第48話【元素と無族】
十代のデッキが飾られて一週間が経過した。
テレビは、その展示のことで持ちきりだった。
『テレビを見ている、皆さん、ご覧ください!ここデュエルアカデミアでは、あのキング・オブ・デュエリスト武藤遊戯のデッキと、武藤遊戯に匹敵すると言われたデュエルアカデミアの英雄、遊城十代のデッキが展示されています』
テレビにデッキが移し出される。
『アカデミア生徒だけでなく、観光客まで来ています。もうデュエルアカデミアは人でいっぱい。この展示会は、もう二度とないでしょう。2人の伝説のデュエリストのデッキ。あなたも、その目に焼き付けて下さい』
テレビが消える。
第2OP Precious Time,Glory Days(サイキックラバー)
GX‐48【元素と無族】
十代は明日香と一緒にテレビを見ていた。
そして、十代がテレビを消した。
「改めて見ると、すごい人数だったわね」
「ああ、まさか、あんなにいたとはな。テレビを見て初めて知ったわ」
「展示会は、もう終わったけど、それでも、もっとやってほしいって要望があるのよね」
「そういえば、お前、今日の授業、俺のデッキについて話すんだよな?」
「ええ、鮫島校長に頼まれてね」
「そんなに、俺のデッキのこと知りたいんだな」
十代が立ち上がる。
「どこに行くの?」
「港に行ってくんだよ。今日、藤原が仕事から帰ってくるらしい。だから、会ってくるんだよ」
「藤原くんって何の仕事してるんだっけ?」
「なんでも、いろんな実験をする博士だってよ」
「そうなんだ、気をつけてね」
「ああ」
十代は部屋を出る。
「さて、私も準備に行こうかしら」
明日香も立ち上がる。
その頃、藤原はすでに、デュエルアカデミア港に着いていた。
「久しぶりだな、デュエルアカデミア」
藤原は船から降りる。
すると、
「お~い、藤原ー」
十代が走って来る。
「十代くん!」
藤原が手を振る。
2人は港で話しをする。
「仕事は、どうだった?」
「まあ、いろいろとあったよ」
「そうか」
「ごめん、僕の仕事、外部の人には企業秘密なんだ」
「それなら仕方ないな」
「キミはどうなんだい?デッキも展示されて」
「それ以前に、幻のE・HEROも手に入れたからな」
「それは、おめでとう。じゃあ、残りは1枚ってことだね」
「ああ、絶対に手に入れて、クローン・エンパイラから守ってみせるぜ」
十代がそういう。
すると、そこに
「幻のE・HEROを守って見せるか…」
一人の男が十代と藤原に近づく。
「?」
「なら、その約束を果たしてみろ」
男がデュエルディスクを構える。
「十代くん…」
「クローン・エンパイラのデュエリストか…」
「俺の名前はアルイ。ガドリアを倒した力を見せてもらおうか」
アルイが言う。
「やっぱりか」
十代が言う。
「お前は、今まで、俺たちクローン・エンパイラのデュエリストを、十数人倒した。その落としまいはつけさせてもらうぞ」
アルイがデュエルディスクを起動させた。
「十代くん、僕も戦うよ」
藤原が言う。
「藤原」
「僕もクローン・エンパイラとは戦って見たかったんだ。だから、やらせて」
「藤原…わかった。頼むぜ」
十代がデュエルディスクを起動させた。
「うん」
藤原もデュエルディスクを起動させた。
「2人で来るか…いいだろ。手加減はなしだ」
アルイが言う。
「「「デュエル!」」」
3人のかけ声でデュエルがスタートした。
1ターン
それぞれ
LP4000
「先行は俺がもらう。ドロー!」
アルイがカードをドローする。
「俺は’C(カオス)・HEROバーク’を召喚!」
アルイの場にモンスターが現れる。
C・HEROバーク
レベル4 守備力2000
「C・HERO」
藤原が言う。
「混沌のヒーローか」
「そうだ。C・HEROの共通能力は、闇と光の2つの属性を持つ」
「2つの属性を持つヒーロー…」
「俺はカードを1枚セットして、ターンエンド」
アルイのターンが終了した。
2ターン
それぞれ
LP4000
「次は僕の番だ!ドロー!」
藤原がカードをドローする。
「僕は’クリアー・ファントム’を召喚!」
藤原の場にモンスターが現れる。
クリアー・ファントム
レベル3 攻撃力1200
「更に、カードを1枚セットして、ターンエンド」
藤原のターンが終了した。
『クリアーモンスター…フィールドに存在するときは無属性となって現れるモンスター…相変わらずだな、藤原』
十代が呟く。
3ターン
それぞれ
LP4000
「最後は、俺のターンだ!ドロー!」
十代がカードをドローする。
「マジックカード’融合’発動!手札の’フェザーマン’と、’バースト・レディ’を融合!」
2体のモンスターが一つになる。
「現れろ!’E・HEROフレイム・ウィングマン’!」
十代の場に融合モンスターが現れる。
E・HEROフレイム・ウィングマン
レベル6 攻撃力2100
「1ターン目から融合モンスター…相変わらず凄い引きだね」
藤原が言う。
「まあな、俺は、これでターンエンド」
十代のターンが終了した。
4ターン
それぞれ
LP4000
「俺のターン」
アルイがカードをドローする。
「俺は伏せカードを発動!速攻魔法’表裏の底’。自分フィールド上に2つの属性が存在するとき、モンスター1体を生け贄にし、手札からLV7のモンスター1体を特殊召喚する!さっきも言ったとおりC・HEROは2つの属性を持つヒーロー。よって、バークを生け贄に」
バークが生け贄になった。
「現れろ!’C・HEROカオス’!」
アルイの場にモンスターが現れる。
C・HEROカオス
レベル7 攻撃力2600
「くっ…また、新しいC・HERO」
「しかも、攻撃力2600」
十代と藤原が言う。
「カオス!クリアー・ファントムに攻撃!スパイラル・ダークネス!!」
カオスが攻撃する。
「くっ」
藤原
LP4000→2600
「クリアー・ファントムの効果発動!攻撃表示の、このモンスターが破壊されたとき、モンスター1体を破壊し、相手のデッキの上から3枚のカードを墓地に送る!」
クリアー・ファントムの効果が発動した。
しかし
「無駄だ。カオスの効果発動!墓地のC・HERO1体を除外し、カオスの破壊を無効にする」
アルイは墓地から1枚のカードを除外した。
カオスは破壊されなかった。
「だけど、デッキから3枚墓地に送ってもらうよ」
藤原が言う。
アルイはデッキから3枚のカードを墓地に送った。
「俺はカードを1枚セットし、ターンエンド」
アルイのターンが終了した。
5ターン
藤原
LP2600
残り2人それぞれ
LP4000
「僕のターン!」
藤原がカードをドローする。
「僕は永続トラップ’リビングデッドの呼び声’を発動!墓地からクリアー・ファントムを復活させる!」
藤原の場にファントムが戻ってきた。
クリアー・ファントム
攻撃力1200
「そして、ファントムを生け贄に捧げ、’クリアー・ヴィシャスナイト’を召喚!」
藤原の場に新たなモンスターが現れる。
「このモンスターは相手フィールドにモンスターがいるとき、1体生け贄で召喚可能」
クリアー・ヴィシャスナイト
レベル7 攻撃力2300
「更に、速攻魔法’収縮’を発動!C・HEROカオスの攻撃力を半分にする!」
C・HEROカオス
攻撃力2600→1300
「攻撃力1300…」
「クリアー・ヴィシャスナイトで、C・HEROカオスに攻撃!エンド・オブ・ザ・クリーン!!」
クリアー・ヴィシャスナイトが攻撃する。
「っ…」
アルイ
LP4000→3000
「これでカオスを…」
藤原が言う。
しかし、カオスは破壊されていなかった。
「残念だが、カオスは1ターンに1度、破壊されない」
「くっ」
「そんな効果を持っていたなんて…くっ…僕はカードを1枚セットして、ターンエンド」
藤原のターンが終了した。
6ターン
十代
LP4000
藤原
LP2600
アルイ
LP3000
「俺のターン!」
十代がカードをドローする。
「マジックカード’フュージョン・リカバリー’を発動!墓地から融合のカードと、フェザーマンを手札に戻す!」
十代が墓地から2枚のカードを回収した。
「そして、融合、発動!フィールドのフレイム・ウィングマンと、手札の’スパークマン’を融合!」
2体のモンスターが1つになる。
「現れろ!’シャイニング・フレア・ウィングマン’!」
十代の場に融合モンスターが現れる。
E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン
レベル8 攻撃力2500
「シャイニング・フレア・ウィングマンの攻撃力は墓地のE・HERO1体につき300ポイントアップする!」
E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン
攻撃力2500→3400
「シャイニング・フレア・ウィングマン!カオスに攻撃!シャイニング・シュート!!」
シャイニング・フレアが攻撃する。
「予想通りだ」
アルイが言う。
「!?」
「トラップ発動!’混沌の楯’!フィールドにC・HEROがいるとき、相手モンスター1体を破壊し、1000ポイントのダメージを与える!」
シャイニング・フレア・ウィングマンが破壊された。
「ぐわっ!」
十代
LP4000→3000
「十代くん!」
「大丈夫だ…くっ…シャイニング・フレア・ウィングマンが破壊されたか…だが、通常召喚は残っているフェザーマンを守備表示で召喚!」
十代の場にモンスターが現れる。
E・HEROフェザーマン
守備力1000
「ターンエンドだ」
十代のターンが終了した。
7ターン
十代
LP3000
藤原
LP2600
アルイ
LP3000
「俺のターン!」
アルイがカードをドローする。
「見せてやる………C・HEROの恐ろしさを…」
アルイが呟く。
「「……………」」
第2ED Endless Dream(きただにひろし)
予告
十代:これがC・HEROの力か…だがな、俺の精霊と藤原の精霊の力を合わせれば、怖いものはないぜ
次回【羽ばたけ!!ユベル】
行くぜ、ユベル、オネスト
ヒーロー講座
今回は’C(カオス)・HERO’についてだ。闇と光の属性を持つ混沌のヒーローだ。その力はまだ未知に包まれている。