第56話【幻影のHERO】
火山の中にどういう手品を使ったかわからないが、フィールドができていた。
そして、そこの近くにはトンネルがあった。
そして、トンネルとは逆方向に一人の男が立っていた。
「遊城十代…お前は、この劉が倒す。私の幻影に溺れて朽ちるのだ…」
男が言う。
空はまだ月が昇っていた。
第2OP Precious Time,Glory Days(サイキックラバー)
GX‐56【幻影のHERO】
N・HEROを使うクロックを倒した十代。
「くそっ!あのクロックってやつが邪魔した所為で1時間半も無駄になった」
十代が走って言う。
《だが、幻のE・HEROの気配に動きはない。まだ、取られてないと言うことだ》
ネオスが言う。
《最後の幻のE・HERO…おそらく力は、我々とはケタ違いだ》
バーニング・ボンドが言う。
《それがもし、奴らに渡ればマズいことに》
グラヴィティ・アルマメントが言う。
《急ぎましょう!》
ブリザード・ホーリーが言う。
《早くしないと》
《我々の同士が!》
ヴィジョン・ダークマンと、トルネード・エクイメントが言う。
「ああ、わかってる。幻のE・HERO…その最後を奴らに渡してなるものか!」
十代が言う。
そして、十代は走る。
そして、数分後、十代は唯一、火山の中に通じる洞窟に入った。
「そういえば、さっきの戦った場所の近くと、この先はエア・ハミングバードと、フレア・スカラベと初めてあったところだよな」
十代が言う。
すると、エア・ハミングバードと、フレア・スカラベが出てくる。
《懐かしいな》
《あれから、6年立つのか》
エア・ハミングバードと、フレア・スカラベが言う。
「って、昔話しをしてる場合じゃねぇ」
十代が洞窟の中を走る。
洞窟の中は熱気がすごかった。
それも、そのはず、火山の近くなのだから。
「あちぃ…」
十代が一度、止まり手で扇ぐ。
そして、十代は再び前へ進む。
そして、火山の中にいる一人の男が何かに気づく。
「ん?来たか…」
男は言う。
そして、トンネルのところに十代が現れる。
「なんだ!?マグマの上にフィールド?」
十代が驚く。
「待っていたぞ」
フィールドの上に腕を組んだ一人の男が言う。
「……………」
十代は警戒した。
「心配するな。ちゃんとした足場だ。いきなり崩れて、マグマに落とすようなことはしない」
男が言う。
十代はフィールドに上がる。
「どうやら、本当に大丈夫のようだな」
十代が言う。
「随分、遅かったが、何かあったのか?」
「あったのか?だと。俺は、ここに来る途中、N・HEROを持ったクロックとデュエルしてきたんだ」
十代が頭をかいて言う。
「なに?」
「知らなかったのか?」
「チッ…クロックのやつ、相変わらず、勝手な行動を…」
男が呟く。
「自己紹介がまだだったな。俺は劉。三国志に出てくる劉備と同じ漢字を使う劉だ」
「悪いな…あんまり三国志には詳しくないんだ」
「そうか。それは残念」
「それで、最後の幻のE・HEROはどこにある?もう、取ったのか?」
「いや、…幻のE・HEROは有り得ない場所にある」
「?」
劉が下を見る。
下はマグマだ。
「まさか…」
十代が言う。
「ああ、最後の幻のE・HERO…それは、このマグマの中にある」
「マジかよ…。もう取れねえじゃんか」
「だが、俺は諦めない。必ず、マグマの中から最後の幻のE・HEROを取ってみせる。もちろん、お前が持つ5枚の幻のE・HEROもな」
「簡単に取れると思ってるのか?」
「無論、そうとは思ってはいない」
劉が言う。
十代は下のマグマを見る。
『しかし、最後の幻のE・HEROがよりによって、マグマの中とはな。今までも厳しいところにあったが、今回は人間の力じゃ、どうにもできないぞ』
十代が呟く。
「お前…」
「?」
「お前、今、どうやって幻のE・HEROをマグマから取ろうか、考えてるだろ?」
「お前、人の心が読めるのか?」
「感だ。じゃあ、始めよう。幻のE・HEROを賭けた…アンティー・デュエルを」
劉はデュエルディスクを起動させた。
「望むところだ!命に変えても、こいつらは俺が守る!」
十代もデュエルディスクを起動させた。
「「デュエル!」」
2人のかけ声でデュエルがスタートした。
1ターン
両者
LP4000
「先行は、俺のターンからだ。ドロー!」
劉がカードをドローする。
「俺は、’V(ヴィジョン)・HEROインクリース’を召喚!」
劉の場にモンスターが現れる。
V・HEROインクリース
レベル3 守備力1100
「俺は、これでターンエンド」
劉のターンが終了した。
「V・HERO……幻影か?」
「そうだ…これが俺のV・HERO」
「なんか、見た目が怖いな…」
「ふん…まあ、幻影らしい形をしているから、そう見えるかもしれないがな」
『A、B、C、D、F、H、I、J、K、L、N、O、P、Q、R、S、T、W、と出て、次はVか…来る順番が予想外なんだよな、いつも』
十代が呟く。
2ターン
両者
LP4000
「俺のターン!」
十代がカードをドローする。
「儀式魔法’HERO降臨の儀式’を発動!手札の’バーニング・ボンド’を生け贄に」
十代は手札からモンスターを生け贄に捧げた。
すると、フィールドにペガサスが現れ、段々、姿を変えていく。
「儀式召喚!降臨せよ!’ヴォランテ・ペガサス’!」
十代の場に儀式モンスターが現れる。
E・HEROヴォランテ・ペガサス
レベル7 攻撃力2800
「儀式E・HERO…」
「ヴォランテ・ペガサスが儀式召喚に成功したとき、相手フィールド上のモンスターで攻撃力が一番低いモンスターを破壊する!」
ヴォランテ・ペガサスの効果で、インクリースが破壊された。
「………」
「ヴォランテ・ペガサスで、劉にダイレクトアタック!コスモ・ドミニオン!!」
ヴォランテ・ペガサスから光でできたペガサスが出てきて、ヴォランテ・ペガサスと合体して攻撃する。
「ぐわっ!」
劉
LP4000→1200
「一気に大ダメージを与えたぜ」
「いい気なるなよ」
劉が呟く。
煙が晴れると、そこには、さっき破壊したインクリースの幻影があった。
「それは…インクリース!?」
「V・HEROの真骨頂…つまり能力は、ダメージを受けたとき、墓地からV・HEROを幻影として、マジック、トラップゾーンに置くことができる!」
「なに!?」
「これが、V・HEROの力だ!」
『V・HERO……VE・HEROと同じ、マジック、トラップゾーンに置けるヒーロー。マズいな…V・HEROの力は、幻影として残すだけじゃないはず………まだ、V・HEROの力は未知数だ』
十代が呟く。
「俺はカードを1枚セットし、ターンエンド」
十代のターンが終了した。
『おそらく、V・HEROもマジック、トラップゾーンにあるときに効果を発揮するモンスター…マグマの中にある幻のE・HEROも気になるが、ここで焦ったら、自分を苦しめるだけだ…とりあえず、慎重にいくしかない』
十代が呟く。
3ターン
十代
LP4000
劉
LP1200
「俺のターン!」
劉がカードをドローする。
「俺はマジックカード’ヴィジョン解放’を発動!マジック、トラップゾーンにあるV・HERO1体を特殊召喚する!幻影より復活しろ!インクリース!」
劉の場にインクリースが戻ってきた。
V・HEROインクリース
攻撃力1100
「インクリースの効果発動!マジック、トラップゾーンから特殊召喚したとき、デッキからV・HERO1体を特殊召喚する!現れろ!2体目のV・HERO、’ポイズナー’!」
劉の場に2体目のV・HEROが現れる。
V・HEROポイズナー
レベル3 守備力700
『くっ…モンスターが2体…だが、これではっきりした。V・HEROは大半がマジック、トラップゾーンから特殊召喚したとき、効果を発揮するモンスター…。ネタがわかれば、少しは対処できる』
十代が呟く。
「更に、インクリースと、ポイズナーを生け贄に捧げ!」
2体のモンスターが消える。
「生け贄召喚!」
「現れろ!’V・HEROウィッチ・レイド’!」
劉の場にモンスターが現れる。
V・HEROウィッチ・レイド
レベル8 攻撃力2700
「攻撃力2700。まだ、ヴォランテ・ペガサスの方が攻撃力は上…」
「だが、ウィッチ・レイドが召喚されたとき、マジック、トラップゾーンのカードを全て破壊する!」
ウィッチ・レイドが手に持っているバズーカで、十代の伏せカードを破壊する。
「!」
「更に、マジックカード’ヴィジョン・ハンド’!V・HERO1体の攻撃力をエンドフェイズまで500アップさせる!」
V・HEROウィッチ・レイド
攻撃力2700→3200
「くっ…だが、ヴォランテ・ペガサスは、1ターンに1度、破壊されないモンスターだ」
「だが、ダメージは通る。行け、ウィッチ・レイド!ヴォランテ・ペガサスに攻撃!魔弾砲!!」
ウィッチ・レイドが攻撃する。
ヴォランテ・ペガサスは破壊されないが、十代にダメージが通る。
「うわっ!」
十代
LP4000→3600
そして、一瞬だが、マグマが噴く。
「俺はカードを1枚セットし、ターンエンド」
劉のターンが終了した。
「そして、ウィッチ・レイドの攻撃力も元に戻る」
V・HEROウィッチ・レイド
攻撃力3200→2700
「はあ、はあ、マグマの近くだから、熱気の所為で体力消耗が少し早いな。対して、向こうは…」
十代が劉を見る。
「全然、疲れた感じがないな。こんな熱いところにいてよ」
十代が言う。
『しかし、マグマの中から、どうやって、幻のE・HEROを取る…いや、むしろ取る方があるのか?』
十代が呟く。
第2ED Endless Dream(きただにひろし)
予告
十代:マグマの中から幻のE・HEROを目覚めさせる方法…
それは、あれしかない!
だが、簡単にはいかない。だが、このデュエルでやるしかない!
次回【厳しいデュエル】
くっ…手加減無用かよ
ヒーロー講座
今回は’V(ヴィジョン)・HERO’だ。幻影ヒーローと呼ばれ、ダメージを受けたとき、墓地から、V・HEROを幻影としてマジック、トラップゾーンに置くことが可能だ。