聖なる夜に、口付けを。~彼ver.~
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扉が開き、
目を赤くした君が現れる。
オイラが面を外していることに
驚いているみたいだ。
「やっと開けてくれたのだ」
そう笑いかけると
君はまた涙を浮かべる。
そっと手を伸ばして
ななしちゃんの頬に触れた。
こんなに泣いていたのだな……
優しく、涙の跡を撫でる。
頬に触れたまま、聞いてみた。
「もしかして、なのだが
オイラが誰かと一緒に居ると思ったのだ?
くりすますだから」
「……うん」
オイラがくりすますを知っていることに
君は何の違和感もないようだった。
「泣いているのは
それが理由、なのだ?」
自意識過剰な発言かな。
君がオイラを見つめるその表情は
自惚れるのに十分すぎた。
「……そうだよ」
聞こえると同時に
ななしちゃんを抱きしめた。
力強く、でも優しく。
「ち、井宿?」
「泣かせたのはオイラだったのか。
申し訳ないのだ」
ぎゅ、抱きしめる力が強くなる。
笑顔の君を泣かせてしまったのが
自分のせいであることが
申し訳ないのに
嬉しいだなんて感じてしまう。
「美朱ちゃんから聞いたのだ。
君達の世界の、くりすますのことを。
ぷれぜんとを渡したり
部屋を飾りつけて食事をしたり
大切な人と過ごす日だと。
だからオイラは
ななしちゃんと居たい、と
そう思っていたのだ」
ゆっくり、身体を離した。
さぷらいずは素敵だが
時に誤解を招いてしまうのだね。
「こんなことになってしまうなら
初めから隠さなければ良かったのだ」
手に収まる大きさの
可愛らしい巾着袋を差し出した。
「ぷれぜんと、なのだ。
オイラはななしちゃんのことが
好きなのだ。
受け取って欲しい。
そして、一緒に今日を過ごして欲しい」
目を赤くした君が現れる。
オイラが面を外していることに
驚いているみたいだ。
「やっと開けてくれたのだ」
そう笑いかけると
君はまた涙を浮かべる。
そっと手を伸ばして
ななしちゃんの頬に触れた。
こんなに泣いていたのだな……
優しく、涙の跡を撫でる。
頬に触れたまま、聞いてみた。
「もしかして、なのだが
オイラが誰かと一緒に居ると思ったのだ?
くりすますだから」
「……うん」
オイラがくりすますを知っていることに
君は何の違和感もないようだった。
「泣いているのは
それが理由、なのだ?」
自意識過剰な発言かな。
君がオイラを見つめるその表情は
自惚れるのに十分すぎた。
「……そうだよ」
聞こえると同時に
ななしちゃんを抱きしめた。
力強く、でも優しく。
「ち、井宿?」
「泣かせたのはオイラだったのか。
申し訳ないのだ」
ぎゅ、抱きしめる力が強くなる。
笑顔の君を泣かせてしまったのが
自分のせいであることが
申し訳ないのに
嬉しいだなんて感じてしまう。
「美朱ちゃんから聞いたのだ。
君達の世界の、くりすますのことを。
ぷれぜんとを渡したり
部屋を飾りつけて食事をしたり
大切な人と過ごす日だと。
だからオイラは
ななしちゃんと居たい、と
そう思っていたのだ」
ゆっくり、身体を離した。
さぷらいずは素敵だが
時に誤解を招いてしまうのだね。
「こんなことになってしまうなら
初めから隠さなければ良かったのだ」
手に収まる大きさの
可愛らしい巾着袋を差し出した。
「ぷれぜんと、なのだ。
オイラはななしちゃんのことが
好きなのだ。
受け取って欲しい。
そして、一緒に今日を過ごして欲しい」