「………やってしまった」




見知らぬ部屋にベッド、そして隣には綺麗な顔立ちをした男性が上半身裸で同じ布団の中に入って寝ている。
もちろん…という言い方もおかしいけど、私ももちろん全身裸なわけで。

いわゆる、これが『一夜の過ち』というやつだろうか。
20代後半になってこんなことをしてしまうとは…。育ててくれた両親に顔向けできない…。
そして何より、昨日の記憶がしっかりと残っているのも悪い。


　


この時の自分はとても…とっても後悔した。社会人として、女としてやってしまった過ちを悔いた。

でも、彼とのこの出会いがその後の運命を変えるなんて、この時の私には想像もしていなかった。