第34話【ヒットマンヒーロー】
ろうそくの火で周りが照らされる暗い洞窟。
その1本道を一人の男が歩いていた。
「この先か」
男は歩き続ける。
そして、数分後、行き止まりに差し掛かる。
そこは大きな部屋になっており、火のろうそくで周りが照らされていた。
男は周りを見る。
「ん?」
男は何かに気づいた。
「これか」
男はある1カ所の壁を触る。
「早く、作業をするか」
男が言う。
第1OP 99%(BOWL)
GX‐34【ヒットマンヒーロー】
十代、明日香、テイルは1カ所の洞窟の入り口に来ていた。
「ここに幻のE・HEROがあるんですか?」
明日香が聞く。
「はい、確かな情報です」
テイルが言う。
「なんで、ここにあるとわかったんだ?」
十代が聞く。
「実は、この洞窟、人間の手で作られた穴ではないんです」
「え?」
明日香が言う。
「この洞窟は、今から24年前ぐらいに、あるものが落ちて、できたものなんです。そして、その落ちたものが気になったペガサス会長が調べていくうちに、もしかしたら、ここに落ちたものが幻のE・HEROじゃないかと推測し、1週間前に調査。そして、幻のE・HEROだとわかったんです」
テイルが言う。
「ちょ、ちょっと待って。幻のE・HEROが降ってきたってことは、幻のE・HEROは人間の手で作られたものじゃないってことですか?」
明日香が聞く。
「それはわかりません。幻のE・HEROが人工的に作られたのか、もしくは違うか…そこまでは何も…」
テイルが言う。
「そんなことより、中に入ろうぜ」
「そうですね」
そして、3人は洞窟の中に入る。
洞窟の中に入った十代、明日香、テイル。
「周りがあんまり見えないわね」
「頼りになるのは、ろうそくの火だけか」
明日香と十代が言う。
「足元、気をつけてください。危ないですから」
テイルが言う。
すると、真っ先に
「きゃっ」
明日香が足元を滑らせ、後ろに転びそうになる。
しかし、明日香の手を十代が握り、転けるのを阻止した。
「ありがとう。十代」
「足元、危ねぇから、手、離すなよ」
十代が明日香の手を握る。
「え?う、うん」
明日香が言う。
そして、3人は先に進む。
明日香は歩きながら、十代と手を繋いでいる手を見る。
「………///」
明日香は頬を赤くする。
が、明日香も十代の手を握る。
そして、しばらく歩く。
「そういえば、十代さんは、何人のクローン・エンパイラのデュエリストを倒したんですか?」
テイルが聞く。
「デュエリストは14人。そいつらが落としたデッキは10個だ」
十代が言う。
「そうですか…」
テイルが言う。
すると
「あ!そろそろ、行き止まりに差し掛かります」
テイルが言う。
そして、3人は行き止まりの部屋に入る。
「広いな…」
十代が言う。
「遅かったな」
部屋に知らない声が響く。
「!?」
十代は声がした方を見る。
「だれですか?」
テイルが言う。
「俺はクローン・エンパイラ、発掘調査係りのクエルボだ」
クエルボが名前を名乗る。
「やっぱり、クローン・エンパイラ」
明日香が言う。
「残念だが、幻のE・HEROは発掘させてもらった」
クエルボの手には青い結晶に包まれた幻のE・HEROのカードがあった。
「それは!」
「先を越されたか」
「すいません。私が、デュエルを誘ったばかりに」
「あんたの所為じゃない。だが、こいつは厄介だな」
「俺は、これからクローン・エンパイラのアジトに戻ろうとしていたんだが……」
クエルボが言う。
「ここは倒さねーぞ」
十代が通せんぼする。
「やはりな…なら、デュエルで決着をつけよう。俺が勝ったら、お前の幻のE・HEROと、これを持って、退散する。もし、お前が勝ったら、こいつは返す」
クエルボは結晶を近くの岩の上に置く。
「望むところだ!俺は絶対に勝つ!」
十代がデュエルディスクを起動した。
そのあと、クエルボもデュエルディスクを起動させた。
「「デュエル!」」
2人のかけ声でデュエルがスタートした。
「大丈夫でしょうか?十代さん」
テイルが言う。
「大丈夫です。十代は、あいつは絶対に勝ちます」
明日香は十代と手を繋いだ手をもう片方の手で触る。
1ターン
両者
LP4000
「先行は頂くぜ。ドロー!」
十代がカードをドローする。
「俺は新しいE・HEROを召喚!現れろ!’E・HEROオーシャン’!」
十代が新たなE・HEROを召喚する。
E・HEROオーシャン
レベル4 攻撃力1500
「そして、カードを1枚セットし、俺のターンは終了だ」
十代のターンが終了した。
2ターン
両者
LP4000
「俺のターン、ドロー!」
クエルボがカードをドローする。
「俺は’H(ヒット)・HEROショットマン’を召喚!」
クエルボの場にショットガンを持ったモンスターが現れる。
H・HEROショットマン
レベル4 攻撃力1500
「H・HERO…また個性豊かなHEROが出てきたもんだな」
十代が言う。
「H・HEROショットマンを召喚に成功したターンのみ、相手にダイレクトアタックできる!ショット・バレット!!」
ショットマンが攻撃する。
「なら、トラップ発動!」
十代が伏せカードを発動する。
だが、
「ぐわっ!」
十代
LP4000→2500
十代の伏せカードは発動しなかった。
「どういうこと!?」
「伏せカードが発動しなかった!」
明日香とテイルが言う。
「残念だが、H・HEROは攻撃するとき、相手はマジック、トラップカードを発動することはできない」
「くっ…それで伏せカードが発動しなかったのか」
「俺はカードを1枚セットし、ターンエンド」
クエルボのターンが終了した。
3ターン
十代
LP2500
テイル
LP4000
「俺のターン!」
十代がカードをドローする。
「俺はマジックカード’融合’を発動!フィールドのオーシャンと、手札の’フォレストマン’を融合!」
2体のモンスターが1つになる。
「現れろ!’E・HEROジ・アース’!」
十代の場に融合モンスターが現れる。
E・HEROジ・アース
レベル8 攻撃力2500
「ほお…めずらしいカードを持っているな」
「更にマジックカード’死者転生’を発動!手札の’ミラクル・フリッパー’を墓地に捨て、」
十代はミラクル・フリッパーを墓地に捨てた。
「墓地のオーシャンを手札に加え、召喚!」
十代は墓地からカードを回収し、そいつを召喚する。
E・HEROオーシャン
攻撃力1500
「ジ・アースの効果発動!フィールドのE・HEROを1体、生け贄に捧げ、エンドフェイズまで、ジ・アースの攻撃力を生け贄にしたモンスターの攻撃力分アップする!俺はオーシャンを生け贄に、ジ・アースの攻撃力を1500ポイントアップさせる!ジ・アース・マグマ!!」
ジ・アースが燃える。
E・HEROジ・アース
攻撃力2500→4000
「攻撃力4000!」
「凄い…」
テイルと明日香が言う。
「行くぜ!ジ・アース!ショットマンに攻撃!アース・マグナ・スラッシュ!!」
ジ・アースが攻撃する。
「なら、トラップ発動!’ヒットマンの用心’!H・HEROの破壊を1度だけ無効にする!」
ショットマンが破壊されなかった。
「だが、ダメージは受けてもらうぜ!」
十代が言う。
「っ!」
クエルボ
LP4000→1500
「やったわ!一気にライフを削った」
「やりますね」
明日香とテイルが言う。
「俺は、これでターンエンド」
十代のターンが終了した。
E・HEROジ・アース
攻撃力4000→2500
「いい気になるなよ、十代。まだデュエルはこれからだ」
テイルが言う。
4ターン
十代
LP2500
クエルボ
LP1500
「俺のターン!」
クエルボがカードをドローする。
「ショットマンを生け贄に捧げ、’H・HEROギガ・ショットマン’を召喚!」
ショットマンが進化した。
H・HEROギガ・ショットマン
レベル6 攻撃力2200
「こいつの効果は墓地のH・HERO1体につき400ポイントアップする!」
H・HEROギガ・ショットマン
攻撃力2200→2600
「攻撃力2600だと!」
「ギガ・ショットマンでジ・アースに攻撃!もちろん、マジック、トラップの発動はできない!ギガ・ショット・バレット!!」
ギガ・ショットマンが攻撃する。
「ぐわっ!」
十代
LP2500→2400
「俺はカードを1枚セットし、ターンエンド」
クエルボのターンが終了した。
5ターン
十代
LP2400
クエルボ
LP1500
「俺のターン」
十代がカードをドローする。
『バトルフェイズ中、マジック、トラップを発動できないとはな…こいつは、早く蹴りをつけないとな』
十代が呟く。
第1ED Wake Up Your Heart(KENNwith The NaB's)
予告
十代:H・HERO…こいつを倒し、勝利するには、お前の力が必要だ。
今こそ、目覚めてくれ!4体目の幻のE・HERO!
次回【フィールドを支配する幻】
このターンで、勝負をつける!
ヒーロー講座
今回は’H(ヒット)・HERO’だ。必ず、射撃するものを持つHERO。効果はH・HEROが攻撃するとき、相手はマジック、トラップカードの発動ができない。