Another(pkmn シゲル夢)
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ここはカントー地方。
ポケモン研究の権威者 オーキド・ユキナリ博士が居を構えるマサラタウンを始め、自然と人とポケモンが共生する緑豊かな地方の一つだ。
そのカントー地方と隣に位置するジョウト地方の間に位置するシロガネ山の麓ーーセキエイ高原では年に一度、カントー地方のポケモントレーナーが凌ぎを削り合うセキエイ大会が開かれる。
セキエイ大会は数あるポケモンリーグ大会の中で最も歴史が深く、参加者も多い。
セキエイ大会に限らず、ポケモンリーグに参加する方法は一つ。
ポケモン協会が公式認定しているポケモンジムに挑戦、長を務めるジムリーダーからシンボルバッジを獲得すれば良いのである。ただし、そのジムの数は八。
ポケモン協会がその実力を見込んで任せているだけあり、ジムリーダーは誰も彼もが並大抵の実力ではない。
特に、最後の関門である八つ目のポケモンジムを預かるジムリーダーは他のジムの比ではない実力者ばかりである。その分癖のあるトレーナーが多いのだが、それは横に置いておいて。
「………暇だね、ウインディ…」
「ばう…」
今日も今日とて現れない挑戦者に、カントー地方最後の関所トキワジムを預かる、トキワジムジムリーダー ツヅリとそ)の相棒のウインディは暇を持て余していた。
どれくらいかというと暇過ぎて副業のお仕事もジムの机仕事も、溜まったホコリもチリも無くなってピカピカの状態で、副業の担当者は両手を上げて喜び、リーグの事務員は感極まって電話越しで泣いていたくらいである。
それでも暇を持て余して日当たりのいい庭で唯一無二のウインディを枕に一人と一匹揃ってウトウトする始末だった。
「今日はもう…ジム閉めてもいいかな……」
「がぅん…」
「それは流石に駄目?…でも挑戦者来ないんだよ…」
それは今日に限らずここ最近の話では?とウインディは頭の片隅で思った。
というか、ポケモンリーグ開催は半年以上先。なので、最後のジムが賑わうことはまだまだ先の話なのは詮無きことであった。
「あーあ…早くサトシかシゲル来ないかなぁ」
「ばぅん…」
そんなこと百も承知ではあるが、従弟とその幼馴染の名をツヅリは口にした。
今年漸くあの二人がポケモントレーナーデビューする。二人をニャース可愛がりしてきた彼女同様二人を幼い頃から見守ってきたウインディもそれはそれは楽しみにしている。
けれど、
まだ旅立ってもないのに無茶苦茶言うなよ。
ゴロゴロ転がる相棒をしょっぱい顔をして見たウインディは思うのであった。
ポケモン研究の権威者 オーキド・ユキナリ博士が居を構えるマサラタウンを始め、自然と人とポケモンが共生する緑豊かな地方の一つだ。
そのカントー地方と隣に位置するジョウト地方の間に位置するシロガネ山の麓ーーセキエイ高原では年に一度、カントー地方のポケモントレーナーが凌ぎを削り合うセキエイ大会が開かれる。
セキエイ大会は数あるポケモンリーグ大会の中で最も歴史が深く、参加者も多い。
セキエイ大会に限らず、ポケモンリーグに参加する方法は一つ。
ポケモン協会が公式認定しているポケモンジムに挑戦、長を務めるジムリーダーからシンボルバッジを獲得すれば良いのである。ただし、そのジムの数は八。
ポケモン協会がその実力を見込んで任せているだけあり、ジムリーダーは誰も彼もが並大抵の実力ではない。
特に、最後の関門である八つ目のポケモンジムを預かるジムリーダーは他のジムの比ではない実力者ばかりである。その分癖のあるトレーナーが多いのだが、それは横に置いておいて。
「………暇だね、ウインディ…」
「ばう…」
今日も今日とて現れない挑戦者に、カントー地方最後の関所トキワジムを預かる、トキワジムジムリーダー ツヅリとそ)の相棒のウインディは暇を持て余していた。
どれくらいかというと暇過ぎて副業のお仕事もジムの机仕事も、溜まったホコリもチリも無くなってピカピカの状態で、副業の担当者は両手を上げて喜び、リーグの事務員は感極まって電話越しで泣いていたくらいである。
それでも暇を持て余して日当たりのいい庭で唯一無二のウインディを枕に一人と一匹揃ってウトウトする始末だった。
「今日はもう…ジム閉めてもいいかな……」
「がぅん…」
「それは流石に駄目?…でも挑戦者来ないんだよ…」
それは今日に限らずここ最近の話では?とウインディは頭の片隅で思った。
というか、ポケモンリーグ開催は半年以上先。なので、最後のジムが賑わうことはまだまだ先の話なのは詮無きことであった。
「あーあ…早くサトシかシゲル来ないかなぁ」
「ばぅん…」
そんなこと百も承知ではあるが、従弟とその幼馴染の名をツヅリは口にした。
今年漸くあの二人がポケモントレーナーデビューする。二人をニャース可愛がりしてきた彼女同様二人を幼い頃から見守ってきたウインディもそれはそれは楽しみにしている。
けれど、
まだ旅立ってもないのに無茶苦茶言うなよ。
ゴロゴロ転がる相棒をしょっぱい顔をして見たウインディは思うのであった。