Unexpected he
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首と頭が痛い。
フロイドだって雑に頭を撫でることがあっても加減しているから痛くしない。
男尊女卑ではないけども、この寮生は品がないので寮長にチクろうかなとユウはサンドを掴む手に力が入った。
「弱いなぁ・・・監督生さんよぉ。お前は弱いからさっさとどっか行けよ」
「い、痛っ!頭強く押さないでっ」
泣くものか。
ユウは抵抗の口を開くけども笑われてしまうだけ。
「や、やめてよぉ・・・!」
ズドンッと重い岩が落ちたような衝撃音が聞こえるとユウの頭は軽くなった。
またフロイド先輩が助けてくれた。
たまたまでも気まぐれでも助けれくれたことには変わりがない。
頭は痛いけれどその事か嬉しくて後ろを振り返り好きな人の名前を呼ぶ。
「フロイド先輩!!・・・・・・え?ジェイド先輩?」
「ユウさんすみません、あまりにも腹が立ったもので加減が出来ませんでした。破片飛んできてませんか?」
ジェイドはいつもの笑顔でそう言うけども、ユウが最初に目にしたのはフロイドよりも獰猛で瞳孔は細くなっていたジェイド。
黒い革の手袋には床にたたきつけられた男の顔が握られている。普段大人しそうなジェイドだが、やはりフロイドの片割れでありキレるとヤバい方なのはジェイドの方だとエースが言っていたことを思い出す。
「この男、ユウさんが良ければ殺しましょうか?」
「や、やめでぐで・・・」
「ひぃ!そんな物騒なこと!!いいですいいです!ジェイド先輩が助けてくれたので!」
「おや。どこまでもお人好しな方。ユウさんに免じて慈悲の心で僕も許します。次、ユウさんに近づけば・・・頭蓋骨割ります」
「だ、だから物騒なんですってば!私が最後にとどめを刺すのでいいんです」
え?とジェイドはユウの方を見るし、周りの散らばったギャラリーも2度見をする。
「私がサンド食べたぐらいで揶揄うなんて小さい男!!!」
ぺちん。
と、猫がじゃれて肉球が当たったような弱々しい音。叩かれた生徒も何が起こったのか分かっていない。
思っていたくてて反応がないのでユウは自分で仕返しをするのに失敗した・・・と悟る。
あまりにも恥ずかしくてジェイドの手を引いてすぐにその場から離れることにしたが最終的にはジェイドが堪えれず吹き出す。
フロイドまで泣かせるぐらい笑わせてしまい、今回はジェイドに震えるぐらい笑わせてしまうし、ユウの仕返しは不燃焼に終わった。
「うーん。仕返しするのは難しいです」
「ふ、ふふふっ!なんですか、あのぺちんって音・・・可愛すぎやしませんかっ。あんな仕返しじゃ、彼は痛くも痒くもありませんよ」
「ですよねぇ。先輩方みたいに足長くないし、それなら拳かなぁって」
「貴女ってほんと面白い方です。前はつまらない人間だと思っていましたが。僕をこんなに楽しませてくれる方はフロイドやアズール以外いないと思ってました」
ユウは引いていた手を離すとジェイドに向き合い、限界まで首を後ろに倒してその月を見つめ柔らかく温かな眼差しに頬が熱くなった。なぜジェイドが少し照れているのか分からないけれど、その雰囲気は甘味がある。
とろけかけの菓子に触れるように頬を撫でるとジェイドはにっこりと微笑み、それではまたと背筋をピンとさせてまま行ってしまった。
「ジェイド先輩・・・あんな顔出来るの?あれは・・・反則・・・。その辺の女の子落ちちゃうよ。私はフロイド先輩が好きだからいい・・・けどね」
胸に詰まり物でもあるのかゴロゴロとする。
詰まり物が嫌なところに当たって咳き込んでしまいそうだった。
****
「なぁ、最近ジェイド先輩とよくいるよな。もう心変わり?」
「え?フロイド先輩が好きなのは変わらないし、ジェイド先輩といるとフロイド先輩の事も聞けるから一緒にいるだけ!また飴ブームに戻ってるって聞いてさ、ほんと気が変わるの早いよね」
クスクスと笑いながらエースに鞄の中を見せると大量に入った飴にエースは若干引いていた。
餌付けをしようとしている飼育員みたいだと思ったことはユウには内緒だ。
「そうそう!この間ジェイド先輩が食堂にきのこを納品したみたいで、凄い自信でオススメされてたんだけどほんっとに美味しかったの!また食堂で食べよっと」
「ふーん。なぁ、きのことジェイド先輩どっちが好き?」
意味がわからない質問に首を傾げると、いいからいいからと肩を叩かれる。
そんなのは即答出来る。
「きのことジェイド先輩ならジェイド先輩でしょ」
「ジェイド先輩は食えねぇのに?前、食べれるからきのこは好きって言ってたのにな。じゃぁ、フロイド先輩ときのこより好きなジェイド先輩ならどっちが好き?」
「エース・・・意味がわかんない質問止めて。なんか裏がありそうでヤなんだけど」
「そこは即答でフロイド先輩って言わねぇんだな」
エースのイタズラ心で揶揄われている。
引っ掛け問題みたいで回答次第でエースが思うところまで言葉を持っていかれてしまいそう。
「小エビちゃんじゃーん!カニちゃんも!」
「こ、こんにちは!フロイド先輩。あれ?今日はジェイド先輩と一緒じゃないんですか?」
「んー?ジェイド知らね。兄弟だからっていつも一緒にいるわけじゃないし。えー、もしかして小エビちゃんはジェイドに気があるの?」
「そ、そんなんじゃないです!私は・・・いえ、フロイド先輩飴いります?」
「いるいるー!小エビちゃん、オレのブームのことよく知ってんねー!あっ、もしかして小エビちゃんはオレのことが好きとかぁ?あはぁ」
うーわ・・・とエースは冷や汗でユウをちらりと見ると案の定真っ赤になってるし、オレの事好き?だなんて簡単に異性に吐けるものではないことはエースでも分かる。
じわじわと狩りをしているうつぼの習性って怖いものだと隣りにいるユウを哀れんだ。
フロイドだって雑に頭を撫でることがあっても加減しているから痛くしない。
男尊女卑ではないけども、この寮生は品がないので寮長にチクろうかなとユウはサンドを掴む手に力が入った。
「弱いなぁ・・・監督生さんよぉ。お前は弱いからさっさとどっか行けよ」
「い、痛っ!頭強く押さないでっ」
泣くものか。
ユウは抵抗の口を開くけども笑われてしまうだけ。
「や、やめてよぉ・・・!」
ズドンッと重い岩が落ちたような衝撃音が聞こえるとユウの頭は軽くなった。
またフロイド先輩が助けてくれた。
たまたまでも気まぐれでも助けれくれたことには変わりがない。
頭は痛いけれどその事か嬉しくて後ろを振り返り好きな人の名前を呼ぶ。
「フロイド先輩!!・・・・・・え?ジェイド先輩?」
「ユウさんすみません、あまりにも腹が立ったもので加減が出来ませんでした。破片飛んできてませんか?」
ジェイドはいつもの笑顔でそう言うけども、ユウが最初に目にしたのはフロイドよりも獰猛で瞳孔は細くなっていたジェイド。
黒い革の手袋には床にたたきつけられた男の顔が握られている。普段大人しそうなジェイドだが、やはりフロイドの片割れでありキレるとヤバい方なのはジェイドの方だとエースが言っていたことを思い出す。
「この男、ユウさんが良ければ殺しましょうか?」
「や、やめでぐで・・・」
「ひぃ!そんな物騒なこと!!いいですいいです!ジェイド先輩が助けてくれたので!」
「おや。どこまでもお人好しな方。ユウさんに免じて慈悲の心で僕も許します。次、ユウさんに近づけば・・・頭蓋骨割ります」
「だ、だから物騒なんですってば!私が最後にとどめを刺すのでいいんです」
え?とジェイドはユウの方を見るし、周りの散らばったギャラリーも2度見をする。
「私がサンド食べたぐらいで揶揄うなんて小さい男!!!」
ぺちん。
と、猫がじゃれて肉球が当たったような弱々しい音。叩かれた生徒も何が起こったのか分かっていない。
思っていたくてて反応がないのでユウは自分で仕返しをするのに失敗した・・・と悟る。
あまりにも恥ずかしくてジェイドの手を引いてすぐにその場から離れることにしたが最終的にはジェイドが堪えれず吹き出す。
フロイドまで泣かせるぐらい笑わせてしまい、今回はジェイドに震えるぐらい笑わせてしまうし、ユウの仕返しは不燃焼に終わった。
「うーん。仕返しするのは難しいです」
「ふ、ふふふっ!なんですか、あのぺちんって音・・・可愛すぎやしませんかっ。あんな仕返しじゃ、彼は痛くも痒くもありませんよ」
「ですよねぇ。先輩方みたいに足長くないし、それなら拳かなぁって」
「貴女ってほんと面白い方です。前はつまらない人間だと思っていましたが。僕をこんなに楽しませてくれる方はフロイドやアズール以外いないと思ってました」
ユウは引いていた手を離すとジェイドに向き合い、限界まで首を後ろに倒してその月を見つめ柔らかく温かな眼差しに頬が熱くなった。なぜジェイドが少し照れているのか分からないけれど、その雰囲気は甘味がある。
とろけかけの菓子に触れるように頬を撫でるとジェイドはにっこりと微笑み、それではまたと背筋をピンとさせてまま行ってしまった。
「ジェイド先輩・・・あんな顔出来るの?あれは・・・反則・・・。その辺の女の子落ちちゃうよ。私はフロイド先輩が好きだからいい・・・けどね」
胸に詰まり物でもあるのかゴロゴロとする。
詰まり物が嫌なところに当たって咳き込んでしまいそうだった。
****
「なぁ、最近ジェイド先輩とよくいるよな。もう心変わり?」
「え?フロイド先輩が好きなのは変わらないし、ジェイド先輩といるとフロイド先輩の事も聞けるから一緒にいるだけ!また飴ブームに戻ってるって聞いてさ、ほんと気が変わるの早いよね」
クスクスと笑いながらエースに鞄の中を見せると大量に入った飴にエースは若干引いていた。
餌付けをしようとしている飼育員みたいだと思ったことはユウには内緒だ。
「そうそう!この間ジェイド先輩が食堂にきのこを納品したみたいで、凄い自信でオススメされてたんだけどほんっとに美味しかったの!また食堂で食べよっと」
「ふーん。なぁ、きのことジェイド先輩どっちが好き?」
意味がわからない質問に首を傾げると、いいからいいからと肩を叩かれる。
そんなのは即答出来る。
「きのことジェイド先輩ならジェイド先輩でしょ」
「ジェイド先輩は食えねぇのに?前、食べれるからきのこは好きって言ってたのにな。じゃぁ、フロイド先輩ときのこより好きなジェイド先輩ならどっちが好き?」
「エース・・・意味がわかんない質問止めて。なんか裏がありそうでヤなんだけど」
「そこは即答でフロイド先輩って言わねぇんだな」
エースのイタズラ心で揶揄われている。
引っ掛け問題みたいで回答次第でエースが思うところまで言葉を持っていかれてしまいそう。
「小エビちゃんじゃーん!カニちゃんも!」
「こ、こんにちは!フロイド先輩。あれ?今日はジェイド先輩と一緒じゃないんですか?」
「んー?ジェイド知らね。兄弟だからっていつも一緒にいるわけじゃないし。えー、もしかして小エビちゃんはジェイドに気があるの?」
「そ、そんなんじゃないです!私は・・・いえ、フロイド先輩飴いります?」
「いるいるー!小エビちゃん、オレのブームのことよく知ってんねー!あっ、もしかして小エビちゃんはオレのことが好きとかぁ?あはぁ」
うーわ・・・とエースは冷や汗でユウをちらりと見ると案の定真っ赤になってるし、オレの事好き?だなんて簡単に異性に吐けるものではないことはエースでも分かる。
じわじわと狩りをしているうつぼの習性って怖いものだと隣りにいるユウを哀れんだ。