聖なる夜に、口付けを。~彼ver.~
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「開けて、いい?」
巾着袋を大事そうに両手に乗せ
尋ねてくるななしちゃん。
「勿論」
そう答えると
笑顔でその紐を緩ませた。
「あっ」
耳飾りを見ると驚いた声を上げ、
こちらを見た。
「これ、この間の……!
私が見てたやつ、だよね」
わぁー、嬉しい!!
なんて大喜びする姿が君らしい。
「欲しそうに見ていたから……
気に入ってくれたのだ?」
うんうんと首を上下に振る。
「だってこの石、井宿の目みたい」
そんな笑顔で
「やっぱり綺麗。
真っ赤で、透き通ってて、だから」
そんな可愛いことを言って。
「……そんなに欲しかった、のだ?」
オイラは意地が悪いかもしれない。
君を赤くさせることが
こんなにも胸を震わせるなんて。
「……うん。欲しかったの」
「もうこの目だって君のものなのだ」
頬に手を添え
視線を合わせて言えば、ほら。
みるみる赤くなる君に
視線が逸らせなくなるんだ。
「ななしちゃん、すまない。
我慢、出来そうにないのだ」
「……ぇ」
君の返事を聞く前に
その愛らしい唇に自身の唇を重ねた。
「可愛いのだ、ななし」
軽く触れただけで。
オイラの目のように真っ赤な君が
不満そうに見つめる。
「夜まで我慢って言ったのに……
不意打ちすぎるし
呼び捨てなんてズルいよ」
そんなことを言いながらも
表情は嬉しそうだったりする。
「じゃあもう夜までしない。
名前も呼ばないのだ」
わざと冷たく言ってみるけど
冗談なのだ。
オイラが我慢出来ないから。
残念そうな顔をするその額に
もう一度口付けた。
「唇には、なのだ。
夜になったら沢山してあげるから
そんなに落ち込まないのだ」
ぽんぽんと頭を撫で微笑んだ。
やっぱり、笑顔の方が可愛いのだ。
苛めるのは程々にしておこう。
→あとがき
巾着袋を大事そうに両手に乗せ
尋ねてくるななしちゃん。
「勿論」
そう答えると
笑顔でその紐を緩ませた。
「あっ」
耳飾りを見ると驚いた声を上げ、
こちらを見た。
「これ、この間の……!
私が見てたやつ、だよね」
わぁー、嬉しい!!
なんて大喜びする姿が君らしい。
「欲しそうに見ていたから……
気に入ってくれたのだ?」
うんうんと首を上下に振る。
「だってこの石、井宿の目みたい」
そんな笑顔で
「やっぱり綺麗。
真っ赤で、透き通ってて、だから」
そんな可愛いことを言って。
「……そんなに欲しかった、のだ?」
オイラは意地が悪いかもしれない。
君を赤くさせることが
こんなにも胸を震わせるなんて。
「……うん。欲しかったの」
「もうこの目だって君のものなのだ」
頬に手を添え
視線を合わせて言えば、ほら。
みるみる赤くなる君に
視線が逸らせなくなるんだ。
「ななしちゃん、すまない。
我慢、出来そうにないのだ」
「……ぇ」
君の返事を聞く前に
その愛らしい唇に自身の唇を重ねた。
「可愛いのだ、ななし」
軽く触れただけで。
オイラの目のように真っ赤な君が
不満そうに見つめる。
「夜まで我慢って言ったのに……
不意打ちすぎるし
呼び捨てなんてズルいよ」
そんなことを言いながらも
表情は嬉しそうだったりする。
「じゃあもう夜までしない。
名前も呼ばないのだ」
わざと冷たく言ってみるけど
冗談なのだ。
オイラが我慢出来ないから。
残念そうな顔をするその額に
もう一度口付けた。
「唇には、なのだ。
夜になったら沢山してあげるから
そんなに落ち込まないのだ」
ぽんぽんと頭を撫で微笑んだ。
やっぱり、笑顔の方が可愛いのだ。
苛めるのは程々にしておこう。
→あとがき