枚セットし、ターンエンド」
十代のターンが終了した。





「かなり苦戦なノーネ」


「十代…」
クロノスと明日香が言う。





5ターン
十代
LP3500
カリア
LP2900


「俺のターン」
カリアがカードをドローする。


「グルブを生け贄に捧げ、’G・HEROパルサー’を召喚」
グルブが消え、新たなG・HEROが現れる。


G・HEROパルサー
レベル7 攻撃力2600


「このモンスターはG・HERO1体生け贄で召喚可能なモンスター…パルサーで、ネオスに攻撃。パルサー・バーン!!」
パルサーが攻撃する。


「くっ…トラップ発動!’融合バリア’!融合デッキから融合モンスター…’E・HEROダーク・ブライトマン’を墓地に送り、攻撃を1度だけ無効にする!」
十代が融合デッキからカードを1枚墓地に送り、周りにバリアを張った。

もちろん、攻撃は無効になった。


だが、フォーエバが十代にいきなり攻撃する。


「うわっ!」


十代
LP3500→2500




「何が起きたんだ!?」


「フォーエバが十代に攻撃した?」
オブライエンと、吹雪が言う。




「フォーエバの効果発動。G・HEROが相手モンスターを破壊できなかったとき、相手に1000ダメージを与える」


「それで、俺のライフが減ったわけか…」


「俺は、これでターンエンド」
カリアのターンが終了した。



『ホント不気味なやつだ。さて、どうする?このG・HEROに、どうやって、立ち向かう』
十代が呟く。






第2ED Endless Dream(きただにひろし)






予告


十代:上級モンスターしかないG・HERO…こいつに立ち向かうには、俺もより強い上級モンスターを出すしかない。

どうやら、あのカードを使うときが来たみたいだな


次回【創世紀HERO】


生き物の力を融合したHERO…姿を現せ!





ヒーロー講座


今回は’G・HERO’だ。こいつらは、レベル5以上のモンスターしかおらず、レベル4以下のモンスターはまったくいない。かなり特殊召喚主体のカードだ。
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