第14話【O(オーバー)・HERO&融合封じ】
アカデミアの校舎のエントランスにあるテーブルで、十代が一人座っていた。
テーブルの上には、複数のデッキが置いてあった。
「今まで、クローン・エンパイラが残していったデッキは、F、I、K、S、J・HERO…そして、俺のE・HEROとM・HEROデッキ…つまり26のHEROデッキ中、俺は7個のデッキを持っているってわけか」
十代が後頭部に手をやる。
「…………」
十代は天井を見る。
『奴らの組織の狙いは本当に幻のE・HEROだけなのか?…聞こうとしても向こうは答える気がないみたいだし…』
十代が呟く。
「あ~~、もう、本当にわけわかんねぇ、あいつらの組織」
十代が頭を振る。
「少なくとも、残りのデッキは19個だ。そして、幻のE・HEROも残り4枚。まだゴールは遠いが引き締まっていくか…っと、言っても、向こうから現れないと手に出せる状態じゃないし…暇だな」
十代がデッキをしまう。
「ちょっくら、購買に行ってみるか…んで、その後は……………あ!あいつのところでも見て見るか」
十代がどこかに向かう。
第1OP 99%(BOWL)
GX‐14【O(オーバー)・HERO&融合封じ】
デュエルアカデミアの生徒が授業を受けている教室。
その教室で授業を進めていた教師は明日香だった。
「と、言うことで、モンスター効果にも、いろいろな効果の種類があります」
明日香先生が言う。
その頃、その授業を教師専用のドアから十代が見ていた。
「お。やってる、やってる。なんだよ、明日香、教師らしいじゃん」
十代はドアの隙間から見る。
「生徒のみんなは?」
十代が明日香から生徒に目線を変える。
「お!誰も寝てねぇ。それほど、優秀…もしくは明日香が怖いか、明日香の授業がわかりやすいかだ」
十代が言う。
すると、
キーン、コーン、カーン、コーン
校舎中に金が鳴る。
「では、30分後、生徒のみんなはデュエル場に集まること。じゃあ、解散」
明日香が教材をまとめ、席を立ち、十代がいるドアに向かう。
「やべ!」
十代は慌てる。
そして、すぐ、その場から逃げる。
明日香は教室を出る。
『何かしら?さっきから、誰かに見られてる気が』
明日香が呟く。
そして、明日香が歩き出す。
「次は実技か…」
十代が明日香から隠れながら言う。
30分後、明日香と生徒はデュエル場に行き、十代はそれをこっそり見ていた。
「じゃあ、これから実技授業を始めるわ。みんな、2人1組になって」
明日香先生が言う。
生徒のみんなは、2人1組になった。
「じゃあ、今日は、組んだ人とデュエルをしてもらうわ。ランダムに3組は前に出てきて」
明日香先生が言うと、3組、つまり6人が出て、3つのデュエルフィールドにそれぞれ立つ。
十代は上のフロアから見ていた。
「さあて、今時代の生徒は、どんなデュエルをするんだ?」
十代が手すりに腰をかけて言う。
そして、デュエルが始まった。
数分後、何組かデュエルをし、始まってから35分が経過した。
「さ、次で最後ね。デュエルフィールドに入って」
明日香先生が言う。
すると、余った4人が出てくる。
すると、そのとき、
「ここがデュエルアカデミアか」
デュエルフィールドに1人の男が入る。
明日香先生や生徒がびっくりする。
「誰だ?あいつ」
十代が言う。
「先生…あの人、誰ですか?」
生徒が聞く。
「ちょっと、あなた誰?」
明日香先生が聞く。
「答えるつもりはない…単刀直入に聞く、十代はどこだ?」
男が聞く。
『この人、まさか…』
明日香が言う。
『クローン・エンパイラの手の者か…』
十代が呟く。
「くそ…生徒の前で…」
十代が言う。
『どうしよう…生徒のみんなで、クローン・エンパイラのことを話すわけにはいかないし、かと言って、十代の場所を言わなければ帰らないだろうし』
明日香が呟く。
「先生?あれだれなんですか?」
「授業は?」
生徒のみんなが聞く。
「ちょっと待ってね」
明日香が言う。
「さあ、そこの女…十代の居場所をこのサルトに教えろ」
男はさり気なく名前を名乗った。
「サルト…それがあなたの名前」
明日香が言う。
「そうだ…さあ、十代は、どこだ?」
サルトが聞く。
「先生…」
生徒が言う。
明日香は打つ手がなかった。
しかし、そのとき、
「よーし、みんな観覧席に座れ」
入り口側から声がした。
「!?」
明日香や生徒のみんなが驚く。
「ここからは、俺の特別授業だ」
それはメガネをかけた十代だった。
「十代!?」
明日香が驚く。
「特別授業!どういうことですか?天上院先生」
生徒が聞く。
「え?こ、これは…」
「明日香先生、あとは、先生の特別授業だ。みんなを頼みます」
十代が明日香の目を見て、アイコンタクトをとる。
「わかりました。みんな、観覧席に座って。ここからは臨時で授業をすることになった十代先生の特別授業よ」
明日香が言う。
『十代…ありがとう』
明日香が呟く。
そして、十代がデュエルフィールドに入る。
「授業中に来るとはな…」
「十代…お前こそ、なんだ?そのメガネは」
「先生らしくなっただけだ…言っただろ…ここからは俺から特別授業だってな」
十代が言う。
「ふん…特別授業だがなんだか知らないが、俺は、お前の幻のE・HEROを取れれば、それでいい」
サルトが言う。
『…生徒の前じゃなければ、こいつに本当のこと聞こうと思っていたんだかな…まあ、しょうがないか』
十代が言う。
「さあ、特別授業の始まりだ!」
十代がメガネを人差し指で少し上に上げて言う。
そして、2人はデュエルディスクを起動させた。
「「デュエル!」」
2人のかけ声でデュエルがスタートした。
そして、同時に、
「シニョール明日香!」
明日香のもとに鮫島、クロノス、レイ、翔、剣山が来た。
「明日香さん!これって」
翔が言う。
「クローン・エンパイラの奴が来たの」
「生徒のみんなには」
鮫島が言う。
「十代が、自分の特別授業だって言ってごまかしています」
「十代様、メガネかけてる!」
「なんか似合ってるドン」
レイと剣山が言う。
「ともかく、生徒にバレないようにはしています。あとは、十代に任せるしか…」
「校長先生にクロノス先生。先生たちも十代先生の特別授業を見にきたんですか?」
生徒の一人が聞く。
「え?まあ、そんなところなノーネ」
「十代先生は教師の才能があるからね」
クロノスと鮫島が言う。
1ターン
両者
LP4000
「先行は俺がもらう!ドロー!」
十代がカードをドローする。
「俺はマジックカード’ネオス・オブ・リペント’を発動!デッキにある’ネオス’を墓地に送り、手札から2体のNを特殊召喚する!」
十代はデッキから1枚のカードを墓地に捨てた。
「現れろ!’アクア・ドルフィン’!’エア・ハミングバード’!」
十代の場に2体のネオスペーシアンが現れた。
N・アクア・ドルフィン
レベル3 攻撃力600
N・エア・ハミングバード
レベル3 攻撃力800
「エア・ハミングバードの効果発動!ハニー・サック!!」
サルトの手札に花が咲く。
「相手の手札1枚につき500ポイントのライフを回復する!」
エア・ハミングバードが花の蜜を吸う。
そして、十代のライフ回復する。
十代
LP4000→6500
「ライフを一気に回復した!」
「すげー!」
生徒のみんなが言う。
「そして、マジックカード’ミラクル・コンタクト’を発動!フィールドと墓地から決められたモンスターをデッキに戻し、コンタクト融合させる!俺は墓地のネオス、フィールドのアクア・ドルフィンとエア・ハミングバードをデッキに戻し…」
十代の場にネオスが現れる。
「トリプルコンタクト融合!」
3体が銀河の中で一つになる。
「現れろ!’ストーム・ネオス’!」
十代の場に融合モンスターが現れる。
E・HEROストーム・ネオス
レベル9 攻撃力3000
「トリプルコンタクト融合!!」
「すげー!」
生徒のみんなが驚く。
「そして、装備魔法’インスタント・ネオスペース’をストーム・ネオスに装備!これでストーム・ネオスはエンドフェイズ、デッキに戻らなくてよくなる。俺は、これでターンエンド」
十代のターンが終了した。
2ターン
十代
LP6500
サルト
LP4000
「俺のターン、ドロー!」
サルトがカードをドローする。
「見せてやる…俺のHEROを!現れろ!’O(オーバー)・HEROヴァルチ’!」
サルトの場にモンスターが現れる。
O・HEROヴァルチ
レベル4 守備力1000
「O・HERO…これはまた、珍しいモンスターが出てきたもんだな」
「ヴァルチの効果発動!通常召喚に成功したとき、デッキからO・HERO1体を特殊召喚する!」
サルトはデッキからカードを取り出す。
「俺は’O・HEROラファエル’を特殊召喚!」
サルトの場に新たなモンスターが現れる。
O・HEROラファエル
レベル6 攻撃力2300
「また新しいO・HEROが!」
翔が言う。
「俺はカードを1枚セットし、ターンエンド」
サルトのターンが終了した。
3ターン
十代
LP6500
サルト
LP4000
「俺のターン!」
十代がカードをドローする。
「行くぞ!ストーム・ネオス!ラファエルに攻撃!」
ストーム・ネオスが攻撃する。
「く…」
サルト
LP4000→3300
「モンスターを1体減らしたぞ」
「ふん…かかったな」
「!?」
「永続トラップ発動!’融合禁止区域’!」
「!!」
「モンスターが破壊されたとき、発動!このカードがフィールドにあるかぎり、互いに融合召喚することはできない」
サルトが言う。
「………」
「十代の融合が封じられた!」
「ちょっとマズいノーネ」
明日香とクロノスが言う。
「融合ができなくなっちまったか…俺は’星見鳥ラリス’を召喚!」
十代の場にモンスターが現れる。
星見鳥ラリス
レベル2 守備力800
「俺は、これでターンエンド」
十代のターンが終了した。
「兄貴が融合できなくなった…」
「大丈夫ザウルス…兄貴は融合を使わなくたって強いドン」
翔と剣山が言う。
4ターン
十代
LP6500
サルト
LP3300
「俺のターン!」
サルトがカードをドローする。
「俺は’O・HEROインター’を召喚!」
サルトの場に3体目のモンスターが現れる。
O・HEROインター
レベル4 攻撃力1500
「インターが通常召喚に成功したとき、フィールドにほかのO・HEROがいるとき、墓地からO・HERO1体を復活させる!復活しろ!ラファエル!」
サルトの場に4体目のモンスターが現れる。
O・HEROラファエル
攻撃力2300
「またモンスター!」
「O・HEROは特殊召喚を基本にした効果を持つHEROってことか…」
レイと鮫島が言う。
『O(オーバー)・HEROのオーバー…冥界を超えるって言う意味か?オーバーってのは』
十代が呟く。
「さらにラファエルの効果発動!墓地から特殊召喚されたとき、フィールドのO・HERO…ヴァルチを生け贄にデッキからLV9のO・HEROを特殊召喚する!」
「LV9…」
「行くぞ!現れろ!’O・HEROゲイン’!」
サルトの場にモンスターが現れる。
O・HEROゲイン
レベル9 攻撃力3100
「攻撃力3100…」
「O・HEROゲインで、ストーム・ネオスに攻撃!スプレマシー・コード!!」
ゲインが攻撃態勢に入る。
「ゲインが攻撃するとき、相手の表側のカードを墓地に送る!俺はインスタント・ネオスペースを墓地へ送る!」
サルトが指をさして言う。
「っ!」
インスタント・ネオスペースが破壊された。
「これでネオスは召喚できまい!」
ゲインが攻撃を続け、ストーム・ネオスを破壊した。
「くっ」
十代
LP6500→6400
「更に、インターでラリスに攻撃!」
インターが攻撃する。
「ラリス!」
ラリスが破壊された。
「さあ、覚悟しろ!ラファエルで、十代にダイレクトアタック!ティー・ボリント!!」
ラファエルが十代に攻撃する。
「ぐっ」
十代
LP6400→4100
「十代!」
「兄貴!」
明日香と翔が言う。
「俺はカードを1枚セットし、ターンエンド」
サルトのターンが終了した。
「まだまだ、こんなもんじゃないだろ?」
十代が聞く。
「何?」
「お前の力を見せてみろ…」
「…………」
「来い!特別授業は始まったばかりだ!」
十代が笑って言う。
第1ED Wake Up Your Heart(KENNwith The NaB's)
予告
翔:融合召喚を封じられた兄貴に勝ち目なんてあるんスか?
剣山:兄貴を信じるドン。兄貴は今まで、いろんな困難を乗り越えてきたザウルス
翔:次回【儀式召喚!!降臨せよ!E・HERO】
剣山:うわっ!生徒のみんなが盛り上がってきたザウルス!
ヒーロー講座
今回は、’O(オーバー)・HERO’だ。基本効果は墓地やデッキからモンスターを特殊召喚する効果だ。5体のモンスターをすぐに出すこともできるぞ。