聖なる夜に、口付けを。
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
言葉を発することが出来ないまま
しんとした時間が流れた。
その流れを切ったのは井宿。
「悲しいことがあったのだ?
それともどこか痛いのだ?
……誰かに何かされたのだ?」
うん、悲しいよ。
心が痛い。
でも、誰のせいでもないの。
「井宿……ありがとう。
でも、私は大丈夫だから」
だから、
「側に居たい人のところへ行って?」
出来る限り、いつものように話す。
あなたが私を心配しないで済むように。
「ななしちゃん」
ほら、早く。
また溢れてしまう前に。
「そしたらやっぱり
ここを開けてもらわないといけないのだ」
コツン、
扉を叩いて井宿が言う。
……はい?
「側に居たい人のところへ行け、
と言ったのは君なのだ。
オイラが側に居たいと思うのは
ななしちゃん、君なのだ」
「へっ?」
思わず変な声が出てしまった。
涙も引っ込んだ気がする。
「とりあえず開けてくれるのだ?」
井宿から再度言われ、
私は意を決して扉に手をかけた。
しんとした時間が流れた。
その流れを切ったのは井宿。
「悲しいことがあったのだ?
それともどこか痛いのだ?
……誰かに何かされたのだ?」
うん、悲しいよ。
心が痛い。
でも、誰のせいでもないの。
「井宿……ありがとう。
でも、私は大丈夫だから」
だから、
「側に居たい人のところへ行って?」
出来る限り、いつものように話す。
あなたが私を心配しないで済むように。
「ななしちゃん」
ほら、早く。
また溢れてしまう前に。
「そしたらやっぱり
ここを開けてもらわないといけないのだ」
コツン、
扉を叩いて井宿が言う。
……はい?
「側に居たい人のところへ行け、
と言ったのは君なのだ。
オイラが側に居たいと思うのは
ななしちゃん、君なのだ」
「へっ?」
思わず変な声が出てしまった。
涙も引っ込んだ気がする。
「とりあえず開けてくれるのだ?」
井宿から再度言われ、
私は意を決して扉に手をかけた。