第59話【一撃破壊のHERO】
明るい太陽が昇る朝。
明日香は、まだ寝ていた。
そして、最近から明日香は十代と一緒に寝るようになり、いつもなら隣に寝ていた。
明日香は目を閉じたまま、十代が寝ている場所に手をやるが、十代のいる感触しない。
明日香はおそるおそる目を開ける。
「ん………」
明日香は起き上がる。
とりあえず、辺りを見渡す。
「……十代……?」
第2OP Precious Time,Glory Days(サイキックラバー)
GX‐59【一撃破壊のHERO】
みんなはデュエル場にいた。
「え?兄貴、昨晩、帰ってきてないんスか!?」
「えぇ、昨日、レッド寮に行ってから帰ってきた形跡がないのよ」
翔と明日香が言う。
「十代くん、一体、どこへ?」
「かっこいいくせに、他人に迷惑をかけるのは、得意ドン」
「剣山の言う通りだな」
「あのバカ、どこに消えやがった」
鮫島校長、剣山、ジム、万丈目が言う。
「まさか、クローン・エンパイラにさらわれたのでーワ!」
「縁起でもないこと言わないで下さいよ!」
「レイの言う通りです!」
「あいつは、そう簡単に捕まったりはしない」
クロノスと、レイ、ヨハン、亮が言う。
「とりあえず、探した方が良さそうだね」
「うん」
「ああ」
吹雪、藤原、オブライエンが言う。
すると、そのとき
「その必要はないぜ」
入り口側から声がした。
みんなは、入り口側の方を見る。
そこには十代がいた。
「十代!」
「「兄貴!」」
みんな驚く。
「お前、どこに行っていたんだ?みんな、心配したんだぞ」
エドが言う。
「わりぃ、わりぃ」
「もう、十代のバカ」
明日香が言う。
「そんなに怒んなよ、明日香。それより、鮫島校長」
「ん?何かね」
「インダストリアルイリュージョン社と、海馬コーポレーションにいる影丸のじいちゃんたちにお礼言っといてくれませんか」
十代が言う。
「ん?それはなぜ?」
吹雪が言う。
すると、十代はデッキケースから6枚のカードを取り出す。
「6枚の幻のE・HERO…コンプリートだ」
十代が見せる。
もちろん、みんな驚く。
「兄貴!それ」
「お前、幻のE・HEROを見つけに行っていたのか?」
翔と、オブライエンが言う。
「ああ、昨日の夜。レッド寮から帰るとき、精霊たちが、こいつの気配に感づいてくれてな。俺は精霊たちの言う通り、アカデミア火山の中に行ったんだ」
「アカデミア火山!?」
レイが言う。
「しかも、マグマの中」
「なんて、ところに!」
ジムが言う。
「行く途中に、N・HEROと、V・HEROを持ったクローン・エンパイラの奴らとデュエルしてきたし」
「それで2人とも倒したの?」
吹雪が聞く。
「ああ」
「また無茶して」
「また倒れたら、どうするノーネ?」
亮とクロノスが言う。
「わりぃ…まあ、これで、幻のE・HEROは全部、俺の手にある。しかも、クローン・エンパイラが所持するヒーローデッキは5つだ」
「そうだな」
オブライエンが言う。
すると、そのとき
デュエルフィールドの向こう側が光る。
「どうやら、こうも早くおいでなすとはな」
十代が言う。
そして、光の中から一人の男が現れた。
「まさか、劉をも倒すとはな」
男が言う。
「お前が次の相手か?」
「そうだ。俺の名前はストラトス」
「狙いは…もちろん、幻……いや、俺のデッキか?」
「そうだ。そして、お前は、我々と一緒に来てもらう」
ストラトスが言う。
「なんで、十代が一緒に!?」
明日香が言う。
「状況が変わった。十代、お前には負けたらクローン・エンパイラの本拠地に来てもらう」
「いやなこった。なんで、お前らと」
「拒否権はない。デュエルをして、お前を連れて帰る」
ストラトスがデュエルディスクを起動させた。
「勝つのは、俺だ」
十代もデュエルディスクを起動させた。
「「デュエル!」」
2人のかけ声でデュエルがスタートした。
「頑張るザウルス!兄貴」
「いっけー!」
剣山と、翔が言う。
「しかし、なんでクローン・エンパイラは十代を連れ去ろうとする?」
「確かに…」
亮とエドが言う。
1ターン
両者
LP4000
「俺のターン、ドロー!」
十代がカードをドローする。
「俺は’E・HEROバブルマン’を召喚!」
十代の場にモンスターが現れた。
E・HEROバブルマン
レベル4 守備力1200
「バブルマンの効果。自分フィールドにバブルマン以外のカードがないとき、デッキから2枚ドローする!」
十代はデッキから2枚ドローした。
「カードを1枚セットして、ターンエンド」
十代のターンが終了した。
2ターン
両者
LP4000
「俺のターン!」
ストラトスがカードをドローする。
「見せてやろう…我がHEROを」
『来るか?』
「現れろ!’Y(エール)・HEROパニッシュ’!」
ストラトスの場にモンスターが現れた。
Y・HEROパニッシュ
レベル1 攻撃力300
「Y・HERO…!」
「今回はYか」
ヨハンとオブライエンが言う。
「だが、攻撃力はいたって普通」
十代が言う。
しかし、そのとき、十代のバブルマンが破壊された。
「バブルマンが!?」
「Y・HEROの共通能力!それは召喚されたとき、相手モンスター全てを破壊する!」
「なに…!」
「じゃあ、Y・HEROが召喚されていくたびに、十代様のモンスターは全滅するってこと!」
「無茶苦茶だ!」
レイと翔が言う。
「Y・HEROパニッシュでダイレクトアタック!」
パニッシュが十代に攻撃した。
「くっ」
十代
LP4000→3700
「300ごときのダメージぐらい…」
「俺はカードを1枚セットして、ターンエンド」
ストラトスのターンが終了した。
3ターン
十代
LP3700
ストラトス
LP4000
「俺のターン!」
十代がカードをドローする。
『Y・HERO召喚されると、俺のモンスターは全滅する。迂闊にモンスターを出すことはできない』
十代が呟く。
「俺はカードを1枚セットして、ターンエンドだ」
十代のターンが終了した。
「モンスターを召喚しなかったわ」
「Y・HEROの効果を考えれば、そう簡単にモンスターを出すことはできないだろ」
明日香と万丈目が言う。
4ターン
十代
LP3700
ストラトス
LP4000
「俺のターン!」
ストラトスがカードをドローする。
「’Y・HEROドリス’を召喚!」
ストラトスの場にモンスターが現れる。
Y・HEROドリス
レベル4 攻撃力1800
「ドリスの効果発動!召喚時、相手モンスターを全て破壊する。が、相手フィールドにモンスターがいないとき、自分は100ポイントのダメージを受ける!」
ストラトス
LP4000→3900
「ドリスで、ダイレクトアタック!」
ドリスが攻撃する。
しかし、
「トラップ発動!’リビングデッドの呼び声’!墓地からバブルマンを特殊召喚!」
十代の墓地からバブルマンが現れた。
E・HEROバブルマン
攻撃力800
「だが、攻撃力はドリスの方が上だ」
「更に、トラップ発動!’ヒーロー・バリア’!E・HEROがフィールドにいるとき、攻撃を一度だけ無効にする!」
バブルマンの前にバリアが現れ、攻撃を止める。
「チッ……ダメージはお預けか…ターンエンド」
ストラトスのターンが終了した。
5ターン
十代
LP3700
ストラトス
LP3900
「俺のターン!」
十代がカードをドローする。
「行くぜ」
十代の目がオッドアイになる。
「俺はバブルマンを生け贄に捧げ」
バブルマンが消える。
「現れろ!’E・HEROシャイニング・ゼウス’!」
十代の場に最後の幻のE・HEROが現れた。
E・HEROシャイニング・ゼウス
レベル7 攻撃力2400
「これが最後の幻のE・HERO」
「綺麗」
鮫島校長とレイが言う。
「シャイニング・ゼウスの効果発動!召喚に成功したとき、融合デッキから融合E・HERO1体を効果無効にして特殊召喚する!俺は’エリクシーラー’を特殊召喚!」
十代の場に融合モンスターが現れる。
E・HEROエリクシーラー
レベル9 攻撃力2900
「エリクシーラー…融合E・HEROの中で最強を誇るモンスターか」
「エリクシーラーで、Y・HEROパニッシュを攻撃!フュージョニスト・マジスタリー!!」
エリクシーラーが攻撃する。
だが、
「トラップ発動!’エール・バリア’!Y・HEROがフィールドにいるとき、攻撃を一度だけ無効にする!」
パニッシュの前にバリアが現れ、攻撃を止める。
「まだまだぁ!シャイニング・ゼウスで、パニッシュに攻撃!アブソーバー・チェーリング!!」
シャイニング・ゼウスが攻撃する。
「ぐわあ!」
ストラトス
LP3900→1900
「ザッツ・グレイト!ビッグダメージを与えたぜ」
「このまま押せば、勝てる」
ジムと藤原が言う。
「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ」
十代のターンが終了した。
「まさか、最後の幻のE・HEROの力が、これほどとはな。だが、勝つのは俺だ」
ストラトスが言う。
6ターン
十代
LP3700
ストラトス
LP1900
「俺のターン!」
ストラトスがカードをドローする。
「俺はドリスを生け贄に捧げ、’Y・HEROブースト’を召喚!」
ドリスが消え、新たなモンスターが現れる。
Y・HEROブースト
レベル6 攻撃力2100
「ブーストの効果により、相手フィールドのモンスターを全て破壊する!」
ストラトスが言う。
「マズい!これじゃあ、せっかく出したシャイニング・ゼウスとエリクシーラーが、跡形もない!」
「十代様!」
吹雪とレイが言う。
だが、十代は
「破壊させないぜ。トラップカード’カタパルト・ミラー’!デッキから’ダーク・カタパルター’を墓地に送り」
十代はデッキから1枚のカードを墓地に送る。
「モンスター1体の破壊を守る!俺は、これでシャイニング・ゼウスの破壊を無効にする!」
シャイニング・ゼウスは守らたが、エリクシーラーが破壊された。
「シャイニング・ゼウスの破壊を見逃したか…カードを1枚伏せ、ターンエンド」
ストラトスのターンが終了した。
7ターン
十代
LP3700
ストラトス
LP1900
「俺のターン!」
十代がカードをドローする。
「シャイニング・ゼウスのツイン・フュージョンを見せてやる。俺はシャイニング・ゼウスの効果を発動!シャイニング・ゼウスと、融合デッキのモンスター1体を融合させる!」
「融合デッキからモンスターを素材に!」
「初めてみるパターンだドン!」
ヨハンと剣山が言う。
「俺はシャイニング・ゼウスと、融合デッキの’フェニックスガイ’をツイン・フュージョン!!」
2体のモンスターが一つになる。
「現れろ!’ZE(ゼウスエレメンタル)・HEROデウス・サンシャイン’!」
十代の場に融合モンスターが現れる。
ZE・HEROデウス・サンシャイン
レベル8 攻撃力2800
「神のE・HEROか」
「デウス・サンシャインが召喚に成功したとき、デッキから1枚ドロー!」
十代はデッキから1枚ドローする。
「デウス・サンシャインで、Y・HEROブーストに攻撃!サンシャイン・ライト!!」
デウス・サンシャインが攻撃する。
しかし、
「残念だが、俺は伏せカードを発動する。トラップカード’エール・ストライク’!攻撃を無効にし、相手ライフに500ポイントのダメージを与える!」
デウス・サンシャインの攻撃が無効になった。
「くっ」
十代
LP3700→3200
「デウス・サンシャインの攻撃は無効になった!次のターン、Y・HEROを出せば、そいつは瞬殺だ」
「そうだな…だが、まだ攻撃は残っている」
「なに!?お前のフィールドに攻撃できるモンスターは……!?」
すると、デウス・サンシャインが光る。
「なんだ!?」
「ZE・HEROの最上級能力!それは、進化だ!」
「進化だと!」
「デウス・サンシャインは、手札のマジックカード1枚を墓地に送ることで、その身は炎より、拡大な熱さに進化する!ゴッド・エヴォリューション!!」
デウス・サンシャインが進化する。
「現れろ!’ZE・HEROデウス・ビッグバン’!」
十代の場に新たな融合モンスターが現れる。
ZE・HEROデウス・ビッグバン
レベル9 攻撃力3000
「デウス・サンシャインが進化しただと!」
「これが、ZE・HEROの力なノーネ!?」
亮とクロノスが言う。
「デウス・ビッグバンで、ブーストに攻撃!ビッグバーン・ストライク!!」
デウス・ビッグバンが攻撃する。
「ぐわあ!」
ストラトス
LP1900→1000
「まさか、これほどの力だとは…」
「まだだぜ。デウス・ビッグバンがモンスターを破壊したとき、そのモンスターを墓地から特殊召喚し、そのモンスターと、もう一度、バトルすることができる!」
「!!」
ストラトスの場にブーストが戻って来る。
Y・HEROブースト
攻撃力2100
「この攻撃が通れば、奴のライフは残り100になるわ」
「よし!」
明日香と翔が言う。
「デウス・ビッグバン!ブーストに再び攻撃しろ!」
デウス・ビッグバンが攻撃する。
このデュエルで勝つのはどっちだ?
第2ED Endless Dream(きただにひろし)
予告
翔:まさか、Y・HEROが、これほどのモンスターだったなんて
剣山:だけど、兄貴はまだ諦めてないザウルス!行けぇ、兄貴!
翔:次回【降臨!!幻のE・HERO】
剣山:こんな光景が見れるなんて、夢みたいザウルス。
ヒーロー講座
今回は’Y(エール)・HERO’だ。召喚しただけで、相手モンスターを一瞬で全滅させる一撃破壊ヒーローだ。