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*
「ほら、アズール。インタビューに答えてください」
「ジェイド・・・彼女が見てないからって好き放題するんじゃない。まぁ、こうなる気はしていましたよ」
「へぇ、そうなんだ?小エビちゃん見てないならこの際もう公表しちゃえば?小エビちゃん見てないならアズールも言いやすいじゃん」
3人横並びにソファに座り、カメラが向けられているというのに自由。双子に突くように催促され、どうしたものかと眼鏡のブリッジに触れる。
─先輩の気持ちはその程度だったのですね。
悲しそうでいて諦めもあり、不貞腐れたユウを思い出す。
人魚の一途さ、言い方を変えれば重さを理解していない。
「いいでしょう!僕の海より深い想いをこの際このライブを見ている皆様に証明してみせましょう!!」
「で、では!!噂は本当だったと?!」
「はい、監督生のユウさんとお付き合いしているというのは事実です!!」
そう宣言すると両端の双子から魔法のクラッカーが飛んだ。細々とした紙吹雪を手で払いアズールは咳払いひとつ。ソファ前のテーブルにあるタブレットは一気にコメントが流れ出す。祝福、リア充爆発しろなど様々。チラりとユウのアカウントが流れていないか確認する。
「……よし、大丈夫ですね。ユウさんが異世界から来たことはライブを見ている学園の皆さんもご存知でしょう。この世界に来なければ出会わなかった二人・・・なんて事はないんです。この学園にやって来なくても、あの時の式典で出会わなくても、ただのどこかの道の交差点で出逢えば僕は当たり前のように彼女に恋をするでしょう」
ヒュゥー!っとフロイドが口笛を吹く。
「僕はこんな性格なので彼女に寂しい思いをたくさんさせてしまってます。喧嘩もこれからもきっと増えるでしょう。それでもユウさんが僕を好きだと言ってくれるなら、僕は誰よりも幸せだと自信を持って言えます。僕の幸せは彼女しか作り出せない。そしてまた彼女の幸せは僕しか作り出せません」
熱のこもった思いの丈を語る。寮長、支配人の表の顔とは異なる優しい笑み。視線の先に愛するユウがいるかのような眼差しに、タブレット内のコメントは次第に冷やかしがなくなる。
「アズールのユウさんへの熱い想いは僕にも伝わりました。ところで、忘れてることがありました」
「……何ですか?まだライブは終わってませんよ」
お水失礼します。と用意されていた水をストローで啜る。コップの半分ほどまで飲むと、カランと氷が鳴った。
ユウが見ていないとはいえ、少し思い切りか良すぎたかもと冷静になってからアズールは考えた。
「こちらを見てください」
「え…………ユウさん?」
『ア、アズール先輩、お、お疲れ様です』
差し出されたジェイドのスマホにはユウが映っている。写真では無く撮影動画でもなく、ユウが顔を赤くして手を振っていた。
「つかぬ事をお聞きしますがユウさん……いつからライブ観てました?」
『……初めから……です。私、アズール先輩を幸せにするので……、私も幸せにしてくださいね。大好きです!』
マジカメライブはアズールのオバブロぶりの叫びを最後に中継は幕を閉じたのだった。
その後の広報の録画は後日アップされるとバズりにバズったとか。
Fin
「ほら、アズール。インタビューに答えてください」
「ジェイド・・・彼女が見てないからって好き放題するんじゃない。まぁ、こうなる気はしていましたよ」
「へぇ、そうなんだ?小エビちゃん見てないならこの際もう公表しちゃえば?小エビちゃん見てないならアズールも言いやすいじゃん」
3人横並びにソファに座り、カメラが向けられているというのに自由。双子に突くように催促され、どうしたものかと眼鏡のブリッジに触れる。
─先輩の気持ちはその程度だったのですね。
悲しそうでいて諦めもあり、不貞腐れたユウを思い出す。
人魚の一途さ、言い方を変えれば重さを理解していない。
「いいでしょう!僕の海より深い想いをこの際このライブを見ている皆様に証明してみせましょう!!」
「で、では!!噂は本当だったと?!」
「はい、監督生のユウさんとお付き合いしているというのは事実です!!」
そう宣言すると両端の双子から魔法のクラッカーが飛んだ。細々とした紙吹雪を手で払いアズールは咳払いひとつ。ソファ前のテーブルにあるタブレットは一気にコメントが流れ出す。祝福、リア充爆発しろなど様々。チラりとユウのアカウントが流れていないか確認する。
「……よし、大丈夫ですね。ユウさんが異世界から来たことはライブを見ている学園の皆さんもご存知でしょう。この世界に来なければ出会わなかった二人・・・なんて事はないんです。この学園にやって来なくても、あの時の式典で出会わなくても、ただのどこかの道の交差点で出逢えば僕は当たり前のように彼女に恋をするでしょう」
ヒュゥー!っとフロイドが口笛を吹く。
「僕はこんな性格なので彼女に寂しい思いをたくさんさせてしまってます。喧嘩もこれからもきっと増えるでしょう。それでもユウさんが僕を好きだと言ってくれるなら、僕は誰よりも幸せだと自信を持って言えます。僕の幸せは彼女しか作り出せない。そしてまた彼女の幸せは僕しか作り出せません」
熱のこもった思いの丈を語る。寮長、支配人の表の顔とは異なる優しい笑み。視線の先に愛するユウがいるかのような眼差しに、タブレット内のコメントは次第に冷やかしがなくなる。
「アズールのユウさんへの熱い想いは僕にも伝わりました。ところで、忘れてることがありました」
「……何ですか?まだライブは終わってませんよ」
お水失礼します。と用意されていた水をストローで啜る。コップの半分ほどまで飲むと、カランと氷が鳴った。
ユウが見ていないとはいえ、少し思い切りか良すぎたかもと冷静になってからアズールは考えた。
「こちらを見てください」
「え…………ユウさん?」
『ア、アズール先輩、お、お疲れ様です』
差し出されたジェイドのスマホにはユウが映っている。写真では無く撮影動画でもなく、ユウが顔を赤くして手を振っていた。
「つかぬ事をお聞きしますがユウさん……いつからライブ観てました?」
『……初めから……です。私、アズール先輩を幸せにするので……、私も幸せにしてくださいね。大好きです!』
マジカメライブはアズールのオバブロぶりの叫びを最後に中継は幕を閉じたのだった。
その後の広報の録画は後日アップされるとバズりにバズったとか。
Fin
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